台湾の蝶 <タテハチョウ科2- イチモンジチョウ亜科 


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テングチョウ亜科〜カバタテハ亜科は,ここをクリックすると見ることができます

・リュウキュウミスジ  (台湾産)   Neptis hylas luculenta Fruhstorfer, 1907


写真数: 100枚


出現頻度
★★★★★
分布域 と 記録地点
【特  徴】  日本産と同じ亜種luculenta である。台湾産は,別亜種argiromaculosa になる可能性もある。
 開長50〜55mm。ミスジチョウ類の中では,最も数多い種である。
【雌  雄】 ♀は,♂より大型で,翅形は丸みを帯びる。♂の後翅表面の前縁には,銀白色の性標があるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜2300m)の常緑広葉樹林,海岸林,荒地,河川堤防で見られる。
 台湾の北部,中部山岳,南部など各地で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド,インドシナ半島,インドネシア,中国の南西部・南部,日本の南西諸島に分布している。
 中国では,西蔵區,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に分布している。海南省に分布しているものは,別亜種 N.hylas hainana で,雲南省の南部に分布しているものは,別亜種 N.hylas kamarupaで,それ以外は,名義タイプ亜種 N.hylas hylas である。
【近似種】  コミスジに似ているが,本種は,裏面の色が明るい褐色になり,後翅裏面の白帯の縁が濃い褐色になること,後翅裏面の中央の白帯の幅は同じ幅であること,後翅裏面の亜外縁の白線は,外縁側に位置することで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2009.2.26,墾丁国家公園,1♂,荻野秀一
2009.2.27,墾丁国家公園,1♂,荻野秀一
2013.4.4,墾丁国家公園,3♂♂
2013.4.8,南投縣南山渓,1♂1♀
2014.3.3,墾丁国家公園,3♂♂3♀♀
2014.3.4,墾丁国家公園,3♂♂2♀♀
2014.3.5,墾丁国家公園,2♂♂1♀
2014.3.6,墾丁国家公園,1♂1♀
2014.3.7,墾丁国家公園,4♂♂2♀♀
2014.3.10,台東市知本溪,6♂♂2♀♀
2014.3.11,台東市知本溪,3♂♂2♀♀
2014.3.14,南投縣南山渓,5♂♂2♀♀
2014.3.15,南投縣南山渓,2♂♂1♀
2014.3.17,台北動物園探索谷,1♀
2014.5.28,社頂自然公園,4♂♂2♀♀
2014.5.29,社頂自然公園,2♂♂1♀
2014.5.30,社頂自然公園,6♂♂2♀♀
2014.5.31,社頂自然公園,♂♂2♀♀
2014.6.2,台東市知本渓,3♂♂
2014.6.3,台東市知本渓,2♂♂
2014.6.4,台東市知本渓,1♂
2014.6.7,南投縣南山渓,2♂♂
2014.6.10,南投縣本部渓,5♂♂2♀♀
2015.6.16,台東市知本渓,1♂
2015.6.17,台東市知本渓,1♂
2015.6.18,台東市知本渓,2♂♂
2015.6.28,南投縣本部渓,多数exs.
2015.7.1,南投縣奥萬大,3♂♂
2015.7.2,南投縣本部渓,多数exs.
2015.7.8,拉拉山下巴陵,1♂
2016.3.16,高雄市宝来直瀬溪,1♂2♀♀
2016.3.17,高雄市宝来直瀬溪,1♀
2016.3.30,社頂自然公園,1♂,多田和夫
2016.4.1,南投縣本部渓,1♂,多田和夫
2016.4.17,新北市烏来区福山村,1♀
2016.4.19,新北市烏来区福山村,1♂
2016.4.21,新北市烏来区福山村,1♂
2016.4.22,新北市烏来区福山村,1♂
2016.4.30,高雄市直瀬溪,2♂♂
2016.5.5,南投縣南山渓,3♂♂
2016.6.6,高雄市直瀬溪,3exs.
2016.6.26,台北市剣南山,1♂
2017.3.27,台北市剣南山,1♂
2017.3.30,新北市熊空,1♂
2017.4.1,台北動物園探索谷,1♂
2017.7.16,谷関八仙山,2♂♂
2017.7.28,屏東縣大漢山,1♀
2017.9.6,南投縣南山渓,1♂
2017.12.30,屏東縣霧台郷,1♀,飯田晋一郎
2018.1.1,屏東縣台南市,1♂,飯田晋一郎
2018.3.10,社頂自然公園,1♀,大橋豊嗣
2018.4.25,南投縣本部渓,1♂1♀
2018.7.3,桃園市林班口,1♀
2018.10.19,南投縣南山渓,1♂,大橋豊嗣
2018.10.21,南投縣本部渓,1♂,大橋豊嗣
2018.11.3,屏東縣社頂自然公園,1♂2♀♀
2018.11.5,南投縣本部渓,3♂♂
2018.11.6,南投縣本部渓,1♂
2019.7.16,花蓮市碧緑,1♂
2019.7.22,屏東縣霧台郷,2♀♀
2019.7.23,高雄市半屏山,1♀


・コミスジ  (台湾産)   Neptis sappho formosana Fruhstorfer, 1908   台湾亜種


写真数: 51枚


出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 台湾産の亜種名は,formosana,日本産は,intermedia(本州以南亜種),yessonensis(北海道亜種) に分かれている。
 開長45〜52mm。
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸くなり,翅表の黒褐色の地色が薄くなるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】  周年,年数回発生している。
 3月中旬には,高雄市六亀区宝来では,多数の個体が発生していた。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
 台湾の北部,中部山岳,南部など各地で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド北部,ヒマラヤ,インドシナ半島,中国,朝鮮半島,日本の北海道本州以南に分布している。
 中国では,全域に分布し,雲南省の南部に分布しているものは,別亜種 N.sappho astola で,それ以外は,別亜種 N.sappho intermedia である。
【近似種】  リュウキュウミスジに似ているが,本種は,裏面の色が暗い褐色になること,後翅裏面の亜外縁の白線は,黒褐色帯の中央に位置することで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2013.4.6,墾丁国家公園,1♂
2014.3.8,台東市知本溪,2♂♂
2014.3.14,南投縣南山渓,1♂1♀
2014.3.15,南投縣南山渓,1♀
2014.5.30,社頂自然公園,3♂♂
2014.6.10,南投縣本部渓,1♀
2015.6.28,南投縣本部溪,1♂2015.7.1,南投縣奥萬大,2♂♂
2015.7.8,拉拉山下巴陵,1♂
2016.3.13,高雄市宝来,1♀
2016.3.18,南投縣本部渓,1♂
2016.4.19,新北市烏来福山村,1♂
2016.5.4,南投縣本部渓,2♂♂
2016.6.12,南投縣恵孫林場,2♀♀
2017.4.2,基隆市七堵,1♀
2017.4.3,新北市烏来福山村,1♀
2017.7.11,拉拉山上巴陵,2♂♂
2017.7.12,拉拉山上巴陵,1♂
2017.7.14,拉拉山上巴陵,3♂♂
2017.7.25,南投縣松崗,1♂
2018.4.26,台北市立動物園探索谷,1♂
2018.7.2,桃園市上巴陵,1♂
2018.11.6,南投縣ナールー湾,1♂2019.7.22,屏東縣霧台郷,1♀

