ベトナムの蝶 <シロチョウ科>


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・ミナミキチョウ (ベトナム産)
   Eurema hecabe (Linnaeus, 1758)

5枚
Eurema hecabe はベトナム産では黄色が濃く、前翅先端の黒帯がはっきりと現れる傾向があります。
雄は黒帯が細く締まり、雌は帯が広く全体に柔らかい色調になります。
成虫は草地を低く移動し、日差しの差す場所で吸蜜する行動がよく見られます。
分布は東南アジアに広く、ベトナムでは北部から南部まで幅広い地域に生息しています。
前翅裏面の基部には褐色斑が2個並び、地域差によって黄色の濃さや帯の太さが変化します。
飛翔時に黒帯のコントラストが強く見えるため、識別の際に特徴を捉えやすい姿を示します。
近似種の Eurema blanda は黄色が淡く、前翅の黒帯が短い点で区別できます。

・ウスイロキチョウ (ベトナム産)
   Eurema andersonii sadanobui Shirozu & Yata, 1982

5枚
Eurema andersonii sadanobui はベトナム産では黄色が淡く、前後翅の丸みが強く出るのが特徴です。
雄は翅表の黄色が明るく、雌は黒帯がやや広く全体に落ち着いた色調になります。
成虫は林縁を軽く移動し、草地で花を訪れて吸蜜する姿が観察されます。
分布は東南アジアに広く、ベトナムでは北部から中部を中心に生息しています。
前翅裏面の基部には褐色斑が1個あり、地域差によって黄色の濃さや帯の太さが変化します。
飛翔時に淡い黄色が柔らかく見えるため、観察時の識別に役立つ特徴になります。
近似種の Eurema blanda は黄色が濃く、前翅裏面の褐色斑が小さい点で区別できます。

・タイワンキチョウ (ベトナム産)
   Eurema blanda silhetana (Wallace, 1867)

21枚
Eurema blanda silhetana はベトナム産では黄色が淡く、後翅の丸みが強く出るのが特徴です。
雄は翅表の黄色が明るく、雌は黒帯がやや広く全体に落ち着いた色調になります。
成虫は草地を低く移動し、日差しの差す場所で花を訪れて吸蜜する姿が観察されます。
分布はインドシナ半島に広く、ベトナムでは北部から中部を中心に生息しています。
前翅裏面の基部には褐色斑が3個並び、地域差によって黄色の濃さや帯の太さが変化します。
飛翔時に淡い黄色が柔らかく見えるため、識別の際に特徴を捉えやすい姿を示します。
近似種の Eurema andersonii sadanobui は前翅裏面の褐色斑が1個で、翅形の丸みが弱い点で区別できます。

・モンシロチョウ (ベトナム産)
   Pieris rapae crucivora Boisduval, 1836

14枚
Pieris rapae crucivora はベトナム産では翅表の白色がやや黄味を帯び、前翅先端の黒斑が控えめに見える傾向があります。
雄は黒斑が小さく整い、雌は斑がやや大きく翅全体が柔らかい色調になります。
成虫は草地や農地周辺を軽く移動し、日差しの差す場所で吸蜜する姿が観察されます。
分布はベトナム北部から中部にかけて広く、生息環境は農耕地周辺から低地の草原まで多様です。
地域差によって白色の濃さや黒斑の大きさが変化し、模様の個体差が比較的目立ちます。
飛翔時に前翅先端の黒斑が光の角度で見え方を変えるため、識別の際に役立つ特徴になります。
近似種の Pieris canidia は翅表の白色がより明るく、前翅の黒斑が大きい点で区別できます。

・タイワンモンシロチョウ (ベトナム産)
   Pieris canidia canidia (Sparrman, 1768)

43枚
Pieris canidia canidia はベトナム産では翅表の白色がやや灰色味を帯び、前翅先端の黒斑が明瞭に見える傾向があります。
雄は黒斑が細く整い、雌は斑が広がり翅全体のコントラストが強くなります。
成虫は草地や農地周辺を軽く移動し、小さな花を訪れて吸蜜する姿が観察されます。
分布はベトナム北部から中部にかけて広く、生息環境は低地の草原から農耕地周辺まで多様です。
地域差によって白色の濃さや黒斑の形が変化し、模様の個体差が比較的目立ちます。
飛翔時に前翅先端の黒斑が光の角度で強調され、識別の際に役立つ特徴になります。
近似種の Pieris rapae crucivora は前翅の黒斑が小さく、翅表の白色がより明るい点で区別できます。

