【特 徴】 |
やや大型のタテハチョウである。♂は占有行動をするので,撮影はしやすかった。翅表の斑紋は,変異が大きく,下記のような亜種が存在し,亜種間での交雑も起こっている。
台湾亜種 H.bolina kezia (Butler, [1878]) ※ ♀の前翅表面の白斑はあまり発達しない
大陸亜種 H.bolina jacintha (Drury, [1773]) ※ ♀の後翅表面の白斑や白帯は発達する
名義タイプ亜種, ジャワ亜種 H.bolina bolina (Linnaeus, 1758) ※ ♀の前翅表面に赤斑が出現する
フィリピン亜種 H.bolina philippensis (Butler, 1874) ※ ♀の前翅表面の白斑は,よく発達する
ミクロネシア亜種 H.bolina rarik (Eschscholtz, 1821) ※ ♀の前翅表面に赤斑が発達し,外縁には黄赤色の斑紋が広がる
● リュウキュウムラサキの5亜種の分布図 ※ クリックすると拡大図があります

(引用) 福田晴夫・二町一成 「リュウキュウムラサキの諸問題」 Spec.Bu1L Lep .Soc.Jap.,(6): 35.68,1988.「蝶類学の最近の進歩」 より |
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