コロンビアの蝶 <タテハチョウ科>


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・デイダミアモルフォ (コロンビア産)   Morpho deidamia deidamia (Hubner, [1819])

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Morpho deidamia deidamia はコロンビアでは低地から丘陵帯の湿った森林に多く見られ,特に川沿いの林縁で観察されやすいです。
本亜種の雄は金属光沢の強い青色が幅広く広がり,前翅外縁がやや直線的で,近似種の Morpho menelaus よりも青色域が深く,翅形もより細長い点が異なります。
雌は全体に褐色調が強く,青色光沢は部分的にとどまり,雄よりも翅の模様が明瞭に現れるため,性差がはっきりしています。
後翅裏面は褐色地に眼状紋が並び,その配置が比較的整っていることが本亜種の特徴です。
コロンビアでは太平洋側からアマゾン地域まで広く分布し,標高による変異はあるものの,生息域は連続的です。
近似種との違いが明確なため,観察時には翅の青色の質感と輪郭を意識すると識別しやすいです。

・パトクルスモルフォ (コロンビア産)   Morpho achilles patroclus Felder

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Morpho achilles patroclus は,コロンビア産では青色光沢が深く,帯の境界がやや太めに見える点が特徴です。
翅裏は褐色地に明瞭な白帯が入り,表との色差が強く,飛翔時のコントラストが際立ちます。
雄は青色部の輝きが強く,翅形がやや細長いのに対し,雌は青色域が狭く,全体に暗色で丸みを帯びた印象になります。
コロンビアでは主にアマゾン低地からアンデス山麓の森林にかけて分布し,広い範囲で見られます。
本亜種は大型で力強い飛翔を示し,光の角度によって青色の反射が大きく変化します。
近似種の Morpho achilles achilles は青帯が細く光沢が弱い点や翅裏の白帯がやや狭い点で区別できます。







コロンビアの蝶
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