タイの蝶 <シジミチョウ科>


<写真をクリックすると,撮影した全ての写真を見ることができます。さらに個々の写真をクリックすると,拡大した写真を見ることができます。> 


・ウスイロウラギンシジミ (タイ産)
   Curetis bulis stigmata (Moore, 1879)

6枚
Curetis bulis stigmata はタイでは雄の翅表が鮮やかな赤色となり、光沢を伴わない明快な色調が特徴です。
雄は赤色部が広く、前翅外縁の黒縁が細く締まるため鋭い印象になります。
雌は翅表が銀白色で赤色を示さず、裏面の褐色帯が濃く出ることで本種と雄を容易に区別できます。
分布はタイ南部の低地林や林縁を中心に見られ、日当たりのよい場所でも観察されます。
飛翔は素早く、低い位置を滑るように移動することが多い種類です。
近似種の Curetis acuta は翅表が橙色寄りで、裏面の帯が直線的に伸びる点で本種と明確に異なります。

・アカアシウラギンシジミ (タイ産)
   Curetis saronis indosinica Fruhstorfer, 1908

2枚
Curetis saronis indosinica はタイの林縁で見られ,前翅が細長く金属光沢を示すことが特徴です。
分布はタイ中部から南部にかけて広く記録され,低地の明るい疎林で観察されます。
雄は翅表が濃色で光沢が強く,裏面は均質な銀色で模様がほとんど現れません。
雌は雄より淡い褐色調で,裏面の銀色地もやや明るく,斑紋の変化が少ないです。
本種は白色部を持たず,裏面の滑らかな銀色地が安定して見られる点が識別の要点になります。
近似種の Curetis bulis は裏面の銀色地にわずかな陰影が出ることがあり,銀色の均質さで本種と区別できます。

・ミナミクロアシウラギンシジミ (タイ産)
  Curetis tagalica vietnamica Inoue & Kawazoe, 1965

1枚
Curetis tagalica vietnamica はタイの林縁で見られ,前翅がやや丸みを帯びることが特徴です。
分布はタイ中部から南部にかけて記録され,低地の明るい疎林で観察されます。
雄は翅表が濃色で金属光沢が強く,裏面は均質な銀色で陰影がほとんど出ません。
雌は雄より淡い褐色調で,裏面の銀色地もやや明るく,斑紋の変化が少ないです。
本種は白色部を持たず,裏面の滑らかな銀色地が安定して見られる点が識別の要点になります。
近似種の Curetis saronis は前翅が細長く,裏面の銀色地が本種より明るく均質である点で区別できます。

・アカモンウラフチベニシジミ (タイ産)
   Heliophorus epicles latilimbata Fruhstorfer, 1908

1枚
Heliophorus epicles latilimbata はタイでは林縁で見られ,雌の前翅表の橙色部が小さいことが特徴です。
分布はタイ北部から中部にかけて記録され,丘陵地の開けた場所で観察されます。
雄は橙色部がなく,前翅表に青色斑が現れ,外縁の黒帯が太く締まった印象になります。
雌は橙色部がごく狭く,全体に淡色で,後翅裏の細かな斑紋が雄より見えやすいことがあります。
本種は青色斑と黒帯の対比が明瞭で,地域個体としての特徴が安定して示されます。
近似種の Heliophorus ila の雌は橙色部が広く,本種とは翅表の配色が明確に異なります。

・ホリシャムラサキシジミ (タイ産)
   Arhopala paramuta (de Niceville, [1884])

1枚
Arhopala paramuta はタイでは森林周辺で見られ,翅表の青色光沢が深く落ち着いた色調を示します。
分布はタイ北部から中部にかけて記録され,山地の林縁や半日陰の場所で観察されます。
雄は翅表の青色が濃く,外縁の黒帯が細めで,全体に締まった印象になります。
雌は青色部が狭く褐色が優勢で,裏面の細かな斑紋が雄より明瞭に見えることがあります。
本種は裏面の褐色地に並ぶ白線が細く,帯状の乱れが少ない点が識別の助けになります。
近似種の Arhopala silhetensis は裏面の白線が太く波打つ傾向があり,本種とは線の整い方で容易に区別できます。

・タイリクマルバネムラサキ (タイ産)
   Surendra quercetorum quercetorum (Moore, [1858])

5枚
Surendra quercetorum quercetorum は、タイでは低地から丘陵帯の林縁で見られ、前翅は細長く、金属光沢のある青色部が雄でより広く発達します。
雌は青色部が狭く、全体に淡色で、後翅裏面の斑紋がやや明瞭に出ます。
本種の分布は、タイ中部から北部にかけて広く記録され、局所的に個体数が多い地域もあります。
後翅裏面は灰褐色で細かな帯状模様が並び、乾いた林内でも目立ちにくい外観を示します。
飛翔は直線的で速く、日中に林縁を往復する行動がよく観察されます。
近似種の Surendra florimel は後翅裏面の帯が太く、雄の青色部がより濃く広い点で本種と区別できます。

・エグリシジミ (タイ産)
   Mahathala ameria zistra Fruhstorfer, 1908

3枚
Mahathala ameria zistra は、タイでは山地の林縁で見られ、雄は濃褐色地に紫色光沢が強く、前翅が力強い形をしています。
雌は紫色光沢が弱く、後翅の白帯が太めで、全体に柔らかい色調になります。
本種の分布は、タイ北部から西部の山地帯にかけて知られ、標高のある地域で安定して観察されます。
後翅裏面は褐色に白帯が入り、とくに肛角部の形状が特徴的で、止まっているときの印象を左右します。
飛翔は素早く、林縁を低く移動しながら日光浴や吸水を行う姿が見られます。
近似種の Mahathala ariadeva は後翅裏面の白帯が良く発達し、雄の紫色光沢が弱い点で本種と明確に区別できます。

