台湾の蝶 <シロチョウ科-モンキチョウ亜科>


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シロチョウ亜科は,ここをクリックすると見ることができます

・ウラナミシロチョウ 細波遷粉蝶 (台湾産)   Catopsilia pyranthe pyranthe (Linnaeus, 1758)   名義タイプ亜種


写真数: 17枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産と同じ亜種である。開長60〜65mm。大型のシロチョウであるが,非常に速く飛ぶ習性がある。
 低温期型と高温期型がある。低温期型は,翅表の地色は淡い黄色になり,裏面も淡い桃色を帯び,波状の斑紋の色が濃くなり,前後翅の中室の外側にある円形の黒斑は良く発達する。

低温期型

高温期型
【雌  雄】 ♀は,黒斑が発達するので,雌雄を区別することができる。
【生  態】
 周年,年数回発生している。非常に少ないチョウである。
【生息地】
 台湾の南部の低・中・高標高(〜2000m)の常緑広葉樹林,熱帯雨林,海岸林,都市林,都市荒地で見られる。
 南投縣南山渓,高雄市宝来,高雄市左営區にて撮影できた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,イラン,アフガニスタン,パキスタン,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北部,中国の南西部・南部,日本の八重山諸島に分布し,台湾産,日本産は分布の東限に当たる。
 中国では,雲南省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に分布している。海南省に分布しているものは,別亜種C. pyranthe chryseis で,それ以外は,台湾と同じ名義タイプ亜種である。
【近似種】  ウスキシロチョウに似ているが,本種は,後翅裏面全体に小さな波条紋が広がること,特に,前翅裏面の前縁部や後翅裏面の基部に波条紋があるので区別することができる。
 
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2014.3.14,南投縣南山渓,1♀
2015.6.22,高雄市宝来,1♀
2016.6.8,高雄市宝来,1♀
2018.11.2,高雄市左営區,2♂♂2019.7.24,高雄市寿山,1♀

・ウスキシロチョウ 遷粉蝶 (台湾産)   Catopsilia pomona pomona (Fabricius, 1775)   名義タイプ亜種


写真数: 80枚


出現頻度
★★★★
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産と同じ亜種である。開長60〜67mm。大型のシロチョウであるが,非常に速く飛ぶ習性がある。各種の花を訪れるので,撮影は容易であった。
【雌  雄】  ♀は,黒斑が発達するので,雌雄を区別することができる。
 ♀の裏面には色々な変異があり,無紋型,銀紋型,赤斑型があり,その中間型も発生する。