・スズキミスジ  (台湾産)    Neptis soma tayalina Murayama & Shimonoya, 1968    台湾亜種


写真数: 57枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長45〜52mm。林道で見られ,すぐに止まるので撮影はしやすかった。
 標高の高い山で見られる小型のNeptis は,本種であることが多く,標高の低い場所で見ることは少ない。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなるが,生態写真では顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(50m〜2600m)の常緑広葉樹林で見られる。
 発生地が局部的で,撮影が難しい種の一つである。中部山岳の本部渓梨山晉元橋(標高1858m)新北市烏来区福山村拉拉山上巴陵南投縣梅峰南投縣翠峰,花蓮市碧緑慈恩で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,アフガニスタン,パキスタン,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,インドネシア,中国の南西部・南部に分布している。
 中国では,西蔵區,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に分布している。雲南省に分布しているものは,別亜種 N.soma shania で,それ以外は,別亜種 N.soma ominicola である。
【近似種】  リュウキュウミスジに似ているが,本種は,後翅裏面の中央の白帯状が緩やかに湾曲し細くなること,後翅裏面の亜外縁の白帯が2重になることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2014.3.14,南投縣南山渓,1♂
2014.6.10,南投縣本部渓,4♂♂1♀
2014.6.11,南投縣本部渓,3♂♂
2015.6.28,南投縣本部渓,1ex.
2015.7.4,梨山晉元橋,2♂♂1♀
2016.5.7,南投縣本部渓,2♂♂
2017.3.28,新北市烏来区福山村,3♂♂1♀
2017.7.12,拉拉山上巴陵,1♂
2017.7.14,拉拉山上巴陵,3♂♂
2017.7.20,南投縣梅峰,1♂
2017.8.16,南投縣梅峰,1♂
2017.8.18,南投縣翠峰,1♂
2017.9.5,南投縣梅峰,3♂♂
2018.6.25,花蓮市碧緑慈恩,3♂♂
2018.7.2,桃園市上巴陵,1♂
2018.7.4,桃園市上巴陵,1♂
2018.7.8,花蓮市碧緑慈恩,3♂♂
2018.7.9,花蓮市碧緑神木,1♀
2019.4.22,南投縣本部溪,1♀,安中弘行
2019.7.10,花蓮市碧緑,1♀
2019.7.11,花蓮市碧緑,1♂1♀
2019.7.16,花蓮市碧緑,1♀
2019.7.17,花蓮市碧緑,1♂

・ミヤジマミスジ  (台湾産)    Neptis reducta reducta Fruhstorfer,1908   名義タイプ亜種


写真数: 24枚


出現頻度
☆☆☆☆

分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長47〜58mm。ミスジチョウ類の中では,少ない種の一つである。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 3月〜11月上旬に,年数回発生している。
【生息地】  台湾の北部・中部の低・中標高(400m〜1600m)の常緑広葉樹林で見られる。
 分布域が狭く,発生地も局部的で,撮影が難しい種の一つである。中部山岳の本部渓南投縣霧社で見られたが,個体数は多くない。
【分  布】 これまでは,台湾以外には分布せず,台湾の特産種とされてきたが,2016年タイ王国で採集され,タイ王国産は,新亜種prasiti として記載された。
【近似種】  タイワンミスジに似ているが,本種は,前後翅の表面の白斑がよく発達し,前翅中室の三角斑が細長くなることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2014.6.9,南投縣本部渓,1♀2014.6.11,南投縣本部渓,1♂2016.5.4,南投縣本部渓,2♀♀
2016.6.10,南投縣本部渓,2♂♂2017.7.25,南投縣霧社,1♂2♀♀2017.9.4,南投縣本部渓,1♂
2019.4.7,南投縣本部溪,1♂,大橋豊嗣
2019.7.22,屏東縣霧台郷,1♂

・タイワンミスジ  (台湾産)   Neptis nata lutatia. Fruhstorfer,1913   台湾亜種


写真数: 81枚


出現頻度
★★★★
分布域 と 記録地点
【特  徴】 開長50〜55mm。ミスジチョウ類の中では,数多い種の一つである。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなるが,生態写真では顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 周年,年数回発生しているる。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜2000m)の常緑広葉樹林で見られる。
 台湾の北部,中部山岳,南部など各地で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,中国の南西部・南部に分布している。
 中国では,雲南省,広西區,広東省,海南省,福建省に分布し,いくつかの亜種に分かれている。
【近似種】  ミヤジマミスジに似ているが,本種は,前後翅の表面の白斑があまり発達せず,前翅中室の三角斑や白状が細くなることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2013.4.2,墾丁国家公園,2exs.2014.3.4,墾丁国家公園,1ex.2014.3.5,墾丁国家公園,3exs.
2014.5.28,社頂自然公園,10exs.2014.5.29,社頂自然公園,8exs.2014.5.30,社頂自然公園,9exs.
2014.5.31,社頂自然公園,6exs.2014.6.2,台東市知本渓,3exs.2014.6.3,台東市知本渓,2exs.
2014.6.7,南投縣南山渓,2exs.2014.6.9,南投縣本部渓,4exs.2014.6.10,南投縣本部渓,5exs.
2015.6.28,南投縣本部渓,1ex.2015.7.9,拉拉山下巴陵,3exs.2015.7.13,陽明山横峯古道,1ex.
2016.3.5,台東市知本渓楽山,1ex.2016.3.5,台北動物園探索谷,1ex.,多田和夫2016.3.13,高雄市宝来,1ex.
2016.4.1,南投縣本部渓,1ex.,多田和夫2016.5.20,台北市富陽,1ex,多田和夫2016.6.6,高雄市直瀬溪,2exs.
2016.6.8,高雄市宝来,1ex.2017.4.4,台北市聖人瀑布,1ex.2017.7.11,拉拉山上巴陵,4exs.
2017.7.16,谷関八仙山,1ex.2017.7.23,南投縣本部渓,1ex.2017.8.16,南投縣観音瀑布,1ex.
2017.9.4,南投縣本部渓,1ex.
2017.12.30,屏東縣霧台郷,1ex.,飯田晋一郎
2018.4.25,南投縣本部渓,2exs.
2018.10.19,南投縣本部渓,1ex.,大橋豊嗣
2018.10.21,南投縣本部渓1ex.,大橋豊嗣
2018.11.5,南投縣本部渓,4ex.
2019.2.17,社頂自然公園,1ex.,荻野秀一
2019.4.7,南投縣本部溪,1ex.,大橋豊嗣
2019.4.24,南投縣南山渓,1ex.,安中弘行
2019.7.13,台東縣下馬林道,1ex.2019.7.16,花蓮市緑水歩道,2exs.2019.7.20,台北市北投,1ex.
2019.7.22,屏東縣霧台郷,1ex.


・ホリシャミスジ  (台湾産)    Neptis taiwana Fruhstorfer,1908   台湾特産種


写真数: 70枚


出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長55〜60mm。中型のミスジチョウ類の中では,数多くみられる種である。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなるが,生態写真では,腹部や尾端の形状が見られない場合は,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜2800m)の常緑広葉樹林で見られる。
 台湾の北部,中部山岳,南部など各地で見られた。北部や中部には,発生地が多い。
【分  布】 台湾以外には分布せず,台湾の特産種である。
【近似種】  イケダミスジ,シラキミスジに似ているが,本種は,前翅中室の三角斑が細長い斑紋と分離しないことや後翅裏面の白帯があまり発達しないことで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2014.6.6,南投縣南山渓,1ex.2015.6.28,南投縣本部渓,3exs.2015.6.29,南投縣廬山温泉,2exs.
2015.7.4,梨山晉元橋,5exs.2015.7.6,梨山晉元橋,2exs.2015.7.14,新北市汐平路仁愛橋,1ex.
2016.3.16,高雄市宝来直瀬溪,1ex.2016.4.1,南投縣本部渓,1ex.,多田和夫2016.4.17,新北市烏来福山村,1ex.
2016.4.19,新北市烏来福山村,1ex.2016.4.20,新北市烏来福山村,1ex.2016.4.26,台北動物園探索谷,1ex.
2016.4.30,高雄市直瀬溪,1ex.2016.5.4,南投縣本部渓,2exs.2016.6.10,南投縣本部渓,1ex.
2016.6.16,苗栗縣三義,1ex.2016.6.27,陽明山横峰古道,1ex.2017.4.4,台北市聖人瀑布,1ex.
2017.7.12,拉拉山上巴陵,1ex.2017.7.13,拉拉山上巴陵,3exs.2017.7.14,拉拉山上巴陵,2exs.
2017.7.16,谷谷関八仙山,3exs.2017.7.24,南投縣恵孫林場,2exs.2017.7.25,南投縣霧社,2exs.
2017.7.28,屏東縣大漢山,1ex.2017.8.16,南投縣梅峰,1ex.2017.8.17,南投縣本部渓,1ex.
2018.4.24,南投縣南山渓,1ex.2018.6.27,花蓮市碧緑神木,1♀2018.6.28,花蓮市碧緑慈恩,1ex.
2018.7.9,花蓮市碧緑神木,1ex.2018.7.10,花蓮市碧緑慈恩,1ex.2018.11.5,南投縣本部渓,2exs.
2019.4.4,新北市烏来福山村,1ex.大橋豊嗣