・キネンシスカニアシシジミ (タイ産)
  Miletis chinensis learchus C. Felder & R. Felder, 1865

7枚
Miletis chinensis learchus は、タイでは薄暗い林内で見られ、雄は前翅表面の白帯がはっきりし、細身の体と長い脚がよく目立ちます。
雌は白帯がやや太く、翅の丸みが強く、雄よりも淡い色調になります。
本種の分布は、タイ北部から中部の森林地帯で広く確認され、林内を中心に安定して記録されています。
後翅裏面は灰褐色で細い帯模様が入り、静止時には樹皮に溶け込むような外観を示します。
歩行時には長い脚を使って素早く移動する姿が見られ、林内での生活に適応した印象があります。
近似種の Miletis symethus は前翅表面の白帯が太く、後翅裏面の帯がより明瞭で、脚が相対的に短い点で本種と区別できます。

・ムモンエビアシシジミ (タイ産)
  Allotinus unicolor rekkia Riley & Godfrey, 1921

1枚
Allotinus unicolor rekkia は、タイでは薄暗い林内で見られ、雄は前翅の淡色部が狭く、細身の体つきが特徴です。
雌は淡色部がやや広く、翅形に丸みがあり、雄よりも柔らかい印象になります。
本種の分布は、タイ北部から中部の森林地帯で確認され、林内の低い位置を中心に安定して記録されています。
後翅裏面は灰褐色で細い帯模様が入り、静止時には樹皮に溶け込むような外観を示します。
歩行時には長い脚を使って素早く移動し、林内での生活に適した動きを見せます。
近似種の Allotinus drumila は前翅の淡色部が広く、後翅裏面の帯が太い点で本種と区別できます。

・アオコノハシジミ (タイ産)
  Amblypodia narada taooana Moore, 1878

1枚
Amblypodia narada taooana は、タイでは山地の林縁で見られ、雄は前翅表面の青色光沢が強く、後翅の尾状突起が細く伸びます。
雌は青色部が広く、褐色部との対比がはっきりし、翅形の丸みが雄よりも目立ちます。
本種の分布は、タイ北部から西部の山地帯で確認され、標高の高い森林で安定して記録されています。
後翅裏面は淡褐色に細い帯模様が入り、静止時には樹皮に溶け込むような外観を示します。
飛翔は素早く、林縁を低く移動しながら日光浴や吸水を行う姿が観察されます。
近似種の Amblypodia anita は青色光沢が弱く、後翅の尾状突起が短い点で本種と区別できます。

・イワカワシジミ (タイ産)
   Artipe eryx eryx Ek-Amnuay,2012

4枚
Artipe eryx eryx は、タイでは低地から丘陵の林縁で見られ、雄は前翅表面の青紫色光沢が強く、縁取りが明瞭に出ます。
雌は青紫色部が狭く、褐色が優勢で、翅形の丸みが雄よりも目立ちます。
本種の分布は、タイ中部から北部にかけて広く記録され、林縁や疎林で安定して観察されています。
後翅裏面は緑色を帯び、細い帯模様が入ることで、静止時には周囲の葉に溶け込むような外観を示します。
飛翔は軽快で、林縁を行き来しながら日光浴や吸水を行う姿が見られます。
近似種の Artipe dohertyi は青紫色光沢が弱く、後翅裏面の帯模様が太く、翅形がやや角張る点で本種と区別できます。

・フシギノモリノオナガシジミ (タイ産)
   Drupadia ravindra boisduvalii Moore, 1884

9枚
Drupadia ravindra boisduvalii は、タイでは低地から丘陵の林縁で見られ、雄は前翅表面の青色光沢が強く、後翅にも青色部が明瞭に出ます。
雌は後翅に青色部がなく、褐色が優勢で、翅形の丸みが雄よりも目立ちます。
本種の分布は、タイ中部から北部の森林地帯で確認され、林縁を中心に安定して記録されています。
後翅裏面は淡い色調で斑紋が小さく、静止時には葉裏に溶け込むような外観を示します。
飛翔は軽快で、林縁を行き来しながら日光浴や吸水を行う姿が観察されます。
近似種の Drupadia theda は後翅裏面の斑紋が大きく、色調が濃く、雌雄とも後翅の青色部が弱い点で本種と区別できます。

・モリノオナガシジミ (タイ産)
   Cheritra freja evansi Cowan, 1965

15枚
Cheritra freja evansi はタイでは森林の明るい縁辺部で見られ、雄雌ともに翅表は薄い褐色で落ち着いた色調を示します。
雄は後翅の尾状突起が長く、前翅の形がやや細く見える点が特徴です。
雌は翅形が丸みを帯び、褐色の濃淡が均一で、雄よりも全体に幅広い印象になります。
本種の分布はタイ北部から中部の森林帯にかけて確認され、標高のある林縁で記録が多いです。
裏面は淡色で細い線状の模様が並び、静止時には背景に溶け込むような外観になります。
別亜種の Cheritra freja evagoras は裏面の線が太く濃く、本種よりも模様のコントラストが強い点で区別できます。

・スソビキフタオルリシジミ (タイ産)
   Zeltus amasa amasa (Hewitson, 1865)

21枚
Zeltus amasa amasa はタイの林縁で見られ、雄は翅表が濃い褐色で後翅の尾状突起が細く長い形を示します。
雌は翅表が淡い褐色で前翅が広く、雄よりも柔らかい印象の外観になります。
本種の分布はタイ北部から中部の森林周辺に広がり、日差しの差し込む場所で観察されます。
裏面は白色地に褐色の細い線が入り、静止時には枝に沿うように体を傾ける姿勢をとります。
雄は尾状突起が長く、雌は後翅の丸みが強い点で性差が明瞭です。
別亜種の Zeltus amasa maximinianus(ミャンマー産) は裏面の線が細く淡く、尾状突起が短い点で本種と区別できます。

