日本の蝶 <シジミチョウ科- ヒメシジミ亜科1

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アシナガシジミ亜科,ウラギンシジミ亜科,ミドリシジミ亜科1 は,ここをクリックすると見ることができます

ミドリシジミ亜科2・ベニシジミ亜科 は,ここをクリックすると見ることができます

・クロシジミ    Niphanda fusca fusca (Bremer et Grey, 1852)


写真数: 25枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  カシワ,クヌギ類の林に生息し,♂は夕方に活発に活動する習性がある。アリと共生しているので,自然環境の変化に影響を受けやすく,各地で激減している。
 ♀の翅表の白色斑の発達程度は,個体変異が大きい。
 次の地域では,法律で採集禁止種に指定されている。
大分県全域(県),静岡県富士宮市,長野県小谷村,新潟県妙高市(市)
【雌  雄】 ♀は,♂より大型になり,翅形が丸くなり,翅表に青藍色がないので,雌雄を区別することができる。
【食  餌】 クヌギ・コナラ・ススキなどに寄生するアブラムシの甘露を餌とし,その後,クロオオアリの巣でアリから口移しで給餌
【生  態】  年1回,発生し,暖地では,6月中旬〜8月中旬に見られる。
 寒冷地では,7月上旬〜8月中旬に見られる。幼虫で越冬する。
【生息地】  本州から九州にかけて見られるが,発生地は限られる。
 青森県から鹿児島県までのほとんどの県で,絶滅危惧T類に指定されている。
【分  布】  種としては,日本以外では,中国,モンゴル,朝鮮半島に分布している。
 中国では,黒竜江省,吉林省,遼寧省,河北省,山東省,山西省,河南省,陳西省,甘粛省,青海省,浙江省,湖南省,湖北省,江西省,四川省,福建省に分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































寒冷地



































記録
2010.7.17,兵庫県豊岡市,1♂1♀,安中弘行
2011.7.5,福岡県大野城市,1♂,児島章三
2011.7.8,福岡県大野城市,1♂,児島章三
2011.7.22,福岡県大野城市,1♀,児島章三
2011.8.19,福岡県大野城市,2♀♀,児島章三
2013.7.8,兵庫県豊岡市,1♂,安中弘行
2014.7.5,福井県大野市,1♂2♀♀,関戸裕靖
2015.7.4,福井県大野市,1♀,関戸裕靖
2017.7.7,長野県北安曇野市,1♀,足立幸子
2017.7.13,山口県秋吉台,1♀,岡本雅昭
2019.7.2,岩手県遠野市,2♀♀,安中弘行
2019.7.3,長野県北安曇郡,1♂,関戸裕靖
2019.7.5,福井県大野市,2♀♀,関戸裕靖
2021.7.10,長野県北安曇郡,1♀,足立幸子

・ウラナミシジミ    Lampides boeticus (Linnaeus, 1767)


No.1  記録時期  2005.9.29 〜 2020.12.20
写真数: 103枚
出現頻度
★★★★★


No.2  記録時期  2021.3.10 〜
写真数: 180枚
 
 
分布域 と 記録地点
【特  徴】  幼虫は,豆類の害虫である。寒冷地では越冬できず,下記の暖かい場所で越冬したものが,徐々に北上し,夏から秋にかけて,寒冷地に飛来する。
 本州や四国,九州で越冬できる場所は,房総半島の先端,伊豆半島の南部,伊豆諸島,静岡県の沿岸,愛知県の渥美半島,紀伊半島の沿岸,高知県の沿岸,宮崎県の南部,鹿児島県の南部である。
 南西諸島では,年中,見ることができる。
 低温期型は,高温期型に比べると,後翅表面後角部の黒点が小さくなり,稀には,消失する個体もある。

低温期型

高温期型
【雌  雄】 ♂は,表面の青白色斑が亜外縁まで広がり,♀は,後翅後角部の黒斑の周りに白環があるので,雌雄を区別することができるが,裏面しか見えない場合は,雌雄の区別ができない。
【食  草】 ソラマメ・アズキ・エンドウ・インゲン・ササゲ・ハブソウ・ハマアズキ・ヤブツルアズキ・オオミツバタヌキマメ・アフリカタヌキマメ・ハマエンドウ・ハギ・クズ・ハマセンナ(マメ科) ※ パンジーへの産卵例あり
【生  態】  暖地では,周年,発生している。
 寒冷地では,8月下旬から見られるようになり,10月下旬には姿を消す。越冬態はなく,継続して発生できない場所では,死滅する。
【生息地】  北海道南部から八重山諸島まで広く分布している。
 中部地方では,各地に普通に見られる。
 渥美半島の田原市では越冬ができ,3月下旬には,かなり多数の成虫を見ることができる。岡崎市でも,2025年1月,2月には新鮮な成虫が記録され,越冬が確認された。
【分  布】  種としては,日本以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北部,中国の西部・南西部・南部,台湾に分布している。
 台湾産は,日本と同じ亜種である。
 中国では,西蔵區,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省,上海市に分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































