ボルネオ島の蝶 <タテハチョウ科>


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・ホソバオオゴマダラ (ボルネオ島産)   Idea lynceus fumata Fruhstorfer,1897

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Idea lynceus はボルネオ島では主に低地から中標高帯の森林で見られ、ゆったりと滑空するような独特の飛び方をします。
雄は白地に黒い太めの脈状模様が入り、翅全体が半透明気味に見えるのが特徴で、体つきも細長く感じられます。
雌は模様がやや濃く、翅の透明感が控えめで、雄よりも重厚な印象を与えることがあります。
分布はボルネオ島の広い範囲で確認されており、北部から南部まで生息していて、地域によって黒斑の濃さにわずかな変化が見られます。
近似種の Idea stolli とは翅の透明度や黒帯の太さが異なり、本種はより透け感が強く模様が細めである点が識別の手がかりになります。
ボルネオ産個体はその優雅な姿が際立ち、観察すると本種ならではの雰囲気が印象深く残ります。

・ツマムラサキマダラ (ボルネオ島産)   Euploea mulciber portia (Fruhstorfer, 1904)

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Euploea mulciber は,ボルネオ島ではやや湿度の高い低地林を中心に見られ,翅は深い青紫色の光沢が強く,個体によって輝きの幅が異なります。
本島産は前翅の青色域が比較的広く,後翅の暗色部が引き締まって見える点が特徴です。
分布はボルネオ島全域に及び,周辺の小島にも点在して記録されることがあります。
近似種の Euploea tulliolus は青色光沢が弱く,全体に黒味が強いため,本種とは印象が大きく異なります。
また,本種は翅形がやや丸みを帯びるのに対し,近似種は前翅先端が鋭く見える傾向があります。
これらの点を踏まえると,ボルネオ島産の個体は本種の特徴が明瞭に表れた興味深い存在といえます。

・アルジャフタオチョウ (ボルネオ島産)    Polyura arja arja (Felder & Felder,[1867])

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Polyura arja arja は,ボルネオ島では主に低地から丘陵帯の森林で見られ,前翅の白帯が明瞭で幅が安定している点が特徴です。
本島産個体は後翅の尾状突起が比較的長く,淡色部とのコントラストがはっきりして見えます。
分布はボルネオ島全域に広がり,特に森林縁辺部や林道沿いで観察されることが多いです。
近似種の Polyura athamas は白帯が細く,翅の地色が濃いため,本亜種とは印象が大きく異なります。
また,近似種は尾状突起が短めで,全体のシルエットがやや重く見える点でも区別できます。
こうした特徴を踏まえると,本島産の個体は本亜種の形質がよく表れた興味深い存在といえます。

・イワサキタテハモドキ (ボルネオ島産)    Junonia hedonia (Linnaeus, 1764)

1枚
Junonia hedonia は,ボルネオ島では開けた林縁や草地でよく見られ,前翅の橙色部が鮮やかで境界がくっきりしている点が特徴です。
本島産個体は後翅の眼状紋が比較的大きく,周囲の黒色部との対比が明瞭に感じられます。
分布はボルネオ島全域に広がり,特に日当たりのよい場所で安定して観察されます。
近似種の Junonia orithya は青色光沢を帯びた翅を持ち,本種よりも眼状紋の配置が異なるため容易に区別できます。
また,近似種は前翅の橙色域が狭く,全体の色彩がより強いコントラストを示す点でも差が見られます。
こうした特徴を踏まえると,本島産の個体は本種の識別点がはっきりと示された魅力的な存在といえます。

・サトオオイナズマ (ボルネオ島産)    Lexias pardalis borneensis Tsukada, 1991

2枚
Lexias pardalis は,ボルネオでは森林内の薄暗い場所を好み,雄は深い青緑色の金属光沢が強く現れる点が特徴です。
この地域の個体は前翅の黒色部が広めで,翅表の色彩がよりはっきりとした対比を示します。
分布はボルネオ全域に広がり,林道沿いや林内の開けた場所で比較的よく観察されます。
本種の触角の先端は,黄色になり,近似種の Lexias dirtea は黒色で,青色光沢が弱く,全体に暗色で,後翅が丸みを帯びるため容易に区別できます。
こうした特徴を踏まえると,ボルネオの個体群は本種の色彩的特徴が際立つ点で注目に値します。