・オナガアカシジミ (タイ産)
   Loxura atymnus continentalis Fruhstorfer, 1912

9枚
Loxura atymnus continentalis はタイの林縁で見られ、雄は翅表が濃い橙褐色で後翅の尾状突起が細く長い形を示します。
雌は翅表が淡い褐色で前翅が広く、雄よりも柔らかい色調で落ち着いた外観になります。
本種の分布はタイ北部から中部の森林周辺に広がり、日差しの差し込む場所で観察されます。
裏面は淡褐色で細い線が入り、静止時には葉の縁に沿うように体を傾ける姿勢をとります。
雄は尾状突起が長く、雌は後翅の丸みが強い点で性差が明瞭です。
別亜種の Loxura atymnus fuconius(マレー半島産) は裏面の線が太く濃く、尾状突起が短い点で本種と区別できます。

・コガネギンスジミツオシジミ (タイ産)
   Catapaecilma subochrea Kimura et al.,2014

6枚
Catapaecilma subochrea はタイの森林周辺で見られ、雄は翅表が濃い褐色で後翅の尾状突起が細く伸びる姿が特徴です。
雌は翅表が淡い褐色で前翅が広く、雄よりも柔らかい印象の外観になります。
本種の分布はタイ北部から中部の林縁にかけて広がり、薄暗い場所でも比較的よく観察されます。
裏面は淡褐色地に細い線が入り、静止時には翅を立てて細い枝に溶け込むような姿勢をとります。
雄は尾状突起が長く、雌は後翅の丸みが強い点で性差が分かりやすいです。
近似種の Catapaecilma major(ミャンマー産) は裏面の線が細く淡く、後翅の突起が短い点で本種と区別できます。

・ミツボシフタオツバメ (タイ産)
   Spindasis syama syama (Horsfield,1829)

2枚
Spindasis syama syama はタイの林縁で見られ、雄は翅表に青い斑紋が広がり後翅の尾状突起が細く伸びる点が特徴です。
雌は翅表に青色部がなく褐色が主体で、雄よりも落ち着いた外観になります。
本種の分布はタイ北部から中部の森林周辺に広がり、日当たりのよい場所で観察されます。
裏面は黒褐色帯と黄色帯が交互に並び、後翅裏面の基部では帯がつながらず独立した模様として見えます。
雄は青い斑紋が明瞭で、雌は黒褐色帯が太く見える点で性差がはっきりします。
近似種の Spindasis lohita は裏面の黒褐色帯が太く黄色帯が細い点で本種と区別できます。

・セリガキマダラルリツバメ (タイ産)
   Spindasis seliga seliga Kimura et al.,2014

3枚
Spindasis seliga seliga はタイの林縁で見られ、雄は翅表に青色光沢が広がり後翅の尾状突起が細く伸びる点が特徴です。
雌は翅表が褐色主体で青色部がなく、雄よりも落ち着いた色調になります。
本種の分布はタイ南部から中部の森林周辺に広がり、日差しの差し込む場所で観察されます。
裏面は黒褐色帯と黄色帯が交互に並び、後翅裏面の基部では帯が連続して一本の模様として見えます。
雄は青色光沢が明瞭で、雌は黒褐色帯が太く見える点で性差が分かりやすいです。
近似種の Spindasis syama は裏面の黄色帯が細く黒褐色帯が太い点で本種と区別できます。

・ツメアシフタオルリシジミ (タイ産)
   Hypolycaena erylus himavantus Fruhstorfer, 1912

11枚
Hypolycaena erylus himavantus は,タイでは雄が翅表に強い青紫色光沢を示し,後翅の尾状突起が細く長く伸びる点がよく目立ちます。
雌は翅表が褐色主体で青色部が狭く,前翅先端の黒斑がやや強く出るため,雄よりも落ち着いた色合いになります。
分布はタイ南部から中部の低地林や林縁に広く見られ,日当たりのよい場所で活動することが多いです。
本種は後翅裏が淡灰色で細い線状模様が整い,橙色斑が小さめで,全体として控えめな印象を示します。
雄は光沢が強く尾状突起が長いのに対し,雌は褐色味が強く尾状突起が短く見えるため,性差が明瞭です。
近似種の Hypolycaena sipylus は後翅裏の橙色斑が大きく,尾状突起が太めで,本種よりも模様が強調される点で区別できます。

・シロサカハチシジミ (タイ産)
   Caleta roxus (Godart, [1824])

8枚
Caleta roxus は,タイでは翅表の黒帯が明瞭で,白色部との対比が強く,小型ながらはっきりした模様を示します。
雌は白色部がやや広く,前翅先端の黒斑が丸みを帯びるため,雄よりも柔らかい印象になります。
分布はタイ南部から中部の森林周辺や林縁に広く見られ,低地の明るい場所で観察されることが多いです。
本種の翅裏は淡褐色で細い帯状模様が整い,前翅の白帯が裏面でも比較的はっきり残ります。
雄は翅表の黒帯が太く直線的で,雌は白色部が広く黒帯がやや細く見えるため,性差が分かりやすいです。
近似種の Caleta elna は翅裏の帯模様が濃く,白帯が細く分断される傾向があり,本種よりも全体のコントラストが強い点で区別できます。

・カギシロサカハチシジミ (タイ産)
   Caleta elna elvira (Fruhstirfer, 1918)

3枚
Caleta elna elvira は,タイでは翅表の黒帯が太く,白帯がやや狭く見えるため,全体に引き締まった印象を示します。
雌は白帯が雄より広く,前翅先端の黒斑が丸みを帯びることで,模様の境界が柔らかく見えます。
分布はタイ南部から中部の森林周辺に多く,林縁の明るい場所で低く飛ぶ姿がよく観察されます。
本種の翅裏は濃淡のはっきりした褐色帯が連なり,前翅の白帯が裏面でも細く残る点が特徴です。
雄は翅表の黒帯が直線的で,雌は白帯が広く黒帯が細く見えるため,性差が比較的明瞭です。
近似種の Caleta roxus は翅裏の帯模様が淡く白帯が太く,コントラストが弱い点で本種と容易に区別できます。

・ムラサキサカハチシジミ (タイ産)
   Discolampa ethion ethion (Westwood, 1851)

