台 湾 産 蝶 類 デ ジ タ ル 図 鑑
![]() 「臺灣蝴蝶」
| < 台湾が法律で保護している5種類の蝶たち > | ||||
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[Big News] ・ ムモンセセリ(變紋黯弄蝶)の斑紋発達型は,Hsu et al. (2019) によ って,新種タイワンムモンセセリ(臺灣黯弄蝶) となりました。 ・ これまでシナオオチャバネセセリ(短紋孔弄蝶)とされていたものは, 徐・千葉・築山・梁・黄(2019)によって,トガリオオチャバネセセリ (長紋孔弄蝶)の個体変異として扱われ,台湾産からは除外されました。 ・ コヒトツメジャノメは,台湾亜種 Mycalesis sangaica mara とされて いましたが,Aduse-Poke et al. (2016) は,遺伝子系統解析と♂交尾 器の形状から,mara を種に昇格させ,属名もTelinga に変更しました。 新種タイワンコヒトツメジャノメ Telinga mara (Fruhstorfer, 1908) |
※ 科名(亜科)名をクリックすると種の解説があり,写真をクリックすると記録された全写真があります。 |
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他ページの紹介 |
※ 下のタイトルや写真をクリックすると,
世界に分布する同属(同じグループ)の蝶たちの写真を見ることができます |
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下の写真をクリックすると,その種の解説を見ることができます ※ 写真が出ない場合は,再度,ページを最新の情報に更新してください エラーが出続ける場合やご要望がありましたらメールでお知らせください |
●…他の研究者からの情報 ●…杉坂の情報 ※ 1週間,掲載します |
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● 愛知県春日井市の荒川尚彦さんが,春日井市で撮影した迷蝶のベニモ
ンアゲハの飛翔写真を送ってくれました。 ありがとうございます。(5/28) |
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● 東京都の荻野秀一さんが,ウラキンシジミの飛翔写真を送ってくれま
した。 ありがとうございます。(5/24) |
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● 千葉県船橋市の山本和彦さんが,南房総市の蝶の写真を送ってくれま
した。 ありがとうございます。(5/24) |
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● 青森県八戸市の三河和夫さんが,岩手県の春の蝶の写真を送ってくれ
ました。随時,UPしていきます。 ありがとうございます。(5/29) |
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● 愛知県岡崎市の高村葉子さんが,沖縄県の蝶の写真を送ってくれまし
た。随時,UPしていきます。 ありがとうございます。(5/29) |
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● 高知県香美市の高月陽生さんが,高知県の蝶の写真を送ってくれま
した。随時,UPしていきます。 ありがとうございます。(5/25) |
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● 東京都小平市の小林清二さんが,東京都の春の蝶の写真を送ってくれ
ました。随時,UPしていきます。 ありがとうございます。(5/29) |
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● 青森県八戸市の三河和夫さんが,タイの蝶の写真を送ってくれました。
随時,UPしていきます。 ありがとうございます。(5/28) |
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● 北ベトナムのクックフォン国立公園で撮影した蝶の写真を,随時,UP
していきます。(5/28) |
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● 台湾・新竹市の岡本英一さんが,台湾の各地で撮影した写真をってく
れました。ありがとうございます。(5/23) |
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● 台湾の各地で撮影した写真を種別にレタッチしていきます。(5/29)
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● 日本の各地で撮影した写真,データを随時,UPしていきます。(5/29)
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● 台 湾 の 蝶 の 岡 本 英 一 氏 に よ る 追 加 記 録 | |||
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● 台 湾 の 蝶 の 色 彩 調 整 | |||
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台湾の蝶の撮影地 台湾には,たくさんの蝶が生息しています。日本の九州とほぼ同じ大きさの島ですが,日本の蝶よりも100種程,多くの種類が生息し,生息密度は,世界のトップクラスです。 「索引」・「種名一覧」 をクリックすると,これまでに台湾(中国大陸の金馬地区を除く)で記録された種の名前を見ることができます。.,