・イケダミスジ  (台湾産)   Neptis noyala ikedai ,1952   台湾亜種


写真数: 2枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長50〜60mm。森林性が強く,各種の花を訪れ,地面で吸水することもある。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなるが,生態写真では顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 6月〜8月に,年数回発生している。
【生息地】  台湾の北部・中部の低・中・高標高(600m〜2000m)の常緑広葉樹林で見られる。
 ちなみに,碧緑がある北部貫公路の明池国家森林遊楽区や拉拉山一体は,採集禁止である。
【分  布】  種としては,台湾以外では,中国の南西部に分布している。
 中国では,四川省,海南省に分布し,海南省に分布しているものは,別亜種 N.noyala qionga で,四川省に分布しているものは,名義タイプ亜種 N.noyala noyala である。
【近似種】  ホリシャミスジに似ているが,本種は,前翅裏面の中室の黄白帯のくびれの中に白斑が現れることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2016.6.20,拉拉山下巴陵,1ex.,林 本初

・シラキミスジ  (台湾産)   Neptis sankara shirakiana Matsumura, 1929    台湾亜種


写真数: 3枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長60〜68mm。葉上で静止した個体を見つけることができた。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなるが,生態写真では顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 5月〜9月に,年1回発生している。
【生息地】 台湾の北部・中部の低・中・高標高(400m〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド北部,ヒマラヤ,インドシナ半島,中国の南西部・南部に分布している。
 中国では,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,江西省,浙江省,海南省,福建省に分布している。
【近似種】  ホリシャミスジに似ているが,本種は,前翅亜外縁の白斑が2つあることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2015.6.27,花蓮市秀林郷碧緑,1ex.,林 本初

・エサキミスジ  (台湾産)   Neptis sylvana esakii Nomura,1935   台湾亜種


写真数: 6枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長55〜65mm。森林性が強く,湿地で吸水したり,動物の排泄物に集まったりする習性がある。
【雌  雄】 雌雄同形で,生態写真では顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 5月〜8月に,年1回発生している。
【生息地】 台湾の北部・中部の低・中・高標高(600m〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
【分  布】  種としては,台湾以外では,中国の南西部に分布している。
 中国では,雲南省に,名義タイプ亜種 N.sylvana sylvana が分布している。
【近似種】  アサクラミスジに似ているが,本種は,裏面の褐色帯が波状にならず,前翅前縁部に2つの白斑が現れることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2015.6.28,花蓮市秀林郷碧緑,2exs.,林 本初

・アサクラミスジ  (台湾産)   Neptis hesione podarces Nire,1920   台湾亜種


写真数: 7枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長45〜52mm。各種の花を訪れ,獣糞に集まることもある。
【雌  雄】 ♂は,前足の付け根に長い毛の束があり,♀は,毛が短く,若干,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 3月下旬〜9月上旬に,年1回発生しているとされるが,撮影記録からすると,羽化の時期に個体差があり,長期にわたる習性があるか,発生回数が複数である可能性もある。
【生息地】 台湾の北部・中部の低・中・高標高(300m〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
【分  布】  種としては,台湾以外では,中国の南西部・南部:東部に分布している。
 中国では,西蔵區,雲南省,四川省,湖北省,広西區,湖南省,広東省,浙江省,福建省に分布している。
【近似種】  エサキミスジに似ているが,本種は,後翅裏面の中室付近の斑紋がジグザグになることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2015.7.17,花蓮市秀林郷碧緑,1♂1♀,林 本初
2017.3.28,嘉義県竹崎郷大凍山,1♀,林 本初
2022.6.5,新竹縣,1♀,林 本初

・ミスジチョウ  (台湾産)   Neptis philyra splendens Murayama, 1942   台湾亜種


写真数: 7枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
  台湾産の亜種名は,splendens,日本産は,別亜種philyra である。開長60〜70mm。葉上に止まり,あまり動かないので,撮影は容易であった。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなるが,生態写真では顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 4月〜8月に,年1回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(300m〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
 発生地が局部的で,撮影が難しい種の一つである。中部山岳の拉拉山の上巴陵(標高1207m),南投縣奥萬大で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,中国,ロシア南部,朝鮮半島,日本に分布している。
 中国では,北京,吉林省,遼寧省,黒竜江省,山東省,河北省,山西省,河南省,湖北省,西蔵區,四川省,雲南省,広西區,福建省,広東省などに,いくつかの亜種が分布している。
【近似種】  チョウセンミスジに似ているが,本種は,前翅の翅頂付近の白斑の大きさが小さくなることで区別ができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2016.6.22,拉拉山上巴陵,1ex.
2015.7.1,南投縣奥萬大,1ex.
2017.7.13,拉拉山上巴陵,1ex.

・チョウセンミスジ  (台湾産)   Neptis philyroides sonani Murayama, 1942   台湾亜種


写真数: 13枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長55〜60mm。葉上に止まり,あまり動かないので,撮影は容易であった。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなるが,生態写真では顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】  3月中旬〜8月に,年1回発生している。
 2017年7月13日に撮影した個体は,かなり破損しており,6月下旬から7月上旬に羽化したものと思われる。
【生息地】  台湾の北部・中部の低・中・高標高(400m〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
 発生地が局部的で,撮影が難しい種の一つである。中部山岳の南投縣南山溪,廬山温泉,花蓮市碧緑神木で見られた。
【分  布】  種としては,中国,ロシア南部,朝鮮半島に分布している。
 国では,北京,吉林省,遼寧省,黒竜江省,山東省,河北省,山西省,河南省,湖北省,西蔵區,四川省,福建省,広東省などに,いくつかの亜種が分布している。
【近似種】  ミスジチョウ,ウラキマダラミスジに似ているが,本種は,裏面の白斑の縁取りが黒褐色になること,前翅の翅頂付近の白斑の大きさが小さくならないことで区別ができる。で区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録1973.3.24,南投縣南山溪,1♂2015.6.29,南投縣廬山温泉,1ex.2018.6.26,花蓮市碧緑神木,1ex.
2021.4.22,南部横貫公路,1ex.,林 本初