無紋型

銀紋型

赤斑型
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜2000m)の常緑広葉樹林,熱帯雨林,海岸林,都市林,都市荒地で見られる。
 墾丁国家公園では少なかったが,台東市の知本渓谷では,多数の個体を確認することができた。新平市の汐平路仁愛橋では,多数の♀が産卵のためにネムノキ類に飛来していた。南投縣合歓山の登山口(標高3132m)でも記録された。
【分  布】  種としては,台湾以外では,パキスタン,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島(ラオスタイ),フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北部,中国の南西部・南部,日本の九州南部以南に分布し,台湾産,日本産は分布の東限に当たる。
 中国では,雲南省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に,台湾と同じ名義タイプ亜種が分布している。
【近似種】  ウラナミシロチョウに似ているが,本種は,前翅裏面の前縁部や後翅裏面の基部に波条紋はないことで区別することができる。なお,翅の亜外縁部にある細かいシワが波状紋に見えるので,注意が必要である。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2013.4.3,墾丁国家公園,1♀2013.4.5,墾丁国家公園,1♂2014.3.7,墾丁国家公園,4♂♂3♀♀
2014.3.8,台東市知本溪,3♂♂4♀♀2014.3.14,南投縣南山渓,1♂2014.5.31,墾丁国家公園,6♂♂3♀♀
2014.6.2,台東市知本渓,10♂♂2♀♀2014.6.3,台東市知本渓,8♂♂3♀♀2014.6.9,南投縣本部渓,2♂♂1♀
2015.6.18,台東市知本渓,3♂♂1♀2015.6.20,高雄市宝来,多数exs.2015.6.21,高雄市茂林,多数exs.
2015.6.26,阿里山沼平,1♀2015.6.28,南投縣本部渓,5♂♂3♀2015.7.1,南投縣奥萬大,1♂
2015.7.2,南投縣本部渓,多数exs.2015.7.14,新平市汐平路仁愛橋,多数exs.2016.3.5,台東市知本渓,多数exs.
2016.3.13,高雄市宝来,2♂1♀2016.3.16,高雄市直瀬溪,1♂2016.3.18,南投縣本部渓,2♂♂
2016.4.16,台北動物園探索谷,1♀2016.4.28,高雄市寿山,多数exs.2016.4.30,高雄市直瀬溪,多数exs.
2016.5.8,南投縣合歓山,1♂2016.5.22,南投縣恵孫林場,1♀,多田和夫2016.5.18,太平山鳩之澤,多数exs.
2016.6.6,高雄市直瀬溪,多数exs.2016.6.8,高雄市宝来,多数exs.2016.6.15,苗栗縣三義,2♂1♀
2016.6.25,新平市汐平路仁愛橋,多数exs.2017.3.28,新北市烏来区福山村,1♂2017.4.4,台北市聖人瀑布,1♀
2017.7.18,谷関松鶴,1♂2017.7.30,高雄市田寮區,1♀2017.8.23,台北市剣南山,1♂
2018.11.2,高雄市左営區,多数exs.2018.11.4,高雄市左営區,多数exs.2018.11.8,台北市剣南蝶園,1♂
2019.7.13,台東縣下馬林道,1♀2019.7.14,台東縣池上郷,2♂♂9♀♀2019.7.15,台東縣知本,1♀
2019.7.18,花蓮縣新城郷,1♂


・キシタウスキシロチョウ 黄裙遷粉蝶 (台湾産)    Catopsilia scylla cornelia (Fabricius, 1787)


写真数: 18枚

♂  ♀
出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産と同じ亜種である。開長55〜65mm。近年,外国からやってきた外来種で,台湾の南部で記録が出ている。
【雌  雄】 ♀は,黒斑が発達するので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の南部の低標高(〜300m)の,熱帯雨林,海岸林,都市林,都市荒地で見られる。
 分布域が狭く,なかなか撮影出来ない種の一つである。台湾では,南部の墾丁にある社頂自然公園で撮影できた。屏東縣恒春でも撮影された。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インドシナ半島(マレーシアシンガポールラオス),フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,中国の南部,日本の八重山諸島に分布し,台湾産,日本産は分布の東限に当たる。
 中国では,雲南省,広東省,海南省,福建省に,名義タイプ亜種 C.scylla scylla が分布している。
【近似種】  ウスキシロチョウの裏面に本種の裏面が似ているが,本種は,前翅表面が白色で,後翅表面が黄色になるので区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2014.5.29,社頂自然公園,1♂
2018.9.25,屏東縣恒春,1♂1♀,林 本初
2018.10.26,屏東縣社頂自然公園,1♂1♀,林 本初
詳細な解説があります

・モンキチョウ 紋黄蝶 (台湾産)   Colias erate formosana , 1955    台湾亜種


写真数: 23枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産は,別亜種poliographa である。開長40〜55mm。草原を低く飛び,すぐに止まるので,撮影はしやすかった。
【雌  雄】 ♀は,白色型と黄色型があり,生態写真では,黄色型の♀と♂は区別が難しい。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の北部の低標高,中部の中・高標高,(〜3000m)の常緑広葉樹林,海岸林,山地草地で見られる。
 阿里山の沼平(標高2274m)には丘になっている場所があり,シロツメクサが一帯に生えている場所で産卵行動を確認できた。拉拉山上巴陵南投縣翠峰南投縣松崗南投縣ナールー湾でも撮影できた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,トルキスタン,アフガニスタン,パキスタン,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,中国のほほ全土,日本に分布している。
 中国では,北西部の新疆ウィグル自治区から東北部の黒竜江省,南西部の雲南省,東部の浙江省まで,各地に分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2015.6.25,阿里山沼平,1♀
2015.6.26,阿里山沼平,1♀
2017.7.13,拉拉山上巴陵,1♀
2017.7.21,南投縣松崗,12018.11.6,南投縣ナールー湾,2♂♂1♀