台湾の中央部には,南北に山脈が走り,そのピークは2つあります。北部のピークには,大雪山,合歓山などがあり,山岳地帯に道路があるので,タクシーやバスで山の麓まで行くことができます。2016年,アトキバネセセリが40年ぶりに再発見されました。南部のピークには,最高峰の玉山があり,標高3,952mもあります。南部の山岳地帯は,山に入る道路がほとんどないため,未開の場所が多く,近年,ジンピンオナガシジミやタカオウラナミジャノメ,ギガンテアミヤマシロチョウなどの新種や新記録種が見つかっています。
台湾の西部域は,交通網が発達し,新幹線で台北から高雄の近くにある新左営まで行くことができます。中央部の山地帯は,タクシー,バスでしか移動はできませんが,南部から北部まで移動できるようになりました。東部域は,汽車,バス,タクシーの移動となります。山が海岸近くまで広がっているので,大きな町は少ないです。 昆虫が多い離島は,緑島,蘭嶼があり,船や飛行機で行くことができますが,気候の影響で,欠航することが多いので気を付ける必要があります。台東市から出ていますが,いつも満員状態なので事前に予約をしておく必要があります。 台湾の気候は,地域によって変化が大きく,北部は,日本と同じような温暖な気候,中部は山岳気候,南部は亜熱帯です。5月・6月は雨季で日本の梅雨と同じような状況です。珍しい蝶がたくさん発生しますが,雨がよく降ります。8月・9月・10月は,台風シーズンです。 昆虫の撮影には,目的地付近にある町に宿泊し,そのからバスやタクシーを使って出かけます。大きな町には,コンビニがあるので,生活には困りません。宿は,直接行っても空いていることが多いですが,予約をしていった方が安心です。ネットで予約できる宿が増えています。 言葉は,中国語ですが,若い人たちは英語が使え,少ないですが日本語が分かる人たちも増えてきました。通貨は,元で,1元が日本円の4円(2018年現在)くらいです。詳細は,下記にある 旅行のための留意事項 をご覧ください。 1970年代の台湾には,プロの採集人が大勢いて,たくさんの蝶を各地で採集していました。中部山岳にある埔里や台北では,その蝶の翅を使って工芸品を作り,お土産として販売したり,海外へ輸出したりしていました。しかし,近代化が進むにつれて,蝶を使った産業は減少の一歩をたどり,現在では,その面影もありません。 埔里の街には,余清金氏が経営していた最大の標本商 『木生昆虫採集所』 があり,台湾の各地から集まる蝶を加工するだけでなく,蝶の収集を行っていました。そして,世界各地の蝶も収集しておられ,採集所の1階には,博物館として標本を展示されておられました。珍蝶モクセイアゲハは,その木生の名前からつけられています。その当時は,宿も併設して経営しておられ,私を含む日本からのたくさんの採集者を迎えてくれました。 私も,大学生時代に4回,余清金氏の所へ泊めていただきました。2回目に行った時,余氏は,採れたばかりで生きているワイモンシジミ,その当時,図鑑に載っていなかったモクセイアゲハを見せてくれました。そして,私は,知本でタッパンウラナミジャノメを採集したことを話すと,譲ってくれないかと言われ,4頭を差し上げました。すると,帰国する時,たくさんの珍蝶,奇形,外国産蝶類をお土産にいただくことができました。 余清金氏は釣りが大好きで,博物館の裏には池があり,そこにも案内してくれました。その池ではレンギョを飼っていて,釣って楽しんでいることを教えてくれました。そこで,3回目に訪問した時は,私からのお土産として,余氏が大好きであった釣りの針,奥様には日本製の高級品だったパンティーストッキングをたくさん持参していきました。なつかしい思い出です。4回目に行った時は,帰りに,フトオアゲハ,オオムラサキ,コウトウキシタアゲハ,各種のミドリシジミ類,雌雄型や奇形の蝶をたくさんいただくことができました。 現在は,埔里の郊外に,立派な建物の 『木生昆虫博物館』 があり,余清金氏が収集された標本を展示し,生きた蝶の展示も行っています。台湾の埔里に行く機会がありましたら,ぜひ,立ち寄っていただきたい場所です。 ....................
総合評価 : 5段階評価 ★★★★★ ※ 私見です。 ( 2019年 7月 までの状況 ) 最近,台湾でも自然保護を重要視する考え方から,以前,蝶が大発生していた南山溪などの有名な場所の多くや国家公園,自然公園,生態公園,北部横貫公路,中部横貫公路,南部横貫公路,国が管理する林場,遊楽區(下の地図の色が濃くなっている場所)などは,法律により,昆虫採集禁止となっています。それ以外の公園や観光地でも昆虫採集禁止となっている場所が多く,国家の政策として,自然保全活動を推進しており,トラブルを防ぐためにも,昆虫採集は控えたいものです。このような場所でネットを持っていると観光客に警察へ通報され,本署に連行された日本人もいます。日本国内の多くの場所のように,「ちょっと昆虫採集をしていこう」 という感覚でネットが触れる状況ではありません。日本の上高地や大雪山のような自然保護地域が台湾の各所にあるといった感じです。 そこで,下記には,現地でのトラブル防止のため,具体的な場所ごとの昆虫採集についての表示を行いました。ただし,写真撮影は,私有地や立ち入り禁止の場所以外は可能です。
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・・・ 春の台湾の珍蝶との出会いを求めて ・・・. | ||
・・・ 台湾の秘境で珍蝶を探して ・・・. | ||
.・・・ 秋に見られる蝶たちの
動く写真を作るために ・・・. | ||
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