日本の蝶 <シジミチョウ科- ヒメシジミ亜科2

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・ツバメシジミ    Everes argiades argiades (Pallas, 1771)


No.1  記録時期  2004.3.28 〜 2020.7.29
写真数: 117枚
出現頻度
★★★★


No.2  記録時期  2021.3.20 〜
写真数: 229枚
 
 
分布域 と 記録地点
【特  徴】 荒地や河川の堤防などに見られ,地上低くを飛ぶ習性がある。
【雌  雄】 ♂は,前脚のが短くなり,青白色斑が亜外縁まで広がり,♀は,亜外縁の黒灰色の斑紋が発達するので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 シロツメクサ・コマツナギ・クサフジ・エンドウ・ナンテンハギ・ヤハズソウ・ウマゴヤシ・レンゲ・ミヤコグサ(マメ科)
【生  態】  暖地では,年4〜5回,発生し,3月〜12月中旬にかけて見られる。
 寒冷地では,年2〜3回,発生し,5月上旬〜9月中旬にかけて見られる。幼虫で越冬する。
【生息地】  北海道から九州の屋久島にかけて分布している。
 沖縄県の与那国島で迷蝶としての記録があるが,大陸亜種の可能性が高い。
【分  布】  種としては,日本以外では,インド,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,中国の南西部・南部・東部,台湾(大陸亜種名義タイプ亜種)に分布している。
 中国では,黒竜江省,吉林省,遼寧省,河北省,山東省,河南省,江蘇省,安徽省,湖北省,浙江省,江西省,湖南省,福建省,広東省,海南省,広西區,雲南省,四川省,西蔵區,上海市に分布している。
【近似種】 タイワンツバメシジミに似ているが,タイワンツバメシジミは,後翅裏面の赤斑が発達し,中央寄りに3つの黒点が大きくなるので,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