・タイワンヤマキチョウ 圓翅鉤粉蝶 (台湾産)   Gonepteryx amintha formosana (Fruhstorfer, 1908)   台湾亜種


写真数: 36枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産(迷蝶)と同じ亜種である。開長60〜70mm。大型のシロチョウであるが,速く飛ぶので撮影は難しかった。
【雌  雄】 ♀は,斑紋が白色になるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
 南部の墾丁国家公園台東市知本溪,中部山岳の翠峰(標高2289m),松崗南投縣奥萬大阿里山沼平高雄市直瀬溪太平山鳩之澤拉拉山上巴陵南投縣松崗,南投縣清清草原,南投縣翠峰,高雄市桃源區籐枝,南投縣仁愛郷ナールー湾,花蓮市新白楊で撮影できた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,中国の南西部・南部に分布し,日本の八重山諸島でも記録され,台湾産,日本産は分布の東限に当たる。
 中国では,黒竜江省,吉林省,遼寧省,河北省,山東省,河南省,江蘇省,安徽省,湖北省,浙江省,江西省,湖南省,福建省,広東省,海南省,広西區,雲南省,四川省,西蔵區に分布している。黒竜江省に分布しているものは,別亜種 G.amintha murayamae で,西蔵區に分布しているものは,別亜種 G.amintha thibetana で,雲南省に分布しているものは,別亜種 G.amintha limonia で,それ以外は,名義タイプ亜種 G.amintha amintha である。
【近似種】  タイワンコヤマキチョウに似ているが,タイワンヤマキチョウは後翅の翅形がギザギザになることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2013.4.2,墾丁国家公園,1♂2014.3.8,台東市知本溪,8♂♂3♀♀2014.6.10,南投縣翠峰,1♂
2014.6.11,南投縣松崗,1♂2015.6.25,阿里山沼平,1♂2014.7.1,南投縣奥萬大,3♂♂
2016.3.16,高雄市直瀬溪,1♀2016.3.31,墾丁国家公園,1♂,多田和夫2016.5.18,太平山鳩之澤,1♂1♀
2017.7.11,拉拉山上巴陵,1♂2017.7.13,拉拉山上巴陵,1♂2017.7.14,拉拉山上巴陵,2♀♀
2017.7.25,南投縣松崗,1♀2017.8.16,南投縣松崗,1♂2017.8.16,南投縣清清草原,1♂
2017.8.18,南投縣翠峰,1♂2017.8.29,高雄市桃源區籐枝,1♀
2018.3.10,社頂自然公園,1♂,大橋豊嗣
2018.6.30,南投縣仁愛郷ナールー湾,1♂2019.7.16,花蓮市新白楊,1♂
2022.7.10,南横公路,1♂,林 本初