5枚
Discolampa ethion ethion は,タイでは翅表の黒帯が太く,白帯との境界がくっきりしており,小型ながら力強い模様を示します。
雌は白色部がやや広く,前翅先端の黒斑が丸みを帯びるため,雄よりも柔らかい印象になります。
分布はタイ南部から中部の森林周辺に多く,林縁の明るい場所で低く飛ぶ姿がよく見られます。
本種の翅裏は淡褐色地に細い帯模様が整い,前翅の白帯が裏面でも細く残る点が特徴です。
雄は翅表の黒帯が直線的で,雌は白帯が広く黒帯が細く見えるため,性差が比較的明瞭です。
近似種の Discolampa oculus は翅裏の帯模様が濃く,白帯が細く分断される傾向があり,本種よりもコントラストが強い点で区別できます。

・ドウケシジミ (タイ産)
   Castalius rosimon rosimon (Fabricius, 1775)

9枚
Castalius rosimon rosimon は,タイでは翅表の白地が明るく,黒斑が整って並ぶため,小型ながらはっきりした模様を示します。
雌は白色部がやや狭く黒斑が濃く出る傾向があり,雄よりも全体が重厚に見えます。
分布はタイ中部から南部の低地林や林縁に広く見られ,日当たりのよい草地周辺でもよく観察されます。
本種の翅裏は淡灰色地に細い横線と黒点が規則的に並び,外縁の黒帯が明瞭で,模様の乱れが少ない点が特徴です。
雄は白地が広く黒斑が控えめで,雌は黒斑が濃く白地が狭いため,性差が比較的分かりやすいです。
近似種の Castalius ethion は後翅裏の黒点が大きく横線が太く乱れやすく,本種よりも模様が強調される点で明確に区別できます。

・クロテンニセキララシジミ (タイ産)
   Anthene lycaenina lycaenina (R. Felder, 1868)

2枚
Anthene lycaenina lycaenina のタイ産個体は,小型で翅表の青色光沢が控えめで,前翅外縁がやや直線的に見えることが多いです。
雄は翅表の青色部が広く,後翅の黒縁が細いのに対し,雌は青色が狭く黒色部が明瞭で,全体にコントラストが強くなります。
翅裏は淡褐色で細い帯模様が並び,その配置が比較的整っているため,近縁種よりも落ち着いた印象になります。
分布はタイ各地の低地から丘陵帯にかけて広く見られ,森林周辺や二次林の明るい環境で普通に観察されます。
本種は小型ながら模様の乱れが少なく,翅裏の帯が細く均質である点が識別の助けになります。
近似種の Anthene emolus は翅裏の帯が太く濃く,後翅の尾状突起がやや長い点で本種と明確に異なります。

・ニセキララシジミ (タイ産)
   Anthene emolus emolus (Godart, [1824])

12枚
Anthene emolus emolus のタイ産個体は,中型で翅表の青紫色が深く,雄では光沢が強く広く広がる点が特徴です。
雌は翅表の青色域が狭く黒褐色部が広いため,雄よりも全体が暗く見えます。
翅裏は淡褐色地に白線が太めに入り,線がやや湾曲するため,他種より模様が力強く映ります。
分布はタイの低地から丘陵帯にかけて広く記録され,森林周縁や疎林の明るい場所でよく見られます。
本種は後翅の尾状突起が比較的長く,翅裏の白線が太いことが識別の助けになります。
近似種の Anthene lycaenina は翅裏の白線が細く直線的で,後翅の尾状突起が短い点で本種と区別できます。

・ヒューイットソンキララシジミ (タイ産)
   Poritia hewitsoni tavoyana Doherty, 1889

18枚
Poritia hewitsoni tavoyana のタイ産個体は,小型で翅表の金属光沢が強く,雄では前翅の青緑色が広く輝くのが特徴です。
雌は青緑色部が狭く黒褐色が優勢で,翅表の光沢が控えめなため,雄よりも落ち着いた色調に見えます。
翅裏は淡褐色地に白線が細く入り,線が直線的に並ぶことで,全体がすっきりした印象になります。
分布はタイ南部から中部にかけて点在し,森林の林縁や薄暗い場所で見られることが多いです。
本種は翅表の金属光沢の強さと翅裏の細い白線の組み合わせが識別の手がかりになります。
近似種の Poritia erycinoides は翅裏の白線が太く湾曲し,翅表の光沢が弱い点で本種と明確に異なります。

・アオモンキララシジミ (タイ産)
   Poritia erycinoides phraatica Hewitson, 1878

1枚
Poritia erycinoides phraatica のタイ産個体は,中型で翅表の青紫色光沢が強く,雄では前翅の青域が広く鮮やかに見えます。
雌は青色部が狭く黒褐色が優勢で,翅表の輝きが控えめなため,全体に落ち着いた印象になります。
翅裏は淡褐色地に太めの白線が入り,線がやや湾曲することで力強い模様を示します。
分布はタイ中部から南部にかけて点在し,森林の林縁や薄暗い場所で観察されることが多いです。
本種は翅裏の白線が太く湾曲し,翅表の青紫色光沢が強い点が識別の要点になります。
近似種の Poritia hewitsoni は翅裏の白線が細く直線的で,翅表の金属光沢が青緑色に寄る点で本種と区別できます。

・フトオビキラリシジミ (タイ産)
   Simiskina phalena harterti (Doherty, 1889)

3枚
Simiskina phalena のタイ産個体は,小型で翅表が黒褐色を基調とし,雄では前翅基部にわずかな青紫色の光沢が見られます。
雌は翅表の光沢がほとんどなく,全体が均質な暗色になるため,雄よりも落ち着いた外観になります。
翅裏は淡褐色地に太い白線が入り,線が力強く並ぶことで特徴的な模様を示します。
分布はタイ中部から南部にかけて点在し,森林の林縁や薄暗い場所で観察されることが多いです。
本種は翅裏の白線が太く明瞭で,雌雄の光沢差が識別の補助になります。
近似種の Simiskina pheretia は翅裏の白線が細く,模様のコントラストが弱い点で本種と区別できます。

・メスアカキラリシジミ (タイ産)
   Simiskina phalia potina (Hewitson, 1874)

