台湾の蝶 <タテハチョウ科1- テングチョウ亜科〜カバタテハ亜科 


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・テングチョウ  東方喙蝶 (台湾産)   Libythea lepita formosana Fruhstorfer, 1908    台湾亜種


写真数: 53枚


出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産は,celtoides(日本本土亜種),amamiana(琉球亜種),formosana(台湾亜種) に分かれている。
 開長40〜45mm。活発に飛翔するが,すぐに止まる習性がある。
【雌  雄】 ♂は,翅頂部の突出部分の外縁との角度が約100度であるが,♀は,約90度になるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
 台北市立動物園虫虫探索谷,中部山岳の本部溪南投縣南山渓,南部の高雄市宝来新北市烏来福山村南投縣合歓山の登山口(標高3132m),陽明山横峰古道新北市汐平路仁愛橋新北市五堵太平山鳩之澤新北市烏来区福山村新北市熊空台北市聖人瀑布拉拉山上巴陵,高雄市桃源區籐枝,花蓮市碧緑慈恩桃園市林班口で記録された。
【分  布】  種としては,台湾以外では,パキスタン,アフガニスタン,インド南部,ヒマラヤ,インドシナ半島北部,中国の西部・東部,日本本土南西諸島に分布している。
 中国では,吉林省,遼寧省,河北省,山東省,河南省,江蘇省,安徽省,湖北省,浙江省,江西省,湖南省,福建省,広東省,広西區,雲南省,四川省,西蔵區に,別亜種 L.lepita chinensis が分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2014.3.17,台北動物園探索谷,1♀
2014.6.11,南投縣本部渓,1♂2♀♀
2015.6.20,高雄市宝来,5♂♂2♀♀
2015.6.30,南投縣本部渓,1♂
2016.3.4,台北動物園探索谷,2♂♂
2016.4.1,南投縣本部渓,1♂,多田和夫
2016.4.16,台北動物園探索谷,1♂2♀♀
2016.4.23,新北市福山村,1♂2♀♀
2016.5.4,南投縣本部渓,2♂♂2♀♀
2016.5.5,南投縣南山渓,1♂2♀♀
2016.5.8,南投縣合歓山,2♂♂
2016.5.26,太平山鳩之澤,1♂
2017.3.28,新北市烏来区福山村,1♂
2017.3.30,新北市熊空,1ex.
2017.4.3,新北市烏来区福山村,1ex.
2017.4.4,台北市聖人瀑布,1♂2♀♀
2017.7.14,拉拉山上巴陵,1♂
2017.7.16,谷関八仙山,1♀
2017.7.22,南投縣南山渓,3♂♂
2017.7.25,南投縣本部溪,1♂
2017.8.29,高雄市桃源區籐枝,1♂
2017.9.4,南投縣本部溪,2♂♂
2017.9.6,南投縣南山渓,2♂♂
2018.4.25,南投縣本部渓,2♂♂
2018.6.25,花蓮市碧緑慈恩,1♂
2018.7.3,桃園市林班口,1♀
2018.11.5,南投縣本部渓,2♀♀
2019.7.10,花蓮市碧緑,2♂♂2019.7.11,花蓮市碧緑,1♂

・スジグロカバマダラ 虎斑蝶 (台湾産)   Danaus genutia genutia (Cramer, [1779])    名義タイプ亜種


写真数: 50枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産と同じ亜種である。開長70〜80mm。各種の花を訪れる。花に止まっているときは,あまり飛び立たないが,吸蜜行動以外では,止まることが少なく,撮影はかなり難しい。
【雌  雄】 ♂は,後翅の後角付近に性標があるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜2000m)の常緑広葉樹林,海岸林で見られる。
 南部の墾丁国家公園社頂自然公園台北市立動物園虫虫探索谷新北市の水南洞台東縣蘭嶼南投縣南山渓南投縣本部溪苗栗縣三義台北市福州山台北市剣南山新北市瑞芳區南雅で見られた。新北市の水南洞は,7月中旬が最盛期に当たり,多数の個体が発生していた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,アフガニスタン,パキスタン,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,ボルネオ島,インドネシア,オーストラリア北部,中国の南西部・南部,日本の南西諸島に分布している。
 中国では,西蔵區,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に,台湾や日本と同じ名義タイプ亜種が分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2014.3.7,墾丁国家公園,1♂2014.3.17,台北動物園探索谷,1♂2♀♀2014.5.28,社頂自然公園,1♂
2015.7.11,台北動物園探索谷,2♂♂2015.7.13,新北市水南洞,多数exs.2016.3.7,台東縣蘭嶼,1♂
2016.3.8,台東縣蘭嶼,1♂2016.4.16,台北動物園探索谷,1♂2016.5.5,南投縣南山渓,1♂
2016.6.15,苗栗縣三義,1♀2016.6.26,台北市福州山,2♂♂2016.6.29,台北市福州山,1♂
2016.3.27,台北市剣南山,1♂2017.9.11,台北動物園探索谷,2♂♂2017.9.12,新北市瑞芳區南雅,2♂♂2♀♀
2018.4.23,南投縣本部渓,1♂2018.7.12,新北市瑞芳區南雅,1♂2019.7.19,陽明山大屯自然公園,1♀

・カバマダラ 金斑蝶 (台湾産)   Danaus chrysippus chrysippus (Linnaeus, 1758)    名義タイプ亜種


写真数: 31枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産と同じ亜種である。開長65〜70mm。ふわりふわりと飛ぶので,個体を見つけるのは容易であるが,花以外には,なかなか止まらないので,撮影はかなり難しい。
【雌  雄】 ♂は,後翅裏面中室付近の黒斑の中心部分が白い性標があるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中標高(〜2000m)の草原,都市林,荒地,公園で見られる。
 局所的に発生し,あまり数は多くなかった。南投縣南山渓墾丁国家公園台東市知本渓南投縣眉渓高雄市茂林苗栗縣三義南投縣国民賓館,台南市龍崎區,南投縣本部渓で確認することができた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,アフガニスタン,パキスタン,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島(シンガポールラオスタイ),フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北東部,中国の南西部・南部,日本の南西諸島に分布している。
 中国では,西蔵區,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に,台湾や日本と同じ名義タイプ亜種が分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2013.4.7,南投縣南山渓,1♂2014.3.7,墾丁国家公園,1♂2014.6.3,台東市知本渓,1♀
2014.6.7,南投縣南山渓,1♂2014.6.7,南投縣眉渓,1♂2015.6.21,高雄市茂林,1♀
2016.6.17,苗栗縣三義,1♂
2017.7.20,南投縣国民賓館,1♂
2017.7.22,南投縣南山渓,3♂♂1♀
2017.8.17,南投縣本部溪,2♂♂1♀2017.8.27,台南市龍崎區,1♂2017.9.4,南投縣本部渓,1♂
2017.10.10,台北動物園探索谷,1♂,清水俊英2018.11.6,南投縣本部渓,1♀2019.7.14,台東縣池上郷,1♀
2019.7.18,花蓮縣新城郷,1♀


・コモンマダラ 小紋青斑蝶 (台湾産)   Tirumala septentrionis septentrionis (Butler, 1874)    名義タイプ亜種


