日本の蝶 <シジミチョウ科-
       アシナガシジミ亜科,ウラギンシジミ亜科,ミドリシジミ亜科1

<写真の下に,データ付きの拡大写真もあり> 


・ゴイシシジミ    Taraka hamada hamada (H. Druce, 1875)     名義タイプ亜種


写真数: 54枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  幼虫は肉食性で,タケ,ササ類,ススキなどに付くアブラムを食べるので,成虫もタケ,ササ林の周辺に見られる。
 北海道や東北地方,中部山岳地方などの寒冷地に生息する個体は,大型になる傾向がある。
 九州などの暖地に生息する♀は,前翅翅表の黄白斑が良く発達する。
 台湾に生息する個体は別亜種で,♂♀とも小型で,♀の前翅翅表の黄白斑はより鮮明である。
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 タケノアブラムシ・ササコナフキツノアブラムシなどのササ・タケにつくアブラムシ類
【生  態】  暖地では,年4〜5回,発生し,5月上旬〜11月中旬に見られる。
 寒冷地では,年2〜3回,発生し,6月中旬〜9月下旬に見られる。幼虫で越冬する。
【生息地】 北海道から九州まで広く分布しているが,生息地は局限される。 
【分  布】  種としては,日本以外では,インドシナ半島,ボルネオ島,インドネシア,中国の南西部・南部,台湾に分布している。
 台湾に分布しているものは,別亜種 T. hamada thalaba である。
 中国では,西蔵區,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,江西省,海南省,福建省,浙江省に分布している。雲南省,四川省に分布しているものは,別亜種 T.hamada isona で,それ以外は,日本と同じ名義タイプ亜種 T.hamada hamada である。 
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































寒冷地



































記録
2016.9.26,長野県平谷村平松,1♀
2020.6.24,長野県阿智村,3♂♂1♀
2020.7.19,長野県茅野市,1♀,浅川久子
2020.7.19,長野県原村,4♀♀,関野祥子
2020.9.15,愛知県豊田市,8♂♂2♀♀
2020.11.3,高知県香南市,2♂♂,高月陽生
2021.6.20,愛知県豊田市,1♀
2021.7.22,長野県湯の丸山,1♀
2021.7.23,長野県上高地,1♀
2022.6.12,岡山県新見市,2♂♂,高月陽生
2022.7.16,高知県香美市,1♂,高月陽生
2022.7.19,高知県香美市,1♂,高月陽生

・シロモンクロシジミ  偶産蝶    Spalgis epius dilama (Moore, 1878)


写真数: 1枚 


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 幼虫は肉食性で,ジャングルに住んでいるが,成虫は明るい場所を好み,低木の葉の間を飛び回っていることが多く,すぐに止まる習性がある。
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 コナフキカイガラムシ(センダングサ類につくカイガラムシ)
【生  態】 年数回,周年,発生している。越冬態はない。
【生息地】 八重山諸島で発生し,最近は定着している。
【分  布】  種としては,日本以外では,インド南部,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,中国の南部,台湾に分布している。
 中国では,雲南省,貴州省,広西區,広東省,海南省,福建省に,日本や台湾と同じ亜種が分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
八重山



































記録
2012.11.24,沖縄県西表島,1♀,安中弘行

・ウラギンシジミ    Curetis acuta paracuta de Niceville, 1902


写真数: 74枚


出現頻度
★★★★
分布域 と 記録地点
【特  徴】  幼虫の食草はマメ科のクズ,フジなどの花や蕾を食べる。
 夏型と秋型がある。夏型は,翅形が丸くなり,秋型は,前翅翅頂が尖る。特に雌にその傾向が強くなる。

♂ 夏型

♀ 夏型

♂ 秋型

♀ 秋型
 対馬産は,前翅翅頂が極端に尖る個体が現れ,別亜種 ssp.tsushimana とされたこともあり,八重山諸島産の♀は,翅表の白銀色斑が良く発達する傾向があるが,現在は,日本産が同一亜種になっている。
 稀には,後翅表面の赤色斑が外縁まで発達する個体も出現する。

♂ 秋型
※ 後翅の赤色斑がよく発達した個体
【雌  雄】 ♂は,赤色の斑紋があり,♀は,その部分が白色になるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 フジ・クララ・クズ・ハマエンジュ(マメ科)
【生  態】  暖地では,年4〜5回,発生し,5月〜11月に見られる。
 寒冷地では,年2回,発生し,6月下旬〜9月上旬に見られる。成虫で越冬するので,冬の暖かい日に見ることもある。
【生息地】  本州から南西諸島まで広く分布している。
 南西諸島では,各所で見られた。
 愛知県では,平野部から丘陵地にかけて見られるが, 平野部では少ない。 
【分  布】  種としては,日本以外では,ヒマラヤ,インドシナ半島,中国の南西部・南部,朝鮮半島,台湾に分布している。
 台湾産は,C.acuta formosana である。
 中国では,西蔵區,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,江西省,海南省,福建省,浙江省に分布している。広東省,福建省に分布しているものは,別亜種 C.acuta denta で,それ以外は,名義タイプ亜種 C.acuta cuta である。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
八重山



































暖  地



































寒冷地



































記録
1977.10.12,愛知県岡崎市田町,1♀
1979.8.9,愛知県岡崎市奥山田町,1♂
1979.9.5,愛知県岡崎市山綱町,4♂1♀
1980.9.17,愛知県岡崎市中園町,1♀,村田文彦
1981.6.28,愛知県岡崎市大幡町,1♂
1990.9.23,愛知県岡崎市本宿町,1♀,松井直人
1992.9.12,愛知県岡崎市本宿町,1♂,松井直人
1995.10.15,愛知県岡崎市本宿町,1♀,松井直人
1997.10.10,愛知県岡崎市岡崎公園,2♂♂3♀♀
1997.10.19,愛知県岡崎市岡崎公園,1♂2♀♀
1997.11.4,愛知県岡崎市岡崎公園,1♂
1998.7.13,愛知県岡崎市本宿町,1♀,松井直人
1998.10.3,愛知県岡崎市岡崎公園,2♂♂1♀
1998.10.18,愛知県岡崎市岡崎公園,1♂1♀
1998.10.25,愛知県岡崎市岡崎公園,1♂
1998.10.28,愛知県岡崎市本宿町,1♂,松井直人
2003.9.7,愛知県岡崎市戸崎町,1♂
2004.3.28,愛知県猿投山,1♀
2005.10.20,愛知県岡崎市戸崎町,1♂
2006.7.27,愛知県岡崎市滝町,1♀
2008.6.14,愛知県岡崎市秦梨町,1♀
2010.9.26,愛知県岡崎市池金町,2♂♂1♀
2012.6.10,愛知県岡崎市池金町,1♂
2013.4.17,沖縄県石垣島バンナ岳,1♀
2015.6.26,愛知県岡崎市池金町,1♂
2015.10.12,愛知県岡崎市小呂町,1♀
2016.4.2,愛知県岡崎市池金町,1♂
2016.10.16,愛知県岡崎市日名南町,1♂
2016.10.27,愛知県岡崎市池金町,1♂
2017.6.5,愛知県豊橋市岩崎町葦毛湿原,1♂
2017.6.10,愛知県岡崎市石原町,1♂
2017.6.10,愛知県豊橋市岩崎町葦毛湿原,1♂
2018.3.29,愛知県岡崎市池金町,1♀
2018.4.10,愛知県豊橋市蛇穴,1♀
2018.5.28,愛知県岡崎市自然体験の森,1♂
2018.6.5,愛知県岡崎市石原町,3♂♂
2018.6.13,愛知県豊田市深見町,1♂
2018.8.1,愛知県常滑市多賀神社,3♀♀
2018.8.17,長野県下伊那郡阿南町,1♂2♀♀
2018.9.5,愛知県豊橋市豊川堤防,1♂1♀
2018.10.21,愛知県名古屋市名城公園,3♂♂
2018.10.30,愛知県豊橋市動植物園,2♀♀
2019.5.27,愛知県刈谷市井ヶ谷,1♂
2019.5.30,三重県志摩市,1♂
2019.6.6,愛知県岡崎市石原町,1♂
2019.8.31,高知県香美市,1♀,高月陽生
2020.3.19,愛知県岡崎市池金,1♀
2020.6.7,愛知県新城市作手,3♂♂
2020.9.14,愛知県西尾市矢作川堤,1♂
2020.9.29,愛知県岡崎市八ツ木町,1♂
2020.10.20,愛知県西尾市東幡豆町,1♂
2020.11.18,愛知県西尾市三ヶ根山,1♀
2021.2.22,愛知県碧南市臨海公園,1♀
2021.2.22,愛知県常滑市多賀神社,1♀
2021.3.6,愛知県西尾市吉良,1♀
2021.5.30,愛知県岡崎市暗がり渓谷,1♂
2021.6.20,愛知県豊田市,1♂
2021.7.15,千葉県南房総市,1♀,山本和彦
2021.9.15,千葉県船橋市,1♂,山本和彦
2021.10.9,高知県香美市,1♂,高月陽生
2021.10.14,愛知県岡崎市日名南町,2♂♂
2021.10.20,愛知県春日井市,1♂,荒川尚彦
2021.11.10,東京都小平市,1♂1♀,小林清二
2022.3.5,東京都小平市,1♀,小林清二
2022.3.12,愛知県岡崎市八ツ木町,1♂
2022.3.16,愛知県豊橋市葦毛湿原,1♀
2022.5.28,愛知県岡崎市八ツ木町,1♂,高村葉子
2022.5.31,愛知県岡崎市八ツ木町,1♂,高村葉子
2022.6.18,岡山県真庭市,1♂,高月陽生
2022.7.9,高知県香美市,1♀,高月陽生