1枚
Simiskina phalia potin のタイ産個体は,小型で翅表が黒褐色を基調とし,雄では前翅基部に青紫色の光沢がわずかに見られます。
雌は前翅翅表に赤斑が現れ,雄とは異なる色彩配置を示します。
翅裏は淡褐色地に濃い褐色の線が入り,線が太めに並ぶことで重厚な模様になります。
分布はタイ中部から南部にかけて点在し,森林の林縁や薄暗い場所で観察されることが多いです。
本種は翅裏の濃褐色線の太さと,雌の赤斑の存在が識別の要点になります。
近似種の Simiskina phalena は翅裏の線が白色で太く,色調の差が明確な点で本種と区別できます。

・ウスアオオナガウラナミシジミ (タイ産)
   Catochrysops panormus panormus (C. Felder, 1860)

2枚
Catochrysops panormus panormus は,雄は翅表が淡い青色で黒縁が細く,軽やかな印象の配色になります。
雌は青色部が狭く褐色が広がり,前翅の暗色部がやや強く出て,雄より落ち着いた色合いになります。
タイでは平地から丘陵の林縁や草地に広く分布し,開けた場所の低い草本周辺でも観察されます。
本種は後翅裏の細い横線が整って並び,外縁の淡色帯が明瞭で,全体に均質な模様を示します。
雄は青色光沢が強く,雌は褐色味が濃く斑紋がはっきりするため,両者の違いが比較的分かりやすいです。
近似種の Catochrysops strabo は前翅裏面の前縁にある黒点が基部側に位置するため,本種と容易に区別できます。

・ムラサキオナガウラナミシジミ (タイ産)
   Catochrysops strabo lithargyria Moore, 1880

6枚
Catochrysops strabo は,雄は翅表が濃い青色で前翅先端の黒縁が細く,鮮やかな色調を示します。
雌は青色部が狭く褐色が広がり,前翅の暗色部がやや強く出て,雄よりも落ち着いた印象になります。
タイでは平地から丘陵の林縁や草地に分布し,日当たりのよい開けた場所でも観察されます。
本種は後翅裏の横線がやや太く,外縁の淡色帯が不均一で,全体に粗い配置の模様を示します。
雄は青色光沢が強く,雌は褐色味が濃く斑紋が明瞭になるため,両者の識別が比較的容易です。
近似種の Catochrysops panormus panormus は前翅裏面の前縁にある黒点が翅頂側に位置するため,本種と容易に区別できます。

・アマミウラナミシジミ (タイ産)
   Nacaduba kurava euplea Fruhstorfer,1916

8枚
Nacaduba kurava は,雄は翅表が深い青色で前翅の黒縁が細く,光沢が強いのが特徴です。
雌は青色部が狭く褐色が広がり,前翅の暗色部がやや強く出て,雄よりも落ち着いた色調になります。
タイでは低地から丘陵の林縁や二次林周辺に分布し,日当たりのよい草地や道沿いでも観察されます。
本種は後翅裏の白帯が細く,横線が整って並ぶため,全体に引き締まった印象の模様になります。
雄は青色光沢が強く,雌は褐色味が濃く斑紋が明瞭になるため,両者の識別が比較的容易です。
近似種の Nacaduba beroe は後翅裏の白帯が太く不均一で,横線が乱れやすく,本種よりも粗い印象の模様を示す点で区別できます。

・サナヤウラナミシジミ (タイ産)
   Nacaduba sanaya naevia Toxopeus, 1929

1枚
Nacaduba sanaya naevia は,雄は翅表が明るい青色で前翅の黒縁が細く,軽やかな印象の色彩になります。
雌は青色部が狭く褐色が広がり,前翅の暗色部がやや強く出て,雄よりも落ち着いた色調になります。
タイでは低地から丘陵の林縁や草地周辺に分布し,開けた場所の低い植生付近でも観察されます。
本種は後翅裏の白帯が細く均質で,横線が整って並ぶため,全体に締まった印象の模様を示します。
雄は青色光沢が強く,雌は褐色味が濃く斑紋が明瞭になるため,両者の識別が比較的容易です。
近似種の Nacaduba kurava は後翅裏の白帯がより太く,横線が不均一で,本種よりも粗い印象の模様を示す点で区別できます。

・ヒメウラナミシジミ (タイ産)
   Prosotas nora ardates (Moore,[1875])

12枚
Prosotas nora ardates は,雄は翅表が淡い青色で前翅の黒縁が細く,柔らかな光沢を帯びた色彩になります。
雌は青色部が狭く褐色が広がり,前翅の暗色部がやや強く出て,雄よりも落ち着いた印象になります。
タイでは低地から丘陵の林縁や草地周辺に分布し,日当たりのよい道沿いでも観察されます。
本種は後翅裏の白帯が細く均質で,横線が整って並ぶため,全体に締まった印象の模様を示します。
雄は青色光沢が強く,雌は褐色味が濃く斑紋が明瞭になるため,両者の識別が比較的容易です。
近似種の Prosotas dubiosa は尾状突起を欠くため,本種とは外観上の差異が明瞭で区別しやすいです。

・ウスグロヒメウラナミシジミ (タイ産)
   Prosotas dubiosa lumpura (Corbet, 1938)

9枚
Prosotas dubiosa lumpura は,雄は翅表が淡い青色で前翅の黒縁が細く,控えめな光沢を示します。
雌は青色部が狭く褐色が広がり,前翅の暗色部がやや強く出て,雄よりも落ち着いた色調になります。
タイでは低地から丘陵の林縁や草地周辺に分布し,開けた場所の低い植生付近でも観察されます。
本種は尾状突起を欠き,後翅裏の白帯が太く不均一で,横線がやや乱れた配置になるのが特徴です。
雄は青色光沢が強く,雌は褐色味が濃く斑紋が明瞭になるため,両者の識別が比較的容易です。
近似種の Prosotas nora ardates は後翅裏の白帯が細く均質で,尾状突起を備えるため,本種とは外観上の差異が明確です。