寒冷地



































記録
1969.8.21,愛知県岡崎市上六名町,1♂
1977.4.3,愛知県岡崎市保母町,1♂
1979.4.15,愛知県岡崎市池金町,4♂♂
1979.4.23,愛知県岡崎市小美町,2♂♂
1979.6.15,愛知県岡崎市下青野町,1♂4♀♀
1980.4.19,愛知県岡崎市中園町,1♂,村田文彦
1980.4.22,愛知県岡崎市中園町,1♂,村田文彦
1980.6.1,愛知県岡崎市上青野町,2♂♂
1980.6.18,愛知県岡崎市中園町,1♀,村田文彦
1980.7.13,愛知県岡崎市大幡町,2♂♂1♀
1980.8.21,愛知県岡崎市山綱町,1♂
1981.4.26,愛知県岡崎市鉢地町,3♂♂
1981.6.7,愛知県岡崎市蓬生町,1♂
1981.6.21,愛知県岡崎市大幡町,5♂♂2♀♀
1982.9.5,愛知県岡崎市大柳町,1♀
1982.10.11,愛知県岡崎市日名本町,1♀
1987.6.23,愛知県岡崎市本宿町,1♀,松井直人
1987.6.26,愛知県岡崎市本宿町,1♂,松井直人
1987.7.9,愛知県岡崎市本宿町,1♀,松井直人
1989.4.29,愛知県岡崎市本宿町,1♀,松井直人
1997.7.6,愛知県岡崎市岡崎公園,1♂1♀
1998.6.10,愛知県岡崎市本宿町,1♀,松井直人
2003.9.26,愛知県岡崎市戸崎町,1♂1♀
2004.3.28,愛知県猿投山,1♀
2004.4.3,岐阜県木曽三川公園,1♀
2004.4.29,愛知県旭町,1♂
2008.4.25,愛知県岡崎市秦梨町,1♂
2010.9.23,静岡県浜松市北区,1♂,判家卓司
2011.4.9,福岡県春日市,1♀,児島章三
2011.6.10,北海道置戸町,1♀,荻野秀一
2011.7.17,愛知県岡崎市日名南町,1♀
2012.4.23,愛知県岡崎市名越川堤防,1♂,大礒岩雄
2012.6.13,愛知県岡崎市松橋町,1♀,吉田 健
2012.6.24,愛知県岡崎市小呂町,2♂
2013.3.23,愛知県岡崎市池金町,1♂
2013.9.24,愛知県岡崎市小呂町,1♂
2014.9.22,愛知県岡崎市小呂町,3♂♂
2015.3.27,愛知県岡崎市小呂町,1♂
2015.4.24,愛知県豊田市野口町,1♂
2016.3.27,宮崎県宮崎市,1♂,荻野秀一
2016.4.16,東京都府中市,1♀,荻野秀一
2016.8.23,愛知県岡崎市小呂町,1♀
2016.9.1,愛知県岡崎市八帖南,1♀
2016.9.21,愛知県岡崎市小呂町,1♂2♀♀
2016.9.26,愛知県豊田市武節町,1♂1♀
2017.6.19,愛知県岡崎市池金町,1♂
2017.6.23,愛知県豊田市昭和の森,3♂♂2♀♀
2017.7.8,愛知県名古屋市猪高緑地,2♂♂
2017.9.27,愛知県岡崎市小呂町,1♂
2017.9.30,愛知県岡崎市小呂町,3♂♂4♀♀
2017.10.4,愛知県岡崎市小呂町,3♂♂1♀
2018.4.2,愛知県日進市愛知牧場,1♀
2018.4.3,愛知県名古屋市新川堤防,1♂
2018.4.5,愛知県岡崎市小呂町,1♂
2018.4.12,愛知県蒲郡市海陽町,2♂♂1♀
2018.4.21,福島県鮫川村,1♂,荻野秀一
2018.5.24,長野県安曇野,1♀
2018.6.3,愛知県春日井市落合公園,1♂,荒川尚彦
2018.6.22,愛知県新城市作手,3♂♂
2018.7.24,長野県下伊那郡売木村,1♀
2018.7.25,愛知県岡崎市淡渕町,2♂♂1♀
2018.8.17,長野県下伊那郡売木村,1♂
2018.8.29,長野県駒ケ根市大田切,2♂♂1♀
2018.8.30,長野県茅野市北山,1♀
2018.8.31,長野県上伊那郡辰野町,2♂♂2♀♀
2018.9.5,愛知県豊橋市豊川堤防,1♀
2019.4.8,愛知県名古屋市新川,3♂♂
2019.4.18,愛知県岡崎市日名本町,2♂♂1♀
2019.4.20,愛知県岡崎市小呂湿地,1♀
2019.4.21,愛知県岡崎市上衣文町,1♂3♀♀
2019.4.22,愛知県豊田市猿投町,3♀♀
2019.4.23,愛知県岡崎市日名本町,1♂2♀♀
2019.4.23,愛知県岡崎市仁木町,1♀,松野光恭
2019.4.25,愛知県岡崎市日名本町,1♂3♀♀
2019.5.16,長野県飯田市下栗,1♂
2019.5.27,愛知県刈谷市井ヶ谷,1♂
2019.5.30,三重県志摩市,1♂
2019.6.2,愛知県春日井市落合公園,1♂,荒川尚彦
2019.6.3,愛知県岡崎市日名本町,3♂♂
2019.6.13,愛知県岡崎市大幡町,2♂♂1♀
2019.6.14,愛知県岡崎市仁木町,1♂,松野光恭
2019.7.27,北海道北広島市,1♀,大橋豊嗣
2019.10.13,高知県高知市,1♀,高月陽生
2019.9.15,長野県蓼科高原,1♂
2019.9.26,愛知県岡崎市小呂,1♀
2019.10.3,愛知県岡崎市仁木町,1♂,松野光恭
2020.3.22,愛知県岡崎市日名本町,1♂
2020.4.7,愛知県岡崎市日名本町,1♂1♀
2020.4.19,愛知県昭和の森,1♂,足立幸子
2020.4.24,愛知県岡崎市日名本町,1♀
2020.5.2,高知県香美市,1♂,高月陽生
2020.5.28,愛知県岡崎市八ツ木町,1♀
2020.6.7,愛知県新城市作手,1♂
2020.6.14,高知県香美市,1♂,高月陽生
2020.7.22,長野県阿智村,1♂
2020.7.29,長野県東御市,2♂♂
2021.3.20,愛知県岡崎市日名本町,1♂
2021.3.24,愛知県岡崎市八ツ木町,3♂♂3♀♀
2021.5.23,愛知県岡崎市八ツ木町,1♂
2021.5.30,高知県南国市,1♀,高月陽生
2021.6.8,愛知県豊田市御船町,2♂♂1♀
2021.6.20,愛知県豊田市,1♀
2021.6.26,長野県松本市,1♂1♀
2021.8.26,静岡県浜松市浜北区,1♂
2021.9.29,東京都小平市,1♂,小林清二 
2022.4.6,愛知県岡崎市八ツ木町,1♂
2022.4.16,東京都小平市,1♂,小林清二
2022.4.17,東京都小金井市,1♂,小林清二
2022.4.28,東京都小平市,1♀,小林清二
2022.5.5,岩手県久慈市,1♂,三河和夫
2022.5.22,高知県香南市,1♂,高月陽生
2022.6.5,愛知県岡崎市茅原沢町,1♀,高村葉子
2022.6.13,長野県原村,1♀
2022.6.19,愛知県新城市作手,1♀,高村葉子
2022.6.23,東京都小平市,1♀,小林清二
2022.7.3,高知県香美市,1♂,高月陽生
2022.7.9,東京都小平市,1♀,小林清二
2022.7.12,岩手県久慈市,1♂,三河和夫
2022.7.21,岩手県久慈市,1♀,三河和夫
2022.7.24,東京都小金井市,1♀,小林清二
2022.8.8,長野県諏訪市,1♂
2022.8.20,東京都小平市,1♂,小林清二
2022.8.29,岡崎市奥殿町,1♀
2022.9.6,長野県東部,1♂
2022.9.7,青森県東北町,1♀,三河和夫
2022.9.12,静岡県浜松市,1♀
2022.9.16,愛知県豊田市畝部東町,1♂1♀,高村葉子
2022.9.16,東京都西東京市,1♂,小林清二
2022.9.24,愛知県岡崎市八ツ木町,1♂
2022.9.25,愛知県新城市作手,1♂
2022.9.28,愛知県名古屋市名城公園,1♀
2022.9.30,愛知県岡崎市八ツ木町,1♂,高村葉子
2022.10.3,愛知県安城市安城町,1♂,高村葉子
2022.10.4,東京都西東京市,1♀,小林清二
2022.10.8,東京都西東京市,1♂,小林清二
2022.10.19,愛知県岡崎市高橋町,1♂1♀,高村葉子
