台湾の蝶 <タテハチョウ科2- イチモンジチョウ亜科1


<写真をクリックすると,撮影した全ての写真を見ることができます。さらに個々の写真をクリックすると,拡大した写真を見ることができます> 


テングチョウ亜科〜カバタテハ亜科は,ここをクリックすると見ることができます

・リュウキュウミスジ  (台湾産)   Neptis hylas luculenta Fruhstorfer, 1907


写真数: 120枚


出現頻度
★★★★★
分布域 と 記録地点
【特  徴】  日本産と同じ亜種luculenta である。台湾産は,別亜種argiromaculosa になる可能性もある。
 中型のタテハチョウである。ミスジチョウ類の中では,最も数多い種である。
【雌  雄】 ♀は,♂より大型で,翅形は丸みを帯びる。♂の後翅表面の前縁には,銀白色の性標があるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜2300m)の常緑広葉樹林,海岸林,荒地,河川堤防で見られる。
 台湾の北部,中部山岳,南部など各地で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド,インドシナ半島,インドネシア,中国の南西部・南部,日本の南西諸島に分布している。
 中国では,西蔵區,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に分布している。海南省に分布しているものは,別亜種 N.hylas hainana で,雲南省の南部に分布しているものは,別亜種 N.hylas kamarupaで,それ以外は,名義タイプ亜種 N.hylas hylas である。
【近似種】  コミスジに似ているが,本種は,裏面の色が明るい褐色になり,後翅裏面の白帯の縁が濃い褐色になること,後翅裏面の中央の白帯の幅は同じ幅であること,後翅裏面の亜外縁の白線は,外縁側に位置することで区別することができる。

・コミスジ  (台湾産)   Neptis sappho formosana Fruhstorfer, 1908   台湾亜種


写真数: 53枚


出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 台湾産の亜種名は,formosana,日本産は,intermedia(本州以南亜種),yessonensis(北海道亜種) に分かれている。
 中型のタテハチョウである。
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸くなり,翅表の黒褐色の地色が薄くなるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】  周年,年数回発生している。
 3月中旬には,高雄市六亀区宝来では,多数の個体が発生していた。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
 台湾の北部,中部山岳,南部など各地で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド北部,ヒマラヤ,インドシナ半島,中国,朝鮮半島,日本の北海道本州以南に分布している。
 中国では,全域に分布し,雲南省の南部に分布しているものは,別亜種 N.sappho astola で,それ以外は,別亜種 N.sappho intermedia である。
【近似種】  リュウキュウミスジに似ているが,本種は,裏面の色が暗い褐色になること,後翅裏面の亜外縁の白線は,黒褐色帯の中央に位置することで区別することができる。

・スズキミスジ  (台湾産)    Neptis soma tayalina Murayama & Shimonoya, 1968    台湾亜種


写真数: 68枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 中型のタテハチョウである。林道で見られ,すぐに止まる習性がある。
 標高の高い山で見られる小型のNeptis は,本種であることが多く,標高の低い場所で見ることは少ない。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなるが,生態写真では顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(50m〜2600m)の常緑広葉樹林で見られる。
 発生地が局部的で,撮影が難しい種の一つである。中部山岳の本部渓梨山晉元橋(標高1858m)新北市烏来区福山村拉拉山上巴陵南投縣梅峰南投縣翠峰,花蓮市碧緑慈恩で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,アフガニスタン,パキスタン,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,インドネシア,中国の南西部・南部に分布している。
 中国では,西蔵區,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省,(上海市)に分布している。雲南省に分布しているものは,別亜種 N.soma shania で,それ以外は,別亜種 N.soma ominicola である。
【近似種】  リュウキュウミスジに似ているが,本種は,後翅裏面の中央の白帯状が緩やかに湾曲し細くなること,後翅裏面の亜外縁の白帯が2重になることで区別することができる。