・ムラサキツバメ    Arhopala bazalus turbata (Butler, [1882])

.
写真数: 55枚


出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  以前は,近畿地方以西でしか見られなかったが,最近は,各地で見られるようになった。マテバシイを食樹としている。
 冬季には,集団を作って越冬する習性がある。
 愛知県で集団越冬が観察できた場所は,6m以上ある木々が生い茂る林の中で,マテバシイがたくさん生えており,その周囲には飛翔できる空間がある場所であった。いくつかの越冬場所があったが,どれも4mほどの高さの場所の止まりやすい水平に近い葉に集まっているのが観察できた。
【雌  雄】 標本では,♀は,翅表の基部側に藍色斑が現れるので,雌雄を区別することができるが,裏面だけの生態写真では,雌雄を区別することは難しい。
【食  草】 マテバシイ・シリブカガシ(ブナ科)
【生  態】  八重山諸島では周年,暖地では,年4〜5回発生し,3月〜11月に見られる。
 寒冷地,年3回,発生し,6月〜10月に見られる。成虫で越冬するので,冬の暖かい日に見ることもある。
【生息地】 福島県から八重山諸島まで広く分布している。
【分  布】  種としては,日本以外では,ヒマラヤ,インドシナ半島,インドネシア,中国の南西部・南部,台湾に分布している。
 台湾産は,日本と同じ亜種である。
 中国では,雲南省,広西區,広東省,海南省,福建省に,名義タイプ亜種 A.bazalus teesta が分布している。
【近似種】 ムラサキシジミに似ているが,本種は,より大型で,尾状突起があるので,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































寒冷地



































記録
2009.12.6,愛知県岡崎市桜井寺,1♂1♀,判家卓司
2010.2.27,愛知県岡崎市池金町,1ex.
2010.4.3,愛知県岡崎市桜井寺,1♀,判家卓司
2010.4.3,愛知県岡崎市桜井寺,2♂♂1♀
2010.11.22,愛知県岡崎市大門3丁目,1♂
2011.3.14,愛知県岡崎市若松町,1♂
2011.3.14,愛知県岡崎市岡町,1♂1♀
2011.12.4,愛知県岡崎市日名南町,1♂
2012.9.27,愛知県岡崎市六名3丁目町,1♂
2012.10.16,愛知県岡崎市六名3丁目町,1♂
2016.9.11,愛知県岡崎市日名南町,1♀
2017.6.5,愛知県岡崎市美合町,1ex.
2018.9.18,愛知県田原市蔵王山,1♂
2018.10.30,愛知県豊橋市動植物園,1♀
2019.6.4,愛知県岡崎市日名南町,1♀
2019.11.12,愛知県田原市蔵王山,1♂
2019.11.17,高知県室戸市,3exs.,高月陽生
2020.6.10,神奈川県座間市,1ex.,関野祥子
2020.9.16,愛知県田原市渥美の森,1♂
2020.11.1,高知県香南市,1ex.,高月陽生
2021.6.30,愛知県岡崎市日名南町,1ex.
2021.10.10,愛知県岡崎市日名南町,1ex.
2021.10.11,東京都小平市,1♀,小林清二
2021.10.20,愛知県東海市石根山,1ex.,
2021.11.7,高知県高知市,1♀,高月陽生
2021.11.23,高知県室戸市,1ex.,高月陽生
2021.11.24,東京都小平市,1ex.,小林清二
2021.12.3,東京都小平市,1♀,小林清二
2021.12.12,愛知県碧南市,10exs.
2022.6.18,愛知県岡崎市八ツ木町,1♀,高村葉子
2022.7.29,東京都小平市,,1ex.,小林清二



・ムラサキシジミ    Arhopala japonica (Murray, 1875)


写真数: 84枚


出現頻度
★★★★
分布域 と 記録地点
【特  徴】  成虫は,越冬個体では,花を訪れるが,初夏に発生した個体は,訪花することは稀である。幼虫の食草は,主にブナ科の常緑樹で,アラカシ,イチイガシなどの周辺で成虫もよく見られる。
 沖縄以南に生息する個体は,翅表の青藍色の光沢が強くなる傾向があり,台湾にも同じ亜種が生息するが,さらにその傾向が強くなる。
【雌  雄】 ♂は,青藍色の斑紋が翅表の亜外縁部まで広がっているが,♀は,翅頂付近で黒褐色斑が広がっているので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 アカガシ・アラカシ・イチイガシ・ウラジロガシ・スダジイ・シリブカガシ・クヌギ・コナラ(ブナ科)
【生  態】  暖地では,年5〜6回,発生し,2月〜11月に見られる。
 寒冷地では,年2回,発生し,6月〜9月に見られる。成虫で越冬するので,冬の暖かい日に見ることもある。
【生息地】  東北地方から八重山諸島まで広く分布している。
 愛知県では,平野部では少なく,丘陵地帯に数多く見られる。
【分  布】  種としては,日本以外では,中国の南部,台湾に分布している。
 中国では,江西省,福建省に,台湾,日本と同じ亜種が分布している。
【近似種】 ムラサキツバメに似ているが,本種は,尾状突起がないので,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
八重山



































