台湾の蝶 <シジミタテハ科>
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・アリサンシジミタテハ
白點褐蜆蝶
(台湾産)
Abisara burnii etymander
(Fruhstorfer, 1908) 台湾亜種
♂
写真数: 23枚
♀
出現頻度
★
☆☆☆☆
記録地点
【特 徴】
開長35〜40mm。南山溪の森林の奥地で,樹林内に日の当たる場所があり,そこでのみ見られた。その場所では,3頭を確認できた。すぐに止まるので,撮影はしやすかった。
【雌 雄】
♀は,翅形が丸みを帯びるので,雌雄を区別することができる。
【生 態】
3月〜12月に,年数回発生している。
【生息地】
台湾の低・中・高標高(300m〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
台湾の中部山岳の
南山渓
,南部の南横公路で見られた。高雄市の南横公路でも撮影された。
【分 布】
種としては,台湾以外では,インドシナ半島北部,中国の南西部・南部に分布し,台湾産は分布の東限である。
中国では,四川省,雲南省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に,別亜種
A.burnii assus
が分布している。
【近似種】
なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
記録
2014.3.14,南投縣南山渓,3♂♂
2020.5.6,高雄市南横公路,2♀♀,
林 本初
2021.4.22、南部横貫公路、1♀,林 本初
2022.7.10,南横公路,1♀,林 本初
2023.6.30,南横公路,1♀
・タイワンシジミタテハ
銀紋尾蜆蝶
(台湾産)
Dodona egeon formosana
Matsumura,1919 台湾亜種
♂
写真数: 28枚
♀
出現頻度
★
☆☆☆☆
記録地点
【特 徴】
以前は,台湾北部と中南部に生息する2亜種に分けられ,インド北部から中国に分布する 種名
eugenes
の中の2亜種とされていた。しかし,交尾器および分子系統解析の結果,インド北部から中国南部に分布する種名
egeon
に近いことが分かり,それとも異なる台湾の固有種
formosana
とされたが,最新(2019年)の研究によって,
egeon
の台湾亜種となった。
開長28〜40mm。渓谷,林道の周辺で見られたが,林道の場合,一度止まると,なかなか飛び立たないので,見つけにくいチョウの一つである。
【雌 雄】
♀は,翅形が丸みを帯びるので,雌雄を区別することができる。
【生 態】
周年,年数回発生している。
【生息地】
台湾の低・中・高標高(100m〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
台湾の
新北市烏来区桶後林道
,陽明山の
大屯自然公園
,
絹糸瀑布
,
碧緑神木
で見られた。
拉拉山
,大漢山,南部横貫公路でも撮影されている。
【分 布】
種としては,台湾以外では,インド北西部,インドシナ半島北部,中国の南西部・南部に分布し,台湾産は分布の東限である。
中国では,四川省,雲南省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に分布している。
【近似種】
なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
記録
2015.5.29,拉拉山,1♂,林 本初
2016.5.26,屏東縣春日郷大漢山,2♀♀,林 本初
2017.3.29,新北市烏来区桶後林道,1♂
2017.4.5,陽明山大屯自然公園,1♀
2017.4.5,陽明山絹糸瀑布,1♀
2018.6.26,花蓮市碧緑神木,1♂
2020.6.3,高雄市南横公路,1♂,
林 本初
2021.4.18,南部横貫公路,1♂,林 本初
2022.4.22,南横公路,1♂,林 本初
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