松   崗 ・ ナールー湾



...<総合評価>     ★ ★ ★ ★
 
● 発生数        
★ ★ ★ (3月〜4月)
★ ★ ★ ★ ★ (5月〜6月上旬)
★ ★ ★ ★ (6月中旬〜7月)
● 種類数
★ ★ ★ (3月〜4月)
★ ★ ★ ★ ★ (5月〜6月上旬)
★ ★ ★ ★ (6月中旬〜7月)
● 行程の容易さ★ ★ ★ (行きは,ほとんどは下りとなる)
● 行程の安全性   
★ ★ ★ ★ (安全)
● 目的地までの経費 
★ ★ ★ ★ (往復バス=250元)
● 人の多さ  
★ ★ ★ ★ (わき道に入ると人は少ない)

   松崗一帯は,標高が2100mもあり,農地が広がり,別荘が立ち並び,蝶が生息でき
  るような場所は少ない。しかし,牧草地や田畑の境界に,僅かながら,かつての自然が
  残っている状態である。そこには,高山帯でしか見られないような蝶が集まっていた。

...<標   高>   2024m (松崗バス停) 〜 1973m (ポイントA)

...<採集の可不可>    風景特定區内
  昆虫採集は,禁止されている。

...<宿泊地までの交通手段>
  台中から埔里までの高速バスがある。その埔里を基地として,バスを使って山岳地帯の
 ポイントへ出かけるとよい。

...<宿   泊>
  埔里には,大きな町で,たくさんのホテルがある。さらに,バスのターミナルがあり,山岳
 地帯への便も良い。さらに,バス代が安いのもありがたい。

...<目的地までの交通手段>
  埔里から松崗行きのバスは,1時間に1本,出ているので,それを利用するとよい。

...<日   程>
  ・ ポイントへ行くには,バス停・ナールー湾で降りるとよい。100mほど歩くと,入口が
  ある。2016年の春に工事のため,入口付近の木をかなり切られてしまったが,ホッポ
  アゲハカバシタアゲハキボシアゲハを見ることができた。
  ・ バス停・仁莊から北東へ入る道も面白い。
  ・ バス停・松崗から少し北へ行き,北東へ入る道も面白い。
  ・ バス停・梅峰から少し西へ行き,南へ入る道も面白い。
  ・ バス停・梅峰から北へ500mほど行き,東へ降りる道も面白い。
  これらのポイントの中で,松崗までのバスは,本数がかなりあるが,梅峰へは,翠峰行き
 のバスに乗るしかなく,翠峰からの帰りのバスも少ないので,注意する必要がある。

...<昼   食>
  観光地なので店多いが,時間の関係で,埔里の町で昼食を買っていく方が便利である。

...<ト イ レ>
  バス停・牧場を下った当たりにある。

...<特筆すべき蝶と撮影ポイント>
  ・ アオバセセリ
     道のすぐ横の木の花に飛来した。
  ・ ホソバキボシセセリ
     わき道の奥にある小さな草むらに咲く花に飛来していた。
  ・ ワイルマンシロチョウ
     わき道の奥にある雑木林に咲く花に,数頭が飛来していた。
  ・ タイワンヤマキチョウ
     道のすぐ横の草の花に飛来した。
  ・ カレンコウシジミワタナベシジミ
     わき道の奥にある雑木林に咲く花に飛来していた。
  ・ ウスムラサキシジミ
      ポイントの下草に産卵に来ていた。
  ・ シータテハ
     道のすぐ横の木の花に飛来した。
  ・ クビワチョウ
     わき道の奥にある雑木林の樹間を飛来していた。
  ・ ムラサキイチモンジ
     道のすぐ横の木の花に飛来した。
  ・ ヤマナカウラナミジャノメ
     わき道の奥にある雑木林に咲く花に,数頭が飛来していた。
  ・ タカムクウラナミジャノメ
     わき道の奥にある雑木林の下草の周辺を飛び回っていた。
  ・ ホッポアゲハ
     ポイントの上空を飛び回っていたり,ツツジの花に吸蜜に来ていた。
  ・ カバシタアゲハ
     ポイントの上空を飛び回っていたり,ツツジの花に吸蜜に来ていた。
  ・ キボシアゲハ
     ポイントの上空を飛び回っていた。
 ...
<埔里を起点とするバスの時刻表> (20184



. <撮影ポイントの案内>
   松崗は,標高が2,100m程もあり,高山蝶が生息している。しかし,山は,牧草地として
  開発され,別荘がたくさん立っているため,自然が残っている場所は少ない。松崗のバス
  停を降りて,ポイントを探しながら歩いたが,地点Aまでは,何もない状態であった。しかし,
  地点Aには,農場へ続く道があり,そこは絶好のポイントであった。入口の所には,花が咲
  く木があり,ムラサキイチモンジシータテハアオバセセリワイルマンシロチョウ
  吸蜜に来ていた。タイワンヤマキチョウも飛来した。
   小道を進んでいくと,樹林に入っていく。20m程進むと,少し薄暗くなっているためか,集ま
  る蝶が違っていた。ワタナベシジミカレンコウシジミヤマナカウラナミジャノメを見つけ
  ることができた。ワイルマンシロチョウも数が多い。そこを抜けると,明るい場所に出て,下
  草の周りには,タカムクウラナミジャノメホソバキボシセセリが時々,姿を見せた。上空
  には,ホッポアゲハが毎回,現れ,春には,カバシタアゲハキボシアゲハを見ることがで
  きる。
   夏には,ミヤマウラナミジャノメマエキセセリ,オジロクロヒカゲ,モンキチョウも見つ
  けることができた。
   このポイントに行くには,娜魯湾(ナールーワン)というバス停があるので,そこで降り,地
  点Aまで歩いて探索する。その後は,もう少し下った場所に青青草原というバス停がある。こ
  の奥もよいポイントがある。帰りは,青青草原のバス停から乗って,次の目的地へ移動した
  方が良い。
   松崗から霧社方面へのバスは,1時間に1本程度出ているので,撮影時間を計算に入れて
  行動すれば無駄が少なくなる。
<下の写真をクリックすると,大きな画像を見ることができます>

埔里を基地とする周辺の地図


松崗周辺の地図


珍蝶の宝庫


道路沿いのポイントの入口


珍蝶が多いポイント

珍蝶が多いポイント



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