・ウラキマダラミスジ  (台湾産)   Neptis ilos nirei Nomura,1935   台湾亜種


写真数: 51枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長55〜62mm。森林性が強く,樹液,動物の排出物,腐った果実,各種の花に集まる。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなり,地色が淡くなり,白帯が若干発達するので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 4月〜9月に,年1回発生している。
【生息地】  台湾の中・高標高(1000m〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
 花蓮市碧緑神木慈恩で撮影できた。ちなみに,碧緑がある中部貫公路一帯は,昆虫採集は禁止されている。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インドシナ半島の北部,中国の南西部・南部・北部,朝鮮半島,モンゴル,ロシア東部に分布している。
 中国では,北京,吉林省,遼寧省,黒竜江省,山東省,河北省,山西省,河南省,湖北省,西蔵區,四川省,雲南省,広西區,福建省,広東省などに分布している。四川省,雲南省に分布しているものは,別亜種 N.ilos sichuanensis で,それ以外は,名義タイプ亜種 N.ilos ilos である。
【近似種】  ミスジチョウ,チョウセンミスジに似ているが,本種は,表面の白斑がより小さくなることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2014.7.29,花蓮市秀林郷碧緑,1♀,林 本初
2018.6.25,花蓮市碧緑慈恩,1♂2♀♀
2018.6.26,花蓮市碧緑神木,3♂♂2♀♀
2018.6.27,花蓮市碧緑神木,1♀
2018.6.28,花蓮市碧緑慈恩,1♂1♀
2018.7.7,花蓮市碧緑慈恩,1♀
2018.7.9,花蓮市碧緑神木,1♀
2019.7.10,花蓮市碧緑,1♂2♀♀
2021.7.1,花蓮市碧緑神木,1♂1♀,林 本初

・ホシミスジ   別名 フチグロホシミスジ (台湾産)    Neptis pryeri jucundita Fruhstorfer, 1908   台湾亜種


写真数: 4枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 台湾産は日本産と同種N.pryeri で,日本産は,N.pryeri kitakamiensis(北上山地亜種),kiiensis(紀伊半島亜種),iwasei(東北・中部地方亜種),yodoei(隠岐島亜種),hamadai(近畿地方以西亜種) に細分されている。
 台湾産の本種について,海外の研究者の多くは,台湾亜種N.pryeri jucundita としているが,福田・他ら(2008)は,台湾産は日本産と別種とし,N.jucundita を種に昇格させる論文を発表した。 
 その後,福田・他(2009)は,台湾東部に分布する個体群は,白色斑が発達すること等により,台湾東部亜種 N.jucundita sioulinensis を記載したが,Lang(2012)は,この亜種をN.pryeri jucundita のシノニムとしている。
 北原・他(2020)は,台湾産と日本産の交配を行い,「台湾産ホシミスジは独立種レベルまで分化していると判断することも可能」との見解を出したが,他の研究者から問題点も指摘されており,直ちに独立種とみなす研究者は少ない。
 開長47〜52mm。ゆっくりと飛び,すぐに止まる習性がある。とても少ない種の一つである。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなるが,生態写真では顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】  周年,年数回発生している。
 発生地が局部的で,撮影が難しい種の一つである。5月上旬に見ることができた。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(400m〜2500m)の常緑広葉樹林で見られるる。
 南投県の南山溪で見られた。
【分  布】  種としては,中国,朝鮮半島,日本に分布している。
 中国では,吉林省,遼寧省,山東省,河北省,山西省,河南省,湖北省,西蔵區,四川省,広西區,福建省,広東省などに分布している。四川省,陳西省に分布しているものは,別亜種 N.pryeri oberthueri で,それ以外は,名義タイプ亜種 N.pryeri pryeri である。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2016.5.5,南投縣南山渓,1♂

・オオキイロミスジ  (台湾産)   Neptis thisbe Menetries,1859


写真数: 1枚
(参考:ロシア産)


出現頻度
☆☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 迷蝶である。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなるが,生態写真では顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 不明
【生息地】 詳細は不明
【分  布】  種としては,シベリア,中国,朝鮮半島に分布している。
 中国では,黒竜江省,吉林省,遼寧省,陳西省,河南省,四川省に分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録


・キンミスジ  (台湾産)   Pantoporia hordonia rihodona (Moore, 1878)


写真数: 28枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長45〜50mm。ゆっくりと飛び,すぐに止まるので,撮影はしやすい。少ない種の一つである。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなるが,生態写真では顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中標高(〜1600m)の常緑広葉樹林で見られる。
 台東市の知本渓,中部山岳の本部渓高雄市宝来苗栗縣三義南投縣恵孫林場南投縣松崗,南投縣観音瀑布,台南市東山區で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島(ラオスタイ),インドネシア,中国の南西部・南部に分布している。
中国では,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録1972.3.23,台東市知本渓,4♂♂2♀♀1972.3.24,台東市知本渓,1♂1♀1973.3.19,台東市知本渓,3♂♂1♀
2014.6.3,台東市知本渓,2exs.2014.6.9,南投縣本部渓,1ex.2016.5.4,南投縣本部渓,1ex.
2016.6.8,高雄市宝来,1ex.2016.6.16,苗栗縣三義,1ex.2017.7.24,南投縣恵孫林場,1ex.
2017.7.25,南投縣松崗,1ex.2017.8.16,南投縣観音瀑布,1ex.2017.8.25,台南市東山區,1ex.

・タイワンホシミスジ  (台湾産)   Limenitis sulpitia tricula (Fruhstorfer,1908)   台湾亜種


写真数: 41枚


出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長55〜60mm。飛び方は速いが,すぐに地上に止まるので,撮影はしやすかった。
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸くなり,白斑が発達するので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中標高(〜2500m)の常緑広葉樹林,荒地,都市林で見られる。
 台北市立動物園虫虫探索谷南投縣本部溪陽明山の横峯古道,新平市の汐平路仁愛橋羅東寒溪羅東清水溪苗栗縣三義新北市八連渓谷基隆市七堵台北市聖人瀑布南投縣恵孫林場,台北市北投で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インドシナ半島,中国の南西部・南部に分布している。
 中国では,西蔵區,雲南省,四川省,湖北省,広西區,湖南省,広東省,浙江省,福建省に,名義タイプ亜種 L.sulpitia sulpitia 分布している。
【近似種】  シロミスジに似ているが,本種は,後翅裏面の基部に黒点が現れることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2014.3.17,台北動物園探索谷,1♂
2015.6.28,南投縣本部溪,1♀
2015.7.11,台北動物園探索谷,2♂♂
2015.7.13,陽明山横峯古道,1♀
2015.7.14,新平市汐平路仁愛橋,1♂
2016.4.1,南投縣埔里,1♀,多田和夫
2016.4.26,台北動物園探索谷,1♀
2016.5.22,羅東寒溪,1♂
2016.5.26,羅東清水溪,4♂♂
2016.6.10,南投縣本部溪,1♂
2016.6.15,苗栗縣三義,1♀
2016.6.16,苗栗縣三義,1♀
2016.6.17,苗栗縣三義,1♂
2016.6.28,新北市八連渓谷,1♂
2017.4.2,基隆市七堵,1♂
2017.4.4,台北市聖人瀑布,1♂
2017.7.24,南投縣恵孫林場,1♂
2017.9.11,台北動物園探索谷,1♂
2017.10.10,台北動物園探索谷,1♂,清水俊英
2018.4.26,台北物園探索谷,1♂
2018.11.5,南投縣本部渓,1♂
2018.11.8,台北市剣南蝶園,1♂
2019.7.20,台北市北投,1♂

・シロミスジ  (台湾産)   Athyma perius perius (Linnaeus, 1758)   名義タイプ亜種


写真数: 13枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産と同じ亜種である。開長52〜58mm。飛び方は速いが,すぐに地上に止まるので,撮影はしやすかった。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなるが,生態写真では顕著な違いはなく,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中標高(〜1500m)の常緑広葉樹林,海岸林,荒地,都市林で見られる。
 発生地が局部的で,撮影が難しい種の一つである。墾丁にある社頂自然公園,中部山岳の本部渓で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インドシナ半島,インドネシア,中国の南西部・南部,日本の南西諸島に分布している。
 中国では,西蔵區,雲南省,四川省,湖北省,広西區,湖南省,広東省,浙江省,福建省に,台湾や日本と同じ名義タイプ亜種が分布している。
【近似種】  タイワンホシミスジに似ているが,後翅亜外縁の白斑の基部側に黒点が現れることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2014.5.29,社頂自然公園,1ex.2014.5.31,社頂自然公園,1ex.2014.6.11,南投縣本部渓,1ex.
2018.3.11,社頂自然公園,1ex.,大橋豊嗣
2019.1.3,屏東県北部,1ex.,高崎 明