2023.4.1,千葉県南房総市,1♂,山本和彦
2023.4.4,愛知県岡崎市東河原町,1♂
2023.4.17,愛知県新城市,1♀
2023.4.27,東京都東村山市,1♀,小林清二
2023.4.29,静岡県南伊豆町,1♀
2023.5.5,千葉県南房総市,1♀,山本和彦
2023.5.9,長野県木曾町,1♀
2023.5.9,長野県原村,1♀
2023.5.12,東京都東村山市,1♂,小林清二
2023.5.17,岩手県久慈市,1♀,三河和夫
2023.5.18,愛知県安城市川島町,1♂1♀,高村葉子
2023.5.21,岩手県久慈市,1♂,三河和夫
2023.6.11,岩手県久慈市,1♂1♀,三河和夫
2023.6.15,東京都小平市,1♀,小林清二
2023.8.6,茨城県坂東市,1♀,吉田信雄
2023.8.17,東京都西東京市,1♂,小林清二
2023.8.20,愛知県岡崎市小呂,1♂
2023.9.7,愛知県安城市安城町,1♂2♀♀,高村葉子
2023.9.9,茨城県坂東市,1♂,吉田信雄
2023.9.12,愛知県岡崎市茅原沢町,1♀,高村葉子
2023.9.17,長野県阿智村,1♀,杉浦 昌
2023.9.18,愛知県岡崎市茅原沢町,1♂1♀,高村葉子
2023.9.20,愛知県岡崎市仁木町,1♂,松野光恭
2023.9.24,愛知県安城市安城町,2♂♂,高村葉子
2023.9.26,愛知県岡崎市仁木町,1♂,松野光恭
2023.9.30,愛知県岡崎市岩津町,1♀,松野光恭
2023.10.3,愛知県岡崎市仁木町,1♀,松野光恭
2023.10.3,愛知県岡崎市小呂湿地,1♂1♀
2023.10.6,愛知県岡崎市仁木町,1♀,松野光恭
2023.10.17,愛知県岡崎市西蔵前町,1♂
2024.4.11,東京都小金井市,1♂,小林清二
2024.4.11,愛知県岡崎市仁木町,1♀,松野光恭
2024.4.11,茨城県坂東市,1♀,吉田信雄
2024.4.12,愛知県岡崎市仁木町,1♂,松野光恭
2024.4.13,東京都東村山市,1♂1♀,小林清二
2024.4.13,愛知県岡崎市茅原沢町,2♂♂1♀,村井弘子
2024.4.13,愛知県岡崎市真福寺町,1♀,松野光恭
2024.4.14,東京都西東京市,1♂,小林清二
2024.4.14,愛知県岡崎市真福寺町,1♀,松野光恭
2024.4.15,愛知県岡崎市茅原沢町,1♂,村井弘子
2024.4.18,茨城県坂東市,2♀♀,吉田信雄
2024.4.19,茨城県坂東市,2♂♂,吉田信雄
2024.4.20,千葉県南房総市,1♂1♀,山本和彦
2024.4.23,茨城県坂東市,1♀,吉田信雄
2024.4.29,茨城県坂東市,1♀,吉田信雄
2024.5.15,岩手県洋野町,1♀,三河和夫
2024.5.16,岩手県葛巻町,1♂,三河和夫
2024.5.23,愛知県岡崎市天白町,1♂,高村葉子
2024.5.25,高知県香南市,2♂♂1♀,高月陽生
2024.5.27,青森県十和田市,1♂,三河和夫
2024.5.29,愛知県岡崎市茅原沢町,1♀,村井弘子
2024.6.1,愛知県岡崎市岩津町,1♂,松野光恭
2024.6.2,愛知県岡崎市岩津町,1♂,松野光恭
2024.6.4,愛知県岡崎市東蔵前町,1♀
2024.6.4,愛知県岡崎市岩津町,1♀,松野光恭
2024.6.8,愛知県岡崎市真福寺町,1♀,松野光恭
2024.6.11,東京都府中市,1メ,小林清二
2024.6.12,愛知県岡崎市仁木町,1♀,松野光恭
2024.6.13,東京都東村山市,1♀,小林清二
2024.6.15,愛知県岡崎市真福寺町,1♂,松野光恭
2024.6.19,愛知県岡崎市真福寺町,1♀,松野光恭
2024.6.25,東京都府中市,1♀,小林清二
2024.6.25,愛知県岡崎市仁木町,1♀,松野光恭
2024.7.3,愛知県岡崎市仁木町,1♂,松野光恭
2024.7.6,愛知県岡崎市岩津町,1♀,松野光恭
2024.7.7,愛知県岡崎市岩津町,1♀,松野光恭
2024.7.13,千葉県南房総市,1♂,山本和彦
2024.7.13,愛知県岡崎市茅原沢町,1♀,村井弘子
2024.7.17,千葉県船橋市,1♀,山本和彦
2024.7.18,愛知県岡崎市仁木町,1♀,松野光恭
2024.7.29,愛知県岡崎市竜泉寺町,1♀
2024.8.16,愛知県岡崎市茅原沢町,1♂,村井弘子
2024.8.18,愛知県岡崎市東蔵前町,1♀,松野光恭
2024.9.4,愛知県岡崎市仁木町,1♀,松野光恭
2024.9.11,愛知県名古屋市西区,1♀
2024.9.12,岩手県久慈市,1♀,三河和夫
2024.9.16,愛知県岡崎市真福寺町,1♀,松野光恭
2024.9.23,茨城県坂東市,1♂,吉田信雄
2024.9.25,愛知県安城市安城町,2♂♂,高村葉子
2024.9.26,茨城県坂東市,1♀,吉田信雄
2024.9.27,茨城県坂東市,1♂1♀,吉田信雄
2024.10.1,東京都小金井市,1♂1♀,小林清二
2024.10.3,愛知県岡崎市仁木町,1♂,松野光恭
2024.10.5,愛知県岡崎市西蔵前町,1♀
2024.10.10,愛知県岡崎市八ツ木町,1♀,高村葉子
2024.10.12,愛知県岡崎市仁木町,1♂1♀,松野光恭
2024.10.13,千葉県南房総市,1♂,山本和彦
2024.10.24,愛知県岡崎市岩津町,1♀
2024.10.28,茨城県坂東市,1♀,吉田信雄
2025.3.23,愛知県岡崎市岩津町,1♂
2025.3.23,愛知県岡崎市真福寺町,1♂,松野光恭
2025.3.25,愛知県岡崎市細川町,1♀
2025.3.30,愛知県安城市古井町,1♂,高村葉子
2025.4.4,愛知県岡崎市細川町,1♀
2025.4.5,高知県香南市,1♂,高月陽生
2025.4.5,愛知県岡崎市岩津町,1♂,松野光恭
2025.4.7,茨城県坂東市,1♀,吉田信雄
2025.4.9,愛知県岡崎市茅原沢町,1♂,村井弘子
2025.4.11,愛知県岡崎市茅原沢町,1♂,村井弘子
2025.4.12,東京都府中市,1♂1♀,小林清二
2025.4.12,高知県香南市,1♀,高月陽生
2025.4.12,愛知県岡崎市茅原沢町,3♂♂,村井弘子
2025.4.15,東京都西東京市,1♂1♀,小林清二
2025.4.17,愛知県岡崎市仁木町,1♀,松野光恭
2025.4.17,愛知県岡崎市茅原沢町,1♂,村井弘子
2025.4.22,茨城県つくば市,2♂♂1♀,吉田信雄
2025.4.24,愛知県岡崎市茅原沢町,1♀,村井弘子
2025.5.4,奈良県奈良市,1♀,高月陽生
2025.5.13,静岡県浜松市,1♀
2025.5.16,岩手県久慈市,1♀,三河和夫
2025.5.23,岩手県久慈市,1♂,三河和夫
2025.5.26,茨城県坂東市,1♂,吉田信雄
2025.5.27,岩手県久慈市,1♂,三河和夫
2025.5.30,岩手県久慈市,1♀,三河和夫
2025.5.31,愛知県岡崎市仁木町,1♂1♀,松野光恭
2025.6.2,愛知県岡崎市八ツ木町,1♀,高村葉子
2025.6.2,愛知県岡崎市岩津町,1♀,松野光恭
2025.6.6,岩手県久慈市,1♀,三河和夫
2025.6.8,愛知県岡崎市真福寺町,1♀,松野光恭
2025.6.9,愛知県岡崎市八ツ木町,1♂,高村葉子
2025.6.9,愛知県岡崎市西蔵前町,2♂♂1♀
2025.6.12,愛知県岡崎市八ツ木町,1♀,高村葉子
2025.6.13,愛知県岡崎市八ツ木町,1♂,高村葉子
2025.6.15,茨城県坂東市,1♂1♀,吉田信雄
2025.7.6,高知県香美市,1♂,高月陽生
2025.8.9,東京都東村山市,1♂,小林清二
2025.8.18,愛知県西尾市一色町,1♂,高村葉子
2025.8.21,愛知県岡崎市細川町,1♂
2025.9.11,愛知県岡崎市八ツ木町,1♀,高村葉子