写真数: 27枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産と同じ亜種である。開長80〜90mm。マダラチョウ類の中では,最も少ない種の一つである。前後翅表面の青色斑がよく目立つマダラチョウである。
【雌  雄】 ♂は,後翅の後角付近に性標があるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
 台東市の知本渓中部山岳の眉渓本部溪梨山思源南投縣恵孫林場羅東寒溪太平山鳩之澤拉拉山上巴陵で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,アフガニスタン,パキスタン,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北東部,中国の南西部・南部,日本の南西諸島に分布している。
 中国では,西蔵區,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に,台湾や日本と同じ名義タイプ亜種が分布している。
【近似種】  ウスコモンマダラに似ているが,本種は,裏面全体がやや濃い褐色になること,後翅裏面中室の薄青色斑が細長くなることや裏面の斑紋が全体的に青みを帯びることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2014.3.11,台東市知本溪,1♂2♀♀2014.6.7,南投縣眉渓,1♂2015.6.28,南投縣本部渓,1♂
2015.7.5,梨山思源,1♀2016.5.22,南投縣恵孫林場,1♂,多田和夫2016.5.17,太平山鳩之澤,3♂♂
2016.5.22,羅東寒溪,多数exs.2016.5.23,太平山鳩之澤,1♀2016.5.26,太平山鳩之澤,1♂
2016.6.14,南投縣本部渓,1♂2017.7.12,拉拉山上巴陵,1♀2017.7.16,谷関八仙山,2♂♂
2017.8.17,南投縣本部渓,1♀
2018.10.29,南投縣本部渓,1♂,安中弘行
2018.11.5,南投縣本部渓,1♂
2019.4.3,新北市烏来福山村,1♀,大橋豊嗣
2019.4.4,新北市烏来福山村,1♂,大橋豊嗣
2019.4.22,南投縣本部溪,1♂1♀,安中弘行

・ウスコモンマダラ 淡紋青斑蝶 (台湾産)   Tirumala limniace limniace (Cramer, [1775])     名義タイプ亜種


写真数: 46枚


出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産と同じ亜種である。開長80〜85mm。マダラチョウ類の中では,少ない種の一つで,局所的に発生している。
【雌  雄】 ♂は,後翅の後角付近に性標があるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中標高(〜1000m)の常緑広葉樹林,海岸林で見られる。
 台湾の北部,中部山岳,南部など各地で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,アフガニスタン,パキスタン,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島フィリピン,インドネシア,中国の南西部・南部,日本の南西諸島に分布している。
 中国では,西蔵區,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に,台湾や日本と同じ名義タイプ亜種が分布している。
【近似種】  コモンマダラに似ているが,後翅裏面の色が明るい褐色になること,後翅裏面中室の薄青色斑が太くなることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2009.2.27,墾丁国家公園,1♂,荻野秀一
2013.4.3,墾丁国家公園,1♂1♀
2013.4.4,社頂自然公園,1♀
2014.3.2,社頂自然公園,2♂♂
2014.3.3,社頂自然公園,2♂♂
2014.3.3,墾丁国家公園,1♂
2014.3.4,社頂自然公園,1♂
2014.6.11,南投縣本部渓,1♂
2015.6.21,高雄市茂林,1♂
2015.6.22,高雄市宝来,1♀
2015.6.28,南投縣本部渓,1♀
2015.7.11,台北動物園探索谷,3♂♂
2016.3.16,高雄市直瀬溪,1♂
2016.3.17,高雄市宝来,4exs.
2016.3.30,社頂自然公園,1♂,多田和夫
2016.4.30,高雄市直瀬溪,2♀♀
2016.5.7,南投縣本部渓,1♂
2016.5.18,太平山鳩之澤,2♂♂
2016.5.22,羅東寒溪,多数exs.
2017.4.6,新北市烏来区福山村,1♂
2017.10.10,台北動物園探索谷,1♂,清水俊英
2017.12.29,社頂自然公園,1♂1♀,飯田晋一郎
2018.2.7,高雄市茂林區,多数exs.,林 本初
2018.3.10,社頂自然公園,3♂♂2♀♀,大橋豊嗣
2018.3.11,社頂自然公園,2♂♂2♀♀,大橋豊嗣
2018.4.26,台北市立動物園探索谷,1♀
2018.11.3,屏東縣社頂自然公園,2♂♂1♀
2019.2.16,社頂自然公園,1♀,荻野秀一
2019.4.6,南投縣本部溪,1♀,大橋豊嗣
2019.7.14,台東縣池上郷,1♂

・ウスコモンマダラ 淡紋青斑蝶 (台湾産)   Tirumala limniace orestilla (Fruhstorfer, 1910)     フィリピン亜種


写真数: 1枚
(参考:フィリピン産)


出現頻度
☆☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 迷蝶,偶産蝶である。
 台湾亜種に比べて,フィリピン亜種は青白斑が白化する。
【雌  雄】 ♂は,後翅の後角付近に性標があるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 1910年に偶産し,71頭が記録されたが,その後は記録がない。
【生息地】 台湾の蘭嶼の北部一帯
【分  布】  種としては,台湾以外では,アフガニスタン,パキスタン,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島フィリピン,インドネシア,中国の南西部・南部,日本の南西諸島に分布している。
 中国では,西蔵區,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に,台湾や日本と同じ名義タイプ亜種が分布している。
【近似種】 (台湾亜種を参照)
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
蘭 嶼



































記録
1910,蘭嶼,71exs.

・ミナミコモンマダラ 藍虎青斑蝶    Tirumala hamata orientalis (Semper, 1879)


写真数: 7枚


出現頻度
☆☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 迷蝶,遇産蝶である。緩やかに飛び,各種の花に集まる。ウスコモンマダラに酷似しているので,ウスコモンマダラとして記録されていることも少なくない。
【雌  雄】 ♂は,後翅裏面後角付近に黒色の性標があるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 2019.7.14 に記録することができた。
【生息地】 台東縣池上郷で撮影することができた。台湾の林 本初氏も2018年10月26日に社頂自然公園で記録されていた。
【分  布】 種としては,フィリピン,セレベス,ジャワ,チモール,アンボン,ニューギニア,ガダルカナル,オーストラリアに分布している。日本の鹿児島県以南や御蔵島でも記録がある。
【近似種】
 ウスコモンマダラに酷似するが,本種は,黄色線が楕円斑を2分するがウスコモンマダラは2分せず,接するだけであること,後翅中室の白青斑が発達すること,後翅裏面の前縁の白青斑が長くなることで,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