暖  地



































寒冷地



































記録
1977.4.3,愛知県岡崎市池金町,1♀
1977.8.31,愛知県岡崎市岡崎公園,3♂♂
1979.3.31,愛知県岡崎市池金町,1♂
1979.4.15,愛知県岡崎市池金町,5♀♀
1979.8.9,愛知県岡崎市奥山田町,1♂2♀♀
1982.5.25,愛知県岡崎市須渕町,1♂
1982.9.15,愛知県岡崎市奥山田町,1♀
1988.6.17,愛知県岡崎市舞木町,1♀,松井直人
1988.8.4,愛知県岡崎市本宿町,1♀,松井直人
1989.6.18,愛知県岡崎市本宿町,1♀,松井直人
1990.6.13,愛知県岡崎市本宿町,1♂,松井直人
1998.8.31,愛知県岡崎市本宿町,1♀,松井直人
2001.7.30,愛知県岡崎市蔵次町,1♀
2001.10.16,愛知県岡崎市戸崎町,1♂
2003.9.26,愛知県岡崎市戸崎町,2♂♂
2004.3.28,愛知県岡崎市駒立町,1♀,柵木宗孝
2004.3.28,愛知県猿投山,2♀♀
2005.10.13,愛知県岡崎市戸崎町,1♂
2010.4.13,愛知県岡崎市池金町,1♂
2010.6.17,愛知県岡崎市若松町,1♀,杉浦仁美
2010.7.12,愛知県岡崎市生平町,1♀,杉浦仁美
2010.8.6,愛知県岡崎市竜美東,1♀,杉浦仁美
2011.4.11,愛知県岡崎市池金町,1♂
2011.8.14,愛知県岡崎市岡崎公園,2♂♂,杉坂浩太
2012.5.5,愛知県岡崎市池金町,1♀
2012.8.26,愛知県岡崎市岡崎公園,2♂♂1♀,杉坂浩太
2015.3.28,愛知県岡崎市池金町,4♂♂2♀
2015.10.17,愛知県岡崎市小呂町,1♀
2017.4.13,愛知県岡崎市池金町,1♀
2017.6.19,愛知県岡崎市池金町,1♀
2017.7.8,愛知県名古屋市猪高緑地,1♂1♀
2017.9.23,春日井市東野町,1♀,荒川尚彦
2018.3.29,愛知県岡崎市池金町,1♀
2018.6.4,愛知県岡崎市自然体験の森,1ex.
2018.6.5,愛知県岡崎市石原町,1♂
2018.6.7,愛知県豊田市昭和の森,1♂
2018.6.13,愛知県豊田市深見町,1ex.
2018.7.18,愛知県豊田市面ノ木峠,1♀
2018.10.30,愛知県豊橋市動植物園,1ex.
2019.4.9,愛知県岡崎市北山湿地,3exs.
2019.4.16,愛知県岡崎市池金町,1ex.
2019.6.6,愛知県岡崎市池金町,1♂
2019.6.8,愛知県名古屋市猪高公園,1♀
2019.6.13,愛知県岡崎市大幡町,1ex.
2020.3.19,愛知県岡崎市小呂,1ex.
2020.3.21,愛知県岡崎市池金,2♀♀
2020.3.26,愛知県岡崎市池金,1♀
2020.4.29,愛知県岡崎市石原町,1♀
2020.6.4,愛知県岡崎市石原町,1♀
2020.6.7,愛知県岡崎市石原町,1♀
2020.6.17,長野県阿智村,1ex.
2020.11.1,高知県香南市,1♂,高月陽生
2021.2.22,愛知県常滑市多賀神社,2♂♂
2021.3.14,高知県香南市,1♀,高月陽生
2021.3.24,愛知県岡崎市八ツ木町,2♀♀
2021.3.30,三重県志摩市,3♀♀
2021.4.21,愛知県新城市,1ex.
2021.7.12,愛知県岡崎市池金町,1♀
2021.8.5,愛知県豊田市,1ex.
2021.8.28,高知県香美市,1ex.,高月陽生
2021.8.28,愛知県岡崎市須渕町,1ex.
2021.9.7,愛知県岡崎市八ツ木町,1♀
2021.10.20,愛知県東海市石根山,1♀
2021.10.23,東京都小平市,1ex.,小林清二
2021.11.13,東京都小平市,1♀,小林清二
2021.11.15,東京都小平市,1♀,小林清二
2021.11.24,東京都小平市,1♀,小林清二
2021.11.25,東京都小平市,1♂,小林清二
2022.3.11,東京都小平市,1♀,小林清二
2022.3.12,愛知県岡崎市八ツ木町,1♂2♀♀
2022.3.25,愛知県岡崎市八ツ木町,1♀
2022.5.31,愛知県岡崎市八ツ木町,1♀,高村葉子
2022.6.4,高知県香美市,1ex.,高月陽生
2022.6.19,愛知県新城市作手,1♀,高村葉子
2022.6.24,東京都小金井市,1ex.,小林清二
2022.6.25,高知県香美市,1♀,高月陽生
2022.7.20,東京都小平市,1ex.,小林清二


・ラマムラサキシジミ    Arhopala rama (Kollar, [1844])


写真数: 1枚
(参考:ビルマ産)


出現頻度
☆☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 迷蝶で,1980年,2014年に記録が出た。ムラサキシジミの有尾型の可能性もある。
【雌  雄】 標本では,♀は,翅表の基部側に藍色斑が現れるので,雌雄を区別することができるが,裏面だけの生態写真では,雌雄を区別することは難しい。
【食  草】 (迷蝶のため,日本での繁殖例はない)
【生  態】 10月,11月に記録された。
【生息地】 西表島,与那国島で記録された。
【分  布】  種としては,インドの北部,ヒマラヤ,ビルマ,中国の南部に分布している。台湾でも記録がある。
 中国では,江西省,福建省,広西區,広東省,海南省に分布している。
【近似種】 ムラサキシジミに似ているが,本種は,より小型で,尾状突起があるので,ある程度,区別することができるが,ムラサキシジミの有尾型とも酷似しており,同定は難しい。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
八重山



































記録

・ルーミスシジミ    Arhopala ganesa loomisi (H. Pryer, 1886)
.

写真数: 27枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  森林内の開けた場所や林の周辺に生息し,午前中の日差しの明るい時間帯では,下草や地面に止まっていることも多い。夕方には,活発に樹上を飛び回る習性がある。
 次の地域では,法律で採集禁止種に指定されている。
奈良県奈良市春日野町御蓋山160番地(国),和歌山県古座川町(町)
【雌  雄】 雌雄同形で,生態写真では,雌雄を区別することは難しい
【食  草】 イチイガシ・ウラジロガシ・ウバメガシ(ブナ科)
【生  態】 年3回,6月〜11月まで見られ,成虫で越冬するので,冬でも暖かい日などは見ることができることがある。
【生息地】  千葉県以西から九州の屋久島にかけて分布するが,発生地は限られている。
 福岡県,熊本県,高知県,愛媛県では,絶滅した。奈良県,島根県,徳島県,鹿児島県では,絶滅危惧T類に指定されている。
 環境省のレッドデータでは,絶滅危惧II類(VU)に指定されている。
【分  布】  種としては,日本以外では,ヒマラヤ,インドシナ半島北部,中国の南西部,台湾に分布している。
 台湾産は,別亜種 A.ganesa formosana Kato,1930 である。
 中国では,浙江省,江西省,湖北省,福建省,広東省,広西區,雲南省,海南省に,別亜種 A.ganesa seminigra が分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































記録
2013.11.22,千葉県君津市,1ex.,荻野秀一
2013.11.23,徳島県海陽町,1ex.,足立幸子
2014.11.15,和歌山県古座川町,1ex.,関戸裕靖
2014.11.16,千葉県鴨川市,1ex.,岡本雅昭
2015.11.28,千葉県鴨川市,1ex.,岡本雅昭
2016.10.15,徳島県海陽町,4exs.,安中弘行
2016.10.30,和歌山県牟婁郡,2exs.,関戸裕靖
2016.12.10,千葉県鴨川市,2exs.,岡本雅昭
2018.11.1,和歌山県東牟婁郡,1ex.,関戸裕靖
2021.11.26,千葉県君津市,1♂,荻野秀一
2021.12.12,千葉県君津市,1ex.,荻野秀一

・ウラゴマダラシジミ    Artopoetes pryeri pryeri (Murray, 1873)     名義タイプ亜種


写真数: 45枚


出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  飛び方は速いが,すぐに止まり,夕方3時頃から日没頃まで,占有行動をする習性がある。植樹はイボタノキで,その周辺で見られることが多い。
 北海道産は,小型で,東北地方産も小型になる傾向がある。関西産は大型になる。
 本州の中部地方の山岳地帯に生息する個体は,翅表が暗化し,別亜種とされたことがあったが,現在は,同一亜種になった。
 四国産は,さらに暗化し,後翅の青色斑は消失し,前翅の青色斑は紫色が強くなる傾向があり,別亜種とされたことがあったが,現在は,同一亜種になった。
 九州産は,四国産と同様な変異をする傾向にある,
【雌  雄】 ♂は,翅形が丸くなり,翅表の青白色斑の色が薄くなり,白色斑が発達するので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 イボタ・ミヤマイボタ・オオバイボタ・サイゴクイボタ・ムラサキハシドイ(モクセイ科)
【生  態】  年1回,発生し,暖地では,5月上旬〜7月上旬に見られる。
 寒冷地では,6月下旬〜8月中旬に見られる。卵で越冬する。
【生息地】  北海道から九州まで広く分布している。
 愛知県では,丘陵地にかけて見られるが少なくなった。
 北海道では,層雲峡や雌阿寒岳周辺で見られた。
 宮崎県では,絶滅危惧T類に指定されている。
【分  布】  種としては,日本以外では,アムール,モンゴル,朝鮮半島,中国の北部に分布している。
 中国では,黒竜江省,吉林省,遼寧省に分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































