台湾の蝶 <タテハチョウ科4- ジャノメチョウ亜科2> 


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テングチョウ亜科〜カバタテハ亜科は,ここをクリックすると見ることができます

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タテハチョウ亜科〜クビワチョウ亜科は,ここをクリックすると見ることができます

ジャノメチョウ亜科1は,ここをクリックすると見ることができます。(容量の関係で,別ページにしてあります)

・アリサンキマダラヒカゲ 黄斑蔭眼蝶 (台湾産)   Neope pulaha didia Fruhstorfer, 1911   台湾亜種


写真数: 12枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長50〜60mm。飛び方は速いが,すぐに地上に止まるので,撮影はしやすかった。
【雌  雄】 ♀は,黄褐色斑が発達し,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 3月下旬〜11月上旬に,年数回発生している。
【生息地】  台湾の中・高標高(1200m〜3000m)の常緑広葉樹林,ササ原で見られる。
 発生地が局部的で,撮影が難しい種の一つである。中部山岳にある梨山の晉元橋(標高1858m),南投縣梅峰で撮影できた。南投縣合歓山(標高3132m)でも見られたが,寸前のところで飛び立ってしまい撮影できなかった。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド北部,ヒマラヤ,インドシナ半島北部,中国の南西部・南部に分布している。
 中国では,西蔵區,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,浙江省,福建省に,別亜種 N.pulaha ramosa が分布している。
【近似種】  タイワンキマダラヒカゲに似ているが,本種は,後翅裏面の前縁や中室の斑が白くなることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2015.7.4,梨山晉元橋,1♂2015.7.6,梨山晉元橋,1♂2016.5.8,南投縣合歓山,1ex.
2018.4.23,南投縣梅峰,1♂2018.6.25,花蓮市碧緑開原,2♂♂

・タイワンキマダラヒカゲ 布氏蔭眼蝶 (台湾産)   Neope bremeri taiwana Matsumura, 1919    台湾亜種


写真数: 71枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長60〜65mm。飛び方は速いが,すぐに地上に止まるので,撮影はしやすかった。ワタナベキマダラヒカゲは,本種の春型であった。
【雌  雄】 ♀は,黄褐色斑が発達し,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 2月〜11月に,年数回発生しているが,少ないチョウである。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(200m〜3000m)の常緑広葉樹林,竹林で見られる。
 発生地が局部的で,撮影が難しい種の一つである。中部山岳の本部渓拉拉山上巴陵花蓮市碧緑神木桃園市林班口で見られた。南投県仁愛郷屯原,高雄市藤枝でも撮影された。
【分  布】  種としては,台湾以外では,中国全土に分布している。
 中国では,遼寧省,河北省,山東省,河南省,江蘇省,安徽省,湖北省,浙江省,江西省,湖南省,福建省,広東省,広西區,雲南省,四川省,西蔵區に,名義タイプ亜種 N.bremeri bremeri が分布している。
【近似種】  アリサンキマダラヒカゲに似ているが,本種は,前翅裏面中央の白条がジグザグになること,裏面の眼状紋の黒褐色斑が丸くなることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
1973.3.23,南投縣南山渓,1♂
2014.6.10,南投縣本部渓,1♂
2016.6.10,南投縣本部渓,1♂
2016.6.19,拉拉山上巴陵,1♂
2016.10.4,南投県仁愛郷屯原,1♂,林 本初
2017.7.11,拉拉山上巴陵,3♂♂
2017.7.11,拉拉山林斑口,1♀
2017.7.12,拉拉山上巴陵,1♂
2017.7.13,拉拉山上巴陵,2♂♂
2018.6.26,花蓮市碧緑神木,2♂♂
2018.6.27,花蓮市碧緑神木,2♂♂
2018.7.2,桃園市上巴陵,1♂
2018.7.3,桃園市上巴陵,1♀
2018.7.3,桃園市林班口,1♂1♀
2018.7.4,桃園市上巴陵,5♂♂
2018.7.7,花蓮市碧緑神木,1♀
2018.7.9,花蓮市碧緑神木,1♀
2019.7.17,花蓮市碧緑,1♂
2019.10.3,高雄市桃源區籐枝,1♂,林 本初

・シロキマダラヒカゲ 白斑蔭眼蝶 (台湾産)   Neope armandii lacticolora (Fruhstorfer,1908)   台湾亜種


写真数: 21枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長65〜72mm。飛び方は速いが,すぐに地上に止まるので,撮影はしやすかった。
【雌  雄】 ♀は,表面の黄白色斑が発達し,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 3月下旬〜11月に,年数回発生している。
【生息地】  台湾の中・高標高(1000m〜3000m)の常緑広葉樹林,ササ原で見られる。
 分布域が狭く,なかなか撮影出来ない種の一つである。中部山岳にある松崗の国民賓館(標高1713m)で見られた。南投県仁愛郷屯原,南投縣ナールー湾でも撮影された。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド北部,インドシナ半島北部,中国の南西部・南部に分布している。
 中国では,西蔵區,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,浙江省,福建省に分布している。浙江省,福建省に分布しているものは,別亜種 N.armandii fusca で,それ以外は,名義タイプ亜種 N.armandii armandii である。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2016.5.6,南投縣松崗青青草原,1♂
2016.10.13,南投県仁愛郷屯原,2♂♂1♀,林 本初
2018.10.20,南投縣ナールー湾,1♂,大橋豊嗣
2019.4.26,南投縣青青草原,1♂,安中弘行