・オスグロヒメウラナミシジミ (タイ産)
   Prosotas lutea sivoka (Evans, 1910)

5枚
Prosotas lutea sivoka は,雄は翅表が淡い青色で前翅の黒縁が細く,柔らかな光沢を帯びた色彩になります。
雌は青色部が狭く褐色が広がり,前翅の暗色部がやや強く出て,雄よりも落ち着いた印象になります。
タイでは低地から丘陵の林縁や草地周辺に分布し,日当たりのよい開けた場所でも観察されます。
本種は後翅裏の白帯が細く均質で,横線が整って並ぶため,全体に引き締まった模様を示します。
雄は青色光沢が強く,雌は褐色味が濃く斑紋が明瞭になるため,両者の識別が比較的容易です。
近似種の Prosotas nora ardates は後翅裏の白帯がより細く,尾状突起を備える点で,本種とは外観上の差異が明確です。

・ルリウラナミシジミ (タイ産)
   Jamides bochus bochus (Stoll, 1782)

1枚
Prosotas lutea sivoka は,雄は翅表が強く輝く青色で,前翅の黒縁が細くすっきりした印象になります。
雌は青色部が狭く褐色が広がり,前翅の暗色部が明瞭で,雄よりも落ち着いた色調になります。
タイでは低地から丘陵の林縁や草地周辺に分布し,日当たりのよい開けた場所でも観察されます。
本種は後翅裏の白帯が細く均質で,横線が整って並ぶため,全体に端正な模様を示します。
雄は鮮やかな青色光沢が際立ち,雌は褐色味が強く斑紋がはっきりするため,両者の識別が容易です。
近似種の Prosotas nora ardates は後翅裏の白帯がより細く,模様の密度が異なる点で本種と区別できます。

・シロウラナミシジミ (タイ産)
   Jamides alecto alocina Swinhoe, 1915

4枚
Jamides alecto alocina は,雄は翅表が青白色で前翅の黒縁が細く,淡い光沢を帯びた外観になります。
雌は翅表が白色で青色部がほとんど見られず,前翅の褐色部が控えめに現れるのが特徴です。
タイでは低地から丘陵の林縁や二次林周辺に分布し,日当たりのよい草地や道沿いでも観察されます。
本種は後翅裏の白帯が細く均質で,横線が整って並ぶため,全体に整った模様を示します。
雄は青白色の光沢が際立ち,雌は白色の翅表と淡い斑紋によって,両者の識別が容易です。
近似種の Jamides bochus は後翅裏の白帯が細くやや不均一で,横線の並びが本種より粗く,模様の密度に明確な差が見られます。

・コシロウラナミシジミ (タイ産)
   Jamides celeno aelianus (Fabricius,1793)

5枚
Jamides celeno aelianus は,雄は翅表が淡い青色で前翅の黒縁が細く,軽い光沢を帯びた外観になります。
雌は青色部が狭く褐色が広がり,前翅の暗色部がやや強く出て,雄よりも落ち着いた色調になります。
タイでは低地から丘陵の林縁や二次林周辺に分布し,日差しの入る草地や道沿いでも観察されます。
本種は後翅裏の白帯が比較的太く,横線がやや粗く並ぶため,全体に力強い印象の模様を示します。
雄は青色光沢が強く,雌は褐色味が濃く斑紋が明瞭になるため,両者の識別が容易です。
近似種の Jamides alecto は後翅裏の白帯が細く均質で,横線が整って並ぶ点で本種とは模様の密度が異なります。

・ヘリコンウラナミシジミ (タイ産)
   Ionolyce helicon merguiana (Moore, 1884)

1枚
Ionolyce helicon merguiana は,雄は翅表が青紫色を帯びた灰色で,前翅の黒縁が細く,控えめな光沢を示します。
雌は翅表が淡い褐色で青色部がほとんど見られず,前翅の暗色部がやや強く出るのが特徴です。
タイでは低地から丘陵の林縁や二次林周辺に分布し,日差しの差し込む草地や道沿いでも観察されます。
本種は後翅裏の白帯が細く均質で,横線が整って並ぶため,全体に落ち着いた印象の模様を示します。
雄は青紫色の光沢が際立ち,雌は褐色味が強く斑紋が明瞭になるため,両者の識別が容易です。
近似種の Ionolyce selkon は後翅裏の白帯がより細く,横線がやや不規則に並ぶ点で,本種とは模様のまとまり方が異なります。

・カクモンシジミ (タイ産)
   Leptotes plinius (Fabricius, 1793)

17枚
Leptotes plinius は,雄は翅表が淡い青色で前翅の黒縁が細く,軽い光沢を帯びた外観になります。
雌は青色部が狭く褐色が広がり,前翅の暗色部がやや強く出て,雄よりも落ち着いた色調になります。
タイでは低地から丘陵の開けた林縁や草地周辺に分布し,日差しの入る道沿いでも観察されます。
本種は後翅裏の白帯が細く,褐色の横線が規則的に並ぶため,全体に整った縞模様を示します。
雄は青色光沢が明瞭で,雌は褐色味が強く斑紋がはっきりするため,両者の識別が容易です。
近似種の Leptotes pirithous は後翅裏の白帯がさらに細く,横線がやや不均一に並ぶ点で,本種とは模様の密度と整い方が異なります。

・クロマダラソテツシジミ (タイ産)
   Luthrodes pandava pandava (Horsfield, [1829])

4枚
Luthrodes pandava pandava は,雄は翅表が淡い青色で前翅の黒縁が細く,柔らかな光沢を示します。
雌は翅表が褐色で青色部が狭く,前翅の暗色部が控えめに現れ,雄よりも落ち着いた色調になります。
タイでは低地から丘陵の開けた林縁や市街地周辺の植栽地に分布し,日差しの入る場所でよく見られます。
本種は後翅裏に細い白帯が走り,褐色の横線が整って並ぶため,全体に規則的な縞模様を示します。
雄は青色光沢が明瞭で,雌は褐色味が強く斑紋がはっきりするため,両者の識別が容易です。
近似種の Luthrodes galba は尾状突起を欠き,後翅裏の白帯がより細く不均一で,本種とは模様のまとまり方が異なります。