・ヒラヤマミスジ  (台湾産)   Athyma opalina hirayamai (Matsumura,1935)   台湾亜種


写真数: 2枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長45〜60mm。樹液,動物の排出物,腐った果実,各種の花に集まる。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 4月〜9月に,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(400m〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
 ちなみに,碧緑がある中部貫公路一帯は,昆虫採集は禁止されている。
【分  布】  種としては,台湾以外では,ヒマラヤ,インド北部,インドシナ半島,中国の南西部・南部に分布している。
 中国では,西蔵區,雲南省,四川省,湖北省,広西區,湖南省,広東省,海南省,浙江省,福建省に分布している。海南省に分布しているものは,名義タイプ亜種 A.opalina opalina で,それ以外は,別亜種A.opalina constricta である。
【近似種】  ヤエヤマイチモンジの♀に似ているが,本種は,胴体の胸の辺りに白点が出ないことで,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2015.7.2,花蓮市秀林郷碧緑,1♂,林 本初
2019.4.25,屏東縣南横公路,1♂,林 本初

・ナカグロミスジ  (台湾産)   Athyma asura baelia (Fruhstorfer, 1908)    台湾亜種


写真数: 29枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長60〜70mm。人の気配に敏感で,撮影は難しかった。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなり,白斑が発達するので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中標高(50m〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
 発生地が局部的で,撮影が難しい種の一つである。中部山岳の本部渓南山溪陽明山二子坪陽明山横峰古道新北市八連渓谷新北市熊空拉拉山上巴陵,南投縣観音瀑布,陽明山新園街で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,インドネシア,中国の南西部・南部に分布している。
 中国では,西蔵區,雲南省,四川省,湖北省,広西區,湖南省,広東省,海南省,江西省,浙江省,福建省に分布している。江西省,浙江省,福建省に分布しているものは,別亜種 A.asura baelia で,それ以外は,名義タイプ亜種 A.asura asura である。
【近似種】  タイワンホシミスジに似ているが,後翅亜外縁の白斑の中央に黒点が現れることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2015.7.2,南投縣本部渓,1♂2015.7.12,陽明山二子坪,1♂1♀2016.4.21,陽明山横峰古道,1♂
2016.5.23,南投縣南山溪,1♂,多田和夫2016.6.28,新北市八連渓谷,1♂2017.3.30,新北市熊空,1♂
2017.7.13,拉拉山上巴陵,1♂1♀2017.8.16,南投縣観音瀑布,1♂2017.8.22,陽明山新園街,1♂
2018.5.14,台北市立動物園虫虫探索谷,1♀,清水俊英
2019.7.19,陽明山大屯自然公園,1♀2019.7.20,台北市北投,1♀

・ニトベミスジ  (台湾産)   Athyma jina sauteri (Fruhstorfer, 1912)    台湾亜種


写真数: 8枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長50〜60mm。飛び方は速いが,各種の花に集まる。
 拉拉山の南西側の開けた高原には,果樹園のための小道がある。その道のブッシュの上を飛んでいる個体を見つけ,ブッシュの中に止まったので撮影することができた。しかし,止まっていた時間は数秒で,パッと飛び立つと,ブッシュの上を滑らかに滑空し,飛び去って行った。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 3月〜11月上旬に,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(400m〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
 拉拉山の南西側の山腹に当たる上巴陵の奥地で撮影することができた。ちなみに,北部貫公路の明池国家森林遊楽区や拉拉山一体は,昆虫採集は禁止されている。
【分  布】  種としては,台湾以外では,ヒマラヤ,インドシナ半島,中国の南西部・南部に分布している。
 中国では,西蔵區,新疆ウィグル自治区,青海省,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,福建省に分布している。新疆ウィグル自治区に分布しているものは,別亜種 A.jina huochengica で,それ以外は,別亜種 A.jina jinoides である。
【近似種】  ララサンミスジに似ているが,本種は,前翅亜外縁部の白斑の1つが横長になること,前翅表面翅頂部の白斑か3つになることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2015.5.30,北部貫公路,1♀,林 本初
2017.7.11,拉拉山上巴陵,1♀
2021.4.18,南部横貫公路,1♂,林 本初

・ララサンミスジ  (台湾産)   Athyma fortuna kodahirai (Sonan,1938)   台湾亜種


写真数: 4枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長60〜67mm。飛び方は速いが,各種の花,腐った果実,獣糞などに集まる。
【雌  雄】 ♀は,若干,翅形が丸くなるが,生態写真では,雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 5月〜8月に,年1回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(400m〜2000m)の常緑広葉樹林で見られる。
 ちなみに,北部貫公路の明池国家森林遊楽区や拉拉山一体は,昆虫採集は禁止されている。
【分  布】  種としては,台湾以外では,中国の中部・東部に分布し,日本の九州と石垣島でも記録がある。
 中国では,陳西省,河南省,江西省,湖北省,四川省,広西區,浙江省,福建省に分布している。広西區に分布しているものは,別亜種 A.fortuna guangxiensis で,それ以外は,名義タイプ亜種 A.fortuna fortuna である。
【近似種】  ニトベミスジに似ているが,本種は,前翅亜外縁部の白斑の1つがニトベミスジと比べると横長にならないこと,前翅表面翅頂部の白斑が2つになることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2016.5.6,北部貫公路,2exs.,林 本初

・ヤエヤマイチモンジ  (台湾産)    Athyma selenophora laela (Fruhstorfer,1908)   台湾亜種


写真数: 107枚


出現頻度
★★★★
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産は,別亜種ishiana である。開長50〜62mm。飛び方は速いが,すぐに地上に止まるので,撮影はしやすかった。
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸くなり,白斑が発達するので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜2500m)の常緑広葉樹林,海岸林で見られる。
 台湾の北部,中部山岳,南部など各地で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド北部,ヒマラヤ,インドシナ半島,ボルネオ島,インドネシア,中国の南西部・南部,日本の八重山諸島に分布している。
 中国では,雲南省,四川省,湖北省,広西區,湖南省,広東省,海南省,江西省,浙江省,福建省に,別亜種 A.selenophora leucophryne が分布している。
【近似種】  タイワンイチモンジに似ているが,本種は,♂の胴体は黒色で白帯がなく,雌は,前翅中室の白斑が3つに分離することで区別することができる。♀は,ヒラヤマミスジに似ているが,本種は首のあたりに白点が現れることで区別することができる。
 
