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Chilasa clytia は,ニューカレドニアには棲息しておらず,この個体は,生息地の最南東に当たる小スンダ列島からの迷蝶と思われます。
小スンダ列島産では黒地がやや淡くなり,黄白帯が幅広く整った姿で見られます。
雄は前翅の黒色部が締まり,雌は後翅の白斑が広がるため,全体の印象に明確な差が出ます。
成虫は林縁を滑るように移動し,風の弱い時間帯に低い位置を保ちながら進むことが多いです。
分布はティモール島やフローレス島を中心とした小スンダ列島に及び,この地域が本種の南東端の生息域になります。
これらの島々では低地の疎林や農耕地周辺でも観察され,生息環境の幅が比較的広い特徴があります。
本種は地域差があるものの,白帯の配置と後翅の形状安定しており識別しやすい形態を保っています。
近似種の Chilasa paradoxa は白帯が細く後翅の白斑が縮小する点で本種と異なります。 |
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