...<総合評価> ★ ★ ★ ★ ★
烏来からタクシーで行くしかない。30分かかリ,往復で1200元(2018年)である。モクセ
・ ツシマウラボシシジミイアゲハの発生地として知られている。胡蝶公園の奥に行くには,川渡りをするため,カメラ等 を入れる防水袋,杖2本(現地で枝を調達)が必要である。 ...<標 高> 456m (胡蝶公園) 〜 545m (ポイントD) ...<採集の可不可> 国家森林遊楽區内 昆虫採集は,禁止されている。 ....<宿 泊> 交通の要所となっている台北を基地にして,北部一帯のポイントへ出かけるのが便利であ る。 ..<日 程> 台北を朝6時00分頃に出て,MRTで西門へ行き,乗り換えて新店まで行く。改札口を出たら 右前方向に烏来行きのバス停がある。6時29分頃にバスが来るので,それを利用するとよい。 ただし,土日は,観光客が多く,このバスが混むので,できれば土日は避けた方がよい。 帰りは,烏来から,同じコースを帰ってもよいし,台北総站までバスで直接行くこともできる。 烏来温泉街から福山村までは,タクシーを使うしかない。タクシーにポイントAに迎えに来て くれるように頼み,タクシーを降りるのは,ポイントJが楽である。そこからポイントKへ行き, ポイントAまで歩いて戻って,さらにポイントE,Fまで行く。そして,迎えの場所のAまで戻ると, 約6時間,約30,000歩の行程である。ポイントK周辺を探索するコースと,ポイントE,G周辺 を探索するコースに分けて,2日間で歩いた方が楽である。 胡蝶公園は,ポイントKから対岸に橋を架ける工事をしていて,川沿いには降りることができ ない。堰堤を超えて,川渡りをしてポイントNに行けば,川沿いを飛翔する蝶を見ることができ るが,採集は禁止されている。 ...<昼 食> 台北で買っていく。 ...<ト イ レ> ない。 ...<特筆すべき蝶と撮影ポイント> なかなか止まらないので,写真撮影は難しい。 ・ ホソチョウ 直ぐに止まるので,撮影はしやすい。 ・ カバシタアゲハ,アサクラアゲハ 吸水,桜の花に集まる。 ・ モクセイアゲハ アサクラアゲハの20分の1程度の確率だが,ポイントK,Eで記録がある。 ポイントNで見つけることができた。 ・ キボシアゲハ センダングサ,桜の花に吸蜜に来ていた。 ・ ニセアオバセセリ 渓流の近くの葉で占有行動をしていた。 ・ マエルリシジミ 渓流の中州に飛来した。 ・ キスジチャバネセセリ 渓流の中州に飛来した。 ・ スズキミスジ ポイントOへの道筋で数頭,見つけることができた。 <撮影ポイントの案内>
烏来のバスの終点で降り,そこでタクシーを拾ってもよいし,温泉街を歩いて,橋を渡った場所にタクシーの待機場所があるので,そこで拾ってもよい。 初めて福山村に行く場合は,『馬家』という店があるポイントHでタクシーを降り,そこに迎えに 来てもらうとよい。そして,大きな道路を歩いて,ポイントIまで行く。そこは,山から小さな溪流が 流れている場所で,ツシマウラボシシジミが見られる。さらに進むと,ポイントJがあり,渓谷へ 降りられる道がある。道に入口には鉄の門があるが,開いていることが多い。押せば開けるこ とができる。そこには,センダングサが多く,ホソチョウが発生している。道を進むと,胡蝶公園 の入口に着く。 胡蝶公園は,広い河原に石場が広がり,ミカドアゲハ,アオスジアゲハが吸水に集まり,カラ スアゲハ,タイワンカラスアゲハ,カバシタアゲハ,アサクラアゲハも姿を現す。目的のモク セイアゲハは,アサクラアゲハの20分の1程度の確率だそうで,めったに見ることはできない。 2016年までは,胡蝶公園は右の写真のようであったが,2017年3月〜は,川に橋を架ける 工事をしていて,写真の大きな岩がある場所周辺は,工事のための道路になっていた。チョウは, 飛んでは来るが,工事の関係で近寄ることはできない。そこで,川の右側の小道を伝い,堰堤を 超え,川渡りをして中州まで移動する必要がある。 水の勢いは,太平山の鳩之澤ほどきつくなく,浅いところを選べば,水深は膝上くらいである。 ただし,転倒した場合,カメラがすべてダメになるので,持っていた防水袋に入れ,両手に木の杖 を持って,体を安定させて川渡りをする必要がある。 アサクラアゲハ,カバシタアゲハは,午前11時を過ぎると姿を消してしまうので,それまでが 勝負である。 2017年4月6日は,ポイントNで,モクセイアゲハは,午前10時から現れて,午後2時40分ま で,次々と吸水に現れた。3月28日,4月3日は,天候が良かったが,モクセイアゲハは全くいな かったので不思議である。ここでは,マエルリシジミ,キスジチャバネセセリも撮影できた。 その後は,ポイントJまで戻り,ポイントMへ行ってみるとよい。川へ降りられる場所が見つかれ ば,チャンスが広がる。 ポイントOへは,時間がかかるので,大変であるが,途中で,スズキミスジを見つけることができ る。Oから先は,急な斜面になっており,渓流へ降りられそうであるが,かなり危険であるであるの で引き返した方がよい。ポイントNで撮影をして,さらにここまで来ると,ポイントJまで帰るのが精 一杯である。 ポイントHまで戻ったら,ポイントLへ向かうとよい。山道で,ジャングルの中に道があり,ジャノメ チョウ類,ツシマウラボシシジミがいる。ポイントKの対岸に出たら,引き返す。 2回目に福山村へ行く場合は,タクシーに小学校下のポイントAに迎えに来てもらうように頼み, 実際にタクシーを降りるのは,ポイントJにする。そして,ポイントKで粘ってから,歩いて,ポイント Aまで戻り,さらに,ポイントB,C,D,E,F,Gへ行くとよい。かつてポイントBでは,イナズマチョ ウが採集されており,ポイントCでは,フタオチョウがいた。ポイントDでは,カバシタアゲハ,ツ シマウラボシシジミがいた。ポイントEでは,モクセイアゲハが記録されている。 ポイントFでは,ツシマウラボシシジミ,ニセアオバセセリ,ジャノメチョウ類がいる。ポイントG は,以前は,ポイントA近くの橋の袂につながっていたが,がけ崩れで通行ができなくなっている。 |
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