・ミヤジマミスジ  (台湾産)    Neptis reducta reducta Fruhstorfer,1908   名義タイプ亜種


写真数: 24枚


出現頻度
☆☆☆☆

分布域 と 記録地点
【特  徴】
 中型のタテハチョウである。ミスジチョウ類の中では,少ない種の一つである。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 3月〜11月上旬に,年数回発生している。
【生息地】  台湾の北部・中部の低・中標高(400m〜1600m)の常緑広葉樹林で見られる。
 分布域が狭く,発生地も局部的で,撮影が難しい種の一つである。中部山岳の本部渓南投縣霧社で見られたが,個体数は多くない。
【分  布】 これまでは,台湾以外には分布せず,台湾の特産種とされてきたが,2016年タイ王国で採集され,タイ王国産は,新亜種prasiti として記載された。
【近似種】  タイワンミスジに似ているが,本種は,前後翅の表面の白斑がよく発達し,前翅中室の三角斑が細長くなること,三角斑の外側の亜外縁の白斑が大きく,楕円形になること,後翅中央の白帯の幅が広くなることで区別することができる。

・タイワンミスジ  (台湾産)   Neptis nata lutatia. Fruhstorfer,1913   台湾亜種


写真数: 98枚


出現頻度
★★★★
分布域 と 記録地点
【特  徴】 中型のタテハチョウである。ミスジチョウ類の中では,数多い種の一つである。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなるが,生態写真では顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 周年,年数回発生しているる。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜2000m)の常緑広葉樹林で見られる。
 台湾の北部,中部山岳,南部など各地で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,中国の南西部・南部に分布している。
 中国では,雲南省,広西區,広東省,海南省,福建省に分布し,いくつかの亜種に分かれている。
【近似種】  ミヤジマミスジに似ているが,本種は,前後翅の表面の白斑があまり発達せず,前翅中室の三角斑や白状が細くなることで区別することができる。

・ホリシャミスジ  (台湾産)    Neptis taiwana Fruhstorfer,1908   台湾特産種


写真数: 78枚


出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 やや大型のタテハチョウである。ミスジチョウ類の中では,数多くみられる種である。
【雌  雄】 ♂は,脚の基部に長毛が生えており,♀は,長毛がなく,若干,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜2800m)の常緑広葉樹林で見られる。
 台湾の北部,中部山岳,南部など各地で見られた。北部や中部には,発生地が多い。
【分  布】 台湾以外には分布せず,台湾の特産種である。
【近似種】  イケダミスジ,シラキミスジに似ているが,本種は,前翅中室の三角斑が細長い斑紋と分離しないことや後翅裏面の白帯があまり発達しないことで区別することができる。

・イケダミスジ  (台湾産)   Neptis noyala ikedai ,1952   台湾亜種


写真数: 2枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 やや大型のタテハチョウである。森林性が強く,各種の花を訪れ,地面で吸水することもある。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなるが,生態写真では顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 6月〜8月に,年数回発生している。
【生息地】  台湾の北部・中部の低・中・高標高(600m〜2000m)の常緑広葉樹林で見られる。
 ちなみに,碧緑がある北部貫公路の明池国家森林遊楽区や拉拉山一体は,採集禁止である。
【分  布】  種としては,台湾以外では,中国の南西部に分布している。
 中国では,四川省,海南省に分布し,海南省に分布しているものは,別亜種 N.noyala qionga で,四川省に分布しているものは,名義タイプ亜種 N.noyala noyala である。
【近似種】  ホリシャミスジに似ているが,本種は,前翅裏面の中室の黄白帯のくびれの中に白斑が現れることで区別することができる。

・シラキミスジ  (台湾産)   Neptis sankara shirakiana Matsumura, 1929    台湾亜種


写真数: 3枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 やや大型のタテハチョウである。森林性が強く,各種の花を訪れ,地面で吸水することもある。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなるが,生態写真では顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 5月〜9月に,年1回発生している。
【生息地】 台湾の北部・中部の低・中・高標高(400m〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド北部,ヒマラヤ,インドシナ半島,中国の南西部・南部に分布している。
 中国では,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,江西省,浙江省,海南省,福建省に分布している。
【近似種】  ホリシャミスジに似ているが,本種は,前翅亜外縁の白斑が2つあることで区別することができる。

