台湾の蝶 <シジミタテハ科>


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・アリサンシジミタテハ 白點褐蜆蝶 (台湾産)   Abisara burnii etymander (Fruhstorfer, 1908)    台湾亜種


写真数: 27枚


出現頻度
☆☆☆☆
記録地点
【特  徴】
 開長35〜40mm。南山溪では,奥地の樹林内の限られた場所で生息している。
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸みを帯びるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 3月〜12月に,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(300m〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
 台湾の中部山岳の南山渓,南部の南横公路で見られた。高雄市の南横公路でも撮影された。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インドシナ半島北部,中国の南西部・南部に分布し,台湾産は分布の東限である。
 中国では,四川省,雲南省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に,別亜種 A.burnii assus が分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2014.3.14,南投縣南山渓,3♂♂
2020.5.6,高雄市南横公路,2♀♀,林 本初
2021.4.22、南部横貫公路、1♀,林 本初
2022.7.10,南横公路,1♀,林 本初
2023.6.30,南横公路,1♀
2023.7.8,南投県南山渓,2♂♂
2024.3.25,南部横貫公路,1♀,林 本初

・タイワンシジミタテハ 銀紋尾蜆蝶 (台湾産)   Dodona egeon formosana Matsumura,1919   台湾亜種


写真数: 34枚


出現頻度
☆☆☆☆
記録地点
【特  徴】
 以前は,台湾北部と中南部に生息する2亜種に分けられ,インド北部から中国に分布する 種名eugenes の中の2亜種とされていた。しかし,交尾器および分子系統解析の結果,インド北部から中国南部に分布する種名egeon に近いことが分かり,それとも異なる台湾の固有種formosana とされたが,最新(2019年)の研究によって,egeon の台湾亜種となった。
 開長28〜40mm。渓谷,林道の周辺で見られたが,林道の場合,一度止まると,なかなか飛び立たないので,見つけにくいチョウの一つである。
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸みを帯びるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(100m〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
 台湾の新北市烏来区桶後林道,陽明山の大屯自然公園絹糸瀑布碧緑神木で見られた。拉拉山,大漢山,南部横貫公路でも撮影されている。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド北西部,インドシナ半島北部,中国の南西部・南部に分布し,台湾産は分布の東限である。
 中国では,四川省,雲南省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2015.5.29,拉拉山,1♂,林 本初
2016.5.26,屏東縣春日郷大漢山,2♀♀,林 本初
2017.3.29,新北市烏来区桶後林道,1♂
2017.4.5,陽明山大屯自然公園,1♀
2017.4.5,陽明山絹糸瀑布,1♀
2018.6.26,花蓮市碧緑神木,1♂
2020.6.3,高雄市南横公路,1♂,林 本初
2021.4.18,南部横貫公路,1♂,林 本初
2022.4.22,南横公路,1♂,林 本初
2023.7.10,新北市桶後林道,1♀





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