寒冷地



































記録
1979.6.3,愛知県岡崎市茅原沢町,3♂♂1♀
1981.5.31,愛知県岡崎市山綱町,4♂♂
1981.6.3,愛知県岡崎市池金町,4♂♂
1981.6.7,愛知県岡崎市茅原沢町,1♂
1981.6.21,愛知県岡崎市大幡町,4♀♀
1981.6.22,愛知県岡崎市大幡町,1♂1♀
1982.5.22,愛知県岡崎市須渕町,1♂
1988.6.7,愛知県岡崎市上衣文町,1♂,松井直人
1988.6.17,愛知県岡崎市舞木町,1♀,松井直人
1989.6.17,愛知県岡崎市本宿町,1♂,松井直人
2003.5.27,愛知県岡崎市高隆寺町,1♀,柵木宗孝
2013.7.20 北海道層雲峡,2♀♀
2013.7.24,北海道足寄町,3♂♂1♀
2014.5.24,愛知県春日井市,1♂,関戸裕靖
2015.5.21,愛知県南知多町,2♂♂2♀♀,関戸裕靖
2015.5.22,兵庫県加古川市,2♀♀,安中弘行
2017.5.18,三重県南伊勢町,1♂,荻野秀一
2017.5.19,三重県志摩市,1♂,荻野秀一
2017.5.26,兵庫県三木市,2♂♂,安中弘行
2017.5.29,愛知県岡崎市小呂湿地,1♂
2018.5.20,兵庫県三木市,1♀,安中弘行
2018.5.19,愛知県知多郡,1♂,関戸裕靖
2018.5.21,愛知県春日井市,1♀,関戸裕靖
2019.5.22,愛知県豊橋市葦毛湿原,3♀♀
2019.5.30,三重県志摩市,1♀
2021.6.26,長野県松本市,1♀
2022.5.25,愛知県豊橋市葦毛湿原,2♂♂2♀♀
2022.5.28,岡山県倉敷市,1♂,高月陽生
2022.6.30,青森県八戸市,1♂,三河和夫
2022.7.20,長野県上高地,1♂,松井慶夫
2022.7.25,長野県松本市,1♀,大橋豊嗣



・ウラキンシジミ    Ussuriana stygiana (Butler, 1881)       日本特産種


写真数: 13枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  森林の周辺に生息し,日中は葉上で静止していることが多く,夕方から活発に活動する習性がある。
 地理的変異,個体変異が大きく,次のような変異がある。
 北海道や東北地方の個体は,小型にな類傾向があり,表面に橙色斑が出る(アキオ型)傾向がある。
 北海道や東北地方,中国地方の個体は,裏面の地色が明るく,近畿地方の低産地や九州の個体は,裏面が暗くなる傾向があり,裏面の黒色斑は鮮明に出る。
 東北地方に産する個体には,裏面の地色が薄く,裏面の黒色斑を消失する個体(オダイ型)がかなり多く,中部地方や他の産地でも,このような裏面の黒色斑を消失する個体が出ることがある。
【雌  雄】 ♀は,裏面の地色が明るくなり,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 トリネコ・コバノトリネコ・シオジ・ホソバアオダモ(モクセイ科)
【生  態】  年1回の発生で,暖地では,6月上旬〜7月に見られる。
 寒冷地では,6月下旬〜8月に見られる。卵で越冬する。
【生息地】  北海道から九州まで見られるが,少ない。
 千葉県,長崎県では,絶滅危惧T類に指定されている。
【分  布】 日本の特産種である。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































寒冷地



































記録
2012.7.22,北海道札幌市,1♀,岡本雅昭
2012.7.28,北海道札幌市,1♀,岡本雅昭
2015.6.21,新潟県長岡市,1♂,足立幸子
2014.8.3,岐阜県新穂高,1♂,安中弘行
2016.6.11,新潟県加茂市,1♂,安中弘行
2016.6.11,新潟県長岡市,1♂2♀♀,安中弘行
2016.6.19,岐阜県飛騨市,1♂,関戸裕靖
2019.6.21,長野県松本市,1♂,関戸裕靖
2019.7.1,長野県松本市,1♀,関戸裕靖
2020.6.21,長野県松本市,1♂,足立幸子



・チョウセンアカシジミ    Coreana raphaelis (Oberthur, 1880)  


写真数: 19枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  田畑の周辺や低山地の渓流のそばの林に見られ,午後3時ころから日没時にかけて活発に活動する習性がある。
 岩手県に生息する個体は,地色が明るく,山形県の新庄市周辺の個体は,暗化する傾向があり,かつては別亜種とされていた。しかし,中間的な個体も発生する場所があり,現在では,日本産は1亜種になっている。
 次の地域では,法律で採集禁止種に指定されている。
岩手県全域(県),岩手県九戸郡野田村(村),岩手県岩手郡瀧沢村(村),岩手県雫石町(町),岩手県下閉伊郡普代村(村),岩手県田野畑村(村),岩手県岩泉町(町),
岩手県田老町(町),岩手県宮古市(市),山形県全域(県)
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 トリネコ・ヤチダモ・コバノトリネコ(モクセイ科)
【生  態】 年1回,6月〜7月に見られる。卵で越冬する。
【生息地】  山形県,岩手県,新潟県でのみ見られる。
 新潟県では,絶滅危惧T類に指定されている。
 環境省のレッドデータでは,絶滅危惧II類(VU)に指定されている。
【分  布】  種としては,日本以外では,アムール,モンゴル,朝鮮半島,中国の北部に分布している。
 中国では,黒竜江省,吉林省,遼寧省に分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
寒冷地



































記録
2010.6.26,新潟県,1♀,高崎 明
2015.6.11,新潟県見附市,1♀,荻野秀一
2015.6.14,新潟県長岡市,1♀,岡本雅昭
2015.6.21,新潟県長岡市,1♀,足立幸子
2016.6.3,新潟県見附市,1♀,荻野秀一
2016.6.11,新潟県長岡市,1♀,岡本雅昭
2016.6.11,新潟県加茂市,2♂♂1♀,安中弘行
2016.6.12,福島県西会津町,1♂,安中弘行
2016.6.16,新潟県胎内市,1♂,荻野秀一
2018.6.7,新潟県見附市,1♂,荻野秀一
2018.7.5,岩手県岩泉町,2♂♂,安中弘行
2022.6.25,岩手県,1♀,三河和夫
2022.6.27,福島県大沼郡,1♂,大橋豊嗣



・ムモンアカシジミ    Shirozua jonasi jonasi (Janson, 1877)


写真数: 16枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 幼虫時代は半肉食性で,初齢幼虫は,アブラムシ・カイガラムシ類の分泌物とブナ科の若芽を食べ,成長するにつれて,アブラムシ・カイガラムシ類を捕食するようになる。田畑周辺の疎林に生息し,夕方に活発に活動する。
【雌  雄】 生態写真では,雌雄を区別するのは難しい。
【食草・食餌】 クヌギ・コナラ・カシワ・クリ(ブナ科),クリオオアブラムシ・ニホンケブカアブラムシ・クダタケアブラムシ・メタマカイガラムシ・オオワラジカイガラムシ
【生  態】 年1回,発生し,7月中旬〜8月に見られる。卵で越冬する。
【生息地】  北海道から中部地方まで分布している。
 群馬県,茨木県,埼玉県では,絶滅危惧T類に指定されている。
【分  布】  種としては,日本以外では,アムール,モンゴル,朝鮮半島,中国の北部に分布している。
 中国では,黒竜江省,吉林省,遼寧省,山西省に分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
寒冷地



