・エサキミスジ  (台湾産)   Neptis sylvana esakii Nomura,1935   台湾亜種


写真数: 6枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 やや大型のタテハチョウである。森林性が強く,湿地で吸水したり,動物の排泄物に集まったりする習性がある。
【雌  雄】 雌雄同形で,生態写真では顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 5月〜8月に,年1回発生している。
【生息地】 台湾の北部・中部の低・中・高標高(600m〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
【分  布】  種としては,台湾以外では,中国の南西部に分布している。
 中国では,雲南省に,名義タイプ亜種 N.sylvana sylvana が分布している。
【近似種】  アサクラミスジに似ているが,本種は,裏面の褐色帯が波状にならず,前翅前縁部に2つの白斑が現れることで区別することができる。

・アサクラミスジ  (台湾産)   Neptis hesione podarces Nire,1920   台湾亜種


写真数: 7枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 中型のタテハチョウである。各種の花を訪れ,獣糞に集まることもある。
【雌  雄】 ♂は,前足の付け根に長い毛の束があり,♀は,毛が短く,若干,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 3月下旬〜9月上旬に,年1回発生しているとされるが,撮影記録からすると,羽化の時期に個体差があり,長期にわたる習性があるか,発生回数が複数である可能性もある。
【生息地】 台湾の北部・中部の低・中・高標高(300m〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
【分  布】  種としては,台湾以外では,中国の南西部・南部:東部に分布している。
 中国では,西蔵區,雲南省,四川省,湖北省,広西區,湖南省,広東省,浙江省,福建省に分布している。
【近似種】  エサキミスジに似ているが,本種は,後翅裏面の中室付近の斑紋がジグザグになることで区別することができる。

・ミスジチョウ  (台湾産)   Neptis philyra splendens Murayama, 1942   台湾亜種


写真数: 7枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
  台湾産の亜種名は,splendens,日本産は,別亜種philyra である。やや大型のタテハチョウである。葉上に止まり,あまり動かない習性がある。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなるが,生態写真では顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 4月〜8月に,年1回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(300m〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
 発生地が局部的で,撮影が難しい種の一つである。中部山岳の拉拉山の上巴陵(標高1207m),南投縣奥萬大で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,中国,ロシア南部,朝鮮半島,日本に分布している。
 中国では,北京,吉林省,遼寧省,黒竜江省,山東省,河北省,山西省,河南省,湖北省,西蔵區,四川省,雲南省,広西區,福建省,広東省,上海市などに,いくつかの亜種が分布している。
【近似種】  チョウセンミスジに似ているが,本種は,前翅の翅頂付近の白斑の大きさが小さくなることで区別ができる。

・チョウセンミスジ  (台湾産)   Neptis philyroides sonani Murayama, 1942   台湾亜種


写真数: 15枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 やや大型のタテハチョウである。葉上に止まり,あまり動かない習性がある。。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなるが,生態写真では顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】  3月中旬〜8月に,年1回発生している。
 2017年7月13日に撮影した個体は,かなり破損しており,6月下旬から7月上旬に羽化したものと思われる。
【生息地】  台湾の北部・中部の低・中・高標高(400m〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
 発生地が局部的で,撮影が難しい種の一つである。中部山岳の南投縣南山溪,廬山温泉,花蓮市碧緑神木で見られた。
【分  布】  種としては,中国,ロシア南部,朝鮮半島に分布している。
 国では,北京,吉林省,遼寧省,黒竜江省,山東省,河北省,山西省,河南省,湖北省,西蔵區,四川省,福建省,広東省,上海市などに,いくつかの亜種が分布している。
【近似種】  ミスジチョウ,ウラキマダラミスジに似ているが,本種は,裏面の白斑の縁取りが黒褐色になること,前翅の翅頂付近の白斑の大きさが小さくならないことで区別ができる。で区別することができる。

・ウラキマダラミスジ  (台湾産)   Neptis ilos nirei Nomura,1935   台湾亜種


写真数: 54枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 やや大型のタテハチョウである。森林性が強く,樹液,動物の排出物,腐った果実,各種の花に集まる。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなり,地色が淡くなり,白帯が若干発達するので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 4月〜9月に,年1回発生している。
【生息地】  台湾の中・高標高(1000m〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
 花蓮市碧緑神木慈恩,宜蘭県思源で撮影できた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インドシナ半島の北部,中国の南西部・南部・北部,朝鮮半島,モンゴル,ロシア東部に分布している。
 中国では,北京,吉林省,遼寧省,黒竜江省,山東省,河北省,山西省,河南省,湖北省,西蔵區,四川省,雲南省,広西區,福建省,広東省などに分布している。四川省,雲南省に分布しているものは,別亜種 N.ilos sichuanensis で,それ以外は,名義タイプ亜種 N.ilos ilos である。
【近似種】  ミスジチョウ,チョウセンミスジに似ているが,本種は,表面の白斑がより小さくなることで区別することができる。