・タイワンツバメシジミ  日本本土亜種    Everes lacturnus kawaii Matsumura, 1926


写真数: 29枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  小型のシジミチョウで,森林の周辺や林道,荒地に生息し,地上低くを飛ぶ習性がある。
 日本では,次の2亜種があり,亜種名が確定していない亜種もある。
   日本本土亜種 E.lacturnus kawaii Matsumura, 1926
   名義タイプ亜種, 琉球亜種 E.lacturnus lacturnus (Godart, [1824])
 次の地域では,法律で採集禁止種に指定されている。
西海国立公園(平戸島・生月島地域)(国)
【雌  雄】 ♂の翅表は,青紫色で,♀は,暗褐色であるが,生態写真で裏面しか見えない場合は,雌雄を区別することは難しい。
【食  草】 シバハギ・ヒメノハギ・タチシバハギ(マメ科)
【生  態】 この亜種は,九州では,年1回,8月下旬〜10月上旬に発生している。幼虫で越冬する。
【生息地】  この亜種は,四国,九州に生息している。
 和歌山県,徳島県では,絶滅した。愛媛県,高知県,福岡県,佐賀県,大分県,熊本県,宮崎県,鹿児島県に分布しているが,激減している。
 環境省のレッドデータでは,絶滅危惧IB類(EN)に指定されている。
【分  布】  種としては,日本以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北部,中国の南西部・南部,台湾に分布している。
 中国では,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に分布している。
【近似種】 ツバメシジミに似ているが,本種は,肛角付近にある赤橙色の斑紋がよく発達するので,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
九 州




































記録2012.9.10,宮崎県宮崎市,1♂1♀,辻  元2014.9.6,長崎県平戸市,1♀,安中弘行2015.9.4,長崎県平戸市,2♂♂2♀♀,児島章三
2016.9.9,長崎県平戸市,2♂♂2♀♀,安中弘行2017.9.16,鹿児島県薩摩川内市,1♀,足立幸子2021.9.9,佐賀県伊万里市,1♀,児島章三
2022.8.31,鹿児島県鹿児島市,1♂,荻野秀一2022.9.1,鹿児島県鹿児島市,3♂♂,荻野秀一2022.9.3,鹿児島県鹿児島市,1♂1♀,荻野秀一

・タイワンツバメシジミ  名義タイプ亜種, 琉球亜種    Everes lacturnus lacturnus (Godart, [1824])


写真数: 1枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  小型のシジミチョウで,森林の周辺や林道,荒地に生息し,地上低くを飛ぶ習性がある。 
 この亜種は,日本本土亜種に比べて小型で翅表の外縁の黒帯の幅が広い。
【雌  雄】 ♂の翅表は,青紫色で,♀は,暗褐色であるが,生態写真で裏面しか見えない場合は,雌雄を区別することは難しい。
【食  草】 シバハギ・ヒメノハギ・タチシバハギ(マメ科)
【生  態】 年3回,5月〜11月に発生している。幼虫で越冬する。
【生息地】  この亜種は,沖縄本島,石垣島,西表島,与那国島に分布していたが,激減している。
 環境省のレッドデータでは,絶滅危惧IA類(CR)に指定されている。
【分  布】  種としては,日本以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北部,中国の南西部・南部,台湾に分布している。
 中国では,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に分布している。
【近似種】 ツバメシジミに似ているが,本種は,肛角付近にある赤橙色の斑紋がよく発達するので,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
南西諸島




































記録


・ゴイシツバメシジミ    Shijimia moorei moorei (Leech, 1889)     名義タイプ亜種


写真数: 26枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長23〜26mm。森林性が強く,各種の花を訪れる。日本産は,中国の東部に生息する亜種と同じ亜種である。台湾産は,別亜種(台湾亜種)である。
 国指定の天然記念物で,種の保存法で採集禁止種に指定されている。したがって,「あげる・売る・貸す/もらう・買う・借りる」なども,有償・無償を問わず原則として禁止されており,違反した場合は,個人では,5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金,法人では,罰金1億円が課せられている。
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸みを帯びるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 シシンラン(イワタバコ科)
【生  態】 年1回,6月下旬〜8月中旬に見ることができる。幼虫で越冬する。
【生息地】  奈良県,熊本県,宮崎県で発生している。
 奈良県,熊本県,宮崎県では,絶滅危惧T類に指定されている。
 環境省のレッドデータでは,絶滅危惧IA類(CR)に指定されている。
【分  布】  種としては,日本以外では,インド,アッサム,中国の西部・南部・東部,ラオス,ベトナムの北部,台湾に分布している。
 台湾産は,台湾亜種である。ラオス,ベトナムの北部には,名義タイプ亜種 Shijimia moorei moorei が分布している。
 中国では,西蔵區,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,湖南省,広東省,浙江省,江西省,福建省に分布している。
【近似種】 クロツバメシジミに似ているが,本種は,後翅裏面の黒斑の大きさが不ぞろいになること,尾状突起がないことで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