・ウラキマダラヒカゲ 褐翅蔭眼蝶 (台湾産)   Neope muirheadi nagasawae Matsumura,1919   台湾亜種


写真数: 63枚


出現頻度
★★★★
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長60〜70mm。飛び方は速いが,すぐに地上に止まるので,撮影はしやすかった。低温型と高温型があり,高温型は,後翅裏面の黄白帯がよく発達する。
【雌  雄】 生態写真では,顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】
 周年,年数回発生している。
 3月上旬から下旬にかけて,台北市立動物園虫虫探索谷では,数多くの個体が見られ,6月下旬には,台湾の各地で多数の個体を見ることができた。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜2500m)の常緑広葉樹林,ササ原で見られる。
 台湾の北部,中部山岳,南部など各地で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インドシナ半島北部,中国の南西部・南部に分布している。
 中国では,雲南省,四川省,河南省,陳西省,湖南省,湖北省,湖南省,江西省,広東省,海南省,福建省に分布している。雲南省,四川省に分布しているものは,別亜種 N.muirheadi felderi で,それ以外は,名義タイプ亜種 N.muirheadi muirheadi である。
【近似種】  タイワンキマダラヒカゲに似るが,本種は,前翅裏面中央の黄白帯が,本種は直線的に鮮明に表れること,後翅裏面中室付近の斑紋が不明瞭になることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2014.3.17,台北動物園探索谷,1ex.
2014.6.9,南投縣本部渓,1ex.
2014.6.10,南投縣本部渓,1ex.
2014.6.11,南投縣本部渓,1ex.
2015.4.4,拉拉山,1ex.,林 本初
2015.6.28,南投縣本部渓,5exs.
2015.7.8,拉拉山巴陵,2exs.
2015.7.9,拉拉山下巴陵,4exs.
2016.3.4,台北動物園探索谷,5exs.
2016.3.5,台北動物園探索谷,1ex.,多田和夫
2016.3.21,台北動物園探索谷,9exs.
2016.4.3,陽明山,1ex.,多田和夫
2016.4.16,台北動物園探索谷,4exs.
2016.4.29,高雄市玉山,1ex.
2016.4.30,高雄市直瀬溪,2exs.
2016.5.7,南投縣本部渓,3exs.
2016.6.6,高雄市直瀬溪,1ex.
2016.6.8,高雄市宝来,1ex.
2016.6.17,苗栗縣三義,5exs.
2016.6.20,拉拉山下巴陵,1ex.
2017.3.28,新北市烏来区福山村,1ex.
2017.3.30,新北市熊空,1ex.
2017.4.3,新北市烏来区福山村,1ex.
2017.4.4,台北市聖人瀑布,2exs.
2017.7.10,拉拉山上巴陵,多数ex.
2017.7.11,拉拉山上巴陵,多数ex.2017.7.12,拉拉山上巴陵,多数ex.
2017.7.14,拉拉山上巴陵,多数ex.2018.5.2,拉拉山上巴陵,2ex.,高崎 明2018.7.2,桃園市上巴陵,多数ex.
2018.7.3,桃園市上巴陵,多数ex.2018.7.4,桃園市上巴陵,多数ex.
2019.4.3,新北市烏来福山村,1ex.,大橋豊嗣
2019.4.7,南投縣本部溪,1♂,大橋豊嗣
2019.7.14,台東縣池上郷,1ex.

・コジャノメ 眉眼蝶 (台湾産)   Mycalesis francisca formosana Fruhstorfer,1908   台湾亜種


写真数: 105枚


出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産は,別亜種perdiccas である。開長42〜48mm。飛び方はあまり速くなく,すぐに葉上に止まるので,撮影はしやすかった。数は,あまり多くない。
【雌  雄】 ♀は,裏面の眼状紋が発達し,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】  周年,年数回発生している。
 3月中旬・下旬,4月中旬の台北市立動物園虫虫探索谷では,多数の個体を確認できた。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
 台湾の北部,中部山岳,南部など各地で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド北部,ヒマラヤ,インドシナ半島北部,中国の中南部・東北部,朝鮮半島,日本の本州以南に分布している。
 中国では,河北省,山東省,河南省,江蘇省,安徽省,湖北省,浙江省,江西省,湖南省,福建省,広東省,広西區,雲南省,四川省,西蔵區に,名義タイプ亜種 M.francisca francisca が分布している。
【近似種】  コヒトツメジャノメに似ているが,本種は,裏面の亜外縁が薄紫色になること,線状斑が丸みを帯び,前翅前縁で基部側に折れ曲がることで区別ができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2013.4.8,南投縣南山渓,1♂
2014.3.8,台東市知本溪,2♂♂
2014.3.10,台東市知本溪,3♂♂
2014.3.11,台東市知本溪,2♀♀
2014.3.15,南投縣南山渓,2♀♀
2014.3.17,台北動物園探索谷,多数exs.
2014.6.3,台東市知本渓,1♂
2014.6.10,南投縣本部渓,1♂
2014.6.10,南投縣本部渓,3♂♂
2015.7.12,陽明山二子坪,1♀
2016.3.4,台北動物園探索谷,多数exs.
2016.3.5,台北動物園探索谷,1ex.,多田和夫
2016.3.10,台東市知本溪,1♂
2016.3.18,南投縣本部渓,1♂1♀
2016.3.21,台北動物園探索谷,多数exs.
2016.4.3,陽明山,1♂1♀,多田和夫
2016.4.16,台北動物園探索谷,多数exs.
2016.4.19,新北市烏来区福山村,多数exs.
2016.4.22,新北市烏来区福山村,多数exs.
2016.4.23,新北市烏来区福山村,多数exs.
2016.4.29,高雄市玉山梅山口,1♂
2016.5.5,南投縣南山渓,1♂
2016.5.7,南投縣本部渓,2♂♂
2016.5.20,羅東新城溪,1♂
2016.5.26,羅東清水溪,1♀
2016.6.14,南投縣本部渓,2♂♂
2016.6.22,拉拉山上巴陵,1♀
2016.6.24,新北市烏来,1♀
2016.6.27,陽明山二子坪,1♂
2016.6.27,陽明山横峰古道,1♀
2017.3.28,新北市烏来区福山村,1♀
2017.3.29,新北市烏来区桶後林道,1♀
2017.4.1,台北動物園探索谷,2♂♂
2017.4.2,基隆市七堵,1♀
2017.7.11,拉拉山上巴陵,2♂♂
2017.7.12,拉拉山上巴陵,1♀
2017.7.14,拉拉山上巴陵,1♂
2017.7.25,拉拉山上巴陵,2♂♂
2017.7.28,台東縣達仁區,1♂3♀♀
2017.8.26,高雄市田寮區,1♀
2017.8.29,高雄市桃源區籐枝,1♀
2017.8.31,台南市東山區,1♂
2018.6.25,花蓮市碧緑神木,1♂1♀
2018.6.27,花蓮市碧緑神木,1♂
2018.11.5,南投縣本部渓,1♂
2018.11.6,南投縣本部渓,1♂
2019.4.5,台北市陽明山,1♀,大橋豊嗣
2019.7.9,花蓮市碧緑,1♀
2019.7.16,花蓮市新白楊,2♂♂1♀

