阿 里 山



 <総合評価>     ★ ★ ★
  
● 発生数      
(3月)
★ ★ ★ ★ ★ (6月下旬)
● 種類数 (3月)
★ ★ (6月下旬)
● 行程の容易さ★ ★ ★ (かなり楽)
● 行程の安全性   
★ ★ ★ (安全)
● 目的地までの経費 
★ ★ ★ ★ ★ (徒歩=0元)
● 人の多さ  
★ ★ (非常に多い)


...<標   高>  2227m (阿里山駅) 〜 2206m (受鎮宮)

...<採集の可不可>    阿里山国家風景區内
  昆虫採集は,禁止されている。

...<宿泊地までの交通手段>
  嘉義火車站から阿里山への登山列車があるので,それを利用してもよいが,時間がか
 かるので,タクシーを使うと早い。

...<宿   泊>
  温泉街には,数件の大型ホテルがある。

...<目的地までの交通手段>
  阿里山の周辺は,高山帯であり,徒歩で渓谷付近や登山道を探索するとよい。トロッコ列
 車も走っているので,それを使って移動をしてポイントを探した。

...<日   程>
  高山のため,天候が不安定で,撮影できる日は,強行軍で活動した方がよさそうである。
  3月に行ったときは,曇っていると非常に寒く,何もいなかったが,6月上旬に行ったとき
 は,乾季になっているので,毎日,晴れており,たくさんのチョウが飛んでいた。

...<昼   食>
  観光地であるので,数ヶ所ある。阿里山火車站まで行くとコンビニもある。

...<ト イ レ>
  観光地であるので,数ヶ所ある。

...<特筆すべき蝶と撮影ポイント>
  ・ ウスアオゴマダラシジミ   沼平  受鎮宮
     阿里山の周辺の森林と草原の境界線になっているような場所で確認することがで
   きた。飛んでいる様子は,日本のゴマシジミのような感じで,地上を低く飛び,すぐ花に
   止まるので,撮影は容易である。
  ・ モンキチョウ    沼平
     沼平のみで撮影できたチョウである。
  ・ ワイルマンシロチョウ   受鎮宮
     阿里山の周辺の森林で見ることができたが,樹林間を高く飛ぶことが多く,吸蜜場
   所を探すことが重要である。受鎮宮に行くまでの林道で集まっていた。
  ・ タカムクシロチョウ   受鎮宮
     阿里山の周辺の森林で見ることができたが,樹林間を高く飛ぶことが多く,吸蜜場
   所を探すことが重要である。受鎮宮に行くまでの林道で集まっていた。
  ・ イワヤマヒカゲ   沼平  受鎮宮
     この3年間の撮影の中で,阿里山のみで見ることができたチョウである。
  ・ ミヤマシロオビヒカゲ   阿里山の各所
     林間に生息し,すぐに止まるので撮影は容易である。
  ・ ニイタカキマダラセセリ   受鎮宮
     受鎮宮に行くまでの林道の花に飛来した。
  ・ シルビアキマダラセセリ   受鎮宮
     受鎮宮に行くまでの林道の花に飛来した。

. <撮影ポイントの案内>  
  ここは何と言っても高山蝶を撮影したいものである。阿里山賓館を出て,沼平公園に向
 かって歩いていくと,綺麗に整地された丘がある。ここには,シロツメクサの草原になって
 おり,モンキチョウが発生している。さらに先へ進むと,渓流の周辺には,ウスアオゴマ
 ダラシジミが地上低くを乱舞し,沢山の写真を撮ることができた。木々の梢には,ワイル
 マンシロチョウタカムクシロチョウなどの高山蝶が飛んでいるが,飛び回っていて,写
 真撮影は無理であった。ところが,丘の谷間で,ノリウツギのような花を見つけた。そこに
 は,これらのチョウが数多く飛来し,高山蝶で珍品のイワヤマヒカゲを撮影することがで
 きた。木陰では,ミヤマシロオビヒカゲも時々,姿を現した。
  祝山方面は,針葉樹林帯になっており,チョウは全くいなかった。
  神木火車站方面は,観光客が非常に多くて,人をすり抜けて歩くのが大変であったが,
 観光客は,巨大な杉の根を見に来ているので,そこを通り過ぎれば,ゆっくりと撮影がで
 きた。タイワンヤマキチョウウスアオゴマダラシジミが撮影でき,受鎮宮の近くでは,
 ノリウツギのような花に,ワイルマンシロチョウタカムクシロチョウが数多く集まり,
 ワヤマヒカゲニイタカキマダラセセリシルビアキマダラセセリも飛来していた。
<下の写真をクリックすると,大きな画像を見ることができます>

阿里山の地図 と 標高


阿里山の周辺を走るトロッコ列車



モンキチョウがいる沼平のポイント



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