記録
2018.10.26,社頂自然公園,1♀,林 本初
2019.7.14,台東縣池上郷,1♂

・ヒメアサギマダラ 絹斑蝶 (台湾産)   Parantica aglea maghaba (Fruhstorfer, 1909)    台湾亜種


写真数: 38枚


出現頻度
★★★★
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産と同じ亜種である。開長75〜82mm。台湾で見られるマダラチョウ類の中では最も小型で,飛翔も緩やかなチョウである。
【雌  雄】 ♂は,後翅の後角付近に性標があるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中標高(〜2500m)の常緑広葉樹林,海岸林で見られる。
 台湾の北部には発生地が多く,南部でも見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島(ラオスタイ),インドネシア,中国の南西部・南部,日本の南西諸島に分布している。
 中国では,西蔵區,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に分布している。海南省に分布しているものは,別亜種 P.aglea grammica で,それ以外は,別亜種 P.aglea phormis である。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2013.4.3,墾丁国家公園,1♂1♀2014.3.2,社頂自然公園,3♂♂2♀♀2014.3.3,墾丁国家公園,2♂♂2♀♀
2014.3.6,社頂自然公園,2♂♂2014.3.11,台東市知本溪,1♂2014.5.30,社頂自然公園,3♂♂1♀
2016.3.10,台東市知本溪,2♀♀2016.3.12,台東市知本溪,2♀♀2016.3.30,社頂自然公園,1♂,多田和夫
2016.4.22,新北市福山村,1ex.
2016.4.25,新北市汐平路仁愛橋,1♀
2016.6.17,苗栗縣三義,1♀
2016.6.28,新北市八連渓谷,1♀2017.4.2,基隆市七堵,1♂2017.4.4,台北市聖人瀑布,1♂
2017.4.6,新北市烏来区福山村,1♂2017.7.13,拉拉山上巴陵,3♂♂1♀2017.7.18,谷関松鶴,1♂
2017.7.30,台南市東山區,1♀
2017.12.30,屏東縣霧台郷,1♂1♀,飯田晋一郎
2018.3.10,社頂自然公園,2♀♀,大橋豊嗣
2018.7.12,新北市瑞芳區南雅,1♂2018.11.3,屏東縣社頂自然公園,2♂♂1♀2018.11.8,台北市立動物園探索谷,2♂♂
2022.5.18,新竹市,1♀,岡本英一



・タイワンアサギマダラ 斯氏絹斑蝶 (台湾産)   Parantica swinhoei swinhoei (Moore, 1883)    名義タイプ亜種,台湾亜種 


写真数: 54枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産と同じ亜種である。開長70〜85mm。やや大型のマダラチョウで,飛翔力が強い。
【雌  雄】 ♂は,後翅の後角付近に性標があるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜3000m)の常緑広葉樹林,海岸林で見られる。
 南部の墾丁国家公園社頂自然公園台東市知本溪,中部山岳の南山渓本部溪陽明山二子坪南投縣合歓山の登山口(標高3132m)太平山鳩之澤,,新北市烏来区福山村新北市烏来区桶後林道台北市聖人瀑布南投縣梅峰花蓮市碧緑慈恩で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド北部,ヒマラヤ,インドシナ半島,ボルネオ島,インドネシア,中国の南西部・南部,日本の南西諸島に分布している。
 中国では,西蔵區,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に,いくつかの亜種が分布している。
【近似種】  アサギマダラに似ているが,本種は,前翅裏面翅頂のアサギ色の長い斑紋が細くなることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2013.4.8,南投縣南山渓,1♀2014.3.2,墾丁国家公園,1♂2014.3.5,社頂自然公園,1♂2♀♀
2014.3.7,社頂自然公園,1♀2014.3.11,台東市知本溪,1♀2014.3.14 ,南投縣南山渓,1♀
2014.6.10,南投縣本部渓,1♂2015.6.28,南投縣本部渓,1♂2016.3.10,台東市知本溪,1♂
2016.4.2,南投縣南山渓,1♂,多田和夫2016.4.21,陽明山二子坪,1♂2016.5.7,南投縣本部渓,2♂♂
2016.5.8,南投縣合歓山,1♂2016.5.17,太平山鳩之澤,1♂2017.3.28,新北市烏来区福山村,5♂♂
2017.3.29,新北市烏来区桶後林道,3♂♂2♀♀2017.4.4,台北市聖人瀑布,1♂2017.7.20,南投縣梅峰,1♂2♀♀
2017.9.5,南投縣梅峰,1♂1♀
2018.3.11,社頂自然公園,1♂,大橋豊嗣
2018.6.28,花蓮市碧緑慈恩,1♂
2018.10.20,南投縣梅峰,2♀♀,大橋豊嗣
2018.10.29,南投縣本部渓,1♂,安中弘行
2019.4.7,南投縣本部溪,1♂1♀,大橋豊嗣
2019.5.1,南投縣本部溪,1♂,高月陽生
2019.7.9,花蓮市碧緑,9♂♂2019.7.10,花蓮市碧緑,5♂♂2♀♀
2019.7.11,花蓮市碧緑,4♂♂2♀♀2019.7.12,花蓮市碧緑,3♂♂1♀

・アサギマダラ 斯氏絹斑蝶 (台湾産)   Parantica sita niphonica (Moore, 1883)    日本亜種


写真数: 39枚


出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産と同じ亜種である。開長90〜105mm。やや大型のマダラチョウで,飛翔力が強く,季節によって渡りをすることで知られている。
【雌  雄】 ♂は,後翅の後角付近に性標があるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中標高(〜3000m)の常緑広葉樹林,海岸林で見られる。
 台湾の北部や中部でよく見られ,南部では最南端で見られたが,どの場所でも個体数は少ない。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド北部,ヒマラヤ,インドシナ半島,インドネシア,中国,日本に分布し,台湾産,日本産は分布の東限に当たる。
 中国では,吉林省,遼寧省,河北省,山東省,河南省,江蘇省,安徽省,湖北省,浙江省,江西省,湖南省,福建省,広東省,広西區,雲南省,四川省,西蔵區に,いくつかの亜種が分布している。
【近似種】  タイワンアサギマダラに似ているが,本種は,前翅裏面翅頂のアサギ色の長い斑紋が太くなることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2014.3.3,墾丁国家公園,1♂
2014.3.4,墾丁国家公園,1♂
2014.3.6,社頂自然公園,1♂
2014.3.17,台北動物園探索谷,1♂
2014.6.10,南投縣本部渓,1♀
2015.7.5,梨山思源,1♀
2015.7.8,拉拉山下巴陵,1♀
2015.7.13,陽明山横峯古道,1♀
2015.7.14,新平市汐平路仁愛橋,1♂
2016.3.22,新北市烏来区福山村,2♂♂
2016.4.17,新北市烏来区福山村,1♀
2016.4.19,新北市烏来区福山村,1♂1♀
2016.4.21,陽明山二子坪,1♀
2016.4.23,新北市烏来区福山村,1♀
2016.5.8,南投縣合歓山,1ex.
2016.5.20,羅東新城溪,1♀
2016.5.22,羅東寒溪,1♂
2016.5.23,太平山鳩之澤,1♀
2016.6.17,苗栗縣三義,1♂
2016.6.20,拉拉山下巴陵,1♀
2016.6.28,新北市八連渓谷,1♂
2017.3.28,新北市烏来区福山村,7♂♂
2017.3.29,新北市烏来区桶後林道,4♂♂
2017.3.31,新北市七堵,1♂
2018.6.29,南投縣仁愛郷屯原,1♀
2018.10.20,南投縣梅峰,1♂,大橋豊嗣
2019.4.3,新北市烏来福山村,1♂,大橋豊嗣
2019.7.10,花蓮市碧緑,2♂♂1♀