寒冷地



































記録
1979.9.5,愛知県岡崎市山綱町,4♂♂1♀
1980.11.15,愛知県岡崎市中園町,1♂2♀♀,村田文彦
1982.10.3,愛知県岡崎市日名本町,1♂
1992.10.3,愛知県岡崎市本宿町,1♂1♀,松井直人
1992.10.18,愛知県岡崎市本宿町,1♂,松井直人
1997.10.10,愛知県岡崎市岡崎公園,2♂♂1♀
1998.10.3,愛知県岡崎市岡崎公園,2♂♂1♀
1998.10.18,愛知県岡崎市岡崎公園,1♀
1998.10.22,愛知県岡崎市本宿町,1♂2♀♀,松井直人
1998.10.25,愛知県岡崎市本宿町,1♂,松井直人
1998.10.30,愛知県岡崎市本宿町,1♂1♀,松井直人
2000.10.23,愛知県岡崎市井田町,1♂1♀
2001.9.13,愛知県岡崎市戸崎町,1♂
2001.9.20,愛知県岡崎市戸崎町,1♂
2001.10.12,愛知県岡崎市戸崎町,1♀
2003.9.26,愛知県岡崎市戸崎町,1♂
2004.9.28,愛知県岡崎市戸崎町,1♂
2004.12.2,愛知県岡崎市戸崎町,1♂
2005.9.29,愛知県岡崎市戸崎町,1♂
2005.10.25,愛知県岡崎市戸崎町,1♀
2010.9.23,静岡県浜松市北区,1♀,判家卓司
2010.10.13,福岡県春日市,1♂2♀♀,児島章三
2011.10.10,愛知県岡崎市池金町,1♂
2011.10.14,愛知県岡崎市六名3丁目町,1♂
2012.6.11,愛知県岡崎市百々町,1♀
2012.10.8,名古屋市守山区,3♂♂2♀♀
2013.4.18,沖縄県西表島上原,1♀
2013.11.17,愛知県岡崎市日名南町,1♀
2015.10.2,愛知県岡崎市小呂町,1♂
2015.11.15,愛知県岡崎市日名南町,3♀♀
2015.11.22,愛知県岡崎市日名南町,2♀♀
2016.9.1,愛知県岡崎市八帖南,多数exs.
2016.9.30,愛知県岡崎市小呂湿地,1♂
2016.10.5,愛知県岡崎市小呂湿地,1♂
2016.10.7,愛知県岡崎市小呂湿地,1♀
2016.10.12,愛知県岡崎市小呂湿地,1♂
2016.10.15,愛知県岡崎市小呂湿地,1♂
2016.11.20,愛知県岡崎市日名南町,1♂
2016.9.26,長野県平谷村平松,3♀♀
2016.9.27,愛知県名古屋市上志段味,2♂♂4♀♀
2017.10.4,愛知県岡崎市小呂湿地,1♂
2018.4.12,愛知県田原市蔵王山,5♂♂
2018.7.24,長野県下伊那郡売木村,1♀
2018.8.29,長野県駒ケ根市大田切,3♂♂
2018.9.26,愛知県田原市蔵王山,3♂♂
2018.9.28,愛知県岡崎市桑谷展望地,3♂♂2♀♀
2018.10.9,愛知県岡崎市岩津町,1♂,松野光恭
2018.10.17,愛知県田原市蔵王山,5♂♂2♀♀
2018.10.18,愛知県豊橋市西小鷹野,多数exs.
2018.10.22,愛知県南知多町,多数exs.
2018.10.29,愛知県新城市,多数exs.
2018.12.5,愛知県田原市蔵王山,1♀
2019.3.25,愛知県田原市蔵王山,3♂♂
2019.4.2,愛知県田原市蔵王山,2♂♂
2019.5.22,愛知県田原市蔵王山,3♂♂
2019.6.23,高知県香美市,1♂,高月陽生
2019.9.5,愛知県春日井市落合公園,1♂,荒川尚彦
2019.9.26,愛知県岡崎市小呂,1♀
2019.9.26,愛知県岡崎市日名南町,1♀
2019.10.15,愛知県西尾市東幡豆町,1♂
2019.11.4,愛知県岡崎市日名南町,1♀
2019.11.18,愛知県西尾市マリーナ東海,1♀
2020.3.1,愛知県田原市,1♂,村田文彦
2020.3.12,愛知県田原市蔵王山,2♂♂
2020.3.17,愛知県田原市蔵王山,1♀
2020.5.18,高知県高知市,1♀,高月陽生
2020.4.15,愛知県田原市蔵王山,3♂♂
2020.10.20,愛知県田原市蔵王山,5♂♂3♀♀
2020.10.20,愛知県西尾市東幡豆町,2♂♂3♀♀
2020.10.27,愛知県西尾市吉良,3♂♂3♀♀
2020.10.27,愛知県西尾市東幡豆,多数exs.
2020.10.28,愛知県名古屋市名城公園,1♀
2020.11.3,愛知県岡崎市日名本町,2♂♂1♀
2020.11.8,愛知県西尾市東幡豆,2♂♂1♀
2020.11.8,愛知県西尾市三ヶ根山,3♀♀
2020.11.18,愛知県西尾市東幡豆,1♀
2021.1.4,愛知県西尾市吉良,2♀♀
2020.11.24,愛知県西尾市吉良,1♀
2020.12.1,愛知県西尾市吉良,1♀
2020.12.10,愛知県西尾市吉良,1♀
2020.12.20,愛知県西尾市吉良,1♂1♀
2021.3.10,愛知県田原市蔵王山,5♂♂
2021.8.26,愛知県田原市蔵王山,3♂♂
2021.10.8,高知県室戸市,1♀,高月陽生
2021.10.10,愛知県岡崎市日名南町,1♀
2021.10.14,愛知県岡崎市日名南町,1♂
2021.10.15,東京都小金井市,1♀,小林清二
2021.10.18,東京都小平市,1♀,小林清二
2021.11.5,愛知県西尾市マリーナ東海,2♀♀
2021.11.7,東京都小平市,1♂1♀,小林清二
2021.11.16,愛知県西尾市マリーナ東海,1♂1♀
2021.11.16,愛知県西尾市吉良町,3♂♂3♀♀
2021.12.1,東京都小平市,1♂,小林清二
2021.12.2,愛知県西尾市吉良町,4♂♂2♀♀
2021.12.9,愛知県西尾市マリーナ東海,2♂♂1♀
2021.12.9,愛知県西尾市吉良町,4♂♂2♀♀
2021.12.21,愛知県西尾市吉良町,3♂♂2♀♀
2021.11.28,沖縄県西表島,1♂,三河和夫
2022.5.22,高知県香南市,1♂,高月陽生
2022.6.4,東京都小金井市,1♂,小林清二
2022.7.20,長野県上高地,1♀,松井慶夫
2022.9.6  長野県 シラビソ高原
2022.9.7,青森県東北町,1♂,三河和夫
2022.10.3,愛知県安城市安城町,3♀♀,高村葉子
2022.10.4,愛知県岡崎市桑谷展望地,2♀♀
2022.10.8,愛知県蔵王山,2♂♂2♀♀
2022.10.9,東京都小金井市,1♀,小林清二
2022.10.13,愛知県岡崎市矢作町,1♂1♀,高村葉子
2022.10.14,愛知県岡崎市矢作町,1♂,高村葉子
2022.11.1,東京都西東京市,1♂,小林清二
2022.11.12,愛知県岡崎市茅原沢町,1♀,高村葉子
2022.12.6,東京都小金井市,1♀,小林清二
2022.12.9,愛知県蒲郡市,3♂♂1♀
2022.12.15,東京都小平市,1♂,小林清二
2023.3.11,東京都小金井市,1♂,小林清二
2023.4.18,沖縄県読谷村,1♀,高村葉子
2023.5.14,高知県香美市,1♀,高月陽生
2023.8.27,岩手県洋野町,1♀,三河和夫
2023.9.1,長野県阿智村,1♂
2023.9.6,青森県東北町,2♂♂2♀♀,三河和夫
2023.9.14,岩手県葛巻町,1♀,三河和夫
2023.9.16,青森県八戸市,1♂,三河和夫
2023.9.17,長野県阿智村,1♂,杉浦 昌
2023.9.18,愛知県岡崎市生平町,1♀,高村葉子
2023.9.19,愛知県岡崎市仁木町,1♂,松野光恭
2023.9.20,愛知県岡崎市仁木町,3♂♂2♀♀,高村葉子
2023.9.20,愛知県岡崎市,2♂♂1♀,松野光恭
2023.9.23,愛知県岡崎市岩津町,1♀,松野光恭
2023.9.26,愛知県岡崎市仁木町,1♂,松野光恭
2023.9.27,愛知県岡崎市仁木町,1♀,松野光恭
2023.9.30,愛知県岡崎市岩津町,松野光恭
2023.10.2,愛知県田原市蔵王山,1♀,高村葉子
2023.10.2,東京都東村山市,1♀,小林清二
2023.10.2,愛知県岡崎市仁木町,1♂,松野光恭
2023.10.3,愛知県岡崎市仁木町,2♂♂,松野光恭
2023.10.3,愛知県岡崎市小呂湿地,1♀
2023.10.6,愛知県岡崎市仁木町,1♂,松野光恭
2023.10.7,愛知県岡崎市仁木町,2♂♂1♀
2023.10.8,愛知県岡崎市仁木町,1♂,杉浦 昌
2023.10.10,東京都小平市,1♀,小林清二
2023.10.10,愛知県岡崎市仁木町,1♀,松野光恭
2023.10.11,愛知県岡崎市仁木町,1♂,松野光恭
2023.10.13,愛知県岡崎市仁木町,1♀,松野光恭
2023.10.17,愛知県岡崎市西蔵前町,1♀
2023.10.18,愛知県西尾市吉良町,1♂
2023.10.22,愛知県岡崎市岩津町,1♂1♀,松野光恭
2023.10.23,愛知県岡崎市岩津町,1ex.
2023.10.28,東京都西東京市,1♀,小林清二
2023.11.8,愛知県岡崎市仁木町,1ex.,松野光恭
2023.11.9,愛知県岡崎市仁木町,1ex.,松野光恭
2023.11.14,愛知県田原市渥美の森,1♀,高村葉子
2023.11.14,東京都東村山市,1♂,小林清二
2023.11.24,愛知県安城市,2♀♀,小鹿 亨
2023.11.26,愛知県岡崎市日名南町,2♂♂
2023.11.28,愛知県蒲郡市形原町,1♂
2023.12.9,愛知県岡崎市岩津町,1♀,松野光恭
2023.12.10,愛知県西尾市マリーナ東海,1♂
2023.12.10,愛知県西尾市吉良港,1♂
2023.12.11,愛知県田原市赤羽根町,1♂1♀,高村葉子
2024.4.2,愛知県田原市蔵王山,4♂♂
2024.4.10,愛知県田原市蔵王山,3♂♂
2024.5.18,愛知県岡崎市天白町,1♀,高村葉子
2024.7.25,茨城県坂東市,1♀,吉田信雄
2024.8.26,青森県東北町,1♀,三河和夫
2024.8.31,茨城県坂東市,1♂,吉田信雄
2024.9.4,長野県阿智村,1♀,杉浦 昌
2024.9.4,愛知県岡崎市岩津町,1♂,松野光恭
2024.9.11,愛知県名古屋市西区,1♀
2024.9.16,愛知県岡崎市岩津町,1♀,松野光恭
2024.9.23,愛知県岡崎市仁木町,1♂,松野光恭
2024.9.25,茨城県坂東市,1♂,吉田信雄
2024.9.26,茨城県坂東市,1♂1♀,吉田信雄
2024.9.26,東京都小平市,1♂,小林清二
2024.9.28,愛知県岡崎市鳥川町,2♂♂1♀,高村葉子
2024.10.3,茨城県坂東市,1♀,吉田信雄
2024.10.5,愛知県岡崎市西蔵前町,9♂♂5♀♀
2024.10.5,愛知県岡崎市西蔵前町,12♂♂,杉浦 昌
2024.10.6,愛知県岡崎市仁木町,1♂,高村葉子
2024.10.8,愛知県岡崎市仁木町,1♂1♀,松野光恭
2024.10.10,千葉県船橋市,2♂♂,山本和彦
2024.10.13,愛知県岡崎市鳥川町,1♂1♀,高村葉子
2024.10.14,岩手県久慈市,1♀,三河和夫
2024.10.22,岩手県久慈市,1♀,三河和夫
2024.10.25,東京都小平市,1♀,小林清二
2024.10.26,青森県南部町,1♂1♀,三河和夫
2024.11.3,愛知県岡崎市岩津町,2♂♂1♀
2024.11.3,茨城県坂東市,1♀,吉田信雄
2024.11.13,愛知県岡崎市細川町,2♂♂
2024.11.18,愛知県岡崎市茅原沢町,1♀,村井弘子
2024.11.19,茨城県坂東市,1♂,吉田信雄
2024.11.21,愛知県岡崎市細川町,1♂2♀♀,高村葉子
2024.11.23,茨城県坂東市,1♂,吉田信雄
2024.11.24,滋賀県長浜市,1♂,村井弘子
2024.12.3,愛知県岡崎市茅原沢町,1♀,村井弘子
2024.12.7,愛知県岡崎市東蔵前町,1♂1♀,松野光恭
2024.12.8,茨城県坂東市,1♀,吉田信雄
2024.12.10,茨城県坂東市,1♂,吉田信雄
2024.12.16,茨城県坂東市,1♂,吉田信雄
2025.1.4,愛知県岡崎市東蔵前町,1♂,松野光恭
2025.2.1,愛知県岡崎市東蔵前町,1♂,松野光恭
2025.7.24,茨城県坂東市,1♂,吉田信雄
2025.8.10,茨城県坂東市,1♀,吉田信雄
2025.9.9,長野県飯田市上村,1♂
2025.10.23,愛知県西尾市一色町,1♀,高村葉子