記録
2013.6.29,熊本県球磨郡,3♂♂,安中弘行
2014.7.20,熊本県市房山,1♀,足立幸子
2023.6.29,熊本県水上村,3♂♂,荻野秀一

・クロツバメシジミ  東日本亜種    Tongeia fischeri japonica Fujioka, 1975


写真数: 69枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  河原,露岩地,石垣など,食草のベンケイソウ類が生える場所に生息し,その近くを緩やかに飛び,遠くへ離れることは少ない。
 日本には,次の3亜種がある。
   東日本亜種 T.fischeri japonica Fujioka, 1975
   中国地方・四国・九州内陸亜種 T.fischeri shojii Satonaka, 2003
   九州沿岸亜種 T.fischeri shirozui Hida, 2005
 この東日本亜種は,後翅表面の亜外縁に青藍色の半月模様はあまり発達せず,裏面の地色は灰褐色味が強く,亜外縁の黄褐色斑もあまり発達しない。
 次の地域では,法律で採集禁止種に指定されている。
愛知県新城市七郷一色(市)
【雌  雄】 ♂は,前脚のが短くなり,♀は,後翅表面の亜外縁の白斑が発達し,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 ツメレンゲ・タイトゴメ・オノマンネングサ(ベンケイソウ科)
【生  態】 この亜種は,年3〜4回,4月中旬〜10月下旬に見ることができる。幼虫で越冬する。
【生息地】  この亜種は,本州,近畿地方に生息する。
 新潟県,群馬県,神奈川県,岐阜県,愛知県では,絶滅危惧T類に指定されている。
 中国地方・四国・九州内陸には,別亜種が生息し,大分県,熊本県では,絶滅危惧T類に指定されている。
 環境省のレッドデータでは,準絶滅危惧(NT)に指定されている。
【分  布】  種としては,日本以外では,中国,シベリア,モンゴル,朝鮮半島,サハリンに分布している。
 中国では,黒竜江省,遼寧省,河北省,山東省,山西省,河南省,陳西省,江西省,福建省に分布している。
【近似種】 ツバメシジミの♀に似ているが,本種は,尾状突起が短いこと,裏面の黒斑が大きいこと,後翅裏面の後角部の赤斑が小さくて橙色が強いことなどで,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































記録
2014.9.13,山梨県身延町,1♂2♀♀,荻野秀一
2014.10.12,静岡県浜松市,1♂,足立幸子
2016.7.3,長野県松本市,1♂,岡本雅昭
2018.10.9,愛知県新城市,3♂♂3♀♀
2018.10.29,愛知県新城市,1♂
2019.5.9,長野県白馬村,2♂♂1♀,荻野秀一
2019.10.2,長野県松本市,1♀,関戸裕靖
2019.10.5,長野県北安曇郡,1♀,関戸裕靖
2019.10.7,長野県松本市,1♂,関戸裕靖
2019.10.16,長野県松本市,1♀,関戸裕靖
2020.4.19,愛知県新城市,1♀,足立幸子
2022.4.13,愛知県新城市,4♂♂3♀♀
2025.5.5,静岡県浜松市,15♂♂5♀♀
2025.5.23,静岡県浜松市,1♀,杉浦 昌

・クロツバメシジミ  中国地方・四国・九州内陸亜種    Tongeia fischeri shojii Satonaka, 2003


写真数: 9枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  河原,露岩地,石垣など,食草のベンケイソウ類が生える場所に生息し,その近くを緩やかに飛び,遠くへ離れることは少ない。 
 この亜種は,東日本亜種と九州沿岸亜種の中間的な特徴を持つ。
【雌  雄】 ♂は,前脚のが短くなり,♀は,後翅表面の亜外縁の白斑が発達し,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 ツメレンゲ・タイトゴメ・オノマンネングサ(ベンケイソウ科)
【生  態】 この亜種は,年3〜4回,4月中旬〜10月下旬に見ることができる。幼虫で越冬する。
【生息地】  この亜種は,和歌山県,大阪府,兵庫県,中国地方・四国・九州内陸に生息する。
 大分県,熊本県では,絶滅危惧T類に指定されている。
 環境省のレッドデータでは,準絶滅危惧(NT)に指定されている。
【分  布】  種としては,日本以外では,中国,シベリア,モンゴル,朝鮮半島,サハリンに分布している。
 中国では,黒竜江省,遼寧省,河北省,山東省,山西省,河南省,陳西省,江西省,福建省に分布している。
【近似種】 ツバメシジミの♀に似ているが,本種は,尾状突起が短いこと,裏面の黒斑が大きいこと,後翅裏面の後角部の赤斑が小さくて橙色が強いことなどで,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































記録
2011.9.18,兵庫県神崎郡,1♂,岡本雅昭
2014.10.11,兵庫県神戸市,1♀,安中弘行
2015.4.30,兵庫県神戸市,1♂1♀,安中弘行
2018.7.15,和歌山県和歌山市,1♀,足立幸子

・クロツバメシジミ  九州沿岸亜種    Tongeia fischeri shirozui Hida, 2005


写真数: 28枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  河原,露岩地,石垣など,食草のベンケイソウ類が生える場所に生息し,その近くを緩やかに飛び,遠くへ離れることは少ない。
 この亜種は,後翅表面の亜外縁に青藍色の半月模様が現れ,亜外縁の黄褐色斑も良く発達し,後翅裏面の黒斑もよく発達する。
 福岡県北部の発生地の一部には,後翅裏面の亜外縁の黄褐色斑が黒化する個体群がおり,連続発生している。また,同場所では,斑紋欠損の個体も確認された。

♂   斑紋異常
後翅裏面の黄褐色斑が黒化する個体群
2022.6.12  福岡県
撮影: 足立 幸子 氏

♂   斑紋異常
前後翅裏面の斑紋欠損
2022.6.12  福岡県
撮影: 足立 幸子 氏
【雌  雄】 ♂は,前脚のが短くなり,♀は,後翅表面の亜外縁の白斑が発達し,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 ツメレンゲ・タイトゴメ・オノマンネングサ(ベンケイソウ科)
【生  態】 この亜種は,年3〜4回,4月中旬〜10月下旬に見ることができる。幼虫で越冬する。
【生息地】  この亜種は,九州北部の沿岸部や対馬に生息する。
 環境省のレッドデータでは,準絶滅危惧(NT)に指定されている。
【分  布】  種としては,日本以外では,中国,シベリア,モンゴル,朝鮮半島,サハリンに分布している。
 中国では,黒竜江省,遼寧省,河北省,山東省,山西省,河南省,陳西省,江西省,福建省に分布している。
【近似種】 ツバメシジミの♀に似ているが,本種は,尾状突起が短いこと,裏面の黒斑が大きいこと,後翅裏面の後角部の赤斑が小さくて橙色が強いことなどで,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