・リュウキュウアサギマダラ  (台湾産)   Ideopsis similis similis (Linnaeus, 1758)    名義タイプ亜種


写真数: 47枚


出現頻度
★★★★★
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産と同じ亜種である。開長75〜80mm。マダラチョウ類の中では,最も数多く見られる種の一つである。
【雌  雄】 ♀は,後翅の茶褐色斑が発達し,翅形が丸みを帯びるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜2500m)の常緑広葉樹林,海岸林で見られる。
 台湾の北部,中部山岳,南部など各地で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インドシナ半島,インドネシア,中国の南西部・南部,日本の南西諸島に分布し,台湾産,日本産は分布の東限に当たる。
 中国では,雲南省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,湖北省,浙江省,海南省,福建省に分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2013.4.2,墾丁国家公園,多数exs.2013.4.4,墾丁国家公園,多数exs.2014.3.2,墾丁国家公園,多数exs.
2014.3.3,社頂自然公園,多数exs.2014.3.5,墾丁国家公園,多数exs.2014.3.6,社頂自然公園,多数exs.
2014.3.8,台東市知本溪,3♂♂2014.5.28社頂自然公園,多数exs.2014.5.31社頂自然公園,多数exs.
2014.6.3,台東市知本渓,2♂♂2014.6.7,南投縣南山渓,3♂♂2014.6.11,南投縣本部渓,1♂
2015.6.21,高雄市茂林,1♂2015.7.1,南投縣奥萬大,1♂2015.7.5,梨山思源,1♂1♀
2016.3.4,台北動物園探索谷,1♀2016.3.5,台北動物園探索谷,1♀,多田和夫2016.3.10,台東市知本渓,1♂1♀
2016.3.12,台東市知本渓楽山,2♂♂1♀2016.3.30社頂自然公園,多数exs.,多田和夫2016.4.25,新北市汐平路仁愛橋,1♀
2016.5.18,太平山鳩之澤,1♂1♀2017.3.27,台東市剣南山,1♂2017.8.17,南投縣本部渓,1♀
2017.12.31,屏東縣恒春,1♂,飯田晋一郎
2018.3.10,社頂自然公園,2♂♂,大橋豊嗣
2018.7.12,新北市瑞芳區南雅,1♀
2018.11.3,屏東縣社頂自然公園,1♂2018.11.8,台北市立動物園探索谷,2♂♂
2019.2.17,社頂自然公園,1♂1♀,荻野秀一
2022.5.18,新竹市,1♂,岡本英一



・ルリマダラ 雙標紫斑蝶 (台湾産)   Euploea sylvester swinhoei Wallace & Moore,1866   台湾亜種


写真数: 26枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
  日本産は,別亜種laetifica である。開長65〜80mm。やや大型のマダラチョウで,他のマダラチョウ類に混じって飛んでいることが多い。
【雌  雄】 ♂は,前翅の後縁付近に性標があり,♀は,前翅の後縁の翅形は直線的になり,後翅裏面の中室付近に小白点が7個ほど現れるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】  周年,年数回発生している。
 5月下旬の墾丁国家公園では,数十頭がまとまって飛翔する様子が見られた。
【生息地】  台湾の低・中標高(〜2000m)の常緑広葉樹林,海岸林で見られる。
 墾丁国家公園社頂自然公園高雄市宝来中部山岳の南投縣奥萬大(標高1250m)高雄市直瀬溪南投縣本部溪苗栗縣三義台北市剣南山などで見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド南部,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北部,中国の南西部・南部に生息し,日本の南西諸島でも記録がある。
 中国では,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に,別亜種 E.sylvester nica が分布している。
【近似種】  マルバネルリマダラに似ているが,本種は,前翅表面の♂の性標が2列になること,前翅裏面の中室に3つの白斑があること,後翅裏面の亜外縁の白点列は1列になることで区別することができる。
  
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2013.4.3,墾丁国家公園,1♂
2014.3.7,社頂自然公園,3♂♂3♀♀
2014.5.29,墾丁国家公園,多数♂♂
2014.5.31墾丁国家公園,多数exs.
2015.6.21,高雄市宝来,1♀
2015.7.1,南投縣奥萬大,1♂1♀
2016.3.16,高雄市直瀬溪,3♂♂1♀
2016.5.7,南投縣本部溪,2♂♂
2016.6.15,苗栗縣三義,1♀
2016.11.5,台北市,1♂1♀,岡本英一
2017.7.18,谷関松鶴,3♂♂2♀♀
2017.8.23,台北市剣南山,1♀
2018.2.7,高雄市茂林區,多数exs.,林 本初
2018.4.26,台北市立動物園探索谷,1♀
2018.11.3,屏東縣社頂自然公園,1♂
2018.12.29,屏東縣社頂自然公園,1♀,田島 茂
2018.12.29,墾丁国家公園,1♂,高崎 明
2019.4.6,南投縣南山溪,2♂♂,大橋豊嗣
2019.4.7,南投縣本部溪,1♂,大橋豊嗣
2019.7.19,陽明山大屯自然公園,1♀

・ツマムラサキマダラ 異紋紫斑蝶 (台湾産)   Euploea mulciber barsine Fruhstorfer, 1904    台湾亜種


写真数: 51枚


出現頻度
★★★★
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産と同じ亜種である。開長80〜90mm。前翅表の青色は,非常に美しく輝くマダラチョウである。
【雌  雄】 ♀は,後翅裏面に白線が発達するので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中標高(〜2000m)の常緑広葉樹林,海岸林で見られる。
 台湾の北部,中部山岳,南部など各地で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島(マレーシアシンガポールラオスタイ),フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,中国の南西部・南部,日本の南西諸島に分布している。
 中国では,西蔵區,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に,名義タイプ亜種 E.mulciber mulciber が分布している。
【近似種】 他のマダラチョウ類に似ているが,本種は,本種は,翅形が細長いので区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2013.4.4,墾丁国家公園,1♀
2013.4.7,南投縣南山渓,1♀
2014.3.5,墾丁国家公園,1♀
2014.3.8,台東市知本溪,1♂
2014.3.11,台東市知本溪,1♂
2014.3.13,南投縣埔里,2♂♂
2014.3.17,台北動物園探索谷,1♀
2014.6.3,台東市知本渓,1♀
2014.6.7,南投縣南山渓,1♂
2014.6.11,南投縣本部渓,1♂
2015.6.28,南投縣本部渓,1♂
2015.7.9,拉拉山下巴陵,1♀
2016.3.4,台北動物園探索谷,1♂
2016.3.5,台北動物園探索谷,1♂,多田和夫
2016.4.19,新北市福山村,1♂2♀♀
2016.4.22,新北市福山村,2♂♂
2016.4.25,新北市汐平路仁愛橋,1♀
2016.4.29,高雄市玉山,2♂♂
2016.5.17,太平山鳩之澤,1♀
2017.4.2,基隆市七堵,1♂
2017.4.4,台北市聖人瀑布,1♂
2017.7.13,拉拉山上巴陵,1♀
2017.7.16,谷関八仙山,1♂
2017.7.22,南投縣南山渓,1♀
2017.10.9,陽明山横峯古道,1♀,清水俊英
2017.12.30,屏東霧台郷,1♂,飯田晋一郎
2018.2.7,高雄市茂林區,多数exs.,林 本初
2018.3.10,社頂自然公園,1♂,大橋豊嗣
2018.3.11,社頂自然公園,2♀♀,大橋豊嗣
2018.4.26,台北市立動物園探索谷,1♂
2018.11.8,台北市立動物園探索谷,2♂♂2♀♀
2019.4.3,新北市烏来福山村,1♂,大橋豊嗣
2019.4.6,南投縣本部溪,1♀,大橋豊嗣
2019.4.7,南投縣本部溪,1♂,大橋豊嗣2019.7.22,屏東縣霧台郷,3♀♀