・ウスアオオナガウラナミシジミ    Catochrysops panormus exiguus (Distant, 1886)


写真数: 47枚


出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 迷蝶,偶産蝶として扱われていたが,最近は,定着してきている。飛び方は非常に速いが,すぐに止まる習性がある。
【雌  雄】 ♀は,翅表の外縁部に黒帯が発達し,翅形が丸みを帯びるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 タイワンクズ・クロヨナ(マメ科)
【生  態】 周年,記録がある。越冬態はなく,継続して発生できない場所では,死滅する。
【生息地】 沖縄本島から与那国島まで,かなり多くの記録が出ている。
【分  布】 種としては,日本以外では,インド,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北部,台湾に分布している。
【近似種】 ムラサキオナガウラナミシジミに似ているが,本種は,前翅裏面の前縁部に小黒点が現れないか,現れても色が薄くて大きく,帯状の斑紋の翅頂側に近づいて出現することで区別することができる。オジロシジミに似るが,本種の橙色斑は,1つであることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































記録
2015.10.9,沖縄県西表島,1♂,荻野秀一
2017.11.28,沖縄県石垣島,1♂1♀,松井慶夫
2017.11.2,沖縄県石垣島,2♂♂1♀,安中弘行
2017.11.28,沖縄県石垣島,1♂1♀,安中弘行
2020.11.12,沖縄県石垣島,1♂,荻野秀一
2020.11.14,沖縄県石垣島,2♂♂,荻野秀一
2020.11.16,沖縄県石垣島,1♂,荻野秀一
2021.11.25,沖縄県石垣島,1♂,三河和夫
2021.11.28,沖縄県西表島,1♂,三河和夫
2024.11.4,沖縄県石垣島,3♂♂,高村葉子
2024.11.4,沖縄県石垣島,2♂♂,村井弘子
2024.11.5,沖縄県石垣島,1♂,村井弘子
2024.11.6,沖縄県西表島,3♂♂,村井弘子
2024.11.7,沖縄県石垣島,1♂,高村葉子
2024.11.7,沖縄県石垣島,1♂1♀,村井弘子
2024.11.15,沖縄県石垣島,1♂,杉浦 昌

・ムラサキオナガウラナミシジミ    Catochrysops strabo luzonensis Tite, 1959


写真数: 2枚
(参考:台湾産)


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 迷蝶である。飛び方は非常に速いが,すぐに止まる習性がある。
【雌  雄】 ♀は,翅表の外縁部に黒帯が発達し,翅形が丸みを帯びるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 タイワンクズ・クロヨナ(マメ科)
【生  態】 3月〜11月に記録がある。越冬態はなく,継続して発生できない場所では,死滅する。
【生息地】 石垣島,西表島,与那国島で記録が出ている。
【分  布】  種としては,日本以外では,インド,インドシナ半島(ラオスタイ),フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北部,台湾の蘭嶼に分布している。
 台湾では,2016年の秋には,本島の南部の各地で遇産したが,2017年は見つからなかった。
【近似種】  ウスアオオナガウラナミシジミに似ているが,本種の♂は前翅翅表の色がより濃い紫色になること,前翅裏面の前縁部に小黒点が帯状の斑紋の中央付近に出現することで区別することができる。オジロシジミに似るが,本種の橙色斑は1つで,前翅裏面の前縁部に小黒点がないことで区別することができる。

成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































記録
(参考) 2016.11.2,台湾台南市新化區,1♂,林 本初
(参考) 2022.9.9,台南市安南區,1♀,林 本初

・オジロシジミ    Euchrysops cnejus (Fabricius, 1798)


写真数: 12枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 飛び方は非常に速いが,すぐに止まる習性がある。
【雌  雄】 ♀は,翅表の外縁部に黒帯が発達し,翅形が丸みを帯びるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 ヤエナリ・アズキ・オオヤブツルアズキ・ハマササゲ・ノアズキ・ヤマハギ・ハマナタマメ・タヌキマメ・ヤエヤマタヌキマメ・コバノツルアズキ・オオヤブツルアズキ(マメ科)
【生  態】 年数回,周年,見ることができ,越冬態はない。
【生息地】 奄美大島から八重山諸島にかけて見ることができる。四国南部,九州南部,対馬でも記録がある。
【分  布】  種としては,日本以外では,インド,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北部,中国の南西部・南部,台湾に分布している。
 中国では,雲南省,四川省,広西區,湖南省,江蘇省,浙江省,広東省,海南省,福建省に,日本や台湾と同じ亜種が分布している。
【近似種】 タイワンツバメシジミ,ツバメシジミ,ウスアオオナガウラナミシジミ,ムラサキオナガシジミに似ているが,本種は,後翅裏面の橙色斑が2つあることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
南西諸島



































記録
2015.9.20,沖縄県竹富島,1♂1♀,足立幸子
2015.12.12,沖縄県石垣島,1♂,安中弘行
2017.7.4,沖縄県石垣島,1♂,安中弘行
2017.11.28,沖縄県石垣島,1♂1♀,安中弘行
2017.12.1,沖縄県石垣島,1♂,安中弘行
2019.11.4,沖縄県石垣島,1♂1♀,荻野秀一
2021.11.28,沖縄県西表島,1♂,三河和夫
2021.11.29,沖縄県西表島,1♂,三河和夫
2021.12.3,沖縄県石垣島,1♂,三河和夫
2024.11.4,沖縄県石垣島,1♂,高村葉子
2024.11.10,沖縄県石垣島,1♂,高村葉子

・アマミウラナミシジミ    Nacaduba kurava septentrionalis Shirozu, 1953


写真数: 23枚


出現頻度
★★★★
分布域 と 記録地点
【特  徴】 速く飛ぶが,センダングサなどの花によく集まる習性がある。
【雌  雄】 ♂は,青白色斑が亜外縁まで広がり,♀は,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 モクタチバナ・シマイズセンリョウ(ヤブコウジ科),タイミンタチバナ(サクラソウ科),チャノキ(ツバキ科)
【生  態】 年数回,発生し,八重山諸島では,周年,見ることができる。越冬態はない。
【生息地】  九州南部から八重山諸島まで分布している。
 台湾には,別亜種therasia が生息している。
 南西諸島では,各所で見られた。
【分  布】  種としては,日本以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北部,中国の南西部・南部,台湾に分布している。
 中国では,西蔵區,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に分布している。
【近似種】 ルリウラナミシジミに似ているが,ルリウラナミシジミは,翅表が金属光沢をした青色になるので,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
南西諸島



































記録
2013.4.15,沖縄県名護市名護岳,3♂♂
2013.4.22,奄美大島名瀬,4♂♂2♀♀
2015.12.9,沖縄県石垣島,1♂,安中弘行
2016.11.22,沖縄県石垣島,1♀,安中弘行
2016.12.30,沖縄県沖縄本島,1♀,高月陽生
2017.7.4,沖縄県石垣島,2♂♂,安中弘行
2021.12.1,沖縄県西表島,1♀,三河和夫
2021.12.2,沖縄県西表島,2♀♀,三河和夫
2022.10.11,沖縄県国頭村,1♂1♀,三河和夫
2023.4.19,沖縄県宮古島,1♂,高村葉子
2023.4.21,沖縄県宮古島,1♀,高村葉子
2023.7.23,沖縄県西表島,2♂♂,高月陽生
2024.11.16,沖縄県石垣島,2♂♂,杉浦 昌
2025.3.2,沖縄県沖縄本島国頭村,2♀♀,村井弘子

・ヒメウラナミシジミ    Prosotas nora formosana (Fruhstorfer, 1916)


写真数: 9枚


出現頻度
★★★★
分布域 と 記録地点
【特  徴】 森林の周辺に生息し,集団で群れることがある。
【雌  雄】 ♂は,青白色斑が亜外縁まで広がり,♀は,黒褐色になるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 ヒメモダマ・モダマ・クロヨナ・ソウシジュ・ナンテンカズラ(マメ科),アカギ(コミカンソウ科)
【生  態】 年数回,周年,見ることができる。越冬態はない。
【生息地】 八重山諸島に生息している。
【分  布】  種としては,日本以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,中国の南部,台湾に分布している。
 中国では,広西區,広東省,海南省,福建省に,台湾や日本と同じ亜種が分布している。
【近似種】 他のウラナミシジミ類に似ているが,本種は,小型のウラナミシジミで,後翅裏面に3列のジグザグの斑紋があり,斑紋と斑紋の間隔が広いことで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
八重山



