・ヒメジャノメ 稻眉眼蝶 (台湾産)   Mycalesis gotama nanda Fruhstorfer,1908   台湾亜種

♂  低温期型
写真数: 15枚

♀  高温期型
出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産は,別亜種fulginia である。開長40〜45mm。飛び方はあまり速くなく,すぐに葉上に止まる習性がある。少ない種の一つである。
【雌  雄】 ♀は,裏面の眼状紋が発達し,地色が薄くなるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】  周年,年数回発生している。
 3月中旬の台東市知本溪楽山では,4頭を確認できた。
【生息地】  台湾の低〜高標高(〜2000m)の草地,水田周辺,荒地,河川堤防などで見られる。
 台湾の北部,中部山岳,南部など各地で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インドシナ半島北部,中国の南西部・南部・東北部,朝鮮半島,日本に分布している。
 中国では,河北省,山東省,河南省,江蘇省,安徽省,湖北省,浙江省,江西省,湖南省,福建省,広東省,広西區,雲南省,四川省,西蔵區に,別亜種 M.gotama oculata が分布している。
【近似種】  コヒトツメジャノメに似ているが,本種は,裏面の亜外縁が薄褐色になること,線状斑が薄褐色で滑らかな曲線になることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2013.4.6,墾丁国家公園,2♂♂2014.6.7,南投縣眉渓,1♀2016.3.12,台東市知本溪楽山,2♂♂2♀♀
2016.4.22,新北市烏来区福山村,1♀2016.5.20,羅東新城溪,2♂♂2016.5.22,羅東寒溪,1♂1♀
2016.5.26,羅東清水溪,1♂1♀
2019.4.3,新北市烏来福山村,1♂,大橋豊嗣


・カギコジャノメ 罕眉眼蝶 (台湾産)   Mycalesis kagina Fruhstorfer, 1908   台湾特産種


写真数: 30枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 台湾産の本種は,これまで M. suavolens の台湾亜種 kagina とされていたが,Hsu et al. (2019) によって,遺伝子系統解析,交尾器,斑紋,生態等が比較検討され,独立種となった。
 開長47〜55mm。台湾産蝶類の中でも最も少ない種の一つである。本種の撮影のため,発生地を4ヶ所,計6回探索し,ようやく4回目に1頭,6回目に3頭を撮影することができた。パイナップル液のトラップにはよく反応し,その場を飛び回り,固執性が高いことが分かった。人に対する警戒心は,あまり強くなく,すぐに止まるので撮影は容易であった。交尾の様子を撮影できるのは非常に稀で,今だに食草は不明である。
【雌  雄】 生態写真では,顕著な違いはないが,♀は若干,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる場合がある。
【生  態】 3月〜10月に,年数回発生している。 
【生息地】  台湾の中部の低・中標高(100m〜1300m)の常緑広葉樹林で見られる。
 分布域が狭く,発生地も局部的で,個体数も少なく,撮影が難しい種の一つである。台南市東山區で撮影することができた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インドシナ半島北部に分布している。
 中国には分布していない。
【近似種】  コヒトツメジャノメに似ているが,本種は,翅形が丸く,後翅裏面の中央の斑紋が鮮明であるので区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2015.10.29,台南市東山區,2exs.,林 本初2017.4.4,台南市東山區,4exs.,林 本初2017.8.26,台南市東山區,1♂
2017.8.31,台南市東山區,1♂2♀♀



・ヒメヒトツメジャノメ 曲斑眉眼蝶 (台湾産)   Mycalesis perseus blasius (Fabricius,1798)