・マルバネルリマダラ 圓翅紫斑蝶 (台湾産)   Euploea eunice hobsoni (Butler, [1878])    台湾亜種 


写真数: 26枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産と同じ亜種である。開長65〜90mm。大型のマダラチョウで,ゆっくりと優雅に飛ぶ。
【雌  雄】 ♂は,前翅の後縁付近に性標があり,翅形は丸くなる。♀は,前翅の外縁の翅形は直線的になるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中標高(〜2000m)の常緑広葉樹林,海岸林で見られる。
 台湾の北部,中部山岳,南部など各地で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北部,中国の南西部・南部,グァム日本の八重山諸島に分布している。
 中国では,広西區,広東省,海南省に,台湾や日本と同じ亜種が分布している。
【近似種】  ルリマダラ,マサキルリマダラに似ているが,本種は,前翅表面の♂の性標が1列になること,後翅裏面の亜外縁の白点列は2列になり,後翅の大きさに比べて幅が狭いことることで区別することができる。
 
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2009.2.27,墾丁国家公園,1♂,荻野秀一
2009.2.28,墾丁国家公園,1♂,荻野秀一
2013.4.3,墾丁国家公園,1♂
2014.3.3,墾丁国家公園,1♂
2014.3.7,社頂自然公園,1♀
2014.3.8,台東市知本渓,1♀
2016.3.17,高雄市宝来,多数exs.
2016.4.16,台北動物園探索谷,1♀
2016.4.19,新北市福山村,1♂1♀
2016.4.20,新北市福山村,1♂1♀
2016.4.30,高雄市直瀬溪,1♂2♀♀
2016.5.22,南投縣恵孫林場,1♂,多田和夫
2017.7.16,谷関八仙山,1♀
2018.10.21,南投縣本部渓,1♂,大橋豊嗣
2019.2.16,社頂自然公園,1♀,荻野秀一
2019.4.7,南投縣本部溪,1♂1♀,大橋豊嗣
2019.4.21,苗栗縣三義,1♀,安中弘行


・マサキルリマダラ 小紫斑蝶 (ホリシャルリマダラ) (台湾産)   Euploea tulliolus koxinga Fruhstorfer, 1908   台湾亜種


写真数: 69枚


出現頻度
★★★★
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産と同じ亜種で,日本ではフィリピン亜種も記録されている。開長55〜70mm。小型のルリマダラで,発生地では,最も数多く見られる種の一つである。
【雌  雄】 ♂は,翅形は丸くなり,後翅裏面の白点はあまり発達せず,♀は,前翅の外縁の翅形は直線的で,後翅裏面の白点が発達するので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中標高(〜2000m)の常緑広葉樹林,海岸林で見られる。
 台湾の中部,南部などで見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北部,中国の南西部・南部,日本の南西諸島でも記録がある。
 中国では,広西區,広東省,海南省に,別亜種 E.tulliolus hainana が分布している。
【近似種】  マルバネルリマダラに似ているが,本種は,マダラチョウ類の中で最も小型であること,後翅裏面の亜外縁の2列の白点列の幅は,後翅の大きさに比べて幅が広いことで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2009.2.26,墾丁国家公園,1♂1♀,荻野秀一
2009.2.27,墾丁国家公園,1♂,荻野秀一
2013.4.4,墾丁国家公園,多数exs.
2014.3.2,墾丁国家公園,多数exs.
2014.3.3,社頂自然公園,多数exs.
2014.3.5,社頂自然公園,多数exs.
2014.3.6,墾丁国家公園,多数exs.
2014.3.7,社頂自然公園,多数exs.
2014.3.8,台東市知本溪,2♂♂1♀
2014.5.30,社頂自然公園,多数exs.
2014.6.4,台東市知本渓,1♂1♀
2015.6.20,高雄市宝来,1♂
2015.6.21,高雄市茂林,1♂
2015.6.28,南投縣本部溪,1♂2♀♀
2015.6.28,南投縣廬山温泉,1♂
2015.7.1,南投縣奥萬大,2♂♂
2016.3.17,高雄市宝来,多数exs.
2016.3.30,社頂自然公園,1♂1♀,多田和夫
2016.4.28,高雄市寿山,多数exs.
2016.4.30,高雄市直瀬溪,多数exs.
2016.6.6,高雄市直瀬溪,多数exs.
2016.11.5,台北市,1♂1♀,岡本英一
2017.7.18,谷関松鶴,2♂♂2♀♀
2017.10.10,台北動物園探索谷,2♂♂,清水俊英
2017.12.30,屏東縣霧台郷,1♂1♀,飯田晋一郎
2018.2.7,高雄市茂林區,多数exs.,林 本初
2018.3.10,社頂自然公園,1♂3♀,大橋豊嗣
2018.4.24,南投縣南山溪,多数exs.
2018.4.26,台北市動物園探索谷,2♂♂
2018.11.3,屏東縣社頂自然公園,多数exs.
2018.11.8,台北市立動物園探索谷,1♂2♀♀
2019.2.16,社頂自然公園,1♂,荻野秀一
2019.7.24,高雄市寿山,2♂♂

・オオゴマダラ 大白斑蝶 (台湾産)   Idea leuconoe clara (Butler, 1867)   沖縄本島・台湾亜種


写真数: 55枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産は,clara(沖縄本島・台湾亜種),riukiuensis(八重山亜種) に分かれている。台湾の本種は,沖縄本島と同じ亜種になっている。
 開長100〜125mm。大型のマダラチョウで,森林だけでなく,街中でもゆっくりと飛翔する姿が見られた。
【雌  雄】 ♀は,若干,黒斑が発達するが,顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 周年,年数回発生している。3月上旬には,社頂公園や台東縣蘭嶼では多数の個体が発生していた。
【生息地】  台湾の北部と南部の低標高(〜1000m)の常緑広葉樹林,海岸林で見られる。
 台北市立動物園虫虫探索谷,南部の墾丁国家公園社頂自然公園,台東市の知本渓台東縣蘭嶼,新北市万里區,新北市瑞芳區南雅で見られた。南投縣の埔里の町の中を優雅に飛ぶ本種を見ることができたが,これは飼育個体と思われる。
【分  布】  種としては,台湾以外では,マレーシア,シンガポール,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,日本の奄美大島・沖縄本島八重山諸島に分布している。
 中国には分布していない。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2009.2.26,墾丁国家公園,2exs.,荻野秀一
2009.2.27,墾丁国家公園,3exs.,荻野秀一
2013.4.4,墾丁国家公園,3exs.
2013.4.10,台北動物園探索谷,1♀
2014.3.4,墾丁国家公園,多数exs.
2014.3.5,社頂自然公園,多数exs.
2014.3.6,社頂自然公園,多数exs.
2014.5.28,社頂自然公園,8exs.
2014.5.30,社頂自然公園,6exs.
2015.6.28,南投縣埔里,1ex.
2016.3.6,台東縣蘭嶼,多数exs.
2016.3.7,台東縣蘭嶼,多数exs.
2016.3.31,墾丁国家公園,1♂1♀,多田和夫
2017.8.20,新北市万里區,2♂♂
2017.12.29,社頂自然公園,1ex.,飯田晋一郎
2018.3.11,社頂自然公園,多数exs.,大橋豊嗣
2018.4.26,台北市動物園探索谷,3exs.
2018.10.26,屏東縣社頂自然公園,1ex.,林 本初
2018.7.12,新北市瑞芳區南雅,3exs.
2018.11.3,屏東縣社頂自然公園,多数exs.
2018.11.8,台北市立動物園探索谷,3exs. 
2019.2.15,社頂自然公園,1♂1♀,荻野秀一