記録
2012.6.24,長崎県対馬,1♀,足立幸子
2013.9.27,長崎県対馬市,1♀,安中弘行
2013.9.28,長崎県対馬市,1♂,安中弘行
2015.5.8,福岡県福岡市西区,3♂♂2♀♀,児島章三
2015.5.13,福岡県宗像市,1♂1♀,児島章三
2015.9.6,福岡県福岡市,2♂♂3♀♀,児島章三
2022.6.12,福岡県,2♂♂,足立幸子

・ムシャクロツバメシジミ (外来種)    Tongeia filicaudis filicaudis (Pryer, 1877)   名義タイプ亜種


No.1  記録時期  2014.10.29 〜 2020.10.14
写真数: 121枚
出現頻度
★★★☆☆


No.2  記録時期  2021.4.2 〜
写真数: 181枚
 
 
分布域 と 記録地点
【特  徴】 中国からの外来種で分布を拡大している。地上すれすれを低く飛び,岩やコンクリートなどに好んで止まり,飛び立つと木々の梢まで飛んでいく習性がある。
【雌  雄】 ♂は,前脚のが短くなり,♀は,後翅表面の亜外縁の白斑が発達し,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】  ツルマンネングサ・メキシコマンネングサ・マルバマンネングサ・(キリンソウ)(ベンケイソウ科)。飼育下では,ツメレンゲに産卵させ,成虫にまで育てることができたという報告がある。
 名古屋市の新川堤防附近では,ツルマンネングサを食草とし,名城公園では,メキシコマンネングサ(セダム類)を食草としていたが,名城公園では2023年以降,発生しなくなった。
 2024年,岡崎市細川町で,キリンソウを食草として発生していることが発見された。しかし,キリンソウは,冬季に地上部が枯死するため,越冬できず,2025年春は発生しなかった。
 2025年は,岡崎市奥殿町の記録地を8回調査したが,発生地と食草は見つけることができなかった。
【生  態】  年5回,発生し,3月下旬〜12月中旬に見られる。幼虫で越冬する。
 岡崎市では,第1化は4月上旬〜中旬。第2化は,5月下旬〜6月上旬,第3化は7月中旬〜下旬,第4化は8月下旬〜9月下旬,第5化は10月下旬〜12月上旬に発生する。
【生息地】  愛知県名古屋市西区の新川堤防で発生している。2013年にビルの屋上緑化ために中国から輸入したセダム類(万年草)に卵が着いていて日本にやってきたことが確認された。
 2018年は,九州の福岡市でも発生し,名古屋市の名城公園でも発生した。これらの産地の個体群の遺伝子は同じだそうである。2019年以降も名古屋では発生を続けており,春日井市まで分布を拡大した。
 2022年11月,神奈川県秦野市や小田原市にも移入され発生し,2023年には岐阜県多治見市でも発生が確認され,2025年には,岐阜県岐阜市,東京都南西部でも確認された。一度発生すると,拡散は止められない。
 2024年6月,豊田市でも記録された。同年10月,愛知県岡崎市細川町でも記録されたが,食草が冬季に地上部が枯れるキリンソウであったため越冬できなかった。
 2025年7月20日に1♂が松野光恭氏によって,奥殿町で再発見された。奥殿町の記録地は,細川町の発生地から約2q離れているだけなので,おそらく昨年の秋に細川町で発生した個体群が拡散してその一部が越冬したものだと思われる。記録地点には食草はなく,食草の種類は未発見。
 2025年8月31日,第4化の1♀が岡崎市仁木町で神邊明佳氏によって記録された。
 2025年10月5日,1♀が岡崎市真福寺町で松野光恭氏によって記録された。
 2025年10月12日,多数の個体が岡崎市岩津町,東蔵前町で松野光恭氏によって記録された。
 2025年10月13日,岡崎市桑原町で1頭が,足立幸子氏によって記録された。
 2025年10月13日,岡崎市岩津町の個体群は,セダムを食草としていることを確認した(杉坂)。

ムシャクロツバメシジミの分布図 (2025.10.13 現在)
【分  布】  種としては,日本以外では,中国の南西部・南部・東部・北部,台湾に分布している
 中国に分布しているのは,T. filicaudis filicaudis 名義タイプ亜種で,台湾に分布しているのは,T. filicaudis mushanus 台湾亜種で,台湾亜種は,中国亜種より後翅裏面の肛角部の赤色斑がよく発達する。台湾産は珍種で,中国亜種は平地に多産する。
 中国では,陳西省,山西省,河南省,四川省,湖北省,江西省,浙江省,福建省,上海市に分布している。
【近似種】 クロツバメシジミに似ているが,本種は,前翅裏面中室の基部に黒斑があるので区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
日 本



