記録
2012.11.22,沖縄県石垣島,2♀♀,安中弘行
2012.11.23,沖縄県石垣島,2♀♀,安中弘行
2012.11.24,沖縄県石垣島,2♀♀,安中弘行
2013.3.9,沖縄県石垣島,1♀,杉浦 昌
2024.11.7,沖縄県石垣島,1♂,村井弘子
2024.11.9,沖縄県石垣島,1♀,高村葉子

・マルバネウラナミシジミ    Petrelaea tombugensis tombugensis (Rober, 1886)    名義タイプ亜種


写真数: 1枚
 (参考:  マレーシア産)


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 迷蝶,偶産蝶である。小型のウラナミシジミ類で,ヒメウラナミシジミと同じ大きさである。海岸に近い樹林の周辺で見られる。
【雌  雄】 ♂は,青白色斑が亜外縁まで広がり,♀は,翅形が丸くなり,外縁部が黒褐色になるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 モモタマナ(シクンシ科)
【生  態】 9月〜12月に記録が出ている。
【生息地】 小笠原諸島の父島と母島に生息している。一時,父島からは姿を消した時期があったが,最近は,両島で記録が出ている。
【分  布】 種としては,日本以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,マレー半島,フィリピン,ボルネオ島,スマトラ,パラワン,ジャワ,インドネシア,ニューギニア,ソロモン諸島に分布している。
【近似種】 ヒメウラナミシジミに似るが,本種は,後翅裏面の後角に黒色斑が2つあるので,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
小笠原



































記録


・ルリウラナミシジミ    Jamides bochus formosanus Fruhstorfer, 1909


写真数: 57枚


出現頻度
★★★★
分布域 と 記録地点
【特  徴】 森林の周辺に生息し,夕方になると活発に活動する習性がある。
【雌  雄】 ♂は,青白色斑が亜外縁まで広がり,♀は,外縁部が黒褐色になるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 タイワンクズ・シイノキカズラ・クロヨナ・クロバツルアズキ・タカナマメ(マメ科)
【生  態】 年数回,周年,見ることができる。越冬態はない。
【生息地】 八重山諸島に生息している。最近は,沖縄本島でも見られるようになった。山口県,佐賀県でも記録が出て,2020年には福岡県では偶産した。
【分  布】  種としては,日本以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北部,中国の南西部・南部,台湾に分布している。
 中国では,広西區,広東省,海南省,福建省,江西省,浙江省,上海市に分布している。
【近似種】 他のウラナミシジミ類に似ているが,本種は,♂の表面は瑠璃色に輝くことや裏面の波状紋が基部に近づくにつれて,色が薄くなっていくことで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
南西諸島



































記録
2012.11.22,沖縄県石垣島,1♀,安中弘行
2013.4.18,沖縄県西表島上原,2♂♂1♀
2013.5.19,沖縄県石垣島,1♀,足立幸子
2015.12.12,沖縄県西表島,1♀,安中弘行
2016.10.21,沖縄県西表島,1♀,荻野秀一
2016.11.12,沖縄本島今帰仁村,1♀,荻野秀一
2016.11.13,沖縄本島本部町,1♂,荻野秀一
2016.11.22,沖縄県石垣島,1♂,安中弘行
2016.12.30,沖縄県沖縄本島,1♀,高月陽生
2017.4.28,沖縄県石垣島,1♀,安中弘行
2017.10.29,沖縄県西表島,1♂,荻野秀一
2017.11.1,沖縄県石垣島,1♂2♀♀,安中弘行
2020.10.18,福岡県大野城市,2♂♂1♀,児島章三
2020.10.19,福岡県大野城市,1♂1♀,児島章三
2020.10.20,福岡県大野城市,1♀,児島章三
2021.12.2,沖縄県西表島,1♀,三河和夫
2022.10.9,沖縄県南城市,1♂,三河和夫
2023.7.2,沖縄県石垣島,1♂,高村葉子
2023.7.4,沖縄県石垣島,1♀,高村葉子
2023.11.8,沖縄県石垣市,1♂,荻野秀一
2023.11.9,沖縄県石垣市,1♀,荻野秀一
2024.11.4,沖縄県石垣島,1♂1♀,村井弘子
2024.11.5,沖縄県石垣島,1♀,村井弘子
2024.11.7,沖縄県石垣島,1♀,高村葉子
2024.11.7,沖縄県石垣島,1♀,村井弘子
2024.11.9,沖縄県石垣島,1♂,高村葉子
2024.11.9,沖縄県石垣島,1♂,村井弘子
2024.11.14,沖縄県石垣島,1♂,杉浦 昌
2024.11.15,沖縄県石垣島,1♂1♀,杉浦 昌

・シロウラナミシジミ    Jamides alecto dromicus (Fruhstorfer, 1910)


写真数: 26枚


出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 森林の周辺や内部のやや暗い場所を好んで生息している。
【雌  雄】 ♂は,青白色斑が亜外縁まで広がり,♀は,外縁部が黒褐色になるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 ウコン・ハナシュクシャ(ショウガ科)
【生  態】 年数回,周年,記録がある。越冬態はない。
【生息地】 八重山諸島に生息し,定着している。2022年10月に沖縄本島でも記録された。奄美大島でも記録が出ている。
【分  布】  種としては,日本以外では,インド南部,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北部,中国の南部,台湾に分布している。日本産は,台湾産と同じ亜種である。
 中国では,広西區,広東省,海南省,福建省に,別亜種 J.alecto alocina が分布している。
【近似種】 他のウラナミシジミ類に似ているが,本種は,ウラナミシジミ類の中では最も大型で,後翅裏面の白線がほぼ等間隔で並び,白褐色の地色は濃淡があまりないことで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
八重山



































記録
2012.11.24,沖縄県西表島,1♂,安中弘行
2015.12.12,沖縄県西表島,1♂,安中弘行
2016.10.24,沖縄県西表島,1♂,安中弘行
2017.7.4,沖縄県石垣島,2♂♂,安中弘行
2017.11.1,沖縄県石垣島,1♂,安中弘行
2017.11.28,沖縄県石垣島,1♂,安中弘行
2017.11.30,沖縄県石垣島,1♂,松井慶夫
2019.11.1,沖縄県石垣島,1♀,荻野秀一
2022.10.9,沖縄県南城市,1♀,三河和夫
2022.10.12,沖縄県大宜見村,1♂,荻野秀一
2022.10.13,沖縄県大宜見村,1♂,荻野秀一
2023.9.20,沖縄県大宜味村,1♂,荻野秀一
2025.3.3,沖縄県沖縄本島名護市,1♀,村井弘子



・コウトウシジミ    Nothodanis schaeffera schaeffera (Eschscholtz, 1821)     名義タイプ亜種

裏面
写真数: 1枚
(参考:マレーシア産)
(裏面)


出現頻度
☆☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 フィリピンからの迷蝶である。森林の周辺や内部のやや暗い場所に生息している。
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸くなり,翅表に白斑は現れるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 (迷蝶のため,日本での繁殖例はない)
【生  態】 4月の記録がある。
【生息地】 石垣島で記録された。
【分  布】 種としては,日本以外では,南ベトナム,マレー半島,ボルネオ,フィリピン,インドネシア,ソロモン,ニューギニアに分布し,台湾の蘭嶼でも記録がある。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
八重山



































記録


・カクモンシジミ    Leptotes plinius (Fabricius, 1793)


写真数: 2枚
(参考:台湾産)


出現頻度
☆☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 迷蝶,偶産蝶である。明るい草原や荒地,山林の林道沿いなどで見られ,地上低くを飛ぶ習性がある。
【雌  雄】 ♀は,翅表に白斑が現れるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 ツノクイサネム・コマツナギ・ネムノキ(マメ科)
【生  態】 周年,記録が出ている。越冬態はない。
【生息地】 石垣島,西表島,与那国島などの八重山諸島で記録されている。
【分  布】  種としては,日本以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北部,中国の南西部・南部,台湾に分布している。
 最近,ヨーロッパでも確認され,2025年6月,岡本英一氏によって,アフリカ・タンザニアのンゴンゴロアフリカ・ボツワナのチョベでも記録された。
 中国では,西蔵區,四川省,雲南省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
八重山



































記録
(参考)2016.6.17,台湾高雄市高中林道,1♀(参考)2016.6.8,台湾高雄市宝来,1♂

・ハマヤマトシジミ    Zizeeria karsandra (Moore, 1865)


写真数: 7枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 開長20〜23mm。ヤマトシジミと同じように,地上低くを飛ぶ習性があるが,より小型なので,よく見ていないと見失ってしまう。よく飛び回るが,発生地から離れようとしない。ヤマトシジミより細かくはばたき,ホリイコシジミに飛び方は似ている。
【雌  雄】 ♂は,翅表の外縁に同じ幅の黒帯が広がり,♀は,翅表の基部側に青藍色の斑紋があり,翅形が丸みを帯びるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 イヌビユ・ハリビユ・ホナガイヌビユ(ヒユ科),アカザ(アカザ科),コメツブウマゴヤシ・シナガワハギ(マメ科)
【生  態】 年数回,周年,発生している。越冬態はない。
【生息地】 沖縄本島から八重山諸島にかけて分布している。
【分  布】  種としては,日本以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北部,中国の南西部・南部,台湾に分布している。
 中国では,四川省,雲南省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に,台湾や日本と同じ亜種が分布している。
【近似種】 ヤマトシジミに似ているが,本種は,小型で,後翅裏面の小黒斑は発達せず,前後翅表面の外縁の黒帯は幅が同じになること,前翅裏面の最前縁の黒点の位置が中室にある「くの字型班」に近づいた位置にあることから区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
南西諸島



