・イワヤマオナガシジミ (タイ産)
   Ahmetia achaja achaja (Fruhstorfer, 1912)

1枚
Ahmetia achaja achaja は,雄は前翅中室に白点をもち,後翅表に濃い青色斑が現れるのが特徴です。
雌は翅表が褐色主体で,後翅の青色部が淡く,雄よりも控えめな色調になります。
タイでは低地から丘陵の林縁や二次林周辺に分布し,日差しの入る草地や道沿いでも観察されます。
本種は後翅裏に細い白帯が走り,褐色の横線が整って並ぶため,全体に規則的な模様を示します。
雄は後翅の濃い青色斑が際立ち,雌は淡い青色部と褐色の対比が明瞭で,両者の識別が容易です。
近似種の Ahmetia malaya は後翅裏の白帯がより細く不均一で,横線の並びが粗く,本種とは模様の密度と整い方が異なります。

・リュウキュウウラボシシジミ (タイ産)
   Pithecops corvus corvus Fruhstorfer, [1919]

2枚
Pithecops corvus corvus は,雄は翅表が淡い青色で前翅の黒縁が細く,柔らかな光沢を示します。
雌は翅表が褐色主体で青色部が狭く,雄よりも落ち着いた色調になります。
タイでは低地から丘陵の林縁や草地周辺に分布し,日差しの入る道沿いでも観察されます。
本種は前翅裏面の前縁に黒点が2つ並ぶのが特徴で,後翅裏には細い白帯と褐色の横線が整って走ります。
雄は青色光沢が明瞭で,雌は褐色味が強く斑紋がはっきりするため,両者の識別が容易です。
近似種の Pithecops fulgens は前翅裏面の黒点が1つで,後翅裏の横線が粗く,本種とは模様の密度と配置が異なります。

・ヒメウラボシシジミ (タイ産)
   Neopithecops zalmora zalmora (Butler, [1870])

3枚
Neopithecops zalmora zalmora は,雄は翅表が黒褐色で光沢が弱く,重みのある色調を示します。
雌は翅表が均一な褐色で,淡い色合いの落ち着いた外観になります。
タイでは低地から丘陵の林縁や草地周辺に分布し,日差しの差し込む道沿いでも観察されます。
本種は前翅裏面の前縁に黒点を持たず,後翅裏には細い白帯と褐色の横線が規則的に並ぶのが特徴です。
雄は黒褐色の翅表が際立ち,雌は褐色一色の翅表と整った裏面斑紋により,両者の識別が容易です。
近似種の Neopithecops iolite は前翅裏面前縁に黒点を欠き,後翅裏の横線が粗く,本種よりも模様のまとまり方が不均一になります。

・ホリイコシジミ (タイ産)
    Zizula hylax (Fabricius, 1775)

1枚
Zizula hylax は非常に小型で、翅裏は淡灰色に細かな黒点が並び、全体が均質に見えることが特徴です。
雄は翅表の青紫色が明るく、雌は褐色が強く青色部が狭いため、外観の差が明瞭です。
タイでは草地や道端、農耕地周辺に広く分布し、都市近郊でも普通に観察できます。
幼虫はランタナ類を食草とし、低い草本が多い環境で発生します。
本種は翅裏の黒点が細かく密に並び、静止時には模様が控えめに見える点が地域的な特徴です。
雌は翅の縁取りが濃く、雄よりも模様がはっきりするため、止まった姿に違いが生じます。
近似種のZizeeria maha は翅裏の黒点が大きく配置も粗いため、より強いコントラストを示す点で本種と区別できます。

・ヒメシルビアシジミ (タイ産)
    Zizina otis sangra (Moore, 1866)

7枚
Zizina otis sangra は小型で、後翅翅裏では前縁部から2つ目の黒斑が基部側へ寄る独特の配置を示します。
雄は翅表が明るい青紫色で、雌は褐色が強く青色部が狭いため、外観の差が明瞭です。
タイでは草地や農耕地周辺、都市近郊の開けた場所に広く分布し、比較的普通に見られます。
幼虫はマメ科植物を利用するとされ、低い草本が多い場所で発生します。
本種は翅裏の黒斑が細かく整い、全体に淡い色調で落ち着いた印象を与えます。
雌は翅の縁取りが濃く、雄よりも模様がはっきりするため、静止時の姿に違いが出ます。
近似種のZizeeria maha は翅裏の黒斑が大きく間隔も広いため、より強いコントラストを示す点で本種と区別できます。

・タイワンルリシジミ (タイ産)
   Acytolepis puspa gisca (Fruhstorfer,1910)

7枚
Acytolepis puspa gisca は小型で、翅裏は淡い灰白色に細い帯状模様が連なり、繊細な印象を与えます。
雄は翅表の青色が明るく、雌は褐色が強く青色部が狭いため、外観の違いがはっきりします。
タイでは低地の林縁や草地、農耕地周辺に広く分布し、比較的安定して見られます。
本種は翅裏の帯が細く均質で、静止時には模様が控えめに見える点が特徴です。
雌は翅の縁取りが濃く、雄よりも模様が明瞭なため、止まった姿に差が生じます。
本種は地表近くを弱く飛び、吸蜜時には翅を半開きに保つことが多いです。
近似種のAcytolepis lilacea は翅裏の黒点が小さく控えめになるため、模様がより細かく見える点で本種と区別できます。

・ホリシャルリシジミ (タイ産)
   Celastrina lavendularis limbata (Moore 1879)

1枚
Celastrina lavendularis limbata は中型のシジミチョウで、翅裏は淡灰色に細い斑が並び、全体がすっきりした印象になります。
雄は翅表の青色が鮮明で、雌は青色部が狭く褐色が強いため、外観の差が明瞭です。
タイでは低地の林縁や湿った草地、農耕地周辺に広く分布し、比較的よく観察できます。
幼虫は主にソヨゴ類やアセビ類などのツツジ科植物を利用するとされ、樹木の多い環境で発生します。
本種は翅裏の斑が細かく均質で、静止時には落ち着いた色調が際立つ点が特徴です。
雌は翅の縁取りが濃く、雄よりも模様がはっきりするため、止まった姿に違いが生じます。
近似種のCelastrina huegeli は翅裏の斑がより粗く黒点が大きくなるため、模様のコントラストが強い点で本種と区別できます。