♂  高温期型
写真数: 18枚

♀  低温期型
出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長37〜42mm。日本産(迷蝶)の亜種名は未定である。草木の間を低く飛ぶ習性があり,なかなか止まらない。
【雌  雄】 ♂は,前翅後縁部,後翅前縁部が極端に湾曲するので,雌雄を区別することができる。
【生  態】  周年,年数回発生している。
 春から夏にかけては,個体数が少なく,秋から冬にかけては,かなり多くなる種である。
【生息地】  台湾の中部・南部の低・中標高(〜1000m)の常緑広葉樹林,荒地で見られる。
 集落の内部やその周辺の雑木林で発生したり,低山地の林道で見られるようであるが,発生地が局部的で,春から夏は個体数が少ないので,撮影が難しい種の一つである。高雄市田寮區,台南市新化區で撮影された。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島(ラオスタイ),フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北部,中国の南西部・南部・東部に分布し,日本の八重山諸島でも記録がある。
 中国では,西蔵區,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,浙江省,福建省に,名義タイプ亜種 M. perseus perseus が分布している。
【近似種】  キレバヒトツメジャノメに似ているが,本種は,前翅の翅頂付近の眼状紋の下部に小さな眼状紋が2つ出現することで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2014.9.18,高雄市田寮區,2♂♂林 本初
2014.12.27,高雄市田寮區,1♂林 本初
2015.2.19,高雄市田寮區,1♂林 本初
2017.12.21,台南市新化區,1♀林 本初
2018.1.1,屏東縣台南市,2♂♂,高崎 明
2018.1.1,屏東縣台南市,2♂♂,飯田晋一郎
2022.11.14,台南市左鎮區,1♀,林 本初
2022.11.28,台南市新化區,2♂♂1♀,林 本初


・キレバヒトツメジャノメ 切翅眉眼蝶 (台湾産)   Mycalesis mucianus Fruhstorfer,1908


写真数: 115枚


出現頻度
★★★★
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 Monastyrskii(2005)は,従来独立種とされてきた台湾産のキレバヒトツメジャノメ M.zonata は,インドシナを中心に分布する M.mucianus と同種との見解を示し,台湾産キレバヒトツメジャノメを種mucianus の亜種zonata として位置づけた。両個体群の交尾器等の特徴は一致するという(宇野彰,日本鱗翅学会誌YADORIGA aD245)。
 開長40〜47mm。草木の間を低く飛ぶ習性があり,なかなか止まらない。
【雌  雄】 生態写真では,顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】  周年,年数回発生している。
 3月中旬,高雄市宝来直瀬溪では,多数の個体が発生していた。
【生息地】  台湾の低・中標高(〜1500m)の常緑広葉樹林,竹林で見られる。
 台湾の北部,中部山岳,南部など各地で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インドシナ半島南東部,ボルネオ島,インドネシア,中国の南部に分布している。
 中国では,雲南省,広西區,江西省,広東省,海南省,福建省に分布している。
【近似種】  コヒトツメジャノメに似ているが,本種は,前翅の翅頂の形状が,直線的になることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2013.4.2,墾丁国家公園,2exs.
2013.4.8,南投縣南山渓,3exs.
2014.3.4,墾丁国家公園,3exs.
2014.3.8,台東市知本溪,4exs.
2014.3.10,台東市知本溪,1ex.
2014.3.11,台東市知本溪,2exs.
2014.3.14,南投縣南山渓,1ex.
2014.5.29,墾丁国家公園,1ex.
2014.6.2,台東市知本渓,2exs.
2014.6.3,台東市知本渓,3exs.
2014.6.4,台東市知本渓,4exs.
2014.6.7,南投縣南山渓,2exs.
2014.6.8,南投縣本部渓,1ex.
2014.6.9,南投縣本部渓,1ex.
2014.6.10,南投縣本部渓,1ex.
2014.6.11,南投縣本部渓,1♀
2015.6.16,台東市知本溪,1ex.
2015.6.17,台東市知本溪,1ex.
2015.6.18,台東市知本溪,1ex.
2015.6.28,南投縣本部渓,1ex.
2015.7.1,南投縣奥萬大,1ex.
2015.7.2,南投縣南山渓,1ex.
2015.7.11,台北動物園探索谷,1ex.
2015.7.13,陽明山横峯古道,2exs.
2016.3.5,台東市知本溪楽山,2exs.
2016.3.16,高雄市直瀬溪,7exs.
2016.4.16,台北動物園探索谷,1ex.
2016.4.26,台北動物園探索谷,2exs.
2016.4.29,高雄市玉山,1ex.
2016.4.30,高雄市直瀬溪,3exs.
2016.5.5,南投縣南山渓,1ex.
2016.5.7,台東市知本溪,2exs.
2016.5.26,羅東清水溪,1ex.
2016.6.6,高雄市直瀬溪,1ex.
2016.6.7,高雄市高中林道,2exs.
2016.6.8,高雄市宝来,1ex.
2016.6.12,南投縣恵孫林場,3exs.
2016.6.27,陽明山横峯古道,1ex.
2017.4.1,台北動物園探索谷,1ex.
2017.7.18,谷関松鶴,1ex.
2017.7.28,台東縣達仁區,2exs.
2017.8.26,高雄市田寮區,1ex.
2017.8.27,台南市龍崎區,1ex.
2017.9.12,新北市瑞芳區南雅,1ex.
2018.1.1,屏東縣台南市,1ex.,飯田晋一郎
2018.4.23,南投縣本部渓,3exs.
2018.4.24,南投縣南山渓,1ex.
2018.4.25,南投縣本部渓,3exs.
2018.10.21,南投縣本部渓,1ex.,大橋豊嗣
2018.10.29,南投縣本部渓,1ex.,安中弘行
2018.11.8,台北市剣南蝶園,1ex.
2018.12.31,高雄市田寮區,1ex.,高崎明
2019.1.3,屏東県北部,1ex.,高崎明
2019.4.5,台北市陽明山,1ex.,大橋豊嗣
2019.5.1,南投縣本部溪,1ex.高月陽生
2019.7.22,屏東縣霧台郷,2exs.
2022.8.30,台南市新化區,1♂1♀,林 本初
2022.10.19,台南市新化區,1ex.,林 本初
2022.10.24,台南市新化區,1ex.,林 本初
2022.11.21,台南市龍崎區,1ex.,林 本初

