インドネシアの蝶 <シジミチョウ科>
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・シピルスフタオルリシジミ (インドネシア・バリ島産)
Hypolycaena sipylus capella
Fruhstorfer, 1912
3枚
Hypolycaena sipylus capella
は小型で金属光沢を帯びた青色が雄の翅上面に広がり、後翅の尾状突起が細く長い点が特徴です。
雌は上面が淡褐色で青色部が狭く、前翅の黒斑がやや強く出るため雄よりも落ち着いた色調に見えます。
インドネシアではスラウェシ島を中心に森林周辺の明るい場所に分布し、低木の周囲でよく活動しています。
後翅裏面は白灰色で細い線状模様が入り、静止時にはこの模様が保護色として働きます。
雄は青色光沢が強く、雌は褐色味が優勢で尾状突起もやや短く見える点で区別できます。
近似種の
Hypolycaena erylus
は上面の青色がより濃く、後翅の尾状突起が太めで、裏面の線模様が強く出る点で本亜種と異なります。
・ホリイコシジミ (インドネシア・バリ島産)
Zizula hylax
(Fabricius, 1775)
1枚
Zizula hylax
は非常に小型で、翅裏の細かな灰色の斑点が均一に並ぶことが特徴で、近距離でも繊細な印象を与えます。
雌はやや淡色で斑点が明瞭になり、雄よりも全体が柔らかい色調に見えます。
インドネシアではジャワ島やスラウェシ島などの草地や道端に広く分布し、人の生活圏周辺でも普通に観察されます。
翅の縁取りは細く、飛翔は弱く低い位置を漂うように移動するため識別しやすい動きを示します。
雄は翅裏の斑がやや薄く、雌は斑が濃く翅形もわずかに丸みを帯びる点で区別できます。
近似種の
Zizina otis
は翅裏の斑が大きく間隔も広く、全体の灰色味が強いため、本種よりも模様が粗い点で異なります。
・ヒメシルビアシジミ (インドネシア・バリ島産)
Zizina otis labradus
(Godart, 1824)
1枚
Zizina otis labradus
は小型で翅裏が淡い灰色となり、細かな黒点が均一に並ぶ控えめな模様が特徴です。
雌は黒点がやや濃く、翅形が丸みを帯びるため雄よりも柔らかい印象になります。
インドネシアではジャワ島やバリ島の草地や農地周辺に広く分布し、人の生活圏近くでも普通に見られます。
翅裏の色調は淡く、静止時には背景に溶け込みやすく、近距離での観察が識別の中心になります。
雄は黒点が整って淡く見え、雌は黒点が濃く間隔がわずかに不規則に見える点で区別できます。
別亜種の
Zizina otis semiplaga
は翅裏の灰色がやや濃く、黒点が大きめで、本亜種よりも模様が強調される点で異なります。
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