ヒメキマダラセセリ (セセリチョウ科)

 ヒメキマダラセセリという名前は,「ヒメ」は姫,つまり弱々しいことを表しており,黄色い斑(まだら)模様
がある蝶という意味です。「ヒメ○○チョウ」と名前が付くチョウには,必ずそのチョウによく似た「ヒメ」の付
いていない「○○チョウ」というチョウが他にいます。
 大きさは,翅の端から端までが2cm程の小型のチョウです。5月下旬から6月下旬にかけて第1化が現れ,8
月中旬から9月中旬にかけて第2化が見られます。
 いろいろな花に集まりますが,非常に早く飛ぶので,飛んでいるときに見つけることはとても難しい蝶です。し
かし,直ぐに止まる習性があります。止まってから,危険でないことを確認すると,少し翅を開く習性もあります。
 岡崎市では,東部の丘陵地のみに生息しています。三河部では,東三河や奥三河の山地に広く分布していますが,
どこでもいるわけではなく,狭い範囲で生息しています。しかし,発生地では,かなり多数の個体を見ることがで
きます。雌よりも雄の方が,個体数が多い傾向にあります。
 よく似た蝶には,キマダラセセリがいます。黄色の斑紋が本種の方が大きいことで区別することができます。



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