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2014.3.4,墾丁国家公園,2♂♂2014.3.7,墾丁国家公園,3♂♂2♀♀2014.3.8,台東市知本溪,2♂♂
2014.5.29,社頂自然公園,3♂♂2♀♀2014.5.31,社頂自然公園,2♂♂2♀♀2014.6.2,台東市知本渓,2♂♂1♀
2014.6.4,台東市知本渓,1♂1♀2014.6.9,南投縣本部渓,1♂1♀2014.6.10,南投縣本部渓,1♂1♀
2015.7.2,南投縣南山渓,1♂2015.7.9,拉拉山下巴陵,1♂2015.7.13,陽明山横峯古道,2♂♂2♀♀
2015.7.14,新平市汐平路仁愛橋,4♂♂2016.3.4,台北動物園探索谷,2♂♂2016.3.5,台北動物園探索谷,1♂1♀,多田和夫
2016.4.30,高雄市直瀬溪,1♂1♀2016.5.20,羅東新城溪,1♂2♀♀2016.5.26,羅東清水溪,1♂
2016.6.8,高雄市宝来,1♂2016.6.15,苗栗縣三義,1♀2016.6.20,拉拉山下巴陵,1♀
2016.6.23,拉拉山上巴陵,1♀2016.6.25,新平市汐平路仁愛橋,1♀2017.3.29,新北市烏来桶後林道,1♂2♀♀
2017.4.4,台北市聖人瀑布,1♂1♀2017.7.16,谷関八仙山,3♀♀2017.7.21,南投縣本部渓,1♂2♀♀
2017.7.23,南投縣本部渓,1♀2017.7.25,南投縣霧社,1♂2017.7.25,南投縣本部渓,1♂
2017.7.28,台東縣達仁區,1♀2017.8.17,南投縣本部渓,1♂2017.8.20,新北市万里區,2♂♂1♀
2017.8.22,陽明山新園街,1♀
2017.12.29,社頂自然公園,1♀,飯田晋一郎
2017.12.30,屏東縣霧台郷,2♀♀,飯田晋一郎
2018.4.26,台北市立動物園探索谷,1♀2018.6.25,花蓮市碧緑神木,1♀2018.7.12,新北市瑞芳區南雅,1♂
2018.10.21,南投縣本部渓,1♀,大橋豊嗣
2018.11.3,屏東縣社頂自然公園,3♂♂2018.11.5,南投縣本部渓,2♂♂1♀
2018.11.6,南投縣本部渓,1♂1♀
2019.4.6,南投縣本部溪,1♀,大橋豊嗣
2019.4.7,南投縣本部溪,1♀,大橋豊嗣
2019.4.21,苗栗縣三義,1♀,安中弘行
2019.7.20,台北市北投,1♂2019.7.22,屏東縣霧台郷,1♂3♀♀

・タイワンイチモンジ  (台湾産)   Athyma cama zoroastes (Butler,1877)   台湾亜種


写真数: 51枚


出現頻度
★★★★
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長55〜60mm。飛び方は速いが,すぐに地上に止まるので,撮影はしやすかった。
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸くなり,黄色斑が発達するので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜2000m)の常緑広葉樹林,海岸林で見られる。
 台湾の北部,中部山岳,南部など各地で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド北部,ヒマラヤ,インドシナ半島,ボルネオ,中国の南西部・南部に分布している。
 中国では,雲南省,四川省,湖北省,広西區,湖南省,広東省,海南省,江西省,浙江省,福建省に,名義タイプ亜種 A.cama cama が分布している。
【近似種】  ヤエヤマイチモンジに似ているが,本種の♂は,胴体に白帯があり,♀は大型となり,斑紋が黄色で,前翅中室の黄斑が連続することで区別することができる。
 
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2009.2.26,墾丁国家公園,1♀,荻野秀一
2014.5.28,社頂自然公園,1♀
2014.5.29,社頂自然公園,1♂
2014.5.30,社頂自然公園,2♂♂1♀
2014.5.31,社頂自然公園,2♂♂2♀♀
2014.6.2,台東市知本渓,1♂1♀
2014.6.3,台東市知本渓,1♂
2014.6.10,南投縣本部渓,1♂
2015.6.18,南投縣本部渓,1♂1♀
2015.6.30,南投縣本部渓,1♂
2015.7.13,陽明山横峯古道,1♀
2015.7.14,新平市汐平路仁愛橋,1♂
2016.5.1,高雄市桃源,1♂
2016.5.5,南投縣南山溪,1♂
2016.5.20,羅東新城溪,1♂
2016.5.22,羅東寒溪,1♂
2016.5.23,南投縣南山溪,1♂,多田和夫
2016.6.29,新北市八連渓谷,1♂
2017.4.4,台北市聖人瀑布,1♂
2017.7.16,谷関八仙山,1♂
2017.7.18,谷関松鶴,1♂
2017.7.22,南投縣南山溪,1♂
2017.7.24,南投縣恵孫林場,1♀
2017.8.29,高雄市桃源區籐枝,1♀
2018.6.30,南投縣仁愛郷本部渓,1♂
2018.7.3,桃園市林班口,1♀
2018.11.3,屏東縣社頂自然公園,1♂
2019.7.13,台東縣霧鹿砲台,1♂2019.7.20,台北市北投,1♂

・ムラサキイチモンジ  (台湾産)   Parasarpa dudu jinamitra (Fruhstorfer,1908)    台湾亜種


写真数: 40枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長55〜67mm。飛び方は速いが,すぐに止まるので,撮影はしやすかった。
【雌  雄】 ♀は,白斑が発達するので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜2500m)で見られる。
 中部山岳の松崗(標高約2100m),陽明山の横峯古道台北市立動物園虫虫探索谷南投縣本部溪苗栗縣三義台北市聖人瀑布拉拉山上巴陵南投縣霧社で見られた。2016年6月には,どこから飛来したか分からないが,台北駅前の繁華街を飛翔し,看板に止まった個体を確認することができた。台南市でも撮影された。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インドシナ半島中部・北部,スマトラ島,中国の南西部・南部に分布し,台湾産は分布の東限に当たる。
 中国では,雲南省,四川省,貴州省,広西區,広東省,海南省,福建省に,名義タイプ亜種 P.dudu dudu が分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2014.6.8,南投縣松崗,1♀2015.7.13,陽明山横峯古道,1♀2016.4.16,台北動物園探索谷,1♂
2016.5.6,南投縣松崗,1♂2016.6.10,南投縣本部溪,1♂2016.6.16,苗栗縣三義,1♂
2016.6.28,台北市台北総站前,1♂2017.4.4,台北市聖人瀑布,2♀♀2017.7.12,拉拉山上巴陵,1♂
2017.7.13,拉拉山上巴陵,1♂2017.7.25,南投縣霧社,1♂2017.9.4,南投縣本部溪,1♂
2018.1.2,屏東縣台南市,1♂,高崎 明



・オスアカミスジ  (台湾産)   Abrota ganga formosana Fruhstorfer,1908   台湾亜種


写真数: 82枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長65〜75mm。森林性が強く,樹液,獣糞や腐った果実,各種の花によく集まる。♂は,渓流や樹林内の開けた場所で占有行動をする様子を確認することができた。占有行動では,全ての蝶を追い回し,順位的には最も強かった。♀は,林道上によく止まり,吸水行動をしていた。♂も吸水のために地上に下りることはあったが,非常に敏感で,近づくことは容易ではなかった。しかし,腐果に集まっている場合は,警戒心が薄く,近づいて撮影することができた。
 ♂には,翅表の黒斑の発達する個体,あまり発達せず橙色の地色が明るくなる個体があり,個体変異がかなりあることが分かった。