記録
2014.10.29,愛知県名古屋市西区,1♀,関戸裕靖
2015.9.21,愛知県名古屋市西区,1♀,関戸裕靖
2015.10.27,愛知県名古屋市西区新川堤防,1♀
2018.4.3,愛知県名古屋市西区新川堤防,3♂♂4♀♀
2018.4.20,愛知県名古屋市西区,1♂1♀,関戸裕靖
2018.9.8,福岡県福岡市,2♂♂,足立幸子
2018.9.11,愛知県名古屋市名城公園,3♂♂7♀♀
2018.10.3,愛知県名古屋市名城公園,2♂♂4♀♀
2018.10.21,愛知県名古屋市名城公園,2♂♂2♀♀
2018.10.27,愛知県名古屋市西区,1♂1♀,関戸裕靖
2019.4.22,愛知県春日井市,1♂1♀,関戸裕靖
2019.9.9,愛知県名古屋市名城公園,3♂♂1♀
2019.9.26,愛知県春日井市,1♂1♀,関戸裕靖
2019.10.23,愛知県名古屋市名城公園,2♂♂2♀♀
2020.9.2,愛知県名古屋市名城公園,3♂♂2♀♀
2020.10.14,福岡県春日市,2♂♂1♀,児島章三
2021.4.2,愛知県名古屋市名城公園,1♂
2021.10.5,愛知県名古屋市名城公園,2♀♀
2021.10.30,愛知県名古屋市名城公園,1♀
2022.4.20,愛知県名古屋市名城公園,6♂♂2♀♀
2022.6.8,愛知県名古屋市名城公園,3♂♂1♀
2022.10.16,愛知県名古屋市千種区,3exs.,戸田尚希
2022.9.28,愛知県名古屋市名城公園,3♂♂
2024.10.20,愛知県岡崎市細川町,1♂
2024.10.21,愛知県岡崎市細川町,2♂♂
2024.10.24,愛知県岡崎市細川町,2♂♂
2024.10.25,愛知県岡崎市細川町,3♂♂
2024.10.26,愛知県岡崎市細川町,1♂,杉浦 昌
2024.10.28,愛知県岡崎市細川町,2♂♂1♀
2024.10.30,愛知県岡崎市細川町,2♂♂
2024.11.3,愛知県岡崎市細川町,4♂♂2♀♀
2024.11.9,愛知県岡崎市細川町,1♂,足立幸子
2024.11.9,愛知県岡崎市細川町,2♂♂1♀
2024.11.11,愛知県岡崎市細川町,1♀
2024.11.13,愛知県岡崎市細川町,4♂♂3♀♀
2024.11.15,愛知県岡崎市細川町,1♂,松野光恭
2024.11.17,愛知県岡崎市細川町,1♂1♀
2024.11.17,愛知県岡崎市細川町,1♀,松野光恭
2024.11.21,愛知県岡崎市細川町,2♀♀,高村葉子
2024.11.24,愛知県岡崎市細川町,1♀
2024.12.2,愛知県岡崎市細川町,1♀
2025.6.13,岐阜県岐阜市,1♂,広沢憲治
2025.7.14,岐阜県岐阜市,1♂,広沢憲治
2025.7.20,愛知県岡崎市奥殿町,1♂,松野光恭
2025.7.22,岐阜県岐阜市,1♀,広沢憲治
2025.7.23,愛知県岡崎市奥殿町,1♂
2025.7.24,愛知県岡崎市奥殿町,1♂
2025.7.26,愛知県岡崎市奥殿町,3♂♂1♀,松野光恭
2025.7.27,岡崎市奥殿町,3♂♂
2025.7.30,岡崎市奥殿町,1♂(第3化の最後)
2025.8.2,愛知県岡崎市奥殿町,記録なし,松野光恭
2025.8.4,愛知県岡崎市奥殿町,記録なし
2025.8.5,愛知県岡崎市奥殿町,記録なし
2025.8.8,愛知県岡崎市奥殿町,記録なし
2025.8.31,愛知県岡崎市仁木町,1♀,神邊明佳
2025.10.5,愛知県岡崎市真福寺町,1♀,松野光恭
2025.10.12,愛知県岡崎市東蔵前町,1♂,松野光恭
2025.10.12,愛知県岡崎市岩津町,1♂4♀♀,松野光恭
2025.10.12,愛知県岡崎市岩津町,1♂2♀♀
2025.10.13,愛知県岡崎市岩津町,3♂♂3♀♀,松野光恭
2025.10.13,愛知県岡崎市東蔵前町,2♂♂,松野光恭
2025.10.13,愛知県岡崎市桑原町,1♀,足立幸子
2025.10.13,愛知県岡崎市岩津町,2♂♂1♀
2025.10.18,愛知県岡崎市岩津町,1♂,松野光恭
2025.10.19,愛知県岡崎市岩津町,3♂♂,松野光恭
2025.10.19,愛知県岡崎市東蔵前町,1♂1♀,松野光恭
2025.10.20,愛知県岡崎市大門町,1♀,清水正義
2025.10.21,愛知県岡崎市岩津町,2♂♂
12-],岡崎市東蔵前町,1♂,松野光恭12-],岡崎市岩津町,1♂4♀♀,松野光恭13-],岡崎市桑原町,1ex.,足立幸子

・リュウキュウウラボシシジミ     Pithecops corvus ryukyuensis Shirozu, 1964


写真数: 25枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  暗い竹やぶや樹林の内部など,やや暗い場所を好み,飛び方は緩やかである。
 低温期に発生する個体は,高温期の個体に比べて大型になり,,前翅裏面の前縁部の黒点や後翅裏面の外縁の黒点は発達が悪く,後翅裏面の亜外縁の褐色帯も発達が悪い。

♀ 低温期

♀ 高温期
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸みを帯びるが,生態写真で雌雄を区別するのは難しい。
【食  草】 ミソナオシ・トキワヤブハギ・リュウキュウヌスビトハギ(マメ科)
【生  態】 年数回,発生し,沖縄本島では,11月上旬まで見られ,幼虫で越冬し,八重山諸島では,周年,見ることができる。
【生息地】  沖縄本島の北部,西表島,石垣島に分布している。
 環境省のレッドデータでは,準絶滅危惧(NT)に指定されている。
【分  布】  種としては,日本以外では,インド北部,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,中国の南部,台湾に分布している。
 中国では,広西區,江西省,広東省,海南省に分布している。
【近似種】 ツシマウラボシシジミに似ているが,本種は,前翅裏面の前縁に黒点が2つ現れること,前翅裏面の翅頂部の黒斑が発達すること。後翅前縁の黒斑は鮮明で大きいこと,裏面の亜外縁部に黒点列が現れることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
八重山



































記録
2012.10.7,沖縄県沖縄本島,1♂1♀,荻野秀一
2013.10.12,沖縄県沖縄本島,1♂,荻野秀一
2013.11.9,沖縄県西表島,2♀♀,安中弘行
2014.10.27,沖縄県西表島,2♂♂1♀,安中弘行
2015.11.7,沖縄県西表島,2♂♂,安中弘行
2016.5.6,沖縄県西表島,1♀,高崎 明
2016.5.25,沖縄県石垣島,1♀,松井慶夫
2017.3.18,沖縄県西表島,1♀,高崎 明
2021.11.30,沖縄県西表島,1♂,三河和夫