・マルバヒトツメジャノメ 小眉眼蝶 (台湾産)   Mycalesis mineus mineus (Linnaeus,1758)    名義タイプ亜種


写真数: 20枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長40〜45mm。草木の間を低く飛ぶ習性があり,なかなか止まらない。
【雌  雄】 ♀は,眼状紋が発達し,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生していると。
【生息地】  台湾の中部・南部の低・中標高(〜1000m)の常緑広葉樹林,竹林,荒地で見られる。
 発生地が局部的で,撮影が難しい種の一つである。台南市新化區,高雄市桃源區籐枝,台南市東山區で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド,インドシナ半島,インドネシア,中国の南西部・南部に分布している。
 中国では,雲南省,四川省,河南省,陳西省,湖南省,湖北省,湖南省,江西省,広東省,海南省,福建省に分布している。海南省に分布しているものは,別亜種 M.mineus nitobei で,それ以外は,台湾と同じ名義タイプ亜種である。
【近似種】  キレバヒトツメジャノメに似ているが,本種は,前翅の翅頂の形状が,本種では前種よりも滑らかな曲線になることで区別することができる。コヒトツメジャノメに似ているが,本種は,後翅後角部が突出するので区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2015.10.29,台南市新化區,1♂,林 本初
2017.8.28,台南市新化區,1♀
2017.8.29,高雄市桃源區籐枝,1♀
2017.8.31,台南市東山區,1♀
2019.8.23,台南市新化區,1♂,林 本初
2022.8.26,台南市龍崎區,1♂1♀,林 本初
2022.8.30,台南市新化區,1♂,林 本初
2022.10.12,台南市龍崎區,1♂,林 本初
2022.10.19,台南市新化區,1♀,林 本初
2022.10.2,台南市新化區,1♂,林 本初
2022.11.28,台南市新化區,2♀♀,林 本初


・タイワンコヒトツメジャノメ 淺色眉眼蝶  新種 (台湾産)   Telinga mara (Fruhstorfer,1908)   台湾特産種


写真数: 115枚


出現頻度
★★★★
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 本種は,これまでは,Mycalesis sangaica の台湾亜種 mara されていたが,Aduse-Poke et al. (2016) は,遺伝子系統解析と♂交尾器の形状から,mara を種に昇格させた。属名もTelinga に変更された。
 開長37〜42mm。木陰を好み,飛び方はあまり速くなく,すぐに葉上に止まる習性がある。
【雌  雄】 生態写真では,顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中標高(〜1500m)の常緑広葉樹林,竹林で見られる。
 台湾の北部,中部山岳,南部など各地で見られた。
【分  布】 台湾以外には分布せず,台湾の特産種である。
【近似種】  キレバヒトツメジャノメやマルバヒトツメジャノメに似ているが,本種は,前翅の翅頂の形状が,本種では丸みを帯びることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2013.4.3,墾丁国家公園,2exs.
2013.4.7,南投縣南山渓,1ex.
2013.4.8,南投縣南山渓,2exs.
2014.3.2,墾丁国家公園,1♀
2014.3.8,台東市知本溪,3exs.
2014.3.10,台東市知本溪,2exs.
2014.3.11,台東市知本溪,1ex.
2014.3.14,南投縣南山渓,3exs.
2014.3.15,南投縣南山渓,2exs.
2014.5.28,社頂自然公園,3exs.
2014.5.29,墾丁国家公園,2exs.
2014.5.31,墾丁国家公園,2exs.
2014.6.2,台東市知本渓,3exs.
2014.6.3,台東市知本渓,2exs.
2014.6.6,南投縣南山渓,3exs.
2014.6.7,南投縣南山渓,4exs.
2014.6.8,南投縣本部渓,3exs.
2014.6.10,南投縣本部渓,2exs.
2015.6.16,台東市知本溪,1ex.
2015.6.18,台東市知本溪,1ex.
2015.6.28,南投縣本部渓,2exs.
2015.6.30,南投縣本部渓,1ex.
2015.7.1,南投縣奥萬大,4exs.
2015.7.9,拉拉山下巴陵,2exs.
2016.3.5,台東市知本溪楽山,1ex.
2016.3.10,台東市知本溪,2exs.
2016.3.12,台東市知本溪,2♂♂2♀♀
2016.3.16,高雄市宝来直瀬溪,4♂♂1♀
2016.3.18,南投縣本部渓,2♂♂2♀♀
2016.4.29,高雄市玉山,1♀
2016.4.30,高雄市直瀬溪,1♀
2016.5.1,高雄市桃源,1♂1♀
2016.5.4,南投縣本部溪,1♂
2016.6.6,高雄市宝来直瀬溪,1♀
2016.6.7,高雄市高中林道,2♀♀
2016.6.8,高雄市宝来,1♀
2016.6.10,南投縣本部溪,1♂1♀
2016.6.15,苗栗縣三義,1♂1♀
2017.7.12,拉拉山上巴陵,3♂♂2♀♀
2017.7.13,拉拉山上巴陵,1♂
2017.7.14,拉拉山上巴陵,1♂1♀
2017.7.16,谷関八仙山,1♂1♀
2017.7.26,南投縣清清草原,1♂
2017.7.28,屏東縣大漢山,1♂
2017.7.29,台南市東山區,2♂♂
2017.8.17,南投縣本部溪,1♀
2017.8.25,台南市東山區,1♂
2017.8.29,高雄市桃源區籐枝,1♂
2018.7.2,桃園市上巴陵,1♂1♀
2018.10.22,南投縣本部渓,2♂♂,大橋豊嗣
2019.1.3,屏東県北部,1♀,高崎明
2019.1.3,屏東県霧台郷,1♀,田島 茂
2019.4.21,苗栗縣三義,1♀,安中弘行

