モンシロチョウは,最もよく知られている蝶の1つで,紋のある白い蝶という意味の名が付けられています。 このモンシロチョウ,実は,日本に昔からいた蝶ではないのです。外国からやってきた蝶なのです。 江戸時代は,日本は外国と鎖国をしており,外国の物品は,限られた物しか日本に入ってきませんでした。 ところが,明治時代になって鎖国が解かれ,外国からいろいろな物が輸入されるようになりました。その中に 「キャベツ」がありました。そして,その「キャベツ」に付いて日本にやってきたのが,モンシロチョウなの です。 モンシロチョウは,あっという間に日本全土に広がりました。日本の気候が生息に適していたからです。そ して,今では,日本で最も普通に見られる蝶になりました。 2月下旬から12月上旬にかけて見られます。春に見られるものは,斑紋が発達しないため,全体が白い蝶 になり,大きさも小さいものが多いです。夏に見られるものは,大型で,黒色班がよく発達します。秋に見ら れるものは,春と夏の中間の斑紋をしています。 よく似た蝶には,スジグロシロチョウ,エゾスジグロシロチョウ,オオモンシロチョウがいます。 スジグロシロチョウは,翅に黒い線が何本もあり,見分けることができます。 エゾスジグロシロチョウは,スジグロシロチョウとそっくりです。 オオモンシロチョウは,数年前にロシアから北海道に飛んできて,今では北海道の全域に広く生息するように なりました。東北地方の一部にもすんでいます。しかし,熱さに弱いので,中部地方にやってくることはまず ないと思います。 |