・クロテンシロチョウ (ベトナム産)
   Leptosia nina nina Fabricius, 1793

11枚
Leptosia nina nina はベトナム産では翅が細長く、白色部がやや透けて見える軽い印象があります。
雄は翅表の白色が明るく、雌は灰色味が加わり前翅の黒斑がやや強く出ます。
成虫は林縁をふわりと移動し、湿った地面で吸水する姿がよく観察されます。
分布はベトナム北部から南部まで広く、生息環境は低地の林縁から農地周辺まで多様です。
地域差によって白色の濃さや黒斑の形が変化し、翅の透明感にも幅があります。
飛翔時に細い翅が揺れ、光の角度で模様の見え方が変わる特徴を示します。
近似種の Leptosia alcesta は翅形が丸く、前翅の黒斑が大きい点で区別できます。

・ウスムラサキシロチョウ (ベトナム産)
   Cepora nadina nadina (Lucas,1852)

5枚
Cepora nadina nadina はベトナム産では前翅の淡色帯が細く、後翅の白斑が整った形で並ぶのが特徴です。
雄は淡色帯が直線的で、雌は帯が広がり翅全体がやや柔らかい印象になります。
成虫は林縁を軽く移動し、日差しの差す場所で花を訪れて吸蜜する姿が観察されます。
分布はベトナム北部から中部にかけて広く、生息環境は低地の森林から丘陵帯まで多様です。
地域差によって白斑の大きさや配置が変化し、模様の個体差が比較的目立ちます。
飛翔時に淡色帯が光を受けて浮き上がるように見え、識別の際に役立つ特徴になります。
近似種の Cepora nerissa は前翅の黒帯が太く、裏面の黄色が濃い点で区別できます。

・タイワンスジグロチョウ (ベトナム産)
   Cepora nerissa dapha (Moore, 1879)

20枚
Cepora nerissa dapha はベトナム産では前翅の黒帯が太く、後翅の黄色がやや濃く見えるのが特徴です。
雄は黒帯が締まり、雌は淡色部が広がるため翅全体が柔らかい印象になります。
成虫は林縁を軽く移動し、開けた場所で花を訪れて吸蜜する姿が観察されます。
分布はベトナム北部から中部にかけて広く、生息環境は低地の森林周辺から丘陵帯まで多様です。
地域差によって黄色の濃さや黒帯の形が変化し、模様の個体差が比較的目立ちます。
飛翔時に黒帯のコントラストが強く見え、識別の際に特徴を捉えやすい姿を示します。
近似種の Cepora nadina nadina は前翅の淡色帯が太く、後翅裏面の黄色が明るい点で区別できます。

・カワカミシロチョウ (ベトナム産)
   Appias albina darada (Felder C. & R., 1865)

19枚
Appias albina darada はベトナム産では前翅の白色部が広く、先端の黒帯が細く整う姿が特徴的に見えます。
雄は白色が明るく、雌は黒帯がやや広がり翅全体のコントラストが強くなります。
成虫は林縁を素早く移動し、開けた場所で花を訪れて吸蜜する行動がよく見られます。
分布はベトナム北部から中部にかけて広く、生息環境は低地の森林周辺から丘陵帯まで多様です。
地域差によって白色部の広さや黒帯の太さが変化し、模様の個体差が比較的目立ちます。
飛翔時に白色部が光を受けて際立つため、観察時に特徴を捉えやすい姿を示します。
近似種の Appias lyncida は前翅の黒帯が太く、後翅裏面の黄色が濃い点で区別できます。

・ナミエシロチョウ (ベトナム産)
   Appias paulina adamsoni (Moore, 1905)

2枚
Appias paulina adamsoni はベトナム産では前翅の白色部が広く、先端の黒帯が短く整う姿が特徴的に見えます。
雄は翅表の白色が明るく、雌は黒帯がやや太く全体の印象が引き締まります。
成虫は林縁を素早く移動し、日差しの差す場所で花を訪れて吸蜜する行動がよく見られます。
分布はベトナム北部から中部にかけて広く、生息環境は低地の森林周辺から丘陵帯まで多様です。
地域差によって白色部の広さや黒帯の形が変化し、模様の個体差が比較的目立ちます。
飛翔時に白色部が光を受けて際立ち、観察時に識別しやすい特徴を示します。
近似種の Appias indra indra は前翅の黒帯が太く、後翅裏面の黄色が濃い点で区別できます。