記録
2015.10.7,沖縄県西表島,2♂♂2♀♀,安中弘行
2016.11.24,沖縄県西表島,1♀,安中弘行
2021.12.1,沖縄県西表島,1♂,三河和夫

・ヤマトシジミ  日本本土亜種    Zizeeria maha argia (Menetries, 1857)


No.1  記録時期  2003.5.5 〜 2021.12.6
写真数: 106枚
出現頻度
★★★★★


No.2  記録時期  2022.4.3 〜 2024.12.15
写真数: 229枚
 
 


♂  ♀
No.3  記録時期  2025.3.25 〜
写真数: 29枚
 
 
分布域 と 記録地点
【特  徴】  地上低くを飛ぶ習性がある。
 日本には,次の2亜種がある。
   日本本土亜種 Z.maha argia (Menetries, 1857)
   琉球亜種 Z.maha okinawana (Matsumura, 1929)
【雌  雄】 ♂は,青白色斑が亜外縁まで広がり,♀は,亜外縁の黒灰色の斑紋が発達するので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 カタバミ(カタバミ科)
【生  態】  暖地では,年5〜6回,発生し,2月下旬〜12月中旬に見られる。
 寒冷地では,年3〜4回,発生し,5月下旬〜10月に見られる。幼虫で越冬する。
 ベニシジミ♂との異種間交尾が記録された。

ベニシジミ ♂ ヤマトシジミ ♀
異種間交尾
2022.6.3
愛知県 岡崎市 仁木町
撮影: 松野 光恭 氏
【生息地】  この亜種は,東北地方から九州の屋久島まで広く分布している。都会の市街地でも見られる。
 最近は温暖化の影響なのか,分布を北上しており,青森県の東部でも発生するようになった。
【分  布】  種としては,日本以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,マレーシア,中国の南西部・南部,台湾に分布している。
 中国では,西蔵區,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省,上海市に,名義タイプ亜種 Z.maha maha が分布している。
【近似種】 シルビアシジミに似ているが,後翅裏面の小黒斑の並び方が,本種は,ほぼ半円状になるので,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































