屯   原



 <総合評価>      ★ ★
  
● 発生数       
(6月下旬)
● 種類数
(6月下旬)
● 行程の容易さ (山道は6か所のがけ崩れ)
● 行程の安全性   
(超危険)
● 目的地までの経費 
(往復タクシー=4000元)

  屯原登山口は,東部の山地へ比較的緩やかな登山道が続き,生息するチョウは,珍蝶
 が多く,絶好の撮影ポイントであった。しかし,2017年の台風で,登山道ががけ崩れで,
 6ヶ所,崩壊し,通行止めになっていた。しかし,私は,せっかく来たのだからと,登山道に
 入ってしまった。足を滑らせれば,300mも滑落するような場所を6ヶ所,なんとか命がけ
 で通過し,雲海保線所がある峠からさらに下った。しかし,天候がだんだんと悪くなってき
 た。もし,雨が降り出せば,6ヶ所のがけ崩れの場所は通過できなくと気が付いた時には,
 あまりにも先に進みすぎていた。急いで引き返したが,本当に命がけで崩壊した崖を渡り,
 足がガクガクであった。タクシーが待つ場所まで戻れた時,自分の愚かさを反省し,涙が
 出た。
  屯原は,登山道ではなく,車で来た道を戻る形でも,多少は珍蝶が現れるが,経費を考
 えると,行かない方が賢明である。

...<標   高>   2000m (屯原登山口付近)

...<採集の可不可>
  ..昆虫採集は,禁止地域からは外れているが,不明。

...<宿泊地までの交通手段>
  台中から埔里までの高速バスがある。その埔里を基地として,バスを使って山岳地帯の
 ポイントへ出かけるとよい。
...
...<宿   泊>
  埔里には,大きな町で,たくさんのホテルがある。さらに,バスのターミナルがあり,山岳
 地帯への便も良い。
...
...<目的地までの交通手段>
  埔里から屯原までは,タクシーを使うしかない。往復で4000元である。
...
...<昼   食>
  埔里の町で買っていく。
...
...<ト イ レ>
  なし

...<特筆すべき蝶と撮影ポイント>
  6月下旬から7月にかけては,ゼフィルスが現れる。登山口から自動車道を戻る形で撮
 影した方がよい。

埔里から屯原までの道


屯原の崩壊した登山道


屯原のかろうじて通れる登山道



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