・ナガサワジャノメ 永澤蛇眼蝶 (台湾産)   Minois nagasawae (Matsumura,1906)   台湾特産種


写真数: 41枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長45〜55mm。台湾の蝶類の中で,最も高い場所に生息するチョウである。日本のジャノメチョウと同じ属なので似ているが別種である。日本のジャノメチョウとは,あまり飛翔力がなく,すぐに止まる習性があるが,本種は,飛翔力があり,晴れていると,ずっと飛び続けていて,なかなか止まらないので,撮影することは難しかった。ところが,ガスが登ってきたり,曇ったりすると,飛んでいた個体は,落ちるように地上やニイタカヤダケの上に止まる習性があることが分かった。この習性は,日本の高山蝶にも共通してみられ,厳しい環境の中で生きていく方法の一つなのであろう。
【雌  雄】 ♀は,眼状紋が発達し,翅表の色が薄くなるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 7月〜11月に,年1回発生している。
【生息地】  台湾の高標高(2500m〜3900m)の高山草原,高山ササ原で見られる。
 合歓山の東峰の山頂近く(標高3500m)のニイタカヤダケの草原で見ることができた。ちなみに,合歓山がある明池国家森林遊楽区は,昆虫採集は禁止されている。
【分  布】 台湾以外には分布せず,台湾の特産種である。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2014.8.23,合歓山,1♀,林 本初
2017.8.19,合歓山東峰,4♂♂1♀
2017.9.2,合歓山東峰,2♂♂
2017.9.2,合歓山東峰,1♂
2017.9.9,合歓山東峰,8♂♂3♀♀
2017.9.10,合歓山東峰,10♂♂5♀♀

・ウスイロコノマチョウ 暮眼蝶 (台湾産)   Melanitis leda leda (Linnaeus, 1758)    名義タイプ亜種


写真数: 23枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産と同じ亜種である。開長55〜65mm。草木の間を低く飛ぶ習性がある。
【雌  雄】 生態写真では,顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中標高(〜1600m)の常緑広葉樹林,竹林,荒地で見られる。
 発生地が局部的で,撮影が難しい種の一つである。台東市の知本渓新北市五堵,台東縣達仁區,台南市新化區,台南市東山區で見られた。クロコノマチョウは各地で見られたが,本種は非常に少なかった。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北部・東部,中国の南西部・南部,日本の九州南部以南に分布している。
 中国では,河北省,山東省,河南省,江蘇省,安徽省,湖北省,浙江省,江西省,湖南省,福建省,広東省,海南省,広西區,雲南省,四川省,西蔵區に分布している。海南省に分布しているものは,別亜種 M.leda ismene で,それ以外は,台湾や日本と同じ名義タイプ亜種である。
【近似種】  クロコノマチョウに似ているが,本種は,翅形がやや細長く,前翅表面翅頂の白斑の傾きや裏面の斑紋が無紋になったり,細かい波紋が出ること,前翅表面翅頂の2つの白斑の傾きが外縁と平行になることで区別することができる。
 
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2014.3.8,台東市知本溪,1ex.2016.6.25,新北市五堵,2exs.2017.7.28,台東縣達仁區,1ex.
2017.8.28,台南市新化區,1ex.2017.8.31,台南市東山區,4exs.2019.7.14,台東縣池上郷,1ex.

・クロコノマチョウ 森林暮眼蝶 (台湾産)   Melanitis phedima polishana Fruhstorfer, 1908    台湾亜種


写真数: 48枚


出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  日本産は,別亜種oitensis である。開長55〜65mm。明るい場所に出てくることはほとんどなく,竹林や樹林の下草に止まることが多い。
 日本産と同じように,前翅や後翅の一部が発達する高温期型,翅形が丸い印象を与える低温期型がある。
【雌  雄】 生態写真では,顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】  周年,年数回発生している。
 3月中旬に宝来・直瀬溪では,たくさんの個体が発生していた。
【生息地】  台湾の低・中標高(〜2000m)の常緑広葉樹林で見られる。
 台湾の北部,中部山岳,南部など各地で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,インドネシア,中国の南西部・南部,日本の本州以南に分布している。
 中国では,河北省,山東省,河南省,江蘇省,安徽省,湖北省,浙江省,江西省,湖南省,福建省,広東省,海南省,広西區,雲南省,四川省,西蔵區に,別亜種 M.phedima bela が分布している。
【近似種】  ウスイロコノマチョウに似ているが,本種は,前翅表面翅頂の2つ白斑の傾きが外縁と平行にならないこと,裏面の斑紋が無紋になることはなく,細かい波紋が出ることがないことで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2013.4.7,南投縣南山渓,1ex.
2014.3.8,台東市知本溪,2exs.
2014.3.10,台東市知本溪,2exs.
2014.6.2,台東市知本溪,1ex.
2014.6.4,台東市知本溪,1ex.
2014.6.10,南投縣本部渓,1♂1♀
2014.6.11,南投縣本部渓,1ex.
2015.7.1,南投縣奥萬大,1ex.
2016.3.5,台東市知本溪楽山,3exs.
2016.3.16,高雄市直瀬溪,6exs.
2016.3.17,高雄市宝来,2exs.
2016.3.18,南投縣本部渓,1ex.
2016.3.21,台北動物園探索谷,1ex.
2016.4.1,南投縣本部渓,1ex.,多田和夫
2016.4.30,高雄市宝来直瀬溪,2exs.
2016.5.1,高雄市桃源,1ex.
2016.5.20,羅東新城溪,1ex.
2016.5.25,羅東清水溪,1ex.
2016.6.6,高雄市直瀬溪,4exs.
2017.3.29,新北市烏来区桶後林道,1ex.
2017.7.10,拉拉山上巴陵,1ex.
2017.7.14,拉拉山上巴陵,1ex.
2017.7.18,谷関松鶴,1ex.2017.7.28,屏東縣大漢山,1ex.
2017.7.30,台南市東山區,1ex.2017.8.26,高雄市田寮區,1ex.2017.8.29,高雄市桃源區籐枝,1ex.
2017.9.4,南投縣本部渓,1ex.
2018.1.1,屏東縣台南市,2exs.,飯田晋一郎
2018.10.21,南投縣本部渓,1ex.,大橋豊嗣
2019.4.4,新北市烏来福山村,1ex.,大橋豊嗣
2019.5.1,南投縣本部溪,1ex.,高月陽生
2019.7.22,屏東縣霧台郷,1ex.