・オオゴマダラ 大白斑蝶 (緑島亜種) (台湾産)   Idea leuconoe kwashotoensis Sonan, 1928   台湾緑島亜種

♂ 表
写真数: 2枚

♂ 裏
出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  台湾本島の南東にある緑島のみに見られる亜種で,前後翅の黒斑が発達し黒化する。
 開長100〜115mm。習性は,本島のオオゴマダラと同じである。
【雌  雄】 ♀は,若干,黒斑が発達するが,顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】 台湾本島の南東にある緑島の低標高(〜280m)の常緑広葉樹林,海岸林で見られる。 
【分  布】  種としては,台湾以外では,マレーシア,シンガポール,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,日本の奄美大島・沖縄本島八重山諸島に分布している。
 中国には分布していない。
【近似種】 台湾緑島亜種は,台湾本島のオオゴマダラと似ているが,黒色斑が発達する。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録

・オオムラサキマダラ 大紫斑蝶 (台湾産)    Euploea phaenareta juvia Fruhstorfer,1908   台湾亜種


写真数: 1枚
(参考:フィリピン産)


出現頻度
☆☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 近年,絶滅し,台湾産のルリマダラ属としては,最大の大きさであった。
【雌  雄】 ♂は,前翅の後縁付近に性標があり,翅形は丸くなる。♀は,前翅の外縁の翅形は直線的になるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生していた。
【生息地】 台湾の南部で比較的数多く見られ,中北部では少なかった。1960年代以降の記録はない。
【分  布】  種としては,台湾以外では,フィリピンに分布している。
 中国には分布していない。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録1908.6.2〜15,屏東縣恒春,多数exs.,Fruhstorfer1928.8.2,宜蘭市,1ex.,野村1931.1.16,台北市,1ex.,野村
1938.8.20,1ex.,台北市,楚南1940.8.28,台北市,1ex.,楚南

・オオカバマダラ  帝王斑蝶    Danaus plexippus plexippus (Linnaeus, 1758)


写真数: 3枚
(参考:ハワイ産)


出現頻度
☆☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 迷蝶,偶産蝶である。1990年以降の記録はない。緩やかに飛び,飛翔力が高く,アメリカ大陸での大移動は有名である。
【雌  雄】 ♂は,後翅裏面後角付近に黒色の性標があるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 5月〜7月に記録がある。
【生息地】 台南市,高雄市,嘉義市,台北市,台中市で記録が出ている。
【分  布】  種としては,ビルマ,インドシナ,フィリピン,中国,マレーシア,ボルネオ,インドネシア,セレベス,スマトラ,ジャワ,ニューギニア,オーストラリア,ハワイ島日本の南西諸島に記録があるが,定着しているのは,ニューギニア,オーストラリアだけで,他は偶産蝶の可能性が高い。
 中国では,広東省で記録がある。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































記録
(参考)2017.7.1,ハワイ・オアフ島,1♂,足立幸子
(参考)2018.12.1,ハワイオアフ島,多数exs.,BANTOW(バントー)PDGA#8020

・コウトウマダラ K虎斑蝶   Danaus melanippus edmondii (Lesson, 1837)


写真数: 1枚
(参考:フィリピン産)


出現頻度
☆☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 迷蝶である。
【雌  雄】 ♂は,後翅裏面後角付近に黒色の性標があるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 6月,7月,9月に記録がある。
【生息地】 蘭嶼,日月潭,埔里で記録が出ている。
【分  布】 種としては,インド東部,ビルマ,インドシナ,フィリピン,マレーシア,ボルネオ,インドネシア,セレベス,スマトラ,ジャワに分布しており,日本の南西諸島でも記録が出ている。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































記録1923.9.23,蘭嶼,1♀,松村松年1956.7.21,埔里,1♂,村山1956.7.22,日月潭,1♂,村山
1957.6.12,蘭嶼,1♀,陳 維寿


・ルソンアサギマダラ 魯斯絹斑蝶    Parantica luzonensis luzonensis (C. Felder et R. Felder, 1863)


写真数: 1枚
(参考:フィリピン産))


出現頻度
☆☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 迷蝶,偶産蝶である。緩やかに飛び,各種の花に集まる。
【雌  雄】 ♂は,後翅裏面後角付近に性標があるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 不明
【生息地】 詳細は不明
【分  布】 種としては,フィリピン,セレベス,ジャワ,チモール,ニューギニア,オーストラリアに分布している。日本の南西諸島でも記録がある。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































記録


クロイワマダラ 斯温遜紫斑蝶    Euploea swainson swainson (Godart, [1824])


写真数: 1枚
(参考:フィリピン産)


出現頻度
☆☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 迷蝶,偶産蝶である。緩やかに飛び,各種の花に集まる。
【雌  雄】 ♂は,前翅に性標があり,後縁は丸く張り出し,♀は,前翅後縁が直線状になるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 不明
【生息地】 詳細は不明
【分  布】 種としては,フィリピン,スールー諸島,セレベスに分布し,日本の南西諸島でも記録がある。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































記録


ガランピマダラ 幻紫斑蝶    Euploea core godartii Lucas, 1853

♀ 表
写真数: 2枚
(参考:フィリピン産)

♀ 裏
出現頻度
☆☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 迷蝶,偶産蝶である。緩やかに飛び,各種の花に集まる。
【雌  雄】 ♂は,前翅後縁は丸く張り出し,♀は,前翅後縁が直線状になるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 年2〜3回,発生している。
【生息地】 澎湖諸島では,定着し始めている。
【分  布】  種としては,インド,スリランカ,ビルマ,インドシナ,中国,マレーシア,フィリピン,スマトラ,ジャワに分布しており,日本の南西諸島でもきろくされている。
 中国では,雲南省,広西區,広東省,海南省に分布している。
【近似種】 ルリマダラに似ているが,♂は前翅表面の翅頂付近が白化し,後翅表面の亜外縁には,楕円形の薄い白斑が直線的に並び,後翅裏面の中央には,5〜6個の白点があるので,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