・コキティナヒメイナズマ (ボルネオ島産)    Tanaecia cocytina ambalika Fruhstorfer, 1913

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Tanaecia cocytina は,ボルネオでは森林内のやや薄暗い場所でよく見られ,翅の白帯が太く明瞭に出る点が特徴です。
この地域の個体は前翅の暗色部が広めで,白帯との境界がはっきりしているため力強い印象になります。
分布はボルネオ全域に及び,低地から丘陵帯の森林で安定して観察されます。
近似種の Tanaecia pelea は白帯が細く,全体の色彩が淡いため,本種とは外観が明確に異なります。
さらに,近似種は後翅の形がやや丸く,本種ほどコントラストの強い模様を示さない点でも区別できます。
これらを踏まえると,ボルネオの個体群は本種の特徴が際立つ存在として興味深く感じられます。

・ドゥンヤリクイナズマ (ボルネオ島産)    Bassarona dunya (Doubleday, 1848)

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Bassarona dunya は,ボルネオでは森林内の薄暗い場所で見られ,前翅の白点が小さく控えめに並ぶことが特徴です。
この地域の個体は翅の地色が濃く,白点列が目立ちにくいため,全体として落ち着いた印象になります。
分布はボルネオ全域に広がり,低地から丘陵帯の森林で比較的安定して観察されます。
近似種の Bassarona recta は白点が大きく列が明瞭で,本種よりも強いコントラストを示すため容易に区別できます。
さらに,近似種は前翅の白点が直線的に並び,本種のような控えめな配置とは異なる点でも識別できます。
こうした特徴を踏まえると,ボルネオで見られる本種は落ち着いた模様構成をもつ独特の存在といえます。

・アオタテハモドキ (ボルネオ島産)    Junonia orithya metion Fruhstorfer, 1905

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Junonia orithya は,ボルネオでは日当たりのよい草地や林縁でよく見られ,前翅の青色光沢が強く鮮やかに輝く点が特徴です。
この地域の個体は後翅の眼状紋が大きく,周囲の黒色部との対比がはっきりしているため力強い印象になります。
分布はボルネオ全域に広がり,開けた環境を中心に安定して観察されます。
近似種の Junonia hedonia は橙色を主体とした翅色で,青色光沢を欠くため,本種とは外観が明確に異なります。
さらに,近似種は眼状紋の配置や大きさが異なり,本種ほど強いコントラストを示さない点でも区別できます。
これらの点を踏まえると,ボルネオで見られる本種は色彩表現が際立つ魅力的なチョウといえます。

・クロタテハモドキ (ボルネオ島産)    Junonia iphita viridis (Staudinger, 1889)

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Junonia iphita は,ボルネオでは林縁や薄暗い林内でよく見られ,翅表の褐色帯が太く落ち着いた色調を示す点が特徴です。
この地域の個体は後翅の波状模様が明瞭で,翅全体のコントラストが比較的はっきりして見えます。
分布はボルネオ全域に広がり,低地から丘陵帯の森林で安定して観察されます。
近似種の Junonia atlites は翅色がより淡く,帯模様が細いため,本種とは外観が明確に異なります。
さらに,近似種は眼状紋が小さく,本種ほど強いアクセントを示さない点でも区別できます。
これらの特徴を踏まえると,ボルネオで見られる本種は落ち着いた色彩と明瞭な模様が調和した魅力的な存在といえます。

・チャイロタテハ (ボルネオ島産)    Vindula erota montana Fruhstorfer, 1889

2枚
Vindula erota は,ボルネオでは林縁や草地でよく見られ,雄は濃い橙色を示しますが前翅の黒斑は比較的弱く控えめに現れます。
この地域の個体は後翅の尾状突起がやや長く,翅形がすっきりして見える点が特徴です。
分布はボルネオ全域に広がり,低地から丘陵帯の開けた環境で安定して観察されます。
近似種の Vindula dejone は黒斑がより明瞭で,橙色が淡く,本種とは色調と模様の強さが大きく異なります。
さらに,近似種は前翅の斑紋がはっきりしており,本種のような柔らかい印象を示さない点でも区別できます。
これらの点から,ボルネオで見られる本種は穏やかな模様表現が特徴的なタイプとして興味深い存在です。