・シロスジマダラ 臺灣斑眼蝶 (台湾産)   Penthema formosanum (Rothschild,1898)   台湾特産種


写真数: 59枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長75〜90mm。大型のジャノメチョウで,飛び方やゆっくりとし,木陰を好む。
【雌  雄】 生態写真では,顕著な違いはなく,個体変異が大きいため,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 2月〜12月に,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中標高(〜2500m)の常緑広葉樹林,竹林で見られる。
 台湾の北部,中部山岳,南部など各地で見られた。拉拉山の巴陵や下巴陵では,落ちた木の実に多数の個体が集まっていた。
【分  布】 台湾以外には分布せず,台湾の特産種である。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2014.3.8,台東市知本溪,2exs.
2014.3.11,台東市知本溪,3exs.
2014.5.29,墾丁国家公園,1ex.
2014.6.4,台東市知本渓,2exs.
2015.6.16,台東市知本渓,4exs.
2015.7.8,拉拉山巴陵,8exs.
2015.7.9,拉拉山下巴陵,4exs.
2016.3.10,台東市知本渓,1ex.
2016.3.12,台東市知本渓楽山,1ex.
2016.4.16,台北動物園探索谷,2exs.
2016.4.19,新北市烏来区福山村,2exs.
2016.4.22,新北市烏来区福山村,1ex.
2016.4.26,台北動物園探索谷,1ex.
2016.5.7,南投縣本部溪,1ex.
2016.6.17,苗栗縣三義,1ex.
2017.7.15,南投縣本部溪,1ex.,大橋豊嗣
2017.7.18,谷関松鶴,1ex.
2017.7.22,南投縣南山溪,1ex.
2017.7.23,南投縣本部溪,1ex.
2017.7.25,南投縣霧社,1ex.
2017.8.17,南投縣本部溪,1ex.
2018.4.25,南投縣本部溪,1ex.
2019.4.22,南投縣本部溪,1ex.安中弘行

・ルリモンジャノメ 藍紋鋸眼蝶 (台湾産)   Elymnias hypermnestra hainana Moore,1878


写真数: 50枚


出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 開長60〜68mm。中型のジャノメチョウで,飛び方はルリマダラに似ていてゆっくりである。長く飛び続けることが少なく,直ぐに止まる習性があるが,人の気配には敏感ですぐに飛び去ってしまう。単独で生活していることが多いが,6月上旬,高雄市宝来では,8頭の個体が橋の横の空き地で集まっていた。
【雌  雄】 生態写真では,裏面だけでは,顕著な違いはなく,個体変異が大きいため,雌雄を区別することは難しいが,表面が見える場合は,♀は前後翅の亜外縁に青白斑が発達し,翅形が尖るので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中標高(〜1500m)の常緑広葉樹林,都市緑地で見られる。
 台湾の北部,中部山岳,南部など各地で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島(シンガポールタイ),フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,中国の南西部・南部に分布し,日本の八重山諸島でも記録がある。
 中国では,福建省,広東省,海南省,広西區,雲南省に,台湾と同じ亜種が分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2009.2.26,墾丁国家公園,1ex.,荻野秀一
2013.4.4,墾丁国家公園,4exs.
2014.3.2,墾丁国家公園,3exs.
2014.3.8,台東市知本溪,2exs.
2014.5.29,墾丁国家公園,3exs.
2014.5.31,墾丁国家公園,2exs.
2014.6.2,台東市知本溪,2exs.
2014.6.3,台東市知本溪,2exs.
2014.6.9,南投縣本部渓,5exs.
2015.6.16,台東市知本溪,5exs.
2015.7.11,台北動物園探索谷,7exs.
2015.7.14,新平市汐平路仁愛橋,2exs.
2016.3.5,台東市知本溪楽山,2exs.
2016.3.10,台東市知本溪,1ex.
2016.3.30,社頂自然公園,1ex.,多田和夫
2016.3.31,墾丁国家公園,1ex.,多田和夫
2016.4.25,新平市汐平路仁愛橋,1ex.
2016.5.4,南投縣本部溪,1ex.
2016.6.6,高雄市直瀬溪,2exs.
2016.6.8,高雄市宝来,8exs.
2017.7.18,谷関松鶴,1ex.
2017.10.9,陽明山横峯歩道,1ex.,清水俊英
2017.8.21,台北市碧湖歩道,1ex.
2017.8.21,台北市剣南山,1ex.
2017.8.22,台北市剣南山,1ex.
2017.8.26,高雄市田寮區,1ex.
2017.8.27,台南市龍崎區,1ex.
2017.9.6,南投縣南山溪,1ex.
2017.10.6,新北市,1ex.,岡本英一
2018.1.1,屏東縣台南市,1♀,飯田晋一郎
2018.10.21,南投縣本部渓,1ex.,大橋豊嗣
2018.10.29,南投縣本部渓,1ex.,安中弘行
2018.11.5,南投縣本部渓,1ex.1♀
2019.7.15,台東縣知本,1ex.
2019.7.16,花蓮市緑水歩道,1ex.
2019.7.22,屏東縣霧台郷,1ex.
2022.12.9,台南市新化區,1ex.,林 本初

