奥  大


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 <総合評価>     ★ ★ ★ ★ ★
  
● 発生数 
★ ★ ★ (6月中旬〜7月)
● 種類数
★ ★ ★ (6月中旬〜7月)
● 行程の容易さ (タクシーで行くしかない,長い階段)
● 行程の安全性   
★ ★ ★ ★ (安全)
● 目的地までの経費 
(往復タクシー=2500元)(2018年)
● 人の多さ
★ ★ (かなり多い)

  以前は,珍蝶の宝庫であったが,国家公園として整備されてからは,激減した。

...<標   高>   1202m (駐車場) 〜 1274m (松林区)

...<採集の可不可>    奥萬大国家森林遊楽區内
  ..国家公園として整備されていて,昆虫採集は,禁止されている。

...<宿泊地までの交通手段>
  台中から埔里までの高速バスがある。その埔里を基地として,バスを使って山岳地帯の
 ポイントへ出かけるとよい。
...
...<宿   泊>
  埔里には,大きな町で,たくさんのホテルがある。さらに,バスのターミナルがあり,山岳
 地帯への便も良い。さらに,バス代が安いのもありがたい。
...
...<目的地までの交通手段>
  埔里から奥萬大行きのバスはあるが,使える時間帯のバスは,1本しかなく,実際は,無
 理である。方法としては,タクシーで埔里から出かける。帰りは,奥萬大から埔里行きのバ
 スが,14:05 にあるので,それを使うとよい。乗り遅れると,もうバスはない。帰りもタクシー
 を使うのが安全で,行きのタクシーを使う際に,帰りに迎えができるかを確認し,迎えの時間
 を指定しておくのがよい。タクシーを降りた場所に迎えに来てもらうのが安全である。ちなみ
 に,タクシー代は,メーターで走るのではなく,交渉で決め,往復2,500元が相場である。タク
 シーによっては,ふっかけて3,000元と言ってくるので,気をつける必要がある。
...
...<昼   食>
  奥萬大には,食堂があるが,山へ入ると何もないので,埔里の町で買っていく方が安全で
 ある。
...
...<ト イ レ>
  観光地の公園であるので,山の各所にある。

...<特筆すべき蝶と撮影ポイント>
...  ・ タイワンクロヒカゲモドキ    松林區の周辺
     崖を降りる階段の途中で撮影することができた。
...  ・ カノウラナミジャノメ    松林區の周辺
     吊り橋を渡る手前の薄暗くて広い草原や,吊り橋を渡った奥の草原で見ることがで
    きた。
...  ・ シロオビクロヒカゲ    松林區の周辺
     吊り橋を渡る手前の薄暗くて広い草原で見ることができた。
...  ・ タカムクウラナミジャノメ    松林區の周辺
     吊り橋を渡った奥の草原で見ることができた。
...  ・ ヤマナカクウラナミジャノメ    松林區の周辺
     吊り橋を渡った奥の草原で見ることができた。
...  ・ ミヤマウラナミジャノメ    松林區の周辺
     吊り橋を渡った奥の草原で見ることができた。
...  ・ エサキウラナミジャノメ    松林區の周辺
     吊り橋を渡った奥の草原で見ることができた。
...  ・ ホリシャキコモンセセリ    松林區の周辺
     吊り橋を渡った奥の草原で見ることができた。
...

<埔里を起点とするバスの時刻表> (20184


. <撮影ポイントの案内>  
  埔里のホテルからタクシーに乗って2時間。ようやく奥萬大に着くことができた。
  奥萬大は,人の手が入りすぎている公園で,最初に着いたときは,撮影には適していな
 いと感じた。しかし,せっかく来たので何かを撮影しようと,予定通り,奥地へと歩いて行っ
 た。すると,だんだんと自然の樹林になっていき,普通種であるが,コヒトツメジャノメ
 マトシジミなどが姿を現した。そして,道は樹林の中をくぐるようになり,素晴らしい渓谷の
 絶景を見られる場所に出た。すると,そこへヒラヒラと飛んできたのは,タイワンコムラサ
 の♀であった。何とか柵に止まってくれたので撮影することができた。さらに道を進むと,
 崖を下りる階段が谷底まで続いている。これは,降りると帰りが大変だと思いながら,仕方
 がないので,ゆっくりと降り始めた。しばらく降りると,大型のジャノメチョウが葉に止まった。
 珍しいタイワンクロヒカゲモドキであった。撮影するためには,3mほど崖を登らなくては
 ないらないが,足場を確保しながら近づいていっても,飛び立つ気配はない。ゆっくりと撮影
 することができた。
  渓谷の下まで降りると,河原には,アオタテハモドキが飛んでいた。しかし,立ち入れな
 いように柵があり,望遠レンズでも撮ることはできなかった。
  さらに道を進んでいくと,大きな吊り橋が見えた。そして,その手前の樹林は,平原になっ
 ていて,下草が刈りこんであり,所々,低木の花が咲いていた。近寄ってみると,何と,珍
 品のカノウラナミジャノメではないか!ところが,この蝶は,人の気配に敏感で,すぐに飛
 び去ってしまう。後を追いかけるが,なかなか撮影ができない。20分以上,鬼ごっこをして,
 やっと数枚,撮ることができた。珍品のシロオビクロヒカゲも姿を見せてくれた。
  その樹林の日当たりのよい場所では,タイワンコムラサキの♂が占有行動をしており,
 きれな写真を撮らせてくれた。時々,チョウセンミスジが樹間を飛んでいたが,止まらない
 ので撮影はできなかった。
  大きな吊り橋は,長さが50m近くもあり,足下は100m以上,下にある川が丸見えで,
 風が吹いていたので橋が揺れ,さすがに恐怖を感じたが,対岸に何かいるのではという期
 待感から,先に進むことができた。渡ってみると,樹林に囲まれた草原になっていた。しか
 し,やはり手が入っていて,コヒトツメジャノメがいるくらいであった。ところが,その一番奥
 の場所は,全く人手が入っていない草むらになっていた。行ってみると,ヒメジョオンが咲き
 乱れ,たくさんのチョウが飛んでいた。それも,全て珍品ばかりで,タカムクウラナミジャノ
 ヤマナカクウラナミジャノメミヤマウラナミジャノメエサキウラナミジャノメホリ
 シャキコモンセセリなどが次から次へと姿を現し,2時間以上は撮影に没頭した。歩いて
 きた行程を計算し,帰りのタクシーの迎えが午後3時であったので,午後1時30分にはここ
 を出発しなくてはならなかった。時間は,アッという間に過ぎ,後ろ髪を引かれる思いで,吊
 り橋を渡った。
  帰りには,チョウセンミスジを撮影でき,地獄の階段登りを行い,急ぎ足で撮影なしで歩
 き,迎えの場所に着いたときは,午後2時50分であった。タクシーは,約束通りの午後3時
 ジャストに現れ,無事,ホテルに帰ることができた。
  
<下の写真をクリックすると,大きな画像を見ることができます>

埔里を基地とする周辺の地図


奥萬大の地図


奥萬大の観光案内 (クリックすると,拡大表示します)


大吊り橋

大吊り橋



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