・チャイロイチモンジ (ボルネオ島産)    Moduza procris agnata (Fruhstorfer, 1897)

1枚
Moduza procris は,ボルネオでは林縁や日当たりのよい林内で見られ,前翅の白帯が太く明瞭に伸びる点が特徴です。
この地域の個体は赤褐色部が濃く,模様の境界がはっきりして力強い印象になります。
分布はボルネオ全域に広がり,低地から丘陵帯の森林周辺で安定して観察されます。
近似種の Moduza lymire は翅色がより濃く,前翅の白斑が小さいため,本種とは模様の見え方が大きく異なります。
さらに,近似種は白斑の配置が控えめで,本種ほど帯状の模様が強調されない点でも区別できます。
これらの特徴から,ボルネオで見られる本種は明瞭な帯模様が際立つ独自の姿を示します。

・マレーハレギチョウ (ボルネオ島産)    Cethosia hypsea hypsea Doubleday, [1847]

1枚
Cethosia hypsea は,ボルネオでは林縁や日当たりのよい場所でよく見られ,雄は鮮やかな橙色と黒色の強い対比がはっきり出る点が特徴です。
この地域の個体は翅表の黒斑がやや大きく,縁取りのギザギザした模様が明瞭に現れます。
分布はボルネオ全域に広がり,低地から丘陵帯の開けた環境で安定して観察されます。
近似種の Cethosia cyane は橙色が淡く,黒斑の配置も異なるため,本種とは外観が明確に区別できます。
さらに,近似種は後翅の縁模様が細かく,本種ほど力強いコントラストを示さない点でも識別できます。
これらの特徴から,ボルネオで見られる本種は鮮烈な色彩と独特の縁模様が印象に残るチョウといえます。

・レウコポロスミスジ (ボルネオ島産)    Neptis leucoporos cresina Fruhstorfer, 1908

1枚
Neptis leucoporos は,ボルネオでは林縁や薄暗い林内で見られ,前翅の白帯が太くほぼ直線的に伸びる点が特徴です。
この地域の個体は黒色部が深く,白帯との対比が強いため,翅の模様がくっきりと浮かび上がって見えます。
分布はボルネオ全域に広がり,低地から丘陵帯の森林周辺で安定して観察されます。
近似種の Neptis hylas は白帯がさらに太く,全体に湾曲して走るため,本種よりも重厚な印象になります。
加えて,近似種は前翅先端付近まで白色部が広がり,本種のように帯が中央付近にまとまらない点が違いとして挙げられます。
これらの特徴を意識して見ると,ボルネオ産の本種は白帯の形と配置によって近似種と見分けやすい種類といえます。

・キミスジ (ボルネオ島産)    Symbrenthia lilaea luciana Fruhstorfer, 1907

1枚
Symbrenthia lilaea は,ボルネオでは林縁や日差しの差し込む林内で見られ,橙色と黒色が細かく入り組んだ模様が鮮明に現れる点が特徴です。
この地域の個体は橙色部が濃く,黒帯との境界がはっきりしているため,全体の模様が力強く映ります。
分布はボルネオ全域に広がり,低地から丘陵帯の森林周辺で安定して観察されます。
近似種の Symbrenthia hypatia は前翅の翅頂付近の橙色部がより広く発達し,本種よりも明るい印象を与える点が大きな違いになります。
さらに,近似種は橙色部の広がりに伴って黒斑の配置も異なり,本種とは模様のバランスが変わることで識別が可能です。
こうした特徴を比べると,ボルネオで見られる本種は橙色と黒色の緻密な対比が際立つ種類として魅力を放ちます。

・リュウキュウムラサキ (ボルネオ島産)    Hypolimnas bolina bolina (Linnaeus, 1758)