・ワモンチョウ 箭環蝶 (台湾産)   Stichophthalma howqua formosana Fruhstorfer, 1908   台湾亜種


写真数: 50枚


出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長90〜105mm。竹林の周辺で見ることができるが,なかなか止まらないので,撮影は難しい。
【雌  雄】 標本では,♂は,後翅表面基部に性標があり,雌雄を区別できる。生態写真では,♀は裏面に白帯が発達するが,個体変異が大きく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】  4月下旬〜10月に,年1回発生している。
 6月上旬から7月中旬は,本種の最盛期で,各所で見ることができた。
【生息地】
 台湾の低・中・高標高(50m〜2000m)の常緑広葉樹林,竹林で見られる。
 台湾の北部,中部山岳,南部など各地で見られた。南部の宝来で1頭,確認できたが撮影はできなかった。拉拉山上巴陵は,個体数が非常に多かった。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インドシナ半島,中国の南西部・南部に分布している。
 中国では,陳西省,湖北省,浙江省,江西省,湖南省,福建省,広東省,海南省,広西區,雲南省,四川省に分布している。海南省に分布しているものは,別亜種 S.howqua bouringgi で,雲南省,四川省に分布しているものは,別亜種 S.howqua suffusa で,それ以外は,名義タイプ亜種 S.howqua howqua である。
【近似種】 なし
成虫期」
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2014.6.9,南投縣本部渓,2exs.2014.6.10,南投縣本部渓,4exs.2014.6.11,南投縣本部渓,3exs.
2015.6.28,南投縣本部渓,8exs.2016.5.26,羅東清水溪,1ex.2016.6.10,南投縣本部渓,5exs.
2016.6.19,拉拉山上巴陵,1ex.2016.6.22,拉拉山上巴陵,1ex.2016.6.23,拉拉山上巴陵,1ex.
2017.7.10,拉拉山上巴陵,3ex.2017.7.11,拉拉山上巴陵,10ex.2017.7.12,拉拉山上巴陵,多数ex.
2017.7.13,拉拉山上巴陵,多数ex.2017.7.14,拉拉山上巴陵,多数ex.2018.7.2,桃園市上巴陵,多数ex.
2018.7.4,桃園市上巴陵,多数ex.
2022.6.4,新北縣,1♂,岡本英一


・シラホシヒメワモン 串珠環蝶 (台湾産)   Faunis eumeus eumeus (Drury,1773)    名義タイプ亜種


写真数: 35枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長65〜70mm。近年になって台湾へやってきた外来種である。人を怖がることはなく,直ぐに地面に止まるので,撮影は容易であった。
【雌  雄】 ♀は,前翅表面に黄褐色斑が発達するので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 4月〜11月に,年数回発生している。
【生息地】  台湾の北部の低標高(〜600m)の常緑広葉樹林で見られる。
 分布域が狭く,発生地も局部的で,撮影が難しい種の一つである。新北市の五堵の北側にある山の麓で見られた。基隆市中正區でも撮影された。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インドシナ半島,中国の南西部・南部に分布している。
 中国では,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,海南省,広東省,福建省に,台湾と同じ名義タイプ亜種が分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2015.8.6,基隆市中正區,1♂,林 本初2016.6.25,基隆市五堵,1♀
2017.4.2,基隆市七,1♂

・トガリワモン 方環蝶 (台湾産)   Discophora sondaica tulliana Stichel, 1905


写真数: 42枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 1998年,台湾で初めて記録された外来種である。最初に台湾の北部で見つかったが,十数年の内には,台湾の高山地帯を除くほぼ全土に分布を広げた。開長60〜70mm。人の気配に非常に敏感で,撮影は難しい。
【雌  雄】 ♀は,裏面が灰白色になり,前翅の翅形が丸みを帯びるとともに,後翅の外縁の後角付近がに波状になるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低標高(〜1500m)の常緑広葉樹林,竹林で見られ,近年,南部にまで分布を広げている。
 中部山岳の本部渓台北市立動物園虫虫探索谷陽明山横峰古道苗栗縣三義台北市剣南山,南投縣観音瀑布,陽明山大屯自然公園で見られた。高雄市美濃でも撮影された。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,中国の南西部・南部に分布している。
 中国では,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,海南省,広東省,福建省に分布している。広東省,福建省に分布しているものは,台湾と同じ亜種で,それ以外は,別亜種 D.sondaica hainanensis である。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2014.6.11,南投縣本部渓,1♂
2015.7.11,台北動物園探索谷,1♀
2015.8.3,高雄市美濃,1♂,林 本初
2016.4.21,陽明山横峰古道,1♂
2016.4.26,台北動物園探索谷,1♂
2016.6.10,南投縣本部渓,2♂♂
2016.6.16,苗栗縣三義,2♂♂1♀
2016.6.26,台北市剣南山,2♂♂2♀♀
2016.6.27,陽明山横峰古道,2♂♂
2017.8.16,南投縣観音瀑布,1♂
2017.8.17,南投縣本部渓,1♂
2018.11.8,台北市剣南山,2♂♂
2019.7.13,台東縣霧鹿砲台,1♂2019.7.19,陽明山大屯自然公園,2♂♂2019.7.20,台北市北投,1♀

詳細な解説があります
 

 


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