黒斑が発達している個体

通常の個体

橙色の地色が明るい個体
【雌  雄】 ♂は,翅表が明褐色になり,♀は,裏面が褐色になるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 5月〜10月に,年1回発生している。拉拉山の上巴陵(標高1200m)では,7月中旬に多数の新鮮な♀が見られ,南投縣南山渓(標高1000m)では,9月上旬に新鮮な雌が3頭見られたが,標高は大差がないのに,発生期が1か月半もずれている。年1回の発生であるならば,羽化する時期が地域によって大きく異なっているのか,もしくは,年2回発生しているのではないかという疑問を抱いてしまう。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(400m〜2000m)の常緑広葉樹林で見られる。
 拉拉山の南西部の山腹に位置する上巴陵では,各所で見ることができた。台中市の東北部にある八仙山国家森林遊楽区の八仙山登山口,南投縣南山渓桃園市林班口桃園市上巴陵花蓮市碧緑慈恩で撮影することができた。特に桃園市林班口では,梅の腐果に多数の個体が集まる様子を確認することができた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,ヒマラヤ,インドシナ半島,中国の西部・南部・東部に分布し,台湾産は分布の東限に当たる。
 中国では,雲南省,四川省,貴州省,広西區,広東省,福建省に,名義タイプ亜種 A.ganga ganga が分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2016.7.28,台中市谷関八仙山,2♂♂3♀♀,林 本初
2017.7.12,拉拉山上巴陵,3♂♂3♀♀
2017.7.13,拉拉山上巴陵,1♂
2017.7.14,拉拉山上巴陵,2♂♂2♀♀
2017.7.16,台中市谷関八仙山,1♂
2017.9.6,南投縣南山渓,3♀
2018.7.3,桃園市林班口,7♂♂3♀♀2018.7.4,桃園市上巴陵,2♂♂1♀2018.7.10,花蓮市碧緑慈恩,2♂♂
2019.7.17,花蓮市碧緑,1♂


・イナズマチョウ  (台湾産)   Euthalia irrubescens fulguralis (Matsumura,1909)   台湾亜種


写真数: 52枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長50〜65mm。飛び方は速いが,獣糞や腐った果実などに集まる。
 八仙山登山口で,湿った地面で吸水している♂を見つけつことができた。吸水する場所を移動しながら,翅を開閉し,少し飛んでは,吸水する行動を繰り返す様子を観察することができた。数分間,同じ行動を繰り返していたが,そこへ他の蝶がやってきたとき,追飛行動を行い,そのまま,森林へ飛び去っていった。
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 3月〜10月に,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(200m〜1500m)の常緑広葉樹林で見られる。
 台中市の東北部にある八仙山国家森林遊楽区の八仙山登山口,南投縣南山渓で撮影することができた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,中国の中部・南東部に分布し,台湾産は分布の東限に当たる。
 中国では,四川省,貴州省,湖南省,湖北省,浙江省,福建省に,名義タイプ亜種 E.irrubescens irrubescens が分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2016.7.24,南投縣眉溪,1♂1♀,林 本初
2017.7.16,台中市和平区谷関八仙山,1♂2017.9.6,南投縣南山渓,1♂

・オジロイナズマ  (台湾産)   Euthalia phemius seitzi Fruhstorfer, 1913    


写真数: 1枚


出現頻度
☆☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 2019年10月8日,王淑華さんによって記録され,同月16日には,成虫だけでなく,卵も確認されている。
 飛び方は速いが,獣糞や腐った果実などに集まる。マンゴーを食樹としている。
【雌  雄】 ♀は,斑紋が異なり,マレッパイチモンジのように前翅表面が褐色になり,白帯が鮮明に現れるで,雌雄を区別することができる。
【生  態】 10月に記録されたが,新鮮な個体であったので,盛夏に母蝶が産卵して偶産したものと考えられる。
【生息地】 基隆市で記録された。その後,北部一帯に拡散している。
【分  布】  種としては,インド北部,ヒマラヤ,インドシナ半島,中国の南西部・南部に分布している。
 中国では,西蔵區,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省に分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2019.10,8,基隆市,1♂1♀,王淑華
2019.10,8,基隆市,1♂,謝華君
2019.10,16,基隆市,多数,沈錦豊

※ 日本鱗翅学会の千葉秀幸先生が,台湾の北部にある基隆市で,オジロイナズマが10月に初記録されたことを知らせてくださり,台南市の林 本初さんが,その詳細な情報を教えてくださいました。東南アジアでは,マンゴーの害虫として知られています。盛夏に母蝶が産卵して増えたと考えられます。
 その後,千葉秀幸先生が,國立臺灣師範大學の徐教授のご協力を経て,本種の最初の記録者である王淑華さんから,このホームページへの写真の掲載の許可を取ってくださいました。 ありがとうございます。

・ホリシャイチモンジ  (台湾産)   Euthalia kosempona kosempona Fruhstorfer,1908   名義タイプ亜種


写真数: 35枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長60〜75mm。飛び方は速いが,すぐに地上に止まるので,撮影はしやすかった。
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸くなり,白斑が発達するので,雌雄を区別することができる。
【生  態】  5月〜10月に,年1回発生している。
 6月中旬,7月上旬に見ることができた。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(200m〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
 発生地が局部的で,撮影が難しい種の一つである。中部山岳の本部渓拉拉山下巴陵(標高656m),拉拉山上巴陵で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インドシナ半島北部,中国の南部に分布し,台湾産は分布の東限に当たる。
 中国では,湖南省,江西省,浙江省,福建省に,別亜種 E.kosempona albescens が分布している。
【近似種】 タカサゴイチモンジ,マラッパイチモンジに似ているが,本種は,斑紋が黄色になり,マラッパイチモンジのように翅形が尖らないことで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2014.6.11,南投縣本部渓,1♂2015.7.9,拉拉山下巴陵,1♂1♀2017.7.12,拉拉山上巴陵,3♂♂
2017.7.14,拉拉山上巴陵,4♂♂2017.7.23,南投縣本部渓,2♂♂

・マレッパイチモンジ  (マラッパイチモンジ) (台湾産)   Euthalia malapana & Chung,1958   台湾特産種

♂ 表
写真数: 2枚

♂ 裏
出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長75〜85mm。飛び方は速いが,腐った果実にはよく集まる習性がある。
 絶滅危惧種で,以前は,台湾中部の石山渓で発生していたが渓谷が大崩落して入山できなくなり,最近は記録がない。
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸くなり,白斑が発達するが,生態写真では雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 6月下旬〜7月に,年1回発生している。
【生息地】 台湾の中部と東部の中標高(1000m〜1600m)の常緑広葉樹林で見られる。
【分  布】 台湾以外には分布せず,台湾の特産種である。
【近似種】 タカサゴイチモンジ,スギタニイチモンジに似ているが,本種は前翅の翅形が尖ることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録

・タカサゴイチモンジ  (台湾産)   Euthalia formosana Fruhstorfer,1908   台湾特産種


写真数: 113枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長75〜80mm。飛び方は速いが,すぐに地上に止まるので,撮影はしやすかった。拉拉山下巴陵では,カエデの樹液に集まっていた。
【雌  雄】 ♂は,前翅表面の黄白色斑の内側を結ぶ線が円弧状になり,♀は,ジグザグになること,さらに♀は,後翅裏面にある白帯の外側の境界が鮮明になるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 4月下旬〜11月に,年1回発生している。
【生息地】  台湾の低・中標高(200m〜1500m)の常緑広葉樹林で見られる。
 森林内の林道沿いで見られた。中部山岳の南投縣本部渓拉拉山下巴陵南投縣恵孫林場拉拉山上巴陵南投縣南山渓で確認できた。特に,拉拉山の下巴陵では,個体数が多く,♀も多かった。
【分  布】 台湾以外には分布せず,台湾の特産種である。
【近似種】 マラッパイチモンジ,スギタニイチモンジに似ているが,後翅の斑紋が大きく発達することで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2014.6.9,南投縣本部渓,1♂
2014.6.10,南投縣本部渓,4♂♂
2014.6.11,南投縣本部渓,2♂♂
2015.6.28,南投縣本部渓,6♂♂1♀
2015.7.9,拉拉山下巴陵,6♂♂4♀♀
2016.6.10,南投縣本部渓,8♂♂
2016.6.12,南投縣恵孫林場,4♂♂
2016.6.20,拉拉山下巴陵,5♂♂
2016.6.21,拉拉山下巴陵,3♂♂
2017.7.12,拉拉山上巴陵,5♂♂1♀
2017.7.13,拉拉山上巴陵,1♀
2017.7.14,拉拉山上巴陵,2♂♂1♀
2017.7.23,南投縣本部渓,2♂♂2017.9.6,南投縣南山渓,2♂♂
2018.7.2,桃園市上巴陵,2♂♂
2018.7.4,桃園市上巴陵,5♂♂2018.7.5,桃園市下巴陵,1♂
2018.10.21,南投縣本部渓,1♀,大橋豊嗣
2018.10.22,南投縣本部渓,1♀,大橋豊嗣
2018.10.29,南投縣本部渓,1♀,安中弘行
2018.11.5,南投縣本部渓,1♀