1枚
Hypolimnas bolina は,ボルネオでは開けた林縁や草地でよく見られ,雄は深い黒色の地に青紫の光沢斑が強く輝く点が特徴です。
この地域の個体は光沢部が広めに発達し,角度によって色調が大きく変化するため,非常に目を引きます。
分布はボルネオ全域に広がり,低地から丘陵帯の人里近い環境でも安定して観察されます。
近似種の Hypolimnas anomala は白斑が大きく,光沢が弱いため,本種とは外観の印象が大きく異なります。
これらの特徴を踏まえると,ボルネオで見られる本種は光沢の美しさが際立つ存在として観察者を魅了します。

・エグリゴマダラ (ボルネオ島産)    Euripus nyctelius borneensis Distant & Pryer, 1887

1枚
Euripus nyctelius は,ボルネオでは林縁や薄暗い林内で見られ,白帯と黒色部がはっきり分かれる端正な模様が特徴です。
この地域の個体は前翅の白帯が太く,翅全体のコントラストが強いため,静止時でも識別しやすく映ります。
分布はボルネオ全域に広がり,低地から丘陵帯の森林周辺で安定して観察されます。
近似種の Euripus consimilis は白帯がさらに太く,後翅裏面の亜外縁に赤色斑が並ぶため,本種とは印象が大きく異なります。
また,近似種は裏面の赤色斑が強いアクセントとなり,本種の落ち着いた配色とは明確に区別できます。
こうした違いを踏まえると,ボルネオで見られる本種は白帯の整った配置が際立つ種類として興味深い存在です。

・チビコムラサキ (ボルネオ島産)    Rohana parisatis borneana Fruhstorfer, 1905

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Rohana parisatis は,ボルネオでは薄暗い林内で見られ,翅表は黒褐色でほとんど斑紋がなく,落ち着いた質感が特徴です。
この地域の個体は後翅の淡色部が控えめで,全体として重厚な色調にまとまって見えます。
分布はボルネオ全域に広がり,低地から丘陵帯の森林周辺で安定して観察されます。
近似種の Rohana tonkiniana も翅表は黒褐色で斑紋を欠きますが,裏面の帯模様がより複雑で,本種より細かな線が多い点が相違点になります。
さらに,近似種は裏面のコントラストが強く,本種のような均一で穏やかな色調にはならないため識別が可能です。
こうした特徴を比べると,ボルネオで見られる本種は控えめな色彩の中に独自の雰囲気を持つ種類として興味深い存在です。

・マエナリスイシガケチョウ (ボルネオ島産)    Cyrestis maenalis seminigra Smith, 1889

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Cyrestis maenalis seminigra は,ボルネオの低地から丘陵帯にかけて見られ,翅の白色部がやや狭く,全体に淡い灰褐色を帯びることが多いです。
前翅の黒帯は比較的太く,後翅の帯模様も濃度が強めで,個体によっては縁取りが明瞭に見えます。
翅形は原名亜種よりやや丸みを帯び,後翅外縁の角張りが弱い点が特徴です。
分布はボルネオ島全域に広く及び,特に北部から中部の森林でよく記録されます。
近似種の Cyrestis nivea とは白色部の透明感や帯の細さで区別でき,本亜種の方が模様のコントラストが強いです。
これらの特徴を踏まえると,本亜種は島内で独自の姿を保ちながら安定した形態を示すといえます。

・パンドクスウラナミジャノメ (ボルネオ島産)    Ypthima pandocus pandocus Moore, [1858]

2枚
Ypthima pandocus pandocus は,ボルネオでは低地から丘陵帯の林縁や草地に多く見られ,やや湿った開けた場所を好む傾向があります。
翅は全体に淡褐色で,表面の眼状斑が比較的明瞭に出る個体が多く,裏面の帯模様は細く途切れがちなことが特徴です。
特に後翅裏の眼状斑が小型で,周囲の環が薄い点がこの地域の個体でよく見られます。
近似種の Ypthima baldus とは,後翅裏の帯がより細く,眼状斑の配置が均一でない点で区別しやすいです。
分布はボルネオ島全域に広がり,低地から中標高帯まで幅広く記録されています。
この亜種は地域ごとの変異が小さく,比較的安定した形態を示す点が興味深いです。