・タイワンコヤマキチョウ 臺灣鉤粉蝶 (台湾産)    Gonepteryx taiwana Paravicini,1913    台湾特産種


写真数: 33枚 


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長55〜60mm。タイワンヤマキチョウより小型で,速く飛ぶが,すぐに止まる習性がある。
【雌  雄】 ♂は,前翅表面に黄斑が広がり,後翅裏面の褐色斑の色が濃くなり,♀は前翅翅頂がより尖るので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 2月〜10月上旬に,年数回発生している。
【生息地】  台湾の中・高標高(1000m〜3000m)の常緑広葉樹林で見られるが少ない。
 台湾の中部山岳にある翠峰(標高2289m),南投縣松崗南投縣梅峰桃園市林班口で見られた。
【分  布】 台湾以外には分布せず,台湾の特産種である。
【近似種】  タイワンヤマキチョウに似ているが,本種は,後翅の外縁の翅形がギザギザになることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2015.6.30,南投縣翠峰,2♂♂
2017.7.25,南投縣松崗,1♀
2017.8.16,南投縣梅峰,1♀
2017.8.16,南投縣松崗,1♀
2017.9.5,南投縣梅峰,1♂
2017.9.7,南投縣梅峰,1♀
2018.4.23,南投縣梅峰,2♀♀
2018.7.3,桃園市林班口,1♂
2018.7.10,花蓮市碧緑慈恩,1♂
2019.7.10,花蓮市碧緑,1♂2♀♀
2019.7.11,花蓮市碧緑,1♀
2019.7.12,花蓮市碧緑,1♂
2019.7.13,玉山向陽,2♀♀


・ホシボシキチョウ 星黄蝶 (台湾産)   Eurema brigitta hainana (Moore, 1878)

♂  ♀
写真数: 52枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 日本産と同じ亜種である。開長35〜45mm。地上を低く飛び回り,なかなか止まらない習性がある。岩石がむき出しの荒れ地,草地,河川敷など限られた場所で見られた。
【雌  雄】 ♂は,前翅表面の外縁の黒斑が後角部まで広がるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜2000m)の荒地,河川堤防で見られるが少ない。
 台湾の中部山岳にある本部渓高雄市高中林道高雄市宝来,谷関松鶴,南投縣南山渓で撮影できた。
【分  布】  種としては,台湾以外ではインド,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北部,中国の南西部・南部に分布し,日本の南西諸島でも記録されており,台湾産,日本産は分布の東限に当たる。
 中国では,四川省,雲南省,貴州省,広西區,湖南省,海南省,広東省,江西省,福建省に分布している。海南省,広東省,福建省に分布しているものは,台湾と同じ亜種で,それ以外は,別亜種 E.brigitta yunnana である。
【近似種】  他にキチョウ類に似ているが,本種は,翅形や表面外縁の黒帯の形状が前翅外縁の黒帯が下端部で途切れること,前翅表面の黒斑は幅が広く,その基部側の境界はなめらかな曲線になること,後翅裏面に薄い黒色の筋状の斑紋が3列現れることで区別することができる。
 
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2014.6.9,南投縣本部渓,2♀♀
2016.3.18,南投縣本部渓,1♂
2016.6.7,高雄市高中林道,1♂4♀♀
2016.6.8,高雄市宝来,3♂♂2♀♀
2016.6.8,高雄市宝来,6♂♂3♀♀
2017.7.18,谷関松鶴,3♂♂
2017.7.23,南投縣本部渓,1♂
2017.9.4,南投縣南山渓,2♂♂3♀♀
2017.9.6,南投縣南山渓,1♂1♀
2018.11.5,南投縣本部渓,1♂

・ツマグロキチョウ 角翅黄蝶 (台湾産)   Eurema laeta punctissima (Matsumura,1909)   台湾亜種

♂  高温期型
写真数: 5枚

♂  低温期型
出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産は,別亜種betheseba である。開長38〜43mm。地上を低く飛び回り,なかなか止まらない習性がある。
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中標高(〜2500m)の荒地,河川堤防で見られるが少ない。
 台湾の中部山岳にある南山溪で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外ではインド,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,インドネシア,オーストラリア北部,中国の南西部・南部,日本の本種以南に分布している。
 中国では,西蔵區,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に分布している。湖南省,広東省,海南省,福建省に分布しているものは,台湾と同じ亜種で,それ以外は,別亜種 E.laeta sikkima である。
【近似種】  ホシボシキチョウに似ているが,本種は,前翅外縁の黒帯が,下端部で途切れることや後翅裏面に薄い黒色の筋状の斑紋が1列現れたり,ほとんど無紋になったりすることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2014.3.14,南投縣南山渓,1♂
2015.2.23,屏東霧台,1♂,林 本初
2015.4.25,屏東霧台,1♂,林 本初