・クモガタシロチョウ (ベトナム産)
   Appias indra thronion Fruhstorfer, 1910

4枚
Appias indra thronion は前翅が白く、外縁が細く暗色になる個体が多く、後翅は淡い黄色味を帯びることが特徴です。
雄は前翅先端の暗色部が明瞭で、雌は暗色部が広く灰色調が強い姿になります。
成虫は林縁を直線的に飛び、日中に花を訪れて吸蜜することが多いです。
分布はベトナム北部から中部にかけて知られ、低地から丘陵帯の明るい環境で見られます。
Appias indra indra(タイ産)よりも後翅の黄色味が弱く、前翅の暗色部がやや狭い点が異なります。
国内で近い種類の Appias lyncida は前翅の黒帯が太く、後翅裏面がより黄色く、雌の斑紋が大きく異なります。

・オオクモガタシロチョウ (ベトナム産)
   Appias pandione lagela (Moore, 1878)

1枚
Appias pandione lagela は前翅が白く、外縁の暗色が細く控えめで、後翅は淡い黄色を帯びる姿が特徴です。
雄は前翅先端の暗色が明瞭で、雌は灰色調が強く、翅のコントラストが弱く見えます。
成虫は林縁を素早く移動し、日中に花を訪れて吸蜜する行動がよく見られます。
分布はベトナム北部から中部にかけて知られ、低地から丘陵帯の明るい環境で観察されています。
Appias pandione(インドネシア・スラウェシ産)よりも後翅の黄色味が弱く、前翅の暗色部が狭い点が異なります。
近似種の Appias indra は前翅の暗色部がより広く、後翅の黄色味が強い点で明確に区別できます。

・タイワンシロチョウ (ベトナム産)
   Appias lyncida eleonora (Boisduval, 1836)

3枚
Appias lyncida eleonora は前翅の黒帯が太く、後翅が鮮やかな黄色を示す点が特徴です。
雄は後翅の黄色が強く、雌は黄色が淡く灰白色部が広いため、全体が柔らかい印象になります。
成虫は林縁を素早く移動し、日中に花を訪れて吸蜜する行動がよく見られます。
分布はベトナム北部から中部にかけて知られ、低地から丘陵帯の開けた環境で観察されています。
Appias lyncida(タイ産)よりも後翅の黄色がやや弱く、前翅の黒帯が細い傾向が見られます。
近似種の Appias indra は前翅の暗色部が狭く、後翅の黄色がより淡い点で区別できます。

・ベニシロチョウ (ベトナム産)
   Appias nero galba (Wallace, 1867)

10枚
Appias nero galba は前翅が鮮やかな赤色となり、後翅も同様に赤く染まる点が特徴です。
雄は赤色がより強く発達し、雌は赤色がやや淡く灰白色部が広く見えます。
成虫は林縁を滑らかに移動し、日中に花を訪れて吸蜜する行動が確認されています。
分布はベトナム北部から中部にかけて知られ、低地から丘陵帯の開けた環境で観察されています。
Appias nero(マレー半島産)よりも赤色が淡く、後翅の色調が均質である点が異なります。
近似種の Appias indra は前翅の暗色部が広く、後翅が黄色を示すため容易に区別できます。

・アカネシロチョウ (ベトナム産)
   Delias pasithoe pasithoe (Linnaeus,1767)

2枚
Delias pasithoe pasithoe は前翅の白色部が広く、外縁の黒色が引き締まり、後翅の赤斑が整って並ぶ点が特徴です。
雄は前翅の黒色が細く整い、雌は黒色部が広く赤斑が淡く見える傾向があります。
成虫は林縁を一定の速度で移動し、日中に花を訪れて吸蜜する行動が確認されています。
分布はベトナム北部から中部にかけて知られ、低地から山地の明るい環境で観察されています。
Delias pasithoe(インド北部産)よりも後翅の赤斑が大きく、前翅の黒色部が狭い点が異なります。
近似種の Delias hyparete は前翅が白く、後翅裏面の橙色斑が広いため容易に区別できます。

・ベニモンシロチョウ (ベトナム産)
   Delias hyparete indica (Wallace, 1867)

3枚
Delias hyparete indica は前翅が白く、外縁の黒色が細く整い、後翅の橙色斑が規則的に並ぶ点が特徴です。
雄は前翅の黒色が引き締まり、雌は黒色部が広く橙色斑が淡く見える傾向があります。
成虫は林縁を軽快に移動し、日中に花を訪れて吸蜜する行動が確認されています。
分布はベトナム北部から中部にかけて知られ、低地から山地の開けた環境で観察されています。
Delias hyparete(タイ産)よりも後翅の橙色斑が小さく、前翅の黒色部が狭い点が異なります。
近似種の Delias pasithoe は後翅外縁に赤色斑がなく、赤斑が基部に並ぶため容易に区別できます。