寒冷地



































記録
1973.6.18,愛知県岡崎市下青野町,1♀
1976.6.25,愛知県岡崎市下青野町,4♂♂3♀♀
1976.11.27,愛知県岡崎市下青野町,下青野町,1♀
1979.6.23,愛知県岡崎市小美町,1♂
1979.5.20,愛知県岡崎市日影町,2♂♂1♀
1979.8.21,愛知県岡崎市蔵次町,2♂♂1♀
1979.9.5,愛知県岡崎市山綱町,4♂♂2♀♀
1980.4.12,愛知県岡崎市高橋町,2♂♂
1980.6.14,愛知県岡崎市岡崎公園,1♂,村田文彦
1981.6.7,愛知県岡崎市蓬生町,1♂1♀
1981.7.29,愛知県岡崎市天白町,2♂♂2♀♀
1988.7.5,愛知県岡崎市本宿町,1♀,松井直人
1992.10.2,愛知県岡崎市本宿町,1♀,松井直人
1992.10.4,愛知県岡崎市本宿町,1♀,松井直人
1995.9.5,愛知県岡崎市本宿町,1♂,松井直人
1995.9.22,愛知県岡崎市本宿町,1♀,松井直人
1997.7.6,愛知県岡崎市岡崎公園,3♂♂2♀♀
1997.8.17,愛知県岡崎市岡崎公園,4♂♂1♀
1997.10.19,愛知県岡崎市岡崎公園,3♂1♀
1997.11.4,愛知県岡崎市岡崎公園,2♂♂
1998.10.3,愛知県岡崎市岡崎公園,5♂♂4♀♀
1998.10.18,愛知県岡崎市岡崎公園,2♂♂2♀♀
1998.10.25,愛知県岡崎市岡崎公園,1♂1♀
1999.11.30,愛知県岡崎市中町,3♂♂1♀
1999.12.15,愛知県岡崎市中町,2♂♂
2000.11.27,愛知県岡崎市井田町,5♂♂2♀♀
2000.11.30,愛知県岡崎市井田町,2♂♂
2000.12.2,愛知県岡崎市井田町,2♂♂
2000.12.8,愛知県岡崎市井田町,1♀
2001.10.16,愛知県岡崎市戸崎町,1♂1♀
2001.12.5,愛知県岡崎市戸崎町,2♂♂
2003.3.18,愛知県岡崎市高隆寺町,1ex.,柵木宗孝
2003.5.5,愛知県南設楽郡柿平,1♂
2003.9.26,愛知県岡崎市戸崎町,1♂
2004.4.29,愛知県旭町,1♂1♀
2004.9.14,愛知県岡崎市戸崎町,2♂♂1♀
2005.5.3,愛知県額田郡額田町河原,1♀
2005.5.15,愛知県南設楽郡鳳来町柿平,1♂1♀
2005.10.4,愛知県岡崎市戸崎町,1♂1♀
2006.6.2,愛知県岡崎市秦梨町,2♂♂1♀
2006.7.6,神奈川県川崎市,1♂,中川紀世
2006.8.14,神奈川県川崎市,1♂,中川紀世
2008.4.25,愛知県岡崎市秦梨町,1♂1♀
2008.5.12,愛知県岡崎市秦梨町,1♂
2010.9.1,愛知県岡崎市池金町,1♂
2010.11.8,福岡県春日市,1♂1♀,児島章三
2010.11.21,福岡県春日市,1♂,児島章三
2011.6.1,愛知県岡崎市池金町,1♂
2011.6.29,福岡県春日市,1♀,児島章三
2011.8.20,福岡県春日市,1♀,児島章三
2011.11.21,愛知県岡崎市六名3丁目,1♀
2012.5.13,愛知県岡崎市堂前町,1♂,吉田 健
2013.11.17,愛知県岡崎市日名南町,1♀
2014.5.10,愛知県岡崎市日名南町,1♂
2015.5.1,愛知県岡崎市日名南町,1♂
2015.10.17,愛知県岡崎市小呂町,3♂♂
2015.12.1,愛知県岡崎市日名南町,1♀
2016.9.1,愛知県岡崎市八帖南,3♂♂
2016.9.26,長野県根羽村小川,1♀
2016.10.27,愛知県岡崎市池金町,3♂♂2♀♀
2016.11.6,愛知県岡崎市日名南町,4♂♂2♀♀
2016.11.15,愛知県岡崎市日名南町,1♂
2016.11.20,愛知県岡崎市日名南町,1♂
2016.12.5,愛知県岡崎市日名南町,2♂♂
2017.4.28,愛知県岡崎市日名南町,1♂
2017.6.23,愛知県豊田市昭和の森,2♂♂1♀
2017.10.3,愛知県岡崎市自然体験の森,多数exs.
2017.10.31,愛知県岡崎市日名南町,2♂♂
2018.5.1,愛知県岡崎市東河原町,1♂
2018.6.3,愛知県春日井市落合公園,1♂,荒川尚彦
2018.6.12,愛知県岡崎市池金町,1♂
2018.9.11,愛知県春日井市落合公園,1♂1♀,荒川尚彦
2018.9.26,愛知県田原市蔵王山,3♂♂2♀♀
2018.10.17,愛知県田原市蔵王山,5♂♂4♀♀
2018.10.18,愛知県豊橋市西小鷹野,多数exs.
2018.10.23,愛知県岡崎市日名南町,4♂♂1♀
2018.12.5,愛知県田原市蔵王山,3♂♂
2019.4.17,愛知県岡崎市日名本町,3♂♂
2019.4.21,愛知県岡崎市上衣文町,5♂♂
2019.9.3,愛知県田原市蔵王山,1♂3♀♀
2019.9.15,長野県蓼科高原,1♂
2019.9.26,愛知県岡崎市日名南町,2♂♂2♀♀
2019.10.28,愛知県田原市蔵王山,3♂♂
2019.11.4,愛知県岡崎市日名南町,1♂
2019.11.5,愛知県田原市蔵王山,1♂
2019.11.12,愛知県田原市蔵王山,1♀
2019.11.18,愛知県田原市蔵王山,1♂
2020.3.22,高知県香美市,1♂,高月陽生
2020.4.16,愛知県新城市大野,1♂1♀
2020.4.24,愛知県岡崎市日名本町,1♂
2020.5.7,愛知県田原市蔵王山,1♂
2020.7.11,高知県香美市,1♂1♀,高月陽生
2020.7.31,高知県幡多郡,1♀,高月陽生
2020.8.5,岐阜県本巣市根尾,1♂
2020.8.16,高知県室戸市,1♀,高月陽生
2020.10.20,愛知県田原市赤羽根,3♂♂
2020.10.28,愛知県名古屋市名城公園,1♀
2020.10.31,愛知県西尾市東幡豆町,2♂♂
2020.11.3,愛知県岡崎市日名本町,1♂1♀
2020.11.6,千葉県館山市,1♀,荻野秀一
2020.11.8,愛知県西尾市吉良,1♂1♀
2020.11.18,愛知県西尾市三ヶ根山,1♂
2020.11.24,愛知県田原市蔵王山,1♂1♀
2021.4.3,愛知県岡崎市小美町,多数♂♂♀♀
2021.8.23,愛知県岡崎市日名南町,2♂♂1♀
2021.9.11,東京都小平市,1♂,小林清二
2021.9.30,東京都小平市,1♂,小林清二
2021.9.7,愛知県岡崎市,1♀
2021.9.13,愛知県豊田市平瀬,2♂♂1♀
2021.10.4,東京都小金井市,1♀,小林清二
2021.10.7,東京都小平市,1♀,小林清二
2021.10.8,東京都小金井市,1♂1♀,小林清二
2021.10.14,愛知県岡崎市日名南町,1♂1♀
2021.10.18,東京都小平市,1♂1♀,小林清二
2021.11.5,愛知県西尾市マリーナ東海,1♀
2021.11.6,高知県香南市,1♂,高月陽生
2021.11.7,高知県高知市,1♀,高月陽生
2021.11.11,愛知県西尾市マリーナ東海,1♂
2021.11.16,愛知県西尾市マリーナ東海,1♂
2021.11.20,愛知県岡崎市日名南町,1♀
2021.12.9,東京都小平市,1♂,小林清二
2021.12.16,東京都小平市,1♂,小林清二
2022.4.3,高知県香美市,1♂,高月陽生
2022.4.8,東京都小平市,1♂,小林清二
2022.4.11,東京都小平市,1♂,小林清二
2022.4.11,愛知県岡崎市日名南町,1♀
2022.4.13,東京都小金井市,1♂,小林清二
2022.4.23,東京都小平市,1♀,小林清二
2022.4.25,愛知県豊田市,1♂3♀♀
2022.4.26,東京都小平市,1♂,小林清二
2022.4.29,愛知県岡崎市矢作町,1♂,高村葉子
2022.5.5,東京都小平市,1♀,小林清二
2022.6.3,愛知県岡崎市仁木町,1♀,松野光恭
2022.6.18,東京都小金井市,1♂,小林清二
2022.6.30,愛知県岡崎市八ツ木町,1♂,高村葉子
2022.7.4,東京都小平市,1♀,小林清二
2022.7.17,千葉県船橋市,1♂,山本和彦
2022.7.31,高知県香美市,2♂♂,高月陽生
2022.8.4,東京都小平市,1♂,小林清二
2022.8.20,東京都小平市,1♂1♀,小林清二
2022.9.2,青森県八戸市,1♂,三河和夫
2022.9.3,青森県八戸市,1♂,三河和夫
2022.9.3,東京都小平市,1♂,小林清二
2022.9.9,岩手県久慈市,1♂,三河和夫
2022.9.15,愛知県豊田市畝部東町,1♀,高村葉子
2022.9.11,青森県八戸市,1♂1♀,三河和夫
2022.9.26,青森県東北町,2♂♂,三河和夫
2022.10.3,愛知県安城市安城町,1♂,高村葉子
2022.10.8,東京都西東京市,1♂,小林清二
2022.10.8,愛知県蔵王山,1♂
2022.10.14,東京都小平市,1♂1♀,小林清二
2022.10.14,愛知県美浜町,1♂
2022.10.29,愛知県岡崎市蓬生町,1♂,高村葉子
2022.10.29,愛知県岡崎市日名南町,1♂
2022.10.30,東京都西東京市,1♂,小林清二
2022.11.5,東京都西東京市,1♂,小林清二
2022.11.9,愛知県岡崎市八ツ木町,1♂,高村葉子
2022.11.12,愛知県岡崎市日名南町,1♂
2022.11.13,東京都小平市,1♀,小林清二
2022.11.15,愛知県岡崎市竜美東,1♂,高村葉子
2022.11.17,東京都小平市,1♀,小林清二
2022.12.2,東京都小金井市,1♀,小林清二
2022.12.8,東京都小金井市,1♂,小林清二
2022.12.9,愛知県蒲郡市,2♂♂
2022.12.15,東京都小平市,1♂,小林清二
2023.3.22,東京都小金井市,1♂,小林清二
2023.3.30,東京都小平市,1♂,小林清二
2023.4.17,愛知県新城市,2♂♂1♀
2023.4.18,東京都小平市,1♂,小林清二
2023.4.28,兵庫県三木市,1♂,安中弘行
2023.4.29,千葉県船橋市,1♂,山本和彦
2023.4.29,東京都小平市,1♀,小林清二
2023.4.29,静岡県南伊豆町,3♂♂
2023.6.9,東京都小金井市,1♀,小林清二
2023.7.16,青森県八戸市,2♂♂,三河和夫
2023.8.11,青森県 八戸市,1♂,三河和夫
2023.9.7,東京都小平市,1♂,小林清二
2023.9.12,愛知県岡崎市石原町,2♂♂,高村葉子
2023.9.18,愛知県岡崎市生平町,1♀,高村葉子
2023.9.20,愛知県岡崎市仁木町,1♂,高村葉子
2023.9.21,茨城県坂東市,1♂,吉田信雄
2023.9.23,愛知県岡崎市岩津町,1♂
2023.9.27,愛知県岡崎市仁木町,1♀,松野光恭
2023.10.2,愛知県田原市蔵王山,2♂♂1♀,高村葉子
2023.10.2,愛知県岡崎市仁木町,1♂,松野光恭
2023.10.3,愛知県岡崎市仁木町,1♂,松野光恭
2023.10.10,愛知県岡崎市仁木町,1♂,松野光恭
2023.10.11,愛知県岡崎市仁木町,1♂,松野光恭
2023.10.13,愛知県岡崎市仁木町,2♀♀,松野光恭
2023.10.14,愛知県豊田市水源町,1♂,杉浦 昌
2023.10.14,東京都小平市,1♂1♀,小林清二
2023.10.16,愛知県岡崎市康生町,1♂1♀,高村葉子
2023.10.21,愛知県岡崎市岩津町,2♂♂1♀,松野光恭
2023.10.22,愛知県岡崎市岩津町,1♂,松野光恭
2023.11.2,愛知県岡崎市岩津町,3♂♂
2023.11.5,東京都小平市,1♂,小林清二
2023.11.8,愛知県岡崎市仁木町,1♀,松野光恭
2023.11.11,愛知県岡崎市日名南町,1♂
2023.11.14,愛知県田原市渥美の森,1♂,高村葉子
2023.11.14,愛知県田原市蔵王山,2♂♂1♀,高村葉子
2023.11.18,愛知県岡崎市岩津町,1♂,松野光恭
2023.11.19,愛知県岡崎市日名南町,1♀
2023.11.20,愛知県岡崎市仁木町,1♂,松野光恭
2023.11.21,愛知県蒲郡市形原町,1♂
2023.11.23,愛知県岡崎市岩津町,1♂
2023.11.25,愛知県岡崎市岩津町,1♂,松野光恭
2023.11.26,愛知県岡崎市岩津町,1♂1♀,松野光恭
2023.11.28,愛知県蒲郡市形原町,2♂♂
2023.12.4,愛知県安城市川島町,1♂,高村葉子
2024.2.20,愛知県岡崎市茅原沢町,1♂,村井弘子
2024.3.30,愛知県岡崎市茅原沢町,1♂,村井弘子
2024.3.31,愛知県岡崎市岩津町,1♀,松野光恭
2024.4.1,愛知県岡崎市仁木町,1♂,松野光恭
2024.4.2,東京都小金井市,1♂,小林清二
2024.4.2,愛知県岡崎市岩津町,1♀,松野光恭
2024.4.4,愛知県岡崎市茅原沢町,1♂,村井弘子
2024.4.4,愛知県岡崎市岩津町,1♀,松野光恭
2024.4.4,茨城県坂東市,1♂,吉田信雄
2024.4.8,愛知県岡崎市仁木町,1♀,松野光恭
2024.4.10,愛知県田原市蔵王山,1♂
2024.4.10,愛知県岡崎市岩津町,1♀,松野光恭
2024.4.13,愛知県岡崎市岩津町,1♂1♀,松野光恭
2024.4.13,高知県香美市,1♀,高月陽生
2024.4.15,愛知県岡崎市茅原沢町,1♂,村井弘子
2024.4.16,愛知県岡崎市茅原沢町,1♂,村井弘子
2024.4.19,愛知県岡崎市茅原沢町,1♀,村井弘子
2024.4.22,愛知県岡崎市仁木町,1♂,松野光恭
2024.4.24,愛知県岡崎市茅原沢町,1♂,村井弘子
2024.4.25,愛知県岡崎市仁木町,1♂,松野光恭
2024.4.27,愛知県岡崎市岩津町,1♂,松野光恭
2024.4.28,愛知県豊田市平瀬,1♂1♀
2024.4.30,愛知県岡崎市茅原沢町,1♂1♀,村井弘子
2024.4.30,愛知県岡崎市仁木町,1♀,松野光恭
2024.5.2,愛知県岡崎市淡渕町,1♂1♀,村井弘子
2024.5.3,愛知県新城市七郷一色,2♂♂2♀♀
2024.5.3,愛知県豊田市平瀬,2♂♂1♀
2024.5.6,愛知県岡崎市真福寺町,1♀,松野光恭
2024.5.9,愛知県岡崎市八ツ木町,1♂1♀,高村葉子
2024.5.20,愛知県岡崎市茅原沢町,1♂,村井弘子
2024.5.23,愛知県岡崎市茅原沢町,1♂,村井弘子
2024.5.25,愛知県岡崎市茅原沢町,1♂,村井弘子
2024.5.27,青森県十和田市,1♀,三河和夫
2024.6.5,愛知県名古屋市西区,1♀
2024.6.9,東京都小平市,1♂,小林清二
2024.6.9,愛知県岡崎市岩津町,1♀,松野光恭
2024.6.10,愛知県岡崎市仁木町,1♀,松野光恭
2024.6.11,愛知県岡崎市岩津町,1♂1♀,松野光恭
2024.6.12,愛知県岡崎市仁木町,1♂,松野光恭
2024.6.13,愛知県岡崎市岩津町,1♀,松野光恭
2024.6.15,愛知県岡崎市真福寺町,1♂,松野光恭
2024.6.16,愛知県岡崎市東蔵前町,1♀,松野光恭
2024.6.19,愛知県岡崎市真福寺町,1♂,松野光恭
2024.6.21,愛知県岡崎市茅原沢町,1♂1♀,村井弘子
2024.6.26,愛知県岡崎市仁木町,1♀,松野光恭
2024.6.27,愛知県岡崎市茅原沢町,1♂,村井弘子
2024.6.27,愛知県岡崎市仁木町,1♂,松野光恭
2024.7.6,愛知県岡崎市東蔵前町,1♂,松野光恭
2024.7.8,愛知県岡崎市仁木町,1♀,松野光恭
2024.7.13,愛知県岡崎市茅原沢町,1♂1♀,村井弘子
2024.7.15,愛知県岡崎市茅原沢町,2♀♀,村井弘子
2024.7.16,東京都小平市,1♀,小林清二
2024.7.17,愛知県岡崎市茅原沢町,1♀,村井弘子
2024.7.18,愛知県岡崎市仁木町,1♂,松野光恭
2024.7.19,愛知県岡崎市茅原沢町,1♀,村井弘子
2024.7.20,青森県八戸市,1♂,三河和夫
2024.7.21,愛知県岡崎市岩津町,1♂,松野光恭
2024.7.24,愛知県岡崎市仁木町,1♀,松野光恭
2024.8.17,愛知県岡崎市岩津町,1♀,松野光恭
2024.8.19,愛知県岡崎市茅原沢町,1♂,村井弘子
2024.9.1,愛知県岡崎市岩津町,1♂,松野光恭
2024.9.3,静岡県湖西市,1♂,杉浦 昌
2024.9.6,愛知県豊田市梨野町,2♀♀,高村葉子
2024.9.14,愛知県岡崎市岩津町,1♂,松野光恭
2024.9.23,愛知県岡崎市日名南町,3♂♂
2024.9.27,千葉県船橋市,1♂1♀,山本和彦
2024.9.28,愛知県岡崎市鳥川町,1♂,高村葉子
2024.9.29,茨城県坂東市,1♂,吉田信雄
2024.9.30,愛知県田原市蔵王山,1♀,高村葉子
2024.9.30,東京都小平市,1♀,小林清二
2024.10.2,青森県南部町,2♂♂2♀♀,三河和夫
2024.10.5,愛知県岡崎市日名南町,3♂♂1♀
2024.10.10,千葉県船橋市,1♂,山本和彦
2024.10.12,愛知県岡崎市仁木町,1♂1♀,松野光恭
2024.10.21,愛知県岡崎市細川町,2♀♀
2024.10.26,千葉県南房総市,1♀,山本和彦
2024.10.30,千葉県南房総市,1♂,山本和彦
2024.10.31,千葉県南房総市,1♀,山本和彦
2024.11.3,愛知県岡崎市岩津町,3♂♂
2024.11.3,愛知県岡崎市細川町,9♂♂2♀♀
2024.11.13,愛知県岡崎市細川町,1♂1♀
2024.11.17,愛知県岡崎市細川町,1♀
2024.11.19,茨城県坂東市,1♀,吉田信雄
2024.11.21,愛知県岡崎市日名南町,1♂
2024.11.21,愛知県岡崎市細川町,1♀,高村葉子
2024.11.21,東京都小平市,1♂,小林清二
2024.11.24,愛知県岡崎市細川町,1♂
2024.12.3,愛知県蒲郡市形原町,1♀
2024.12.6,東京都西東京市,1♀,小林清二
2024.12.7,愛知県岡崎市細川,1♂
2024.12.9,茨城県坂東市,1♂1♀,吉田信雄
2024.12.11,茨城県坂東市,1♂,吉田信雄
2024.12.15,愛知県岡崎市岩津町,1♂,松野光恭
2025.3.25,茨城県坂東市,1♂1♀,吉田信雄
2025.4.4,茨城県坂東市,1♂,吉田信雄
2025.4.8,東京都府中市,1♂,小林清二
2025.4.8,愛知県岡崎市茅原沢町,1♂,村井弘子
2025.4.10,愛知県岡崎市岩津町,1♂,松野光恭
2025.4.11,茨城県坂東市,1♀,吉田信雄
2025.4.15,東京都西東京市,1♂,小林清二
2025.4.20,愛知県岡崎市茅原沢町,1♂,村井弘子
2025.4.21,愛知県岡崎市仁木町,1♀,松野光恭
2025.4.26,愛知県新城市七郷一色,3♂♂
2025.5.4,奈良県奈良市,1♀,高月陽生
2025.5.5,静岡県浜松市,2♂♂
2025.5.23,宮城県仙台市,1♂,岡本英一
2025.5.27,宮城県仙台市,1♂,岡本英一
2025.6.12,愛知県岡崎市岩津町,1♂,松野光恭
2025.6.12,茨城県坂東市,1♂,吉田信雄
2025.6.19,東京都小平市,1♂,小林清二
2025.7.27,愛知県豊田市国附町,1♂,高村葉子
2025.8.6,愛知県岡崎市鳥川町,1♂,高村葉子
2025.8.20,東京都小平市,1♂,小林清二
2025.8.21,愛知県岡崎市細川町,1♀
2025.8.28,茨城県坂東市,1♂,吉田信雄
2025.9.27,千葉県南房総市,1♂,山本和彦
2025.10.5,千葉県南房総市,1♂,山本和彦