・ウスイロキチョウ 淡色黄蝶 (台湾産)   Eurema andersoni godana (Fruhstorfer,1910)   台湾亜種


写真数: 17枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長35〜42mm。地上を低く飛び回り,なかなか止まらない習性がある。
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸くなり,黄色斑の色が薄くなるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の中部・南部の低・中・高標高(〜2000m)の常緑広葉樹林,熱帯雨林,海岸林で見られるが少ない。
 墾丁国家公園台東市の知本渓,台南市龍崎區で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外ではインド南部,インドシナ半島西部,ボルネオ島,インドネシア,中国の東部に分布し,台湾産は分布の東限に当たる。
 中国では,福建省に,台湾と同じ亜種が分布している。
【近似種】  エサキキチョウに似ているが,翅形が丸く,前翅裏面の前縁基部の黒斑が1つであること,前翅裏面中室の黒違反が出ること,後翅裏面亜外縁に波目模様がでることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2013.4.3,墾丁国家公園,1♀2014.3.3,墾丁国家公園,1♂2014.3.8,台東市知本溪,3♂♂
2014.3.11,台東市知本溪,1♂2♀♀014.5.29,墾丁国家公園,1♂1♀2014.5.30,社頂自然公園,1♂
2014.6.2,台東市知本渓,1♂2015.6.17, 台東市知本,1♂2016.3.5,台東市知本渓楽山,1♂
2017.8.27,台南市龍崎區,1♀


・ミナミキチョウ 黄蝶 (キチョウ) (台湾産)   Eurema hecabe hecabe (Linnaeus, 1758)    名義タイプ亜種


写真数: 30枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産と同じ亜種である。開長35〜45mm。地上を飛び回るが,ほとんど止まらないので,撮影はやや難しい。訪花している場合のみ,あまり動かないので撮影はしやすい。危険を感じると,葉の裏側に静止する習性がある,
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸くなり,黄色斑の色が薄くなるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】
 台湾の低・中・高標高(〜2000m)の常緑広葉樹林,熱帯雨林,海岸林,都市林,都市荒地で見られるが少ない。
 台東縣蘭嶼でも見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インドシナ半島フィリピン,オーストラリア北部,中国南部,日本の南西諸島に分布し,台湾産,日本産は分布の東限に当たる。
 中国では,西蔵區,四川省,雲南省,貴州省,広西區,湖北省,河南省,浙江省,湖南省,広東省,海南省,福建省に分布している。海南省に分布しているものは,別亜種 E.hecabe subdecorate で,福建省に分布しているものは,別亜種 E.hecabe albina で,雲南省に分布しているものは,別亜種 E.hecabe contubernalis である。
【近似種】  キタキチョウに似ているが,後翅の外縁の形状が丸みを帯びること,前翅の縁毛の色が黄色と褐色が交互に並んでいることで区別することができる。
 
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2016.3.6,台東縣蘭嶼,2♂♂
2016.3.7,台東縣蘭嶼,1♂
2016.3.8,台東縣蘭嶼,1♂
2016.3.9,台東縣蘭嶼,1♂
2017.7.13,拉拉山上巴陵,1♂
2017.7.14,拉拉山上巴陵,1♀
2017.7.18,谷関松鶴,1♂2017.7.23,南投縣本部溪,1♂2017.7.24,南投縣恵孫林場,1♂
2017.7.28,台東縣達仁區,1♂2017.9.6,南投縣南山溪,1♀2018.7.4,桃園市上巴陵,1♂1♀
2018.11.2,高雄市左営區,2♂♂1♀2018.11.4,高雄市左営區,1♀2018.11.8,台北市剣南蝶園,1♂
2019.7.14,台東縣池上郷,3♂♂