記録
2013.7.15,長野県,1ex.,足立幸子
2015.7.29,岐阜県郡上市,1ex.,関戸裕靖
2015.8.2,山梨県富士吉田市,1♂1ex.,安中弘行
2016.7.31,長野県松本市,1ex.,岡本雅昭
2016.8.7,長野県松本市,2♀♀,関戸裕靖
2017.7.18,長野県上田市,1♀1ex.,安中弘行
2017.8.7,長野県松本市,1♂1♀,関戸裕靖
2017.8.13,長野県松本市,2♂♂,関戸裕靖
2019.8.14,長野県松本市,1♀,関戸裕靖

・オナガシジミ    Araragi enthea enthea (Janson, 1877)


写真数: 11枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 田畑の周辺や森林にあるのクルミ類の林に生息する。日中は葉上で静止し,夕方には活発に活動するが,すぐに近くの葉に止まる習性がある。
【雌  雄】 ♀の前翅中室外側には,灰白色の斑紋ができるが,生態写真では,翅表が見えないことが多く,雌雄を区別することは難しい。
【食  草】 オニグルミ・ヒメグルミ・サワグルミ(クルミ科)
【生  態】 年1回,発生し,7月上旬〜9月上旬に見られる。卵で越冬する。
【生息地】  北海道から九州の高地にかけて生息している。
 宮崎県では,絶滅危惧T類に指定されている。
【分  布】  種としては,日本以外では,中国の北部・中部・東部,朝鮮半島,ロシア南東部,台湾に分布する。
 中国では,北京,吉林省,遼寧省,黒竜江,山東省,河北省,山西省,河南省,湖北省,西蔵區,四川省,福建省などに,日本と同じ名義タイプ亜種 A.enthea enthea が分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
寒冷地



































記録
2012.7.28,北海道札幌市,1♀,岡本雅昭
2013.7.25,北海道小樽市,1♀,安中弘行
2013.7.30,北海道小樽市,2♂♂,安中弘行
2014.8.17,長野県開田高原,1♀,関戸裕靖
2016.7.3,長野県松本市,1♀,岡本雅昭
2017.7.7,長野県松本市,1♂,足立幸子
2017.7.19,長野県上田市,2♀♀,安中弘行
2019.7.3,長野県松本市,1♂,関戸裕靖

・ミズイロオナガシジミ  名義タイプ亜種, 周日本海亜種     Antigius attilia (Bremer, 1861)


写真数: 54枚


出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  早朝から活動を始め,日中は葉上で休止し,夕方から日没頃まで,占有行動をする習性がある。
 日本には,次の2亜種がある。
   名義タイプ亜種, 周日本海亜種 A.attilia attilia (Bremer, 1861)
   対馬亜種 A.attilia yamanakashoji Fujioka, 1993
 北海道や東北地方,本州の中部山岳地帯に生息する個体は,小型になる傾向があり,裏面の斑紋が異常発達する個体も出る。
【雌  雄】 ♀は,腹部が膨らみ,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 クヌギ・アベマキ・コナラ・ミズナラ・カシワ・ナラガシワ・アカガシ・ウラジロガシ・アラカシ(ブナ科)
【生  態】  年1回,発生し,暖地では,5月下旬〜8月中旬に見られる。
 寒冷地では,7月上旬〜8月上旬に見られる。卵で越冬する。
【生息地】  この亜種は,北海道から九州まで広く分布している。
 対馬には,別亜種が生息している。
 愛知県では,平野部にはいないが,丘陵地帯から山地帯にかけて分布しているが,最近は少なくなった。
【分  布】  種としては,日本以外では,中国の西部・南部・東部・北部,朝鮮半島,ロシア南東部,台湾に分布する。
 台湾には,別亜種 A.attilia obsoletus Takeuchi,1929 が分布している。
 中国の甘粛省から東北部の黒竜江省,南西部の雲南省,東部の浙江省まで,各地に,日本と同じ名義タイプ亜種が分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































寒冷地



































記録
1968.6.18,愛知県岡崎市大幡町,1♀
1976.6.6,愛知県岡崎市箱柳町,1♂
1979.6.3,愛知県岡崎市茅原沢町,1♂
1979.6.17,愛知県岡崎市池金町,1♀
1980.6.8,愛知県岡崎市奥山田町,1♂
1982.5.29,愛知県岡崎市大幡町,2♂♂
1991.7.23,愛知県岡崎市本宿町,1♀,松井直人
1991.7.26,愛知県岡崎市本宿町,1♀,松井直人
1994.7.12,愛知県岡崎市本宿町,1♂,松井直人
1998.6.1,愛知県岡崎市本宿町,1♂,松井直人
2003.6.7,愛知県岡崎市桑谷町,1ex.,柵木宗孝
2010.6.12,愛知県岡崎市池金町,1ex.,杉浦仁美
2012.6.11,愛知県岡崎市小呂湿地,1ex.,名倉正志
2017.6.5,愛知県豊橋市岩崎町葦毛湿原,3♂♂
2018.6.4,愛知県岡崎市自然体験の森,2♂♂
2019.6.1,愛知県岡崎市八ツ木町,1♂2♀♀
2019.6.6,愛知県岡崎市池金町,1♂2♀♀
2019.6.16,岡山県新見市,1♂1♀,高月陽生
2021.5.31,愛知県岡崎市八ツ木町,2♂♂
2022.5.27,愛知県岡崎市八ツ木町,1♀,高村葉子
2022.5.28,愛知県岡崎市八ツ木町,1♂1♀,高村葉子
2022.5.29,愛知県岡崎市八ツ木町,1♀
2022.5.30,東京都小金井市,1♂,小林清二
2022.5.31,愛知県岡崎市八ツ木町,1♂,高村葉子
2022.6.2,愛知県岡崎市茅原沢町,1♀,高村葉子
2022.6.9,栃木県真岡市,1♂2♀♀,荻野秀一
2022.6.12,岡山県新見市,2♂♂,高月陽生

・ミズイロオナガシジミ  対馬亜種     Antigius attilia yamanakashoji Fujioka, 1993

♀ 裏面
写真数: 1枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  早朝から活動を始め,日中は葉上で休止し,夕方から日没頃まで,占有行動をする習性がある。
 この亜種は,裏面の黒帯があまり発達しないという特徴がある。しかし,稀には本土産と変わりない個体も現れ,九州の北部の産地では,黒帯があまり発達しない個体も見られる。
 裏面の黒帯があまり発達しないという特徴は,台湾亜種によく似ている。
【雌  雄】 ♀は,腹部が膨らみ,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 クヌギ・アベマキ・コナラ・カシワ・ナラガシワ・アカガシ・ウラジロガシ・アラカシ(ブナ科)
【生  態】 年1回,発生し,5月下旬〜7月に見られる。
【生息地】 この亜種は,対馬に生息している。
【分  布】  種としては,日本以外では,中国の西部・南部・東部・北部,朝鮮半島,ロシア南東部,台湾に分布する。
 台湾には,別亜種 A.attilia obsoletus Takeuchi,1929 が分布している。
 中国の甘粛省から東北部の黒竜江省,南西部の雲南省,東部の浙江省まで,各地に,日本と同じ名義タイプ亜種が分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
対 馬



































記録

・ウスイロオナガシジミ  名義タイプ亜種, 周日本海亜種     Antigius butleri butleri (Fenton, [1882])


写真数: 13枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  日中は葉上で休止し,夕方から日没頃まで,占有行動をする習性がある。
 日本には,次の2亜種がある。
    名義タイプ亜種, 周日本海亜種 A.butleri butleri (Fenton, [1882])
    鹿児島県栗野岳亜種  A.butleri kurinodakensis Fujioka, 1975
【雌  雄】 ♀は♂よりも大型になり,翅表の灰白斑もよく発達する個体が多いが,時々,♂と変わりがない個体も現れるので,交尾器を確認しないと雌雄を区別することは難しい。
【食  草】 ミズナラ・カシワ・ナラガシワ・コナラ(ブナ科)
【生  態】  この亜種は,年1回発生し,暖地では,6月中旬〜7月に見られる。
 寒冷地では,7月上旬〜8月中旬に見られる。卵で越冬する。
 東京都では,絶滅危惧T類に指定されている。
【生息地】 この亜種は,北海道から山口県まで見られる。四国には分布していない。
【分  布】 種としては,日本以外では,ウスリー,モンゴル,朝鮮半島に分布している。
【近似種】 オナガシジミに似ているが,本種は,黒褐色斑がより小さくなるので,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