・スギタニイチモンジ  (台湾産)   Euthalia insulae Hall,1930   台湾特産種


写真数: 82枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 開長65〜75mm。少ないチョウの1つである。
【雌  雄】 ♀は,後翅裏面の中央にある白帯が白色になるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 6月〜11月上旬に,年1回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(200m〜3000m)の常緑広葉樹林で見られる。
 発生地が局部的で,撮影が難しい種の一つである。中部山岳の梨山の思源(標高2028m),南投縣本部溪拉拉山林斑口拉拉山上巴陵南投縣松崗南投縣梅峰花蓮市碧緑神木花蓮市碧緑慈恩で撮影することができた。本部溪では,タカサゴイチモンジは,かなりの数が発生しているが,本種はその中に混じって1頭だけ,確認することができた。拉拉山林斑口では,渓流沿いの明るい空間に3頭が集まっていた。拉拉山上巴陵では,各所で複数の個体を確認することができた。花蓮市碧緑慈恩では,各所で見ることができた。
【分  布】 台湾以外には分布せず,台湾の特産種である。
【近似種】 タカサゴイチモンジに似ているが,本種は,後翅の白帯の縁が直線的になることで区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録2015.7.5,梨山思源,1♂2016.6.10,南投縣本部溪,1♂2016.6.22,拉拉山林斑口,3♂♂
2016.6.23,拉拉山上巴陵,2♂♂2017.7.11,拉拉山上巴陵,5♂♂2017.7.12,拉拉山上巴陵,2♂♂1♀
2017.7.13,拉拉山上巴陵,5♂♂2017.7.14,拉拉山上巴陵,2♂♂2017.7.20,南投縣松崗,1♂
2017.8.16,南投縣梅峰,1♂2018.7.2,桃園市上巴陵,1♂2018.7.4,桃園市上巴陵,2♂♂
2018.7.8,花蓮市碧緑神木,2♂♂2018.7.9,花蓮市碧緑神木,3♂♂2018.7.10,花蓮市碧緑慈恩,1♂
2019.7.10,花蓮市碧緑慈恩,4♂♂2019.7.11,花蓮市碧緑,3♂♂2019.7.12,花蓮市碧緑,1♂
2021.7.1,花蓮市碧緑神木,1♂,林 本初
2022.6.24,南横公路,1♂,林 本初


・イシガケチョウ  (台湾産)   Cyrestis thyodamas formosana Fruhstorfer,1898   台湾亜種

白色型
写真数: 62枚

♀ 黄色型
出現頻度
★★★★★
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本産は,別亜種mabella である。開長40〜50mm。敏感で人の気配を感じると直ぐに飛び立つので撮影は難しかった。各地の渓流沿いには,多数の個体が吸水に訪れているのを見ることができる。
 翅の地色には,白色型と黄色型の2つの型がある。白色型の方が個体数は多い。
【雌  雄】 ♂は,白色型のみで,♀は,白色型と黄色型の両方がある。白色型の♂♀は,生態写真では区別することは難しい。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜2500m)の常緑広葉樹林,海岸林,都市林で見られる。
 台湾の北部,中部山岳,南部など各地で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島(ラオスタイ),中国の南西部・南部,日本の紀伊半島以西に分布している。
 中国では,西蔵區,四川省,陝西省,河南省,浙江省,湖北省,江西省,福建省,広東省,広西區,香港,雲南省に,別亜種 C.thyodamas chinensis が分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2013.4.7,台北動物園探索谷,1ex.
2013.4.10,台北動物園探索谷,1ex.
2014.3.2,墾丁国家公園,2exs.
2014.3.8,台東市知本溪,2exs.
2014.5.29,墾丁国家公園,2exs.
2014.5.31,社頂自然公園,3exs.
2014.6.9,南投縣本部渓,2exs.
2015.6.16,台東市知本溪,7exs.
2015.6.17,台東市知本溪,8exs.
2015.6.18,台東市知本溪,5exs.
2015.7.4,梨山晉元橋,1ex.
2016.4.1,南投縣本部渓,1ex.,多田和夫
2016.4.16,台北動物園探索谷,3exs.
2016.4.25,新平市汐平路仁愛橋,1ex.
2016.4.30,高雄市直瀬溪,5exs.
2016.5.4,南投縣本部溪,多数exs.
2016.5.17,太平山鳩之澤,多数exs.
2017.3.28,新北市烏来区福山村,4exs.
2017.4.4,台北市聖人瀑布,2exs.
2017.4.14,拉拉山上巴陵,3exs.
2017.7.18,谷関松鶴,2exs.
2017.10.9,陽明山横峯古道,2exs.,清水俊英
2017.7.23,南投縣本部溪,1ex.
2018.4.23,南投縣本部渓,多数exs.
2018.4.25,南投縣本部渓,1ex.
2018.10.22,南投縣本部渓,1ex.大橋豊嗣
2018.11.5,南投縣本部渓,多数exs.
2019.4.4,新北市烏来福山村,2exs.大橋豊嗣
2019.5.1,南投縣本部溪,3exs.高月陽生
2019.7.15,台東縣知本,1ex.
2019.7.20,台北市北投,1ex.2019.7.22,屏東縣霧台郷,1ex.
2022.6.4,台湾新北縣,9♂♂,岡本英一

・スミナガシ  (台湾産)   Dichorragia nesimachus formosanus Fruhstorfer,1898   台湾亜種


写真数: 42枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】
 日本の本土には,別亜種nesiotes,奄美大島,沖縄本島には,別亜種okinawaensis ,八重山諸島には,別亜種ishigakiana が生息している。
 開長55〜60mm。
 拉拉山の上巴陵では,樹林内の見晴らしの良い場所で占有行動をする♂を3頭,見つけることができた。同じ樹林内には,タイワンコムラサキ,ミスジチョウ類などがいたが,占有順位は最も高かった。樹液に集まる様子も観察できた。
【雌  雄】 生態写真では顕著な違いはないが,若干,雌の翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる場合がある。
【生  態】 3月〜12月,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(100m〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
 羅東の清水溪で,人家のトイレの横にある汚水に飛来した個体を見つけたが,撮影することはできなかった。拉拉山の南西部の山腹に位置する上巴陵では,各所で見ることができた。高雄市桃源区籐枝では,トラップに来た♀を撮影することができた。本部渓でも撮影できた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,パキスタン,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ,中国の南西部・南部・東部,朝鮮半島,日本(本土奄美・沖縄八重山諸島)に分布している。
 中国では,西蔵區,四川省,陝西省,河南省,浙江省,湖北省,江西省,福建省,広東省,広西區,香港,雲南省に,別亜種 D.nesimachus nessea が分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月




































記録
2014.8.28,南投縣眉溪,1♀1ex.,林 本初
2016.5.26,羅東清水溪,1ex.
2017.7.10,拉拉山上巴陵,1♂
2017.7.12,拉拉山上巴陵,4♂♂
2017.7.14,拉拉山上巴陵,5♂♂
2017.8.29,高雄市桃源区籐枝,1♀
2018.4.25,南投縣本部渓,2♂♂




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