・キタキチョウ 北黄蝶 (台湾産)   Eurema mandarina mandarina (de l'Orza, 1869)    名義タイプ亜種


写真数: 33枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産と同じ亜種である。開長35〜45mm。地上を飛び回るが,ほとんど止まらないので,撮影はやや難しい。
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸くなり,黄色斑の色が薄くなるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜2700m)の常緑広葉樹林で見られる。
 各地で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,中国の東部,朝鮮半島南部,日本の本州以南に分布し,台湾産,日本産は分布の東限に当たる。
 中国では,福建省,江西省,浙江省に分布している。
【近似種】  ミナミキチョウに似ているが,本種は,外縁部の縁毛が黄色であること,後翅の外縁の形状が角ばるような翅形になること,前翅裏面の前縁基部の黒斑が0〜2つであること,越冬個体は,裏面全体に小さな黒点が現れることなどで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2014.3.6,墾丁国家公園,1♂2014.3.13,南投縣埔里,1♂2014.5.31,社頂自然公園,1♀
2014.6.4,台東市知本渓,1♂1♀2014.6.9,南投縣本部渓,1♂2015.6.16,台東市知本渓,1♂
2015.7.1,南投縣奥萬大,1♂2015.7.8,拉拉山下巴陵,1♂2015.7.9,拉拉山下巴陵,1♀
2016.3.16,高雄市宝来直瀬溪,1♂2016.4.29,高雄市玉山梅林口,1♂2016.5.4,南投縣本部渓,2♂♂
2016.5.18,太平山鳩之澤,1♂2016.6.24,新北市烏来,1♂2017.7.12,拉拉山上巴陵,1♂
2017.7.13,拉拉山上巴陵,1♂2017.7.14,拉拉山上巴陵,1♂2017.7.20,南投縣梅峰,1♂
2018.6.30,南投縣仁愛郷ナールー湾,3♂♂2018.7.1,南投縣仁愛郷ナールー湾,1♂2018.7.3,桃園市上巴陵,1♀
2018.7.4,桃園市上巴陵,2♂♂1♀2018.11.6,南投縣ナールー湾,3♂♂2019.7.21,高雄市左営區,1♀

・エサキキチョウ 島嶼黄蝶 (台湾産)   Eurema alitha esakii ,1953   台湾亜種


写真数: 24枚


出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長38〜43mm。地上を飛び回るが,ほとんど止まらないので,撮影はやや難しい。
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸くなり,黄色斑の色が薄くなるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜2500m)の常緑広葉樹林,熱帯雨林,海岸林で見られる。
 墾丁国家公園台東市知本溪社頂自然公園高雄市桃源太平山鳩之澤羅東新城溪新北市烏来区桶後林道新北市熊空基隆市七堵台北市聖人瀑布,南投縣観音瀑布,台南市龍崎區,台北動物園探索谷,台東縣霧台郷で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,フィリピンに分布し,台湾産は分布の東限に当たる。
 中国には分布していない。
【近似種】  ウスイロキチョウに似ているが,本種は,小型のキチョウで,前翅裏面の前縁基部の黒斑が1つ(まれに2つ)であること,裏面の黒斑はあまり発達しないこと,前翅表面の黒斑のエグレの角度が鈍角になること,後翅の外縁の形状が丸みを帯び,表面外縁の黒帯が幅広いことで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2013.4.2,墾丁国家公園,1♀
2014.3.11,台東市知本溪,1♀
2014.5.28,社頂自然公園,1♂
2014.5.31,社頂自然公園,1♂1♀
2014.6.2,台東市知本渓,1♂
2016.5.1,高雄市桃源,1♂1♀
2016.5.18,太平山鳩之澤,1♀
2016.5.20,羅東新城溪,1♀
2017.3.29,新北市烏来区桶後林道,1♂
2017.3.30,新北市熊空,1♂
2017.4.2,基隆市七堵,1♂
2017.4.4,台北市聖人瀑布,1♂
2017.8.16,南投縣観音瀑布,1♀
2017.8.27,台南市龍崎區,2♂♂
2017.9.11,台北市立動物園探索谷,1♀
2019.7.16,花蓮市緑水歩道,1♂2019.7.22,屏東縣霧台郷,3♂♂1♀