寒冷地



































記録
2010.7.10,北海道小樽市,1ex.,岡本雅昭
2012.6.23,岡山県新見市,2exs.,安中弘行
2012.7.9,北海道小樽市,1ex.,安中弘行
2014.6.14,岡山県新見市,1♂,安中弘行
2015.6.13,兵庫県豊岡市,1♂,安中弘行
2017.6.14,岡山県新見市,1ex.,安中弘行
2017.7.2,広島県冠高原,1ex.,岡本雅昭
2019.6.16,岡山県新見市,2exs.,高月陽生
2019.7.2,長野県北安曇郡,1♂,関戸裕靖

・ウスイロオナガシジミ  鹿児島県栗野岳亜種     Antigius butleri kurinodakensis Fujioka, 1975


写真数: 1枚


出現頻度
☆☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  日中は葉上で休止し,夕方から日没頃まで,占有行動をする習性がある。
 この亜種は,裏面の線条や斑点が小さくなるとういう特徴がある。
【雌  雄】 ♀は♂よりも大型になり,翅表の灰白斑もよく発達する個体が多いが,時々,♂と変わりがない個体も現れるので,交尾器を確認しないと雌雄を区別することは難しい。
【食  草】 カシワ(ブナ科)
【生  態】  この亜種は,年1回発生し,暖地では,6月中旬〜7月に見られる。
 鹿児島県では,絶滅危惧TA類に指定されている。
 環境省のレッドデータでは,絶滅危惧IA類(CR)に指定されている。
【生息地】 この亜種は,九州の霧島山に生息している。
【分  布】 種としては,日本以外では,ウスリー,モンゴル,朝鮮半島に分布している。
【近似種】 オナガシジミに似ているが,本種は,黒褐色斑がより小さくなるので,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































記録

・ウラミスジシジミ     Wagimo signatus (Butler, [1882])

signata
写真数: 14枚

quercivora
出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  日中は葉上で休止し,夕方から日没頃まで,占有行動をする習性がある。
 北海道や本州の高地に生息する個体は,小型になる傾向がある。
 前後翅の裏面の銀白条が直線状にならずに乱れ,基部において特に顕著に表れる個体を,signata 型(シグナータ型)と呼んでおり,銀白条が直線状に揃う個体を,quercivora 型(ケルシボーラ型)と呼んでいる。
 北海道と東北地方,中部地方の一部には,signata 型とquercivora 型が混じるが,本州中部地方以西は,quercivora 型のみが分布している。

signata 型 (シグナータ型)

quercivora 型 (ケルシボーラ型)
【雌  雄】 ♀は,後翅表面の青紫色の斑紋がよく発達するが,生態写真で裏面しか見えない場合は,雌雄を区別することは難しい。
【食  草】 クヌギ・カシワ・ミズナラ・コナラ・アベマキ・ナラガシワ(ブナ科)
【生  態】  年1回発生し,暖地では,6月中旬〜8月中旬に見られる。
 寒冷地では,7月上旬〜8月下旬に見られる。卵で越冬する。
【生息地】  北海道から九州の九重山まで見られる。
 東京都では,絶滅危惧T類に指定されている。
【分  布】  種としては,日本以外では,アムール,中国,モンゴル,朝鮮半島に分布している。
 中国では,黒竜江省,吉林省,遼寧省に分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































寒冷地



































記録
2010.7.10,兵庫県香美町,1♀,安中弘行
2010.7.11,北海道小樽市,2exs.,岡本雅昭
2012.7.16,北海道小樽市,2exs.,岡本雅昭
2013.7.25,北海道小樽市,2exs.,安中弘行
2013.8.14,奈良県奈良市,1♀,足立幸子
2014.7.6,兵庫県香美町,1ex.,安中弘行
2018.7.8,岩手県盛岡市,1ex.,安中弘行
2019.7.9,長野県北安曇郡,1♂,関戸裕靖
2021.7.19,岩手県久慈市,1ex.,三河和夫
2022.6.12,岡山県新見市,1ex.,高月陽生

・アカシジミ    Japonica lutea lutea (Hewitson, [1865])


写真数: 54枚


出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 日中はあまり活動せず,夕方から日没頃まで活発に活動する。
【雌  雄】 雌は,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 クヌギ・アベマキ・コナラ・ミズナラ・カシワ・ナラガシワ・アカガシ・ウラジロガシ・アラカシ(ブナ科)
【生  態】 年1回,発生し,5月〜8月上旬に見られる。卵で越冬する。
【生息地】 北海道から九州まで広く分布している。 
【分  布】  種としては,日本以外では,チベット,アムール,中国,モンゴル,朝鮮半島に分布している。
 中国では,黒竜江省,吉林省,遼寧省,河南省,甘粛省,寧夏區,山西省,陳西省,湖北省,浙江省に分布している。
【近似種】 カシワアカシジミと酷似しているが,本種は,コナラ,クヌギ林で見られ,地色が濃く,裏面の白線が鮮明になるので,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































寒冷地



































記録
1978.6.14,愛知県岡崎市池金町,3♂♂
1979.6.1,愛知県岡崎市池金町,2♂♂1♀
1979.6.3,愛知県岡崎市茅原沢町,1♂1♀
1979.6.3,愛知県岡崎市保母町,2♂♂1♀
1979.6.21,愛知県岡崎市池金町,1♀
1981.5.31,愛知県岡崎市池金町,1♂
1981.6.3,愛知県岡崎市池金町,1♂2♀♀
1982.5.25,愛知県岡崎市須渕町,1♂
1982.5.29,愛知県岡崎市大幡町,1♀
1994.6.2,愛知県岡崎市本宿町,1♀,松井直人
1994.6.15,愛知県岡崎市本宿町,1♂,松井直人
1998.5.25,愛知県岡崎市本宿町,1♀,松井直人
1998.6.1,愛知県岡崎市本宿町,1♂,松井直人
2006.5.29,愛知県岡崎市秦梨町,1♂
2011.7.5,愛知県豊田市穂積町,1♂
2012.6.24,愛知県岡崎市小呂町,1♀
2012.7.8,愛知県豊田市穂積町,1♀
2015.5.28,愛知県幸田町不動の滝,1♂,今井麻理
2016.6.19,岐阜県飛騨市,1♂,関戸裕靖
2017.5.29,愛知県岡崎市小呂町,1♂
2017.6.5,愛知県豊橋市葦毛湿原,2♂♂3♀♀
2017.6.17,愛知県岡崎市八ツ木町,1ex.
2018.5.12,愛知県春日井市,1♂,関戸裕靖
2018.5.16,愛知県豊橋市葦毛湿原,2♂♂
2018.6.4,愛知県岡崎市自然体験の森,2♂♂
2018.6.13,愛知県豊田市昭和の森,2♀♀
2018.8.6,長野県開田高原西野,2♀♀
2019.6.8,愛知県名古屋市猪高公園,3♂♂
2019.6.28,岩手県盛岡市,1♂,安中弘行
2020.6.7,岡山県倉敷市,2♂♂,高月陽生
2020.6.10,神奈川県座間市,1♀,関野祥子
2020.7.2,長野県松本市,1♂
2021.5.31,愛知県岡崎市八ツ木町,2♂♂
2022.5.22,愛知県岡崎市八ツ木町,1♀,高村葉子
2022.5.28,愛知県岡崎市八ツ木町,1♂1♀,高村葉子
2022.5.28,岡山県倉敷市,1♂2♀♀,高月陽生
2022.5.29,愛知県岡崎市池金町,2♂♂1♀,杉坂美典
2022.6.1,東京都小金井市,1♀,小林清二
2022.6.8,愛知県岡崎市八ツ木町,1♂,高村葉子
2022.6.25,岩手県宮古市,4♂♂,三河和夫



