聖 人 瀑 布



...<総合評価>     ★ ★ ★

● 発生数        
★ ★ ★ (4月上旬)
● 種類数
★ ★ ★ (4月上旬)
● 行程の容易さ★ ★ ★ ★ (楽)
● 行程の安全性   
★ ★ ★ (沢登りはやや危険)
● 目的地までの経費 
★ ★ ★ ★ ★ (往復バス)
● 人の多さ  
★ ★ ★ (やや多い)

   陽明山国家公園の一角で,最も南にある観光地である。瀑布の横を流れる内雙渓は,足
  を濡らさないで沢登りができ,やや危険な場所もあるが,いろいろなチョウが顔を出した。

...<標   高>   250m (聖人瀑布站) 〜 310m ((ポイントF)

...<採集の可不可>    陽明山国家公園内
   昆虫採集は,禁止されている。

....<宿   泊>
   交通の要所となっている台北を基地にして,北部一帯のポイントへ出かけるのが便利であ
  る。

...<日   程>
  台北站からMRTで士林まで行き,駅前の道のもう一本奥の道にバス停がある。近くには,い
 くつかのバス停があるので,どの番線なのか,調べておく必要がある。本数は,30分に1本は
 出ているのでありがたい。終点で降りでばよい。
  帰りのバスも,たくさんあるので,時間を気にしないで行動できる。

...<昼   食>
  食堂は,ほとんどないので,弁当を持っていく方が安全である。

...<ト イ レ>
  バス停付近に簡易トイレがある。

...<特筆すべき蝶と撮影ポイント> 
   ・ ムラサキイチモンジ   A,D
      地面に降りて吸水している個体,花に来ている個体を撮影することができた。
   ・ ヤエヤマイチモンジ   A
      吸水に来ている個体を撮影することができた。
   ・ タイワンイチモンジ   B
      吸水に来ている個体を撮影することができた。
   ・ シロオビヒカゲ   C
      沢登りのと中で見つけることができた。
   ・ オオウラナミジャノメ   C,E
      道路の横の側溝を行ったり来たりしていた。
       
 <撮影ポイントの案内>
  聖人瀑布は、観光地で、人がかなり多かった。しかし、滝を見る場所から川には降りられな
 いった。しかし、下りている人がいたので、どこからか降りられる場所があるはずで、探してい
 ると、入口の左に小道があった。そこで、その道に入って行くと、やはり川に降りることができ
 た。
  川は大きな岩石が続くような環境になっており、歩いて上流に楽に上がれる状態であった。
 そこで、上流に進んで行くと、ポイントB付近では,ツマベニチョウナガサキアゲハムラサ
 キイチモンジホリシャミスジを撮影することができた。さらに上流へ行くと、だんだん渓流が
 狭くなり、岩渡りのルートを見つけるのに苦労したが、奥へと進むことができた。すると、ポイン
 トC付近では,ウラキマダラヒカゲシロオビヒカゲが現れた。さらに、オオウラナミジャノメ
 ウラギンシジミムラサキシジミなども撮影できた。そして、岩の大きさが上流へは上がれな
 い状況になったので下ることにした。
  聖人瀑布のバス停に戻り、そこからは、舗装された道を歩いて、山に入ることにした。
  左側の道を進むと、日当たりのよい場所に、タイワンホシミスジが占有行動をしていた。さ
 らに進むと、山際の日陰には、オオウラナミジャノメコウラナミジャノメタイワンウラナミ
 ジャノメの3種が同じ場所で見ることができた。そして、ポイントE付近まで登ったが、同じよう
 な環境なので、戻ることにした。すると、最初の分岐点のポイントDでは、ムラサキイチモンジ
 が吸蜜しており、その場を離れないので、たくさんの写真を撮ることができた。
  分岐点の右側の道を登ってみたが、環境が開けすぎていて、ポイントF付近では,モンシロ
 チョウタイワンモンシロチョウタイワンイチモンジがいただけであった。そこで、聖人瀑
 布の下流の道を進んで見ることにした。ポイントG付近では,テングチョウヤエヤマイチモ
 ンジタイワンイチモンジタイワンアサギマダラなどがいたが、大したことはなく、観光客
 が多く、午後2時を過ぎたので、台北に戻ることにした。
<下の写真をクリックすると,大きな画像を見ることができます>

聖人瀑布への地図


聖人瀑布の地図


聖人瀑布の横の内雙渓の様子



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