・タイワンキチョウ 亮色黄蝶 (台湾産)   Eurema blanda arsakia (Fruhstorfer, 1910)


写真数: 75枚


出現頻度
★★★★★
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産と同じ亜種である。開長40〜55mm。地上を飛び回るが,ほとんど止まらず,吸水や吸蜜に来ているときでも,短時間で飛び立つので,撮影は難しい。
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸くなり,黄色斑の色が薄くなるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜2500m)の常緑広葉樹林,熱帯雨林,海岸林,都市林で見られる。
 各地で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド南部,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,中国の南西部・南部,日本の八重山諸島に分布し,台湾産,日本産は分布の東限に当たる。
 中国では,四川省,雲南省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,香港,福建省に分布している。広西區に分布しているものは,別亜種 E.blanda snelleni で,湖南省,広東省,福建省に分布しているものは,別亜種 E.blanda rileyi で,香港に分布しているものは,別亜種 E.blanda acandre で,海南省に分布しているものは,別亜種 E.blanda hylama である。
【近似種】  キタキチョウ,ミナミキチョウに似ているが,本種は,大型のキチョウで,前翅裏面の前縁基部の黒斑が2つもしくは3つであること,後翅の外縁の形状が丸みを帯びることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2009.2.26,墾丁国家公園,2♂♂,荻野秀一
2009.2.27,墾丁国家公園,1♂,荻野秀一
2013.4.2,墾丁国家公園,1♂1♀
2013.4.4,墾丁国家公園,2♂♂1♀
2014.3.6,墾丁国家公園,4♂♂1♀
2014.3.8,台東市知本溪,2♂♂1♀
2014.3.11,台東市知本溪,1♂1♀
2014.5.28,社頂自然公園,多数exs.
2014.5.29,墾丁国家公園,多数exs.
2014.5.30,社頂自然公園,多数exs.
2014.5.31,社頂自然公園,多数exs.
2014.6.3,台東市知本渓,多数exs.
2014.6.4,台東市知本渓,多数exs.
2015.6.18,台東市知本渓,2♂♂
2015.6.26,阿里山沼平,1♂
2015.6.28,南投縣本部溪,1♂
2015.7.1,南投縣奥萬大,多数exs.
2015.7.4,梨山晉元橋,1♂1♀
2015.7.8,拉拉山巴陵,2♀
2015.7.9,拉拉山下巴陵,2♀
2015.7.14,新平市汐平路仁愛橋,2♀
2016.3.5,台東市知本渓楽山,2♂♂
2016.3.5,台北動物園探索谷,1♂,多田和夫
2016.3.10,台東市知本渓,2♂♂
2016.3.12,台東市知本渓楽山,3♂♂
2016.3.16,高雄市直瀬溪,1♂
2016.3.30,社頂自然公園,1♂,多田和夫
2016.5.26,羅東清水溪,1♂
2016.6.6,高雄市直瀬溪,3♂♂1♀
2016.6.7,高雄市高中林道,多数♂♂
2017.3.27,台北市剣南山,1♂
2017.3.31,基隆市七堵,1♂
2017.4.2,基隆市七堵,2♂♂
2017.7.20,南投縣梅峰,1♂
2017.10.10,台北動物園探索谷,1♂,清水俊英
2017.7.21,南投縣本部溪,1♀
2017.10.10,台北市立動物園探索谷,1♂,清水俊英
2017.12.29,社頂自然公園,1♂,飯田晋一郎
2018.3.10,社頂自然公園,1♂,大橋豊嗣
2018.11.6,南投縣本部渓,1♀
2018.11.8,台北市立動物園探索谷,1♂
2019.1.1,高雄市,4♂♂,高崎 明
2019.1.3,屏東県北部,多数♂♂,高崎 明
2019.4.6,南投縣本部溪,1♂,大橋豊嗣
2019.5.3,南投縣本部溪,1♂,高月陽生
2019.7.14,台東縣池上郷,1♂2♀♀2019.7.15,台東縣知本,1♀




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