・ヤマトシジミ  琉球亜種    Zizeeria maha okinawana (Matsumura, 1929)


写真数: 36枚


出現頻度
★★★★★
分布域 と 記録地点
【特  徴】  地上低くを飛ぶ習性がある。
 日本本土亜種に比べると,♂の翅表の青白色は,より色が薄くなる。
 高温期に発生する個体は,薄くなり,地色も薄茶色になる。低温期に発生する個体は,裏面の黒点はほとんど消失し,地色と同色になる。

♂ 高温期

♂ 低温期
【雌  雄】 ♂は,青白色斑が亜外縁まで広がり,♀は,亜外縁の黒灰色の斑紋が発達するので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 カタバミ(カタバミ科)
【生  態】 年数回,発生し,周年,見られる。
【生息地】 この亜種は,トカラ列島から八重山諸島にかけて分布している。越冬態はない。
【分  布】  種としては,日本以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,マレーシア,中国の南西部・南部,台湾に分布している。
 台湾には,このトカラ列島から八重山諸島に分布する琉球亜種と同じ亜種が生息している。
 中国では,西蔵區,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省,上海市に,名義タイプ亜種 Z.maha maha が分布している。
【近似種】 ヒメシルビアシジミに似ているが,後翅裏面の小黒斑の並び方が,本種は,ほぼ半円状になるので,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
南西諸島



































記録
1974.3.29,沖縄県名護市,1♂
2013.4.15,沖縄県名護市名護岳,2♂♂
2013.4.17,沖縄県石垣島バンナ岳,1♂
2013.4.18,沖縄県西表島上原,2♂♂1♀
2012.11.22,沖縄県石垣島,1♂,安中弘行
2012.11.24,沖縄県石垣島,1♂,安中弘行
2015.11.5,沖縄県石垣島,1♂,安中弘行
2015.12.30,沖縄県沖縄本島,1♂,高月陽生
2016.11.22,沖縄県石垣島,1♂,安中弘行
2021.11.24,沖縄県石垣島,1♀,三河和夫
2021.12.1,沖縄県西表島,1♂,三河和夫
2022.10.6,沖縄県渡嘉敷島,1♂1♀,三河和夫
2022.10.8,沖縄県南城市,1♂,三河和夫
2023.4.18,沖縄県読谷村,3♂♂,高村葉子
2023.4.20,沖縄県宮古島,1♀,高村葉子
2023.7.2,沖縄県石垣島,2♀♀,高村葉子
2023.7.24,沖縄県西表島,1♂,高月陽生
2023.12.11,沖縄県竹富島,1♀,荻野秀一
2024.11.5,沖縄県石垣島,1♀,村井弘子
2024.11.7,沖縄県石垣島,2♂♂1♀,高村葉子
2024.11.17,沖縄県石垣島,1♂,杉浦 昌
2025.3.4,沖縄県沖縄本島読谷村,1♀,村井弘子
2025.4.15,鹿児島県奄美大島,2♂♂,高村葉子
2025.4.17,鹿児島県奄美大島,1♂,高村葉子