・カシワアカシジミ  名義タイプ亜種, 北海道・東北地方亜種     Japonica onoi onoi Murayama, 1953     日本特産種


写真数: 16枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  日中はあまり活動せず,夕方から日没頃まで活発に活動する。
 日本には,次の2亜種がある。
    名義タイプ亜種, 北海道・東北地方亜種  J.onoi onoi Murayama, 1953  別名 キタアカシジミ
    冠高原亜種 J.onoi mizobei Saigusa, 1993  別名 ミナミアカシジミ
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 カシワ(ブナ科)
【生  態】 この亜種は,年1回発生し,北海道・東北地方では,6月上旬〜8月中旬に見られる。
【生息地】 この亜種は,北海道,青森県,秋田県,岩手県,福島県,栃木県に分布している。
【分  布】 日本の特産種である。
【近似種】 アカシジミに酷似しているが,本種は,カシワ林やその周辺で見られ,前翅裏面の翅頂近くの亜外縁の地色がアカシジミでは濃くなるが本種では他の部分と変わりないこと、翅裏の白線がぼやけること,裏面の亜外縁にある黒線がアカシジミでは弓状になるのに対しカシワアカシジミでは台形状になること,カシワを食樹としていることなどで,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
寒冷地



































記録
2011.7.9,北海道小樽市,1♀,岡本雅昭
2011.7.12,北海道小樽市,2♀♀,安中弘行
2012.7.1,北海道小樽市,1♂,岡本雅昭
2012.7.6,北海道小樽市,多数exs.,安中弘行
2015.7.4,北海道小樽市,1♂,足立幸子
2019.6.28,岩手県盛岡市,3♂♂,安中弘行
2022.6.9,青森県八戸市,2♂♂1♀,三河和夫



・カシワアカシジミ  冠高原亜種     Japonica onoi mizobei Saigusa, 1993    日本特産種

♂ (裏面)
写真数: 1枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  日中はあまり活動せず,夕方から日没頃まで活発に活動する。
 ゴルフ場等の開発によって激減している。
 本種は,名義タイプ亜種, 北海道・東北地方亜種よりも前翅裏面の前縁部が赤みを帯びるという特徴がある。
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 カシワ(ブナ科)
【生  態】 この亜種は,年1回発生し,6月下旬〜7月に見られる。卵で越冬する。
【生息地】 この亜種は,広島県,山口県に分布し,両県では,絶滅危惧T類に指定されている。
【分  布】 日本の特産種である。
【近似種】 アカシジミに酷似しているが,本種は,カシワ林やその周辺で見られ,前翅裏面の翅頂近くの亜外縁の地色がアカシジミでは濃くなるが本種では他の部分と変わりないこと、翅裏の白線がぼやけること,裏面の亜外縁にある黒線がアカシジミでは弓状になるのに対しカシワアカシジミでは台形状になること,カシワを食樹としていることなどで,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
冠高原



































記録


・ウラナミアカシジミ  名義タイプ亜種, 周日本海亜種    Japonica saepestriata saepestriata (Hewitson, [1865])


写真数: 42枚


出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  日中はあまり活動せず,夕方から日没頃まで活発に活動する。
 日本には,次の2亜種がある。
   名義タイプ亜種, 周日本海亜種 J.saepestriata saepestriata (Hewitson, [1865])
   紀伊半島南部亜種 J.saepestriata gotohi Saigusa, 1993
【雌  雄】 ♀は,前翅翅頂付近に黒体が発達し,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 クヌギ・アベマキ・ウバメガシ・コナラ・ナラガシワ(ブナ科)
【生  態】  年1回,発生し,暖地では,5月〜7月中旬に見られる。
 寒冷地では,6月下旬〜8月中旬に見られる。卵で越冬する。
【生息地】  この亜種は,北海道から本州,四国の北部に分布している。
 島根県,鳥取県では,絶滅危惧T類に指定されている。
【分  布】  種としては,日本以外では,ウスリー,モンゴル,朝鮮半島に分布している。
 中国では,黒竜江省,吉林省,遼寧省,河南省,甘粛省,寧夏區,山西省,陳西省,四川省,湖北省,浙江省に分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































寒冷地



































記録
1968.6.18,愛知県岡崎市大幡町,1♀
1978.6.15,愛知県岡崎市池金町,2♂♂
1981.6.21,愛知県岡崎市大幡町,1♂
1981.6.22,愛知県岡崎市大幡町,2♂1♀
1982.5.26,愛知県岡崎市須渕町,1♀
1982.5.29,愛知県岡崎市大幡町,1♂
2003.6.8,愛知県岡崎市須渕町,1♀,柵木宗孝
2017.6.5,愛知県豊橋市岩崎町葦毛湿原,2♂♂3♀♀
2018.6.4,愛知県岡崎市自然体験の森,1♀
2018.6.9,愛知県名古屋市猪高緑地,1♀
2019.6.8,愛知県名古屋市猪高公園,2♂♂1♀
2019.6.16,岡山県新見市,1♀,高月陽生
2019.6.20,愛知県春日井市大泉町,1♀,荒川尚彦
2020.5.28,愛知県岡崎市自然体験の森,1♂
2020.6.10,神奈川県座間市,1♀,関野祥子
2020.7.2,長野県松本市,2♂♂2021.6.8,愛知県豊田市御船町,1♀
2022.5.23,東京都小金井市,1♀,小林清二
2022.5.28,愛知県岡崎市八ツ木町,1♀,高村葉子
2022.5.29,愛知県岡崎市八ツ木町,1♀,高村葉子2022.5.29,愛知県岡崎市八ツ木町,1♂
2022.6.24,東京都小金井市,2♀♀,小林清二



・ウラナミアカシジミ  紀伊半島南部亜種 (キナンウラナミアカシジミ)    Japonica saepestriata gotohi Saigusa, 1993


写真数: 49枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  日中はあまり活動せず,夕方から日没頃まで活発に活動する。日中は,明るい場所には出て来ず,半日陰になっている場所に多く見られた。
 紀伊半島亜種は,ウバメガシを食草とし,名義タイプ亜種より小型で,裏面の黒条がよく発達し,尾状突起が長い。小さな写真では分かりにくいが,後翅裏面の亜外縁にある黄条の外縁から2本目の黄条が白っぽくなる個体が多い。遺伝子的には,東北地方に生息する本種の小型化した個体と同じ遺伝子を持つ。
【雌  雄】 ♀は,前翅翅頂付近に黒体が発達し,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 クヌギ・アベマキ・ウバメガシ(ブナ科)
【生  態】 年1回,発生し,紀伊半島南部では,5月〜7月中旬に見られる。卵で越冬する。
【生息地】 この亜種は,紀伊半島南部にのみ分布している。
【分  布】  種としては,日本以外では,ウスリー,モンゴル,朝鮮半島に分布している。
 中国では,黒竜江省,吉林省,遼寧省,河南省,甘粛省,寧夏區,山西省,陳西省,四川省,湖北省,浙江省に分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































記録
2016.5.29,和歌山県,1♂,足立幸子
2019.5.30,三重県志摩市,18♂♂
2020.5.28,三重県志摩市,1♂2♀♀,荻野秀一

・ウラクロシジミ     Iratsume orsedice orsedice (Butler, [1882])     名義タイプ亜種


写真数: 9枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 日中はあまり活動せず,夕方から日没頃まで活発に活動する。
【雌  雄】 ♀は,表面の外縁に黒褐色斑が発達するので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 マンサク・マルバマンサク(マンサク科)
【生  態】  年1回,発生し,暖地では,6月上旬〜7月に見られる。
 寒冷地では,7月上旬〜8月中旬に見られる。卵で越冬する。
【生息地】 東北地方から九州の一部まで生息している。
【分  布】  種としては,日本以外では,中国の南西部,台湾に分布している。
 中国では,西蔵區,四川省に分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































寒冷地



































記録1986.6.15,愛知県岡崎市池金町,2♂♂,沓名 誠1986.6.19,愛知県岡崎市池金町,1♂,沓名 誠1997.6.10,愛知県岡崎市池金町,1♂,鈴木光司
2013.6.23,富山県南砺市,1♂,岡本雅昭
2013.6.30,石川県白山市,1♀,足立幸子
2018.6.14,兵庫県豊岡市,1♀,安中弘行
2019.7.2,岩手県盛岡市,1♀,安中弘行
2020.6.6,新潟県小千谷市,1♂,荻野秀一


