知本溪  楽 山  (知本温泉の南部の山)



...<総合評価>     ★ ★ ★
  
● 発生数        
★ ★ ★ (3月中旬)
● 種類数
★ ★  (3月中旬)
● 行程の容易さ★ ★ (行きはずっと上りの道)
● 行程の安全性   
★ ★ ★ (かなり安全)
● 目的地までの経費 
★ ★ ★ (徒歩=0元)
● 人の多さ   
★ ★ ★ (皆無)

  知本溪の奥とは,比較にならないほど,果樹園や畑として開発されているが,ところどころ
 に残る自然が,かっての豊かな自然を彷彿させてくれる場所である。
  ホテル街の白玉瀑布のバス停から南の楽山に登るルートである。道は,車が通る道なの
 で,それほどきつくないが,すっと上りになるので,覚悟が必要である。尾根まで行って戻り,
 さらに,まで行って戻ってくると,約7時間かかる。尾根から見た台湾の東部の海岸は絶景
 で,台東市が一望でき,遠くには,離島・蘭嶼が見える。

...<標   高>  81m (バス停) 〜 514m (ポイントE)

...<採集の可不可>
  昆虫採集は可能である。

...<宿泊地までの交通手段>
  営から電車で知本火車站まで行くか,左営からタクシーで知本温泉へ行く。電車は本
 数が少ないので,左営で時刻表を確認することが大切である。
  知本火車站からバス,もしくはタクシーで,知本温泉へ行く。20分ほどで着く。

...<宿   泊>
  温泉街には,数件の大型ホテルがあり,食堂街もある。コンビニは2つあり,便利である。
 中国からの旅行者が多く,ホテルの近くには,大型バスが何台も駐車している。

...<目的地までの交通手段>
  知本温泉街から南の山をひたすら上る。地図がないと分岐点が分からないので,必需品
 である。グーグルのマップを印刷して持っていくとよい。

...<日   程>
  8時に白玉瀑布のバス停を出発して,尾根までは,約3時間である。尾根を1時間ほど探
 索して,帰りは下りになるので,2時間ほどで宿近くの分岐点まで帰ることができ,さらに
 まで行って宿に着くと,午後4時ころである。 万歩計は,23,000歩であった。

...<昼   食>
  朝,温泉街のコンビニで購入し,尾根で絶景を見ながら食べるのが最高である。

...<ト イ レ>
  トイレはない。

...<特筆すべき蝶と撮影ポイント>  
  ・ タッパンウラナミジャノメ
     最近は,この知本溪でしか見られない珍しい蝶で,地図ので,ススキのような草
    が生えている場所に生息していた。
  ・ リュウキュウウラボシシジミ
     この知本・楽山でしか見られなかった。
  ・ アカネシロチョウ
     尾根のには,多産していた。

. <撮影ポイントの案内>  
   知本温泉街に宿泊し,徒歩で南の楽山への登山となる。
   バス停からは,100mほどの上りは,かなりきつい。しかし,川沿いであるので,アカタテ
  がよく見られ,ウスキシロチョウが多い。
   温泉の源泉がある場所を過ぎると,そこからの上りはあまりきつくない。ゆっくりと登って
  いけば,負担も少ない。このの辺りは,町から近いものの,珍しいチョウが現れ,タッパ
  ンウラナミジャノメリュウキュウウラボシシジミ を見つけることができた。センダングサ
  には,ホソバセセリタイワンキマダラセセリタケアカセセリホリシャアカセセリなど
  が吸蜜していた。
   さらに登っていくと,タイワンモンシロチョウモンシロチョウが飛び交う畑が現れ,荒れ
  地には,タテハモドキが飛んでいた。
   では,タッパンウラナミジャノメがいて,ウラフチベニシジミヒメジャノメが数多く見ら
  れた。
   尾根まで出ると,センダングサで吸蜜しているアカネシロチョウが多かった。
   から先は,軍事基地になっていて,進むことはできない。
   帰り道では,リュウキュウウラボシシジミクロボシセセリクロキマダラセセリを見つ
  けることができた。
   へは,1時間ほどで行けるるが,クロコノマチョウコヒトツメジャノメがいたくらいであ
  った。
       ...
<下の地図をクリックすると,大きな画像を見ることができます>

知本溪の地図


尾根付近の斜面


楽山の尾根から見た台東の町と海



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