・ディスコムベシカザリシロチョウ (ベトナム産)
   Delias descombesi (Boisduval, 1836)

1枚
Delias descombesi は前翅の白色部が広く、外縁の黒色が細く整い、後翅の黄色が淡く発達する点が特徴です。
雄は前翅の黒色が引き締まり、雌は黒色部が広く黄色が弱く見える傾向があります。
成虫は林縁を一定の高さで移動し、日中に花を訪れて吸蜜する行動が確認されています。
分布はベトナム北部から中部にかけて知られ、低地から山地の開けた環境で観察されています。
Delias descombesi(ラオス産)よりも後翅の黄色が淡く、前翅の黒色部が狭い点が異なります。
近似種の Delias hyparete は後翅の橙色斑が明瞭で、前翅の白色部が広いため容易に区別できます。

・マダラシロチョウ (ベトナム産)
   Prioneris thestylis thestylis (Doubleday, 1842)

2枚
Prioneris thestylis thestylis は前翅の白帯が広く、外縁の黒色が細く整い、後翅裏面の黄色が淡く発達する点が特徴です。
雄は前翅の黒色が引き締まり、雌は白帯が広く全体が明るく見える傾向があります。
成虫は林縁を素早く移動し、日中に花を訪れて吸蜜する行動が確認されています。
分布はベトナム北部から中部にかけて知られ、低地から丘陵帯の開けた環境で観察されています。
Prioneris thestylis(タイ産)よりも後翅裏面の黄色が弱く、前翅の白帯が広い点が異なります。
近似種の Prioneris philonome は前翅の白帯が狭く、後翅裏面の黄色が濃いため容易に区別できます。

・アカネマダラシロチョウ (ベトナム産)
   Prioneris clemanthe helferi Fruhstorfer,1910

2枚
Prioneris clemanthe helferi は前翅の白帯が広く、外縁の黒色が細く整い、後翅裏面の黄色が淡く発達する点が特徴です。
雄は前翅の黒色が引き締まり、雌は白帯が広く全体が明るく見える傾向があります。
成虫は林縁を軽やかに移動し、日中に花を訪れて吸蜜する行動が確認されています。
分布はベトナム北部から中部にかけて知られ、低地から丘陵帯の開けた環境で観察されています。
Prioneris clemanthe(ミャンマー産)よりも後翅裏面の黄色が弱く、前翅の白帯が広い点が異なります。
近似種の Prioneris thestylis は前翅の白帯が細く、後翅裏面の黄色が濃いため容易に区別できます。

・ウスキシロチョウ (ベトナム産)
   Catopsilia pomona (Fabricius, 1775)

8枚
Catopsilia pomona は前翅が淡い黄色から白色まで変化し、外縁の灰色が細く入る点が特徴です。
雄は黄色味が強く、雌は白色が広く灰色部が明瞭なため外観に差が出ます。
成虫は林縁を素早く移動し、日中に花を訪れて吸蜜する姿が確認されています。
分布はベトナム北部から中部にかけて知られ、低地から丘陵帯の開けた環境で観察されています。
Catopsilia pomona(タイ産)よりも前翅外縁の灰色が淡く、後翅の黄色が弱い傾向があります。
近似種の Catopsilia pyranthe は前翅先端の灰色が広く、後翅の黄色が強いため容易に区別できます。

・メスシロキチョウ (ベトナム産)
   Ixias pyrene yunnanensis Fruhstorfer, 1902

1枚
Ixias pyrene yunnanensis は前翅の黄赤色が鮮やかで、先端の黒帯が細く整い、後翅の黄色が均質に広がる点が特徴です。
雄は黄赤色が濃く黒帯が引き締まり、雌は黄色が保たれ白化しないため外観に明確な差が出ます。
成虫は林縁を軽やかに移動し、日中に花を訪れて吸蜜する姿が確認されています。
分布はベトナム北部から中部にかけて知られ、低地から丘陵帯の開けた環境で観察されています。
Ixias pyrene(タイ産)よりも前翅の黒帯が細く、後翅の黄色が淡い傾向があります。
近似種の Ixias marianne は前翅の黄赤色が大きく、後翅の橙色が強いため容易に区別できます。






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