・タッパンルリシジミ (タイ産)
   Udara dilecta dilecta (Moore, 1879)

4枚
Udara dilecta dilecta は小型で、翅裏は淡い灰白色に細い斑が並び、全体が繊細な印象を示します。
雄は翅表の青色が鮮やかで、雌は青色部が狭く褐色が強いため、外観の差が明瞭です。
タイでは低地の林縁や湿った草地、農耕地周辺に広く分布し、比較的普通に見られます。
本種は翅裏の斑が細かく均質で、静止時には落ち着いた色調が際立つ点が特徴です。
雌は翅の縁取りが濃く、雄よりも模様がはっきりするため、止まった姿に違いが生じます。
本種は地表近くを弱く飛び、吸蜜時には翅を半開きに保つことが多いです。
近似種のUdara albocaerulea は翅裏の斑がより粗く黒点が大きくなるため、模様のコントラストが強い点で本種と区別できます。

・コウシュンルリシジミ (タイ産)
   Chilades lajus lajus (Stoll, 1780)

1枚
Chilades lajus lajus は小型で、翅裏は淡灰色に細い黒点が並び、全体がすっきりした印象を示します。
雄は翅表の青色が明るく、雌は褐色が強く青色部が狭いため、外観の差が明瞭です。
タイでは低地の林縁や草地、農耕地周辺に広く分布し、比較的普通に観察できます。
幼虫はマメ科植物を利用するとされ、低い草本が多い環境で発生します。
本種は翅裏の黒点が整って並び、静止時には模様が控えめに見える点が特徴です。
雌は翅の縁取りが濃く、雄よりも模様がはっきりするため、止まった姿に違いが生じます。
近似種のChilades pandava は翅裏の黒点が大きく、後翅に橙色斑が明瞭に出るため、本種とは容易に区別できます。

・ニセルリシジミ (タイ産)
   Una usta usta (Distant, 1886)

2枚
Una usta usta は小型で、翅裏は淡灰色に細い黒点が並び、全体が均質で落ち着いた印象を示します。
雄は翅表の青色が明るく、雌は褐色が強く青色部が狭いため、外観の差が明瞭です。
タイでは低地の林縁や草地、農耕地周辺に広く分布し、比較的普通に観察できます。
本種は翅裏の黒点が整って並び、静止時には模様が控えめに見える点が特徴です。
雌は翅の縁取りが濃く、雄よりも模様がはっきりするため、止まった姿に違いが生じます。
本種は地表近くを弱く飛び、吸蜜時には翅を半開きに保つことが多いです。
近似種のChilades lajus は翅裏の黒点がやや大きく、後翅の模様が強調されるため、本種とは模様の印象が異なります。

・タイワンクロボシシジミ (タイ産)
   Megisba malaya sikkima Moore, 1884

1枚
Megisba malaya sikkima は小型で、後翅裏面では黒斑が比較的大きく強調される点が特徴です。
雄は翅表の青色が明るく、雌は褐色が強く青色部が狭いため、外観の差が明瞭です。
タイでは低地の林縁や湿った草地、農耕地周辺に広く分布し、比較的普通に観察できます。
本種は翅裏の帯状模様が細く均質で、黒斑との対比がはっきりする点が地域的な特徴です。
雌は翅の縁取りが濃く、雄よりも模様が明瞭なため、静止時の印象に違いが生じます。
本種は地表近くを弱く飛び、吸蜜時には翅を半開きに保つことが多いです。
近似種のMegisba malaya thwaitesi(スリランカ産) は後翅裏面の黒斑が小さく帯が太く見えるため、本種とは模様の強さが異なります。

・メスアオトラフシジミ (タイ産)
   Rapala pheretima petosiris (Hewitson, 1863)

2枚
Rapala pheretima petosiris は中型で、翅裏は淡褐色に細い帯状模様が入り、後翅の黒斑がやや強調される点が特徴です。
雄は翅表の青紫色が鮮やかで、雌は褐色が強く青色部が狭いため、外観の差が明瞭に表れます。
タイでは低地の林縁や二次林、農耕地周辺に広く分布し、比較的普通に観察できます。
本種は翅裏の帯が細く整って並び、静止時には落ち着いた模様が際立つ点が地域的な特徴です。
雌は翅の縁取りが濃く、雄よりも模様がはっきりするため、止まった姿に違いが生じます。
本種は日中に活発に飛び、吸蜜や吸水の際には翅を半開きに保つことが多いです。
近似種のRapala manea は翅裏の帯が太く黒斑が大きく見えるため、模様のコントラストが強い点で本種と区別できます。

・クヤニヤシジミ (タイ産)
   Sinthusa chandrana sophonisbe Fruhstorfer, 1912

1枚
Sinthusa chandrana sophonisbe は小型で、翅裏は淡褐色に細い帯状模様が走り、後翅の黒斑がやや強調される点が特徴です。
雄は翅表の青色が明るく、雌は褐色が強く青色部が狭いため、外観の差が明瞭に表れます。
タイでは低地の林縁や二次林、草地周辺に広く分布し、比較的普通に観察できます。
本種は翅裏の帯が細く整って並び、黒斑との対比がはっきりする点が地域的な特徴です。
雌は翅の縁取りが濃く、雄よりも模様が明瞭なため、静止時の印象に違いが生じます。
本種は日中に活発に飛び、吸蜜時には翅を半開きに保つことが多いです。
近似種のSinthusa nasaka は翅裏の帯がより細く、黒斑が控えめに見えるため、本種とは模様の強さが異なります。






タイの蝶
東南アジアの蝶
「蝶の生態写真集」
「蝶の研究」
杉坂美典」のトップページ
E−mail