・クロスジウラナミジャノメ (ボルネオ島産)    Ypthima fasciata fasciata Hewitson, 1865

1枚
Ypthima fasciata fasciata は、ボルネオでは低地から丘陵帯の林縁に多く見られる小型のタテハチョウです。
翅の地色は淡褐色で、表面の眼状紋が比較的明瞭に並ぶ点が当地個体の特徴です。
裏面では帯状の模様が細かく入り、輪紋のコントラストがやや強い傾向があります。
分布はボルネオ島全域に広がり、特に森林と草地が入り交じる環境でよく確認されています。
近似種のYpthima baldus とは、後翅裏面の帯がより細く、眼状紋の大きさが均一である点で区別できます。
本亜種は地域ごとの変異が小さく、観察時には翅裏の模様が識別の助けになります。

・ヒメヒトツメジャノメ (ボルネオ島産)    Mycalesis perseus cepheus Butler, 1867

1枚
Mycalesis perseus cepheus は,ボルネオでは低地から丘陵帯の林縁や薄暗い林内でよく見られます。
本亜種は翅の地色が比較的濃く,後翅裏の眼状紋がやや大きめで明瞭に並ぶ点が特徴です。
前翅裏の帯模様は細く,周囲とのコントラストが控えめで,全体として落ち着いた印象になります。
近似種の Mycalesis mineus とは,後翅裏の眼状紋の数が少なく,紋の輪郭が太めである点で区別できます。
分布はボルネオ島全域に広がり,特に低標高域で個体数が多く,森林性のタテハチョウ類としては比較的普通に見られます。
本亜種は地域ごとの変異が小さく,安定した形態を示すことが知られています。

・マルギタナコジャノメ (ボルネオ島産)    Mydosama marginata Moore, 1881

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Mydosama marginata はボルネオでは山地性の林縁に多く,翅は全体に深い褐色で光沢が弱く,地色のコントラストがやや控えめに見えます。
本種のボルネオ個体群は前翅の白帯が細く,後翅裏面の斑紋が比較的整って並ぶ点が特徴として挙げられます。
分布はボルネオ島の山地帯を中心に広がり,低地では記録が少なく局所的に見られる程度です。
近似種とは後翅裏面の帯状斑の幅と形が異なり,特に白帯の切れ込みの浅さが識別点になります。
雄は翅の色調が濃く前翅がやや細長く,雌はやや大型で白帯が広く明瞭に出る傾向があります。
これらの特徴を踏まえると,ボルネオ産個体の独自性がより理解しやすくなります。

・ムカシヒカゲ (ボルネオ島産)    Neorina lowii (Malayan Owl)

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Neorina lowii はボルネオでは薄暗い林内を好み,翅は深褐色で輪紋が大きく,外縁がやや淡く見えるのが特徴です。
ボルネオ産個体は後翅裏面の縞が細かく,輪紋の外側に淡色帯が入るため,全体に柔らかい質感を示します。
分布はボルネオ島の中?高標高域に広く及び,特に山地の森林内部で安定して観察されます。
近似種の Neorina patria とは輪紋の形状が異なり,本種では外側の輪紋が均等に並び,縞模様のコントラストが弱い点が識別の要点になります。
雄は翅が細長く色調が濃く,雌はやや大型で裏面の模様が明瞭に出る傾向があります。
これらの点を押さえることで,ボルネオ産個体の特徴をより正確に把握できます。

・キオビヒメワモン (ボルネオ島産)    Xanthotaenia busiris Westwood, 1858

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Xanthotaenia busiris はボルネオでは森林内の薄暗い場所を好み,翅は深い褐色で後翅の帯状模様が細く整う点が特徴です。
ボルネオ産個体は裏面の縞模様が比較的淡く,輪郭が滑らかに見えるため,全体として落ち着いた印象を示します。
分布はボルネオ島の低地から山地の森林に広く及び,特に湿度の高い林内で安定して確認されています。
近似種の Xanthotaenia busa とは後翅裏面の帯の幅と色調が異なり,本種では帯が細く均一で,暗色部との境界が明瞭な点が識別の要点になります。
雄は翅がやや細長く色が濃く,雌はやや大型で裏面の模様が広くはっきり出る傾向があります。
これらの特徴を理解することで,ボルネオ産個体の判別がより的確になります。





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