記録


・シロオビマダラ  (台湾産)    Euploea camaralzeman cratis Butler, 1866


写真数: 9枚


出現頻度
☆☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 迷蝶である。日本産と同じ亜種である。開長70〜80mm。他のマダラチョウと飛び方は非常によく似ていて,ゆっくりと飛んでいた。数分間,吸蜜していたが,その後は,ジャングルの方向へ飛び去って行った。
【雌  雄】 ♂は,前翅の翅形がマルバネルリマダラ,マサキルリマダラのように丸みを帯び,♀は,前翅の後縁の翅形は直線的で,前後翅の白斑が発達するので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 日本の沖縄でも迷蝶として記録がある。この台湾での記録は,日本鱗翅学会誌 『YADORIGA』(No.251,2016)へ報告した。
【生息地】 台東市の沖にある離島・蘭嶼の南西部にある草むらに飛来した。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシアに分布し,日本の南西諸島ても記録がある。
 中国には分布していない。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2016.3.9,台東縣蘭嶼,1♀

クルークルリマダラ 默紫斑蝶   Euploea klugii erichsonii C. Felder et R. Felder, [1865]


写真数: 1枚
(参考:マレーシア産)


出現頻度
☆☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 迷蝶である。大型のルリマダラ類で,緩やかに飛び,各種の花に集まる。 
【雌  雄】 ♂は,前翅に性標があり,後縁は丸く張り出し,♀は,前翅後縁が直線状になるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 不明
【生息地】 詳細は不明
【分  布】  種としては,インド,タイ,マレーシア,ジャワ,ボルネオ,フィリピン,中国に分布している。日本の南西諸島でも記録がある。
 中国では,雲南省,海南省に分布している。
【近似種】 マルバネルリマダラに似ているが,本種は,前翅の翅形が尖るので,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































記録


・ホソチョウ 苧麻珍蝶 (台湾産)   Acraea issoria formosana (Fruhstorfer, 1912)    台湾亜種


写真数: 57枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長55〜70mm。明るい樹林の周辺で数頭が集まって飛んでいた。
【雌  雄】 ♀は,裏面の色が♂よりも薄い黄褐色で,前後翅の黒斑が発達するので,雌雄を区別することができる。
【生  態】  周年,年数回発生している。
 2013年,2014年は見つからず,2015年は宝来で見られ,2016年は,各地で見られた。年によって,発生数に変動が多いようである。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜2500m)の常緑広葉樹林,海岸林で見られる。
 高雄市宝来の河川敷,新北市烏来区福山村高雄市直瀬溪南投縣霧社南投縣本部溪南山溪高雄市田寮區,高雄市桃源區籐枝で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド北部,ヒマラヤ,インドシナ半島,インドネシア,中国の南西部・南部に分布している。
 中国では,西蔵區,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に分布している。雲南省に分布しているものは,別亜種 A.issoria sordice で,それ以外は,名義タイプ亜種 A.issoria issoria である。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2015.6.20,高雄市宝来,5♂♂2016.4.17,新北市福山村,3♂♂5♀♀2016.4.19,新北市福山村,3♂♂6♀♀
2016.4.20,新北市福山村,2♂♂3♀♀2016.4.22,新北市福山村,1♂2♀♀2016.4.23,新北市福山村,2♂2♀♀
2016.4.30,高雄市直瀬溪,2♂♂2♀♀2016.5.4,南投縣霧社,3♂♂,多田和夫2016.5.21,南投縣本部溪,1♂,多田和夫
2016.5.23,南投縣南山溪,1♂,多田和夫2017.8.26,高雄市田寮區,1♀2017.8.29,高雄市桃源區籐枝,1♂1♀
2018.10.19,南投縣南山渓,1♂,大橋豊嗣
2019.4.24,南投縣南山渓,1♀,安中弘行
2019.7.18,花蓮縣新城郷,5♂♂2♀♀
2022.7.10,南横公路,1♀,林 本初



・ミドリヒョウモン  (台湾産)   Argynnis paphia formosicola Matsumura, 1926   台湾亜種


写真数: 29枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産は,別亜種tsushimana である。開長70〜75mm。各種の花を訪れ,獣糞にも集まる。
【雌  雄】 ♀は,前翅の黒色斑が発達するので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 5月〜10月に,年1回発生している。
【生息地】
 台湾の低・中・高標高(500m〜3000m)の常緑広葉樹林,亜高山針葉樹林の周辺の草原で見られる。
 花蓮市碧緑神木慈恩で見ることができた。ちなみに,碧緑がある北部貫公路の明池国家森林遊楽区や拉拉山一体は,昆虫採集は禁止されている。
【分  布】  種としては,台湾以外では,ヨーロッパ,アフガニスタン,パキスタン,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,インドネシア,オーストラリア東部,中国の南西部・南部,日本に分布している。
 中国では,北西部の新疆ウィグル自治区から東北部の黒竜江省,南西部の雲南省,東部の浙江省まで,各地に分布し,いくつかの亜種に分かれている。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2015.6.28,花蓮市秀林郷碧緑,1♂,林 本初
2018.6.27,花蓮市碧緑神木,1♂2018.7.10,花蓮市碧緑慈恩,2♂♂

・ツマグロヒョウモン  (台湾産)   Argyreus hyperbius hyperbius (Linnaeus, 1763)  名義タイプ亜種


写真数: 43枚


出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産と同じ亜種である。開長65〜75mm。各種の花を訪れ,♂は占有行動をする。
【雌  雄】 ♀は,前翅の翅頂付近の色が黒紫色になるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】
 台湾の低・中・高標高(〜3000m)の常緑広葉樹林の周辺の草原,都市林で見られる。
 台湾の北部には発生地が多く,中部山岳や離島でも見られた。台東縣蘭嶼では,南西部の草原ではよく見られたが,他の場所では,ほとんど見られなかった。
【分  布】  種としては,台湾以外では,アフガニスタン,パキスタン,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,インドネシア,オーストラリア東部,中国の南西部・南部,日本の本州以南に分布している。
 中国では,西蔵區,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に,台湾や日本と同じ名義タイプ亜種が分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2014.6.10,南投縣本部渓,1♀2015.6.28,南投縣本部渓,1♀2015.7.12,陽明山二子坪,5♂♂1♀
2015.7.13,陽明山横峯古道,1♀2016.3.6,台東縣蘭嶼,3♂♂2016.3.7,台東縣蘭嶼,2♂♂
2016.3.8,台東縣蘭嶼,1♂2016.4.26,陽明山七星山,1♂2♀♀2016.5.18,太平山鳩之澤,1♂1♀
2016.5.20,羅東新城溪,1♂1♀2016.6.15,苗栗縣三義,1♂1♀2016.6.25,新北市汐平路仁愛橋,1♂
2016.6.25,新北市五堵,1♂2016.6.27,陽明山二子坪,2♂♂1♀2017.4.5,陽明山大屯自然公園,3♀♀
2017.7.13,拉拉山上巴陵,1♂2017.7.24,南投縣恵孫林場,1♀2017.8.16,南投縣松崗,1♂
2019.7.19,陽明山大屯自然公園,1♂1♀


・ウラベニヒョウモン  (ウラベニヒョウモンモドキ) (台湾産)   Phalanta phalantha phalantha (Drury, [1773])    名義タイプ亜種