・ホシミスジ   別名 フチグロホシミスジ (台湾産)   Neptis pryeri jucundita Fruhstorfer,1908  台湾亜種


写真数: 6枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 台湾産は日本産と同種N.pryeri で,日本産は,N.pryeri kitakamiensis(北上山地亜種),kiiensis(紀伊半島亜種),iwasei(東北・中部地方亜種),yodoei(隠岐島亜種),hamadai(近畿地方以西亜種) に細分されている。
 台湾産の本種について,海外の研究者の多くは,台湾亜種N.pryeri jucundita としているが,福田・他ら(2008)は,台湾産は日本産と別種とし,N.jucundita を種に昇格させる論文を発表した。 
 その後,福田・他(2009)は,台湾東部に分布する個体群は,白色斑が発達すること等により,台湾東部亜種 N.jucundita sioulinensis を記載したが,Lang(2012)は,この亜種をN.pryeri jucundita のシノニムとしている。
 北原・他(2020)は,台湾産と日本産の交配を行い,「台湾産ホシミスジは独立種レベルまで分化していると判断することも可能」との見解を出したが,他の研究者から問題点も指摘されており,直ちに独立種とみなす研究者は少ない。
 中型のタテハチョウである。ゆっくりと飛び,すぐに止まる習性がある。とても少ない種の一つである。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなるが,生態写真では顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】  周年,年数回発生している。
 発生地が局部的で,撮影が難しい種の一つである。5月上旬に見ることができた。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(400m〜2500m)の常緑広葉樹林で見られるる。
 南投県の南山溪で見られた。台湾南部の霧台郷でも記録された。
【分  布】  種としては,中国,朝鮮半島,日本に分布している。
 中国では,吉林省,遼寧省,山東省,河北省,山西省,河南省,湖北省,西蔵區,四川省,広西區,福建省,広東省,上海市などに分布している。四川省,陳西省に分布しているものは,別亜種 N.pryeri oberthueri で,それ以外は,名義タイプ亜種 N.pryeri pryeri である。
【近似種】 なし

・オオキイロミスジ  (台湾産)   Neptis thisbe Menetries,1859


写真数: 1枚
(参考:ロシア産)


出現頻度
☆☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 やや大型のタテハチョウである。迷蝶である。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなるが,生態写真では顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 不明
【生息地】 詳細は不明
【分  布】  種としては,シベリア,中国,朝鮮半島に分布している。
 中国では,黒竜江省,吉林省,遼寧省,陳西省,河南省,四川省に分布している。
【近似種】 なし

・キンミスジ  (台湾産)   Pantoporia hordonia rihodona (Moore, 1878)


写真数: 29枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 中型のタテハチョウである。ゆっくりと飛び,すぐに止まるので,撮影はしやすい。少ない種の一つである。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなるが,生態写真では顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中標高(〜1600m)の常緑広葉樹林で見られる。
 台東市の知本渓,中部山岳の本部渓高雄市宝来苗栗縣三義南投縣恵孫林場南投縣松崗,南投縣観音瀑布,台南市東山區で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島(ラオスタイ),インドネシア,中国の南西部・南部に分布している。
中国では,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に分布している。
【近似種】 なし


イチモンジチョウ亜科2は,ここをクリックすると見ることができます

タテハチョウ亜科は,ここをクリックすると見ることができます

コムラサキ亜科〜クビワチョウ亜科は,ここをクリックすると見ることができます

ジャノメチョウ亜科1は,ここをクリックすると見ることができます

ジャノメチョウ亜科2は,ここをクリックすると見ることができます。(容量の関係で,別ページにしてあります)




台湾の蝶
「蝶の生態写真集」
「蝶の研究」
杉坂美典」のトップページ
E−mail