・ツシマウラボシシジミ     Pithecops fulgens tsushimanus Shirozu et Urata, 1957


写真数: 21枚


出現頻度
☆☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  シカの食害により,食草が激減し,対馬では,自然状態で確認できたのは,2012年が最後である。絶滅を防ぐために,2013年より飼育を行い,種の保存を行っている。
 樹林の内部の陽だまりや下草の多く生えている場所を好み,飛び方は緩やかである。
 この種は,種の保存法で採集禁止種に指定されている。したがって,「あげる・売る・貸す/もらう・買う・借りる」なども,有償・無償を問わず原則として禁止されており,違反した場合は,個人では,5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金,法人では,罰金1億円が課せられている。
【雌  雄】 ♀は,翅表の外縁に黒帯が発達するが,裏面だけの生態写真で雌雄を区別するのは難しい。
【食  草】 ヌスビトハギ・ケヤブハギ・フジカンゾウ(マメ科)
【生  態】 年数回,発生し,4月下旬〜11月上旬まで見られる。幼虫で越冬する。
【生息地】  対馬の北部にのみ分布していた。
 長崎県では,絶滅危惧T類に指定されている。
 環境省のレッドデータでは,絶滅危惧IA類(CR)に指定されているが,実情は,野生絶滅(EW)である。
【分  布】  種としては,日本以外では,インド北部,インドシナ半島,中国の南部,台湾に分布している。
 台湾産は,別亜種 P.fulgens urai である。
 中国では,広西區,江西省,広東省,海南省に,名義タイプ亜種 P.fulgens fulgens が分布している。
【近似種】 リュウキュウウラボシシジミに似ているが,前翅裏面の前縁の黒斑がないか,あっても1つで小さいこと,前翅裏面の翅頂付近の黒斑は,あまり発達しないこと,後翅裏面の亜外縁部に黒点列は不鮮明になること,後翅前縁の黒斑は鮮明で大きいこと,本種の♂は翅表に青藍色が現れることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
対 馬



































記録
1994.9.15,長崎県対馬市,1♂,辻  元
2012.8.31,長崎県対馬市,1♂,荻野秀一
2012.9.1,長崎県対馬市,1♂,荻野秀一
2016.4.29,長崎県対馬市(飼育),1♀,足立幸子
2019.9.25,生息域外(飼育),2♂♂,安中弘行

・ヒメウラボシシジミ     Neopithecops zalmora (Butler, [1870])


写真数: 20枚


出現頻度
☆☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 迷蝶,偶産蝶である。樹林の内部の陽だまり,河川沿いの林道,山林の周辺などのやや薄暗い場所を好む。飛び方は緩やかであるが,なかなか止まらない。
【雌  雄】 ♂は,翅表に白色斑が発達し,♀は,翅形が若干,丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 ハナシンボウギ(ミカン科)
【生  態】 7月,10月,11月に記録がある。
【生息地】 石垣島,西表島,与那国島で記録がある。西表島では,2000年前後には偶産した。2023年,2024年には,石垣島で発生した。
【分  布】  種としては,日本以外では,インド南部,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,中国の南西部・南部,台湾に分布している。
 中国では,四川省,雲南省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に分布している。広東省に分布しているものは,別亜種 N.zalmora dolona で,それ以外は,名義タイプ亜種 N.zalmora zalmora である。
【近似種】 ツシマウラボシシジミ,リュウキュウウラボシシジミに似ているが,前後翅裏面の亜外縁に黒点列があること,後翅裏面の前縁の黒斑が本種は小さいことで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
八重山



































記録
2023.2.11,沖縄県石垣市,1♀,荻野秀一
2023.10.31,沖縄県石垣市,1♂,荻野秀一
2023.11.2,沖縄県石垣市,2♀♀,荻野秀一
2024.1.22,沖縄県石垣市,1♂,荻野秀一

・タイワンクロボシシジミ    Megisba malaya sikkima Moore, 1884


写真数: 27枚


出現頻度
★★★★
分布域 と 記録地点
【特  徴】  飛び方は速いが,すぐに止まり,占有行動をする習性がある。食樹のアメガシワの周辺では,多数の個体が乱舞しているのを見ることができた。
 低温期型と高温期型があり,特に低温期型の♀は,裏面の黒斑の発達が悪い。 

♀ 低温期型

♀ 高温期型
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 アカメガシワ・ウラジロアカメガシワ・クスノハガシワ(トウダイグサ科),アカギモドキ(ムクロジ科)
【生  態】 年数回,発生し,周年,見られる。越冬態はない。
【生息地】 トカラ列島から八重山諸島まで分布している。
【分  布】  種としては,日本以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北部,中国の南西部・南部,台湾に分布している。
 台湾には,同じ亜種が生息している。
 中国では,四川省,雲南省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に,台湾や日本と同じ亜種が分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
南西諸島



































記録
2012.11.23,沖縄県石垣島,1♂,安中弘行
2013.3.7,沖縄県石垣島,1♂,杉浦 昌
2013.4.17,沖縄県石垣島バンナ岳,3♂♂2♀♀
2013.4.18,沖縄県西表島上原,4♂♂2♀♀
2015.11.7,沖縄県西表島,1♂1♀,安中弘行
2017.11.28,沖縄県石垣島,1♀,安中弘行
2017.11.30,沖縄県石垣島,1♂1♀,安中弘行
2019.11.4,沖縄県石垣島,1♀,荻野秀一
2021.12.1,沖縄県西表島,1♂,三河和夫
2022.10.11,沖縄県国頭村,1♂,三河和夫
2023.4.19,沖縄県宮古島,1♀,高村葉子
2023.4.21,沖縄県宮古島,2♀♀,高村葉子
2023.4.22,沖縄県宮古島,1♀,高村葉子
2023.7.24,沖縄県西表島,1♀,高月陽生
2024.3.29,沖縄県石垣島,1♂,杉浦 昌
2024.11.6,沖縄県西表島,1♀,高村葉子
2025.3.7,沖縄県石垣島,1♂,杉浦 昌


ヒメシジミ亜科3 は,ここをクリックすると見ることができます




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