・ミドリシジミ    Neozephyrus japonicus japonicus (Murray, 1875)     名義タイプ亜種


写真数: 88枚


出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  日中は葉上で休止し,夕方から日没頃まで,占有行動をする習性がある。
 北海道に生息する個体は,小型になる傾向があり,裏面が灰色を帯びた赤褐色になるということで,一時,別亜種 ssp. regina とされたが,現在では,全国,同じ亜種になった。
 東北地方や中部山岳の高標高地に生息する個体は,小型になる傾向がある。
 次の地域では,法律で採集禁止種に指定されている。
熊本県全域
【雌  雄】  ♀は,翅表の色が褐色になるので,雌雄を区別することができる。
 ♀には,前翅表面に赤橙色を現すA型,青色斑を現すB型,赤橙色と青色斑を現すAB型,斑紋の出ないO型がある。

A 型

B 型

AB 型

O 型
【食  草】 ハンノキ・ヤマハンノキ・ケヤマハンノキ・ミヤマハンノキ・ヤチハンノキ(カバノキ科)
【生  態】  年1回,発生し,暖地では,5月下旬〜7月中旬に見られる。
 寒冷地では,7月中旬〜9月上旬に見られる。卵で越冬する。
【生息地】  北海道,本州(山口県西部・紀伊半島にはいない),九州(九重高原など内陸に限定)に分布している。
 北海道の大雪山の北側にある層雲峡で見られた。早朝,陽だまりに飛来していた。
 愛知県では,平野部にはいないが,丘陵地帯から山地帯にかけて分布しているが,最近は少なくなった。
【分  布】  種としては,日本以外では,西シベリア,アムール,モンゴル,朝鮮半島,サハリン,南千島に分布している。
 中国では,黒竜江省,吉林省,遼寧省に分布している。
【近似種】 近似種は多いが,本種は前後翅の外縁部の黒帯が太くなるので,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































寒冷地



































記録
1960.6.22,愛知県岡崎市本宿町,1♀,大平仁夫
1968.6.10,愛知県岡崎市大幡町,1♀
1968.6.12,愛知県岡崎市大幡町,1♂
1968.6.15,愛知県岡崎市大幡町,1♂
1968.6.16,愛知県岡崎市大幡町,1♂1♀
1968.6.20,愛知県岡崎市大幡町,1♂
1968.6.23,愛知県岡崎市本宿町,1♂
1970.6.20,愛知県岡崎市池金町,2♂♂2♀♀,高橋昭
1981.6.22,愛知県岡崎市大幡町,8♂♂3♀♀
1982.6.17,愛知県岡崎市上衣文町,2♂♂7♀♀,松井直人
1982.7.1,愛知県岡崎市保母町,1♂
1988.6.17,愛知県岡崎市舞木町,2♂♂,松井直人
1989.6.17,愛知県岡崎市本宿町,3♂♂,松井直人
2003.6.27,愛知県岡崎市竜泉寺町,2♂♂5♀♀,柵木宗孝
2003.6.29,愛知県岡崎市大幡町,1♀,柵木宗孝
2003.7.6,愛知県岡崎市大幡町,2♀♀,柵木宗孝
2008.6.6,愛知県岡崎市自然体験の森,1♂,三浦重光
2011.6.19,愛知県岡崎市自然体験の森,1♂1♀,三浦重光
2012.6.28,愛知県岡崎市自然体験の森,1♀,奥居達朗
2013.7.20,北海道層雲峡,1♂
2015.6.9,愛知県犬山市,1♂1♀,関戸裕靖
2017.6.17,愛知県岡崎市自然体験の森,5♂♂
2018.6.4,愛知県岡崎市自然体験の森,1♂
2018.6.7,愛知県岡崎市自然体験の森,5♂♂
2019.6.1,愛知県岡崎市八ツ木町,2♂♂
2019.6.6,愛知県岡崎市池金町,1♂
2019.6.12,愛知県岡崎市八ツ木町,2♂♂1♀
2020.5.29,愛知県岡崎市自然体験の森,1♂
2019.7.23,長野県大町市,1♂,関戸裕靖
2020.6.8,愛知県岡崎市八ツ木町,5♀♀
2020.6.12,岡山県総社市,1♂1♀,高月陽生
2020.7.29,長野県上高地,1♂,松井慶夫
2020.7.30,長野県松本市,5♂♂
2021.5.31,愛知県岡崎市八ツ木町,5♂♂1♀
2021.6.3,愛知県岡崎市八ツ木町,1♀
2021.6.15,愛知県岡崎市八ツ木町,3♂♂
2021.7.15,青森県三戸郡,1♂,三河和夫
2022.5.29,愛知県岡崎市八ツ木町,3♂♂,高村葉子
2022.5.29,愛知県岡崎市八ツ木町,3♂♂
2022.6.8,愛知県岡崎市八ツ木町,2♂♂3♀♀,高村葉子
2022.6.11,愛知県岡崎市八ツ木町,2♂♂3♀♀,高村葉子
2022.6.10,愛知県岡崎市八ツ木町,1♀,高村葉子
2022.6.12,岡山県総社市,2♀♀,高月陽生
2022.6.26,高知県香美市,1♀,高月陽生
2022.6.30,愛知県岡崎市八ツ木町,2♂♂2♀♀,高村葉子

・メスアカミドリシジミ    Chrysozephyrus smaragdinus smaragdinus (Bremer, 1861)     名義タイプ亜種


写真数: 22枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  温帯樹林に生息し,♂は,午前中に占有行動を行う習性があり,夕方の3時以降も活発に活動する。
 北海道産,東北地方産,中部山岳地帯産は,小型になる傾向があり,関西地方に生息する個体は,大型になる傾向がある。
 裏面の地色は,北海道産は,白っぽくなり,関西地方産は暗化する。
 ♀の赤褐色斑は,北海道産は大きく,後翅の後角部に赤褐色斑がある個体も出現することがある。この赤褐色斑は,東北地方から南下するにしたがって徐々に小さくなり,九州では,赤褐色斑がなく,O型になる個体もある。
【雌  雄】 ♀は,翅表の色が褐色になるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 ヤマザクラ・オオヤマザクラ・カスミザクラ・オクチョウジザクラ・イヌザクラ・マメザクラ・エゾノウワミズザクラ・ソメイヨシノ(バラ科)
【生  態】  年1回,発生し,暖地では,6月下旬〜8月上旬に見られる。
 寒冷地では,7月上旬〜9月上旬に見られる。卵で越冬する。
【生息地】  北海道から九州の高地に分布する。
 北海道のオンネトーの周辺で見られた。食樹のハンノキの周辺で,数頭の個体が乱舞する様子を観察することができた。
【分  布】  種としては,日本以外では,アムール,モンゴル,中国,朝鮮半島,サハリンに分布している。
 中国では,黒竜江省,吉林省,遼寧省に分布している。
【近似種】 近似種は多いが,本種は前後翅の外縁部の黒帯が太くなるので,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































寒冷地



































記録
2012.7.7,北海道札幌市,1♂,岡本雅昭
2012.7.8,北海道札幌市,1♂,岡本雅昭
2013.7.22,北海道オンネトー,1♂
2013.7.27,北海道層雲峡,1♂,安中弘行
2014.6.16,兵庫県豊岡市,1♂,安中弘行
2014.7.6,長野県塩尻市,1♂,関戸裕靖
2016.7.2,愛知県豊田市,1♂,関戸裕靖
2016.7.18,長野県松本市,1♂,関戸裕靖
2018.6.9,兵庫県豊岡市,1♂1♀,安中弘行
2019.6.27,岩手県盛岡市,1♂,安中弘行
2019.7.9,長野県塩尻市,1♂,関戸裕靖
2020.8.11,栃木県日光市,1♂,大橋豊嗣
2022.7.3,青森県階上町,2♂♂1♀,三河和夫





ミドリシジミ亜科2・ベニシジミ亜科 は,ここをクリックすると見ることができます

ヒメシジミ亜科1 は,ここをクリックすると見ることができます

ヒメシジミ亜科2 は,ここをクリックすると見ることができます。  (容量の関係で,別ページにしてあります)




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