写真数: 49枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産と同じ亜種である。開長50〜60mm。墾丁小湾ではヤナギ類,高雄市宝来ではイイギリ科のトゲイヌツゲを食樹としており,十数頭の個体が集まっていた。♂は飛び回っていてなかなか止まらない。♀は時々静止するので,撮影することができた。
【雌  雄】 ♀は,黒斑が発達し,後翅裏面の中央付近に褐色の帯が出現するので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中標高(〜1000m)の海岸林,沼地,公園などで見られる。
 南部の墾丁国家公園墾丁小湾高雄市宝来,高雄市田寮區,高雄市左営區,南投縣本部渓,台東縣池上郷で見られた。発生地は点在して少ないが,発生地では多産することが多い。屏東縣台南市でも撮影された。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島(シンガポールタイ),フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,オーストラリア西部,中国の南西部・南部,日本の八重山諸島に分布している。
 中国では,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に,台湾や日本と同じ名義タイプ亜種が分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2014.3.4,墾丁国家公園,1♂2014.6.1,墾丁小湾,5♂♂2♀♀2015.6.22,高雄市宝来,多数exs.
2016.6.8,高雄市宝来,多数exs.2017.7.29,高雄市田寮區,2♂♂2017.7.30,高雄市田寮區,1♂
2018.1.1,屏東縣台南市,1♀,飯田晋一郎
2018.1.1,屏東縣台南市,1♂1♀,高崎 明
2018.11.2,高雄市左営區,3♂♂
2018.11.5,南投縣本部渓,1♂2019.7.14,台東縣池上郷,多数exs.
2022.4.29,台南市,1♂,林 本初

・パレスヒメヒョウモン  (台湾産)   Boloria pales yangi Hsu & Yen,1997   台湾亜種


写真数: 1枚
(参考:フランス産)


出現頻度
☆☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 台湾の中部の高原地帯にある草原に生息していたが,絶滅した。
【雌  雄】 ♀は,黒斑が発達し,後翅裏面の中央付近に褐色の帯が出現するので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 5月に発生していた記録がある。
【生息地】 台湾の中部山岳地帯にある梨山での記録がある。
【分  布】  種としては,ヨーロッパ,ヒマラヤ,中央アジア,中国に分布している。
 中国では,新疆ウィグル自治區,西蔵區,四川省に分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録1964.5.10,梨山,記録者不明

・タイワンキマダラ  (台湾産)   Cupha erymanthis erymanthis (Drury, [1773])     名義タイプ亜種


写真数: 50枚


出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産と同じ亜種である。開長50〜60mm。個体数はかなりいるが,人の気配に敏感でなかなか止まらない。止まってもすぐに飛び立つ習性があり,花に吸蜜に来ているとき以外は撮影が難しかった。
【雌  雄】 ♀は,若干,黒斑が発達するが,生態写真では顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中標高(〜1200m)の常緑広葉樹林,海岸林,沼地,公園で見られる。
 南部の墾丁国家公園社頂自然公園,中部山岳の南投縣本部渓台北市立動物園虫虫探索谷南投縣恵孫林場苗栗縣三義台北市剣南山台北市聖人瀑布南投縣霧社台北市剣南山,台南市龍崎區で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島(マレーシアシンガポールラオスタイ),ボルネオ島,インドネシア,中国の南西部・南部,日本の八重山諸島に分布している。
 中国では,西蔵區,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に,台湾や日本と同じ名義タイプ亜種が分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2009.2.27,墾丁国家公園,1ex.,荻野秀一
2009.2.26,墾丁国家公園,1ex.,荻野秀一
2009.2.28,墾丁国家公園,1ex.,荻野秀一
2013.4.2,墾丁国家公園,3exs.
2014.3.4,墾丁国家公園,2exs.
2014.3.5,墾丁国家公園,3exs.
2014.3.6,墾丁国家公園,2exs.
2015.7.2,南投縣本部溪,1ex.
2015.7.11,台北動物園探索谷,1ex.
2016.3.30,社頂自然公園,1ex.,多田和夫
2016.6.12,南投縣恵孫林場,2exs.
2016.6.16,苗栗縣三義,1ex.
2017.3.27,台北市剣南山,3exs.
2017.4.4,台北市聖人瀑布,1ex.
2017.7.18,谷関松鶴,2exs.
2017.7.25,南投縣霧社,1ex.
2017.8.20,新北市万里區,1ex.
2017.8.23,台北市剣南山,1♀2exs.
2017.8.27,台南市龍崎區,3exs.
2017.10.9,陽明山横峯古道,1ex.,清水俊英
2017.12.29,社頂自然公園,1ex.,飯田晋一郎
2018.3.10,社頂自然公園,1ex.,大橋豊嗣
2018.4.26,台北市立動物園探索谷,1ex.
2018.11.3,屏東縣社頂自然公園,3exs.
2019.2.16,社頂自然公園,1ex.,荻野秀一
2019.7.16,花蓮市緑水歩道,1ex.2019.7.19,台北市剣南山,1ex.
2019.7.20,台北市北投,1ex.
2020.4.29,台北市内湖区,1ex.,池田千亜紀


・カバタテハ  (台湾産)   Ariadne ariadne pallidior (Fruhstorfer, 1899)


写真数: 30枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長45〜52mm。近年,個体数が減っている。日陰を好み,明るい場所を避けて飛ぶ習性がある。
【雌  雄】 ♂は,前翅裏面の後縁部に暗褐色の性標があるので,裏面が見えれば雌雄を区別することができるが,翅表は雌雄同形なので,翅表だけでは,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中標高(〜1300m)の常緑広葉樹林,海岸林,荒地,河川堤防で見られる。
 南投縣本部溪の渓流沿いの草むらで見られた。しかし,その後,のべ3日間に渡って調べたが,見つけることはできなかった。その後,南山渓の林道でも1度だけ,見ることができた。屏東縣台南市でも撮影された。
 2019年7月,台東縣の池上郷にある水路(1q程)では,午前中に8頭のカバタテハを確認することができた。しかし,午後になると全くいなくなり,周辺を探しても見つからなかった。1日の中でもかなり広い範囲を移動していることが分かった。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,ボルネオ島,インドネシア,中国の南西部・南部,日本の八重山諸島に分布している。
 中国では,西蔵區,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,江蘇省,浙江省,福建省に分布している。広東省,海南省に分布しているものは,別亜種 A.ariadne altenus で,それ以外は,名義タイプ亜種 A.ariadne ariadne である。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2016.2.29,高雄市田寮區,1♂2exs.,林 本初
2017.7.21,南投縣本部溪,2♂♂
2017.9.6,南投縣南山溪,1♂
2018.1.1,屏東縣台南市,1ex.,飯田晋一郎
2019.4.22,南投縣本部溪,1ex.安中弘行
2019.7.14,台東縣池上郷,8exs.
2022.11.25,台南市将軍區,1♀,林 本初


イチモンジチョウ亜科は,ここをクリックすると見ることができます

タテハチョウ亜科〜クビワチョウ亜科は,ここをクリックすると見ることができます

ジャノメチョウ亜科1は,ここをクリックすると見ることができます

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