・シルビアシジミ    Zizina emelina emelina (de l'Orza, 1869)     名義タイプ亜種


写真数: 36枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  田畑の周辺,河川の堤防,海岸近くの草むらなどに生息している。
 次の地域では,法律で採集禁止種に指定されている。
栃木県さくら市(市)
【雌  雄】 ♂は,青白色斑が亜外縁まで広がり,♀は,亜外縁の黒灰色の斑紋が発達するので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 ミヤコグサ・ヤハズソウ・シロツメクサ・コマツナギ・ウマゴヤシ・コメツブウマゴヤシ・シナガワハギ(マメ科)
【生  態】  暖地では,年5〜6回,発生し,3月〜11月に,見られる。
 寒冷地では,年4〜5回,発生し,5月〜10月に見られる。幼虫で越冬する。
【生息地】  栃木県から鹿児島県種子島まで分布しているが,発生地は限られる。
 兵庫県伊丹市の猪名川河川敷緑地では,シロツメクサに食草転換し,生息している。
 埼玉県,東京都,岐阜県,愛知県,滋賀県,和歌山県,高知県,愛媛県では絶滅した。その他の多くの県でも,絶滅危惧T類に指定されている。
 愛知県岡崎市の矢作川堤防の発生地は,伊勢湾台風の数年後に行われた矢作川堤防の改修工事で,発生地がコンクリートで覆われ,絶滅した。
【分  布】 種としては,日本以外では,朝鮮半島に分布している。
【近似種】 ヤマトシジミに似るが,後翅裏面の黒点が,本種は円弧状に並ばないので,区別することができる。ヒメシルビアシジミに酷似するが,本種は,より大型で,裏面の地色が濃く,斑紋も鮮明であることで,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































寒冷地



































記録
1957.9.22,愛知県岡崎市下佐々木町,3exs.,平井・倉橋
1964.4.30,愛知県岡崎市下佐々木町,3♂♂2♀♀,太田達之
1964.5.10,愛知県岡崎市下佐々木町,3♂♂2♀♀,太田達之
2013.9.16,兵庫県加古川市,1♂2♀♀,足立幸子
2014.9.13,石川県輪島市,2♂♂1♀,関戸裕靖
2015.4.30,兵庫県伊丹市,1♂,安中弘行
2015.5.12,兵庫県伊丹市,1♀,安中弘行
2015.9.4,長崎県平戸市,2♀♀,児島章三
2016.4.30,兵庫県伊丹市,4♂♂2♀♀,安中弘行
2016.9.1,長崎県平戸市,3♂♂3♀♀,児島章三
2016.9.9,長崎県平戸市,1♂1♀,安中弘行
2016.9.15,千葉県鴨川市,1♀,荻野秀一
2017.8.12,千葉県鴨川市,1♂,荻野秀一
2018.6.28,栃木県さくら市,1♂,荻野秀一
2018.9.7,栃木県さくら市,1♀,荻野秀一
2018.9.16,栃木県さくら市,1♂,荻野秀一
2019.9.5,栃木県さくら市,1♂1♀,荻野秀一
2021.4.21,福岡県朝倉市,2♀♀,児島章三

・ヒメシルビアシジミ    Zizina otis riukuensis (Matsumura, 1929)


写真数: 28枚


出現頻度
★★★★
分布域 と 記録地点
【特  徴】 地上低くを飛ぶ習性がある。2006年,日本本土に生息するシルビアシジミとは別種として扱われることになった。
【雌  雄】 ♂は,青白色斑が亜外縁まで広がり,♀は,亜外縁の黒灰色の斑紋が発達するので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 ヤハズソウ・コメツブウマゴヤシ・コマゴヤシ・ムラサキウマゴヤシ・ハイメドハギ・メドハギ・シナガワハギ・ハマササゲ(マメ科)
【生  態】 年数回,発生し,周年,見られる。越冬態はない。
【生息地】  屋久島から八重山諸島にかけて分布している。
 奄美大島の道路脇の明るい草地で見られた。発生地では,個体数は少なくない。
【分  布】  種としては,日本以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島(ラオスシンガポール),フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北部,グァムハワイ,中国の南西部・南部,台湾に分布している。
 台湾には,この八重山諸島と同じ亜種が生息している。
 中国では,四川省,雲南省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に,名義タイプ亜種 Z.otis otis が分布している。
【近似種】 シルビアシジミに似るが,本種は,より小型で,裏面は淡褐色、黒点が不明瞭であるので,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
南西諸島



































記録
2013.4.25,奄美大島瀬戸内町,多数exs.
2013.5.19,沖縄県石垣島,1♂1♀,安中弘行
2013.5.21,沖縄県石垣島,2♀♀,安中弘行
2015.11.6,沖縄県石垣島,1♀,安中弘行
2017.11.28,沖縄県石垣島,1♂,安中弘行
2020.3.12,沖縄県奄美市,1♂,荻野秀一
2021.10.7,沖縄県石垣市,1♂,荻野秀一
2021.11.30,沖縄県西表島,1♂,三河和夫
2021.12.2,沖縄県西表島,1♂,三河和夫
2022.10.6,沖縄県渡嘉敷島,1♂1♀,三河和夫
2023.10.7,鹿児島県奄美大島龍郷町,2♀♀,鈴木栄二


・クロホシヒメシジミ    Famegana nisa (Wallace, 1866)


写真数: 1枚
(参考:タイ産)


出現頻度
☆☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  迷蝶,偶産蝶である。明るい草原や荒れ地で見られ,地上低くを飛ぶ習性がある。
 本種の学名には,これまで Famegana alsulus (Herrich-Schaffer, 1869) が用いられていたが,國立臺灣師範大學の徐教授によって,2020年,クロホシヒメシジミ類の分類研究がなされ,近似種のいくつかがシノニムになり,いくつかあった学名も,クロホシヒメシジミ Famegana nisa (Wallace, 1866) となることが明らかにされた。この情報は,日本鱗翅学会の千葉秀幸先生より提供していただけた。ここに感謝の意を表する。
 (論文: https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-09/pp-oac090920.php , https://zookeys.pensoft.net/article/51921/ )
【雌  雄】 ♂は,青白色斑が亜外縁まで広がり,♀は,亜外縁の黒灰色の斑紋が発達するので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 (迷蝶のため,日本での繁殖例はない)
【生  態】 3月,9月に記録がある。
【生息地】 西表島での記録があるが,近年はない。
【分  布】 種としては,日本以外では,フィリピン,インドネシア,ニューギニア,オーストラリアの北部に分布している。タイ,ベトナム,中国,台湾でも迷蝶,遇産蝶として記録がある。
【近似種】 ヒメシルビアシジミ,ホリイコシジミに似るが,本種は,後翅裏面の斑紋が鮮明でなく,後角部に黒点が1つあるので,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
八重山



































記録


・ホリイコシジミ    Zizula hylax (Fabricius, 1775)


写真数: 28枚


出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 最も小型のシジミチョウで,森林の周辺や荒れ地に生息し,地上低くを飛ぶ習性がある。
【雌  雄】 ♂の翅表は,青紫色で,♀は,暗褐色であるが,生態写真で裏面しか見えない場合は,雌雄を区別することは難しい。
【食  草】 ランタナ(クマツヅラ科),ヤナギバルイラソウ(キツネノマゴ科)
【生  態】 年数回,周年,発生している。越冬態はない。
【生息地】 沖縄本島から八重山諸島まで分布している。
【分  布】  種としては,日本以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北部,中国の南西部・南部,台湾に分布している。
 中国では,四川省,雲南省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に分布している。
【近似種】 ハマヤマトシジミに似るが,本種は,前翅裏面の前縁に黒点が2つあることで,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
南西諸島



































記録
2013.3.8,沖縄県石垣島,1♂,杉浦昌
2013.11.7,沖縄県石垣島,1♂,安中弘行
2013.11.10,沖縄県西表島,2♂♂2♀♀,安中弘行
2013.11.29,沖縄県西表島,1♂,安中弘行
2014.12.30,沖縄県竹富島,1♀,足立幸子
2021.10.1,沖縄県石垣市,1♂,荻野秀一
2021.10.5,沖縄県石垣市,1♂,荻野秀一
2021.11.2,沖縄県石垣市,1♀,荻野秀一
2021.11.26,沖縄県石垣島,1♂1♀,三河和夫
2021.11.29,沖縄県西表島,1♀,三河和夫
2023.12.12,沖縄県石垣島,1♂,荻野秀一
2024.11.6,沖縄県西表島,2♂♂1♀,高村葉子
2024.11.6,沖縄県西表島,1♂,村井弘子
2024.11.17,沖縄県石垣島,1♂,杉浦 昌



ヒメシジミ亜科2 は,ここをクリックすると見ることができます

ヒメシジミ亜科3 は,ここをクリックすると見ることができます




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