カザフスタンの蝶 <シロチョウ科>


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・モンキチョウ (カザフスタン産)
   Colias erate erate (Esper, 1805)

1枚
Colias erate erate は開けた草原や農耕地周辺で見られ、翅表は明るい黄色が広く前翅先端の黒帯が明瞭に出る外観になります。
雄は黄色が鮮やかで黒帯が引き締まり、雌は淡い黄色から白色味が加わり黒斑がやや強く出るため、雌雄で印象が異なります。
成虫は日中に地表近くを軽く移動し、草本の花を訪れて吸蜜する姿が観察されています。
カザフスタンではステップ地帯から半乾燥地帯にかけて広く分布し、河川沿いの草地や農地周辺でも記録されています。
季節によって発生量が変わることがあり、地域ごとに個体数の増減が見られることがあります。
近似種の Colias hyale は翅表の黄色が強く白色味が弱い点で本種と異なり、前翅の黒帯が細めに見えることも相違点です。

・チョウセンシロチョウ (カザフスタン産)
   Pontia edusa (Fabricius, 1777)

2枚
Pontia edusa は開けた草原や農耕地周辺で見られ、翅表は白色を基調に前翅先端の黒斑が明瞭に入り、後翅裏の緑灰色の網目模様が特徴になります。
雄は白色部が鮮明で黒斑が締まり、雌は灰色味が加わり斑紋がやや広く見えるため、雌雄で印象が異なります。
成虫は日中に地表近くを軽く移動し、草本の花を訪れて吸蜜する姿が観察されています。
カザフスタンではステップ地帯から半乾燥地帯に広く分布し、河川沿いの草地や農地周辺でも記録されています。
季節によって発生量が変わることがあり、地域ごとに個体数の増減が見られることがあります。
近似種の Pontia daplidice は後翅裏の網目模様が濃く緑色味が強い点で本種と異なり、前翅先端の黒斑もより太く見えることが相違点です。

・クモマツマキチョウ (カザフスタン産)
   Anthocharis cardamines phoenissa (Christoph, 1884)

1枚
Anthocharis cardamines phoenissa は草原や低木帯の開けた場所で見られ、雄の前翅先端には鮮やかな橙色が広く入り、白色部との対比が強い外観になります。
雄は橙色部が明瞭で、雌は橙色を欠き白色と灰色の斑紋が広がるため、雌雄で印象が大きく異なります。
成虫は日中に地表近くを軽く移動し、草本の花を訪れて吸蜜する姿が観察されています。
カザフスタンではステップ地帯から山麓の草地にかけて分布し、春の早い時期に多く記録されています。
発生時期は地域の標高によって変化し、場所によって個体数の増減が見られることがあります。
近似種の Anthocharis damone は前翅の橙色部がより濃く後翅裏の黄色味が強い点で本種と異なり、斑紋の境界もよりはっきりすることが相違点です。






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