ボルネオ島の蝶 <シジミチョウ科>


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・カギシロサカハチシジミ (ボルネオ島産)    Caleta elna elvira (Fruhstirfer, 1918)

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Caleta elna はボルネオ島では林縁の薄暗い場所で見られ、前翅は淡い青白色と黒い外縁が対照的で小型ながら印象的な姿を示します。
後翅裏面では丸い黒斑が不規則に配置され、静止時にはその散らばり方が独特の表情を生み出す点が特徴です。
分布は東南アジアの広い地域に及び、ボルネオ島では低地から丘陵部の森林周辺で安定して記録されています。
近似種の Caleta roxus は黒斑が大きく色調も濃いため外観で容易に区別できます。
本種は観察すると裏面の黒斑が光の加減で浮かび上がり、控えめながらも印象深い佇まいを見せてくれます。

・シロウラナミシジミミ (ボルネオ島産)    Jamides alecto ageladas (Fruhstorfer, 1916)

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Jamides alecto はボルネオ島では主に低地から中標高帯の森林で見られ、林縁や薄暗い小径を軽やかに移動します。
雄は表面の青色が深く、裏面は淡色地に細い帯模様が整って並び、全体に引き締まった印象を与えます。
雌は青色部が控えめで、翅の輪郭がやや広く見えることが多く、雄より落ち着いた色合いになります。
分布はボルネオ島全域に広がり、北部から南部まで広く確認されており、地域ごとに模様の濃淡にわずかな差が見られます。
近似種の Jamides celeno とは裏面の帯の太さや尾状突起の長さが異なり、本種はより細線的で尾が短い点が識別の助けになります。
ボルネオ産個体は模様の整い方が比較的均質で、観察すると特徴がつかみやすいと感じられます。

・ツメアシフタオルリシジミ (ボルネオ島産)    Hypolycaena erylus teatus Fruhstorfer, 1912

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Hypolycaena erylus はボルネオ島では低地から中標高帯の森林で見られ、林縁や薄暗い小道をゆっくりと移動します。
雄は表面が深い青色で、裏面は淡褐色に細い帯模様が入り、後翅の尾状突起がよく発達しているのが特徴です。
雌は青色部が控えめで、全体に落ち着いた色調となり、後翅の形がやや丸みを帯びて見えることがあります。
分布はボルネオ島全域で確認されており、北部から南部まで広く生息していて、地域によって裏面の模様の濃淡にわずかな差が見られます。
近似種の Hypolycaena sipylus とは尾状突起の長さや裏面の帯模様の配置が異なり、本種はより太めの尾と明瞭な帯が識別の手がかりになります。
ボルネオ産個体は特徴が比較的そろっており、観察すると本種らしさがはっきりと感じられます。

・タイワンルリシジミ (ボルネオ島産)    Acytolepis puspa lambi (Distant, 1882)

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Acytolepis puspa はボルネオ島では低地林から丘陵帯まで幅広く見られ、林縁や日だまりを小刻みに飛び回ります。
雄は表面が淡い青色で、裏面は灰白色に細い斑点が並び、全体に軽やかな印象を与えます。
雌は青色部が狭く、やや落ち着いた色調で、翅の輪郭が丸みを帯びて見えることが多いです。
分布はボルネオ島全域で確認されており、北部から南部まで広く生息していて、地域差はあるものの裏面の斑点の濃さにわずかな変化が見られます。
近似種の Acytolepis lilacea とは裏面の斑点の配置や大きさが異なり、本種はより細かく整った斑点が識別の助けになります。
ボルネオ産個体は特徴が比較的安定しており、観察すると本種の雰囲気が自然と伝わってきます。

・ホリシャルリシジミ (ボルネオ島産)    Celastrina lavendularis limbatus (Moore, 1879)

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Celastrina lavendularis はボルネオ島では低地から中標高帯の森林で見られ、林縁や日差しの差し込む小道を軽やかに飛びます。
雄は表面が明るい青色で、裏面は灰白色に細かな斑点が並び、全体に清涼感のある印象を示します。
雌は青色部が控えめで、やや落ち着いた色調となり、翅の輪郭が丸みを帯びて見えることがあります。
分布はボルネオ島全域で確認されており、北部から南部まで広く生息していて、地域によって裏面の斑点の濃淡にわずかな違いが見られます。
近似種の Celastrina argiolus とは裏面の斑点の配置や大きさが異なり、本種はより細かく整った斑点が識別の手がかりになります。
ボルネオ産個体は特徴が比較的明瞭で、観察すると本種の雰囲気が自然に伝わってきます。

・オトヒメルリシジミ (ボルネオ島産)    Plautella cossaea plauta (H.H.Druce, 1895)

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Plautella cossaea はボルネオ島では低地林から丘陵帯の明るい場所で見られ、小刻みに舞いながら花や低い葉を訪れます。
雄は表面が淡い青色で、裏面は灰白色に細い帯模様が入り、後翅の縁取りがすっきりしているのが特徴です。
雌は青色部が狭く、全体に落ち着いた色調となり、翅の輪郭がやや丸みを帯びて見えることがあります。
分布はボルネオ島全域で確認されており、北部から南部まで広く生息していて、地域によって裏面の模様の濃淡にわずかな違いが見られます。
ボルネオ産個体は特徴が比較的そろっており、観察すると本種の印象がはっきりと伝わってきます。
1属1種の蝶で,この個体は白化した斑紋異常です。





・キアナウラフチベニシジミ (ボルネオ島産)    Heliophorus kiana kiana Grose-Smith, 1889

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Heliophorus kiana はボルネオ島では主に中標高帯の森林で見られ、日差しの差し込む林縁を素早く行き来します。
雄は表面が鮮やかな橙色と黒の対比が強く、裏面は灰褐色に細い斑紋が並び、後翅の縁取りがくっきりしているのが特徴です。
雌は橙色部が控えめで、全体に落ち着いた色調となり、翅の形がやや丸みを帯びて見えることがあります。
分布はボルネオ島の広い範囲で確認されており、北部から中央部、南部にかけて生息していて、地域によって裏面の模様の濃淡にわずかな差が見られます。
近似種の Heliophorus epicles とは表面の橙色の広がり方や裏面の斑紋の配置が異なり、本種はより明瞭な橙色帯と整った裏面模様が識別の手がかりになります。
ボルネオ産個体は色彩のコントラストが際立つことが多く、観察すると本種ならではの存在感が感じられます。








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