カンボジアの蝶 <タテハチョウ科>


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・コモンマダラ (カンボジア産)
   Tirumala septentrionis dravidarum (Fruhstorfer, 1899)

2枚
Tirumala septentrionis dravidarum はカンボジアでは翅の白斑が細かく並び、全体に青黒い地色がはっきり見える姿が特徴になります。
雄は前翅の青色光沢が強く、雌は青色部が控えめで黒色が広く占める点で区別できます。
成虫は林縁の開けた場所をゆっくり移動し、日中には花で吸汁する行動が確認されています。
分布はカンボジア南部から中央部の森林周辺に広く知られています。
本種は白斑の並びが均整で、翅の暗色部が濃いことが識別の助けになります。
近似種の Tirumala limniace は白斑が大きく間隔が広く、翅の色調が明るいため、本種とは斑紋の大きさと地色の濃さが異なります。

・サトオオイナズマ (カンボジア産)
   Lexias pardalis jadeitina (Fruhstorfer, 1913)

2枚
Lexias pardalis jadeitina はカンボジアでは翅の緑色光が穏やかで、黒帯との境界がやや柔らかく見える点が特徴になります。
雄は表面の緑色光が強く、雌は光沢が弱く黒色部が広がるため外観が異なります。
成虫は林内の明るい場所を素早く移動し、樹液や湿った地面で吸水する行動が確認され、触角の先端が黄白色になる特徴が見られます。
分布はカンボジア中央部から南部の森林地帯で広く知られています。
本種は後翅の黒帯が細く、表面の緑色光が均一に広がる点が識別の助けになります。
近似種の Lexias dirtea(ヤマオオイナズマ) は橙色部が広く黒帯が太く、触角先端が暗色で、本種とは色調と帯の幅および触角色が異なります。

・シロモンオオイナズマ (カンボジア産)
   Lexias albopunctata albopunctata (Crowley,1895)

1枚
Lexias albopunctata albopunctata は,雄では,白点が少なく,翅頂付近の白斑が発達するタイプと前翅の白点が整然と並び,黒地との対比が強くはっきり見えるタイプがあります。
裏面は淡褐色で白点が細かく散り,表面とは異なる落ち着いた印象になります。
雄は後翅外縁の青色光沢が明瞭で,雌は白点がやや密になり全体が明るく見える点で区別できます。
カンボジアでは低地の常緑林から林縁の明るい場所まで広く分布し,河川沿いでも観察されます。
成虫は林内の薄暗い場所を滑るように移動し,地表近くで吸水することが多く,動きは一定のリズムで続きます。
本種は翅を半開にして止まることがあり,その姿勢が斑紋の識別を容易にします。
近似種の Lexias pardalis jadeitina は橙色部が発達し白点が帯状に並ばないため,本種とは色彩配置と斑紋の整い方が明確に異なります。

・コケムシイナズマ (カンボジア産)
   Euthalia anosia Moore, 1857

1枚
Euthalia anosia は前翅の外縁がやや直線的で、表面の緑味を帯びた暗色部が濃く見えることが多いです。
カンボジア産では後翅の暗帯が太く、全体に重厚な色調を示します。
成虫は林縁の薄暗い場所を移動し、地表の湿った部分に降りて吸水する姿が見られます。
カンボジアでは低地の常緑林から丘陵部の二次林まで広く分布し、森林が残る地域で安定して観察されます。
雄は前翅の光沢が強く、後翅の暗帯が明瞭で、雌は翅の色調が淡く、斑紋の境界がやや不鮮明になります。
近似種の Euthalia monina は前翅の形が丸みを帯び、後翅の暗帯が細く、翅表の光沢が弱い点で区別できます。

・アオヘリコイナズマ (カンボジア産)
   Tanaecia julii julii (Lesson,1837)

4枚
Tanaecia julii julii のカンボジア産の雌は、前翅の白斑が控えめで、全体に落ち着いた褐色調が強く見られます。
雄は前翅の帯模様がやや明瞭で、雌は翅面が広く淡色部が弱く出る傾向があります。
本種は林内を直線的に移動し、日差しが差し込む場所で短時間とどまることがあります。
分布はカンボジア南部から中部の常緑樹林を中心に確認され、低地の森林で多く見られます。
カンボジア産では乾季でも林縁で姿が見られ、季節による出現の変動が比較的少ないようです。
同所的に見られる近似種 Tanaecia munda は前翅の白帯が太く明瞭で、翅色がより濃い点で本種と区別できます。
近似種 Tanaecia aruna は外縁の白帯が広く、後翅の模様が強く出るため、本種とは印象が大きく異なります。

・コキティナヒメイナズマ (カンボジア産)
   Tanaecia cocytina puseda (Moore, [1858])

1枚
Tanaecia cocytina puseda のカンボジア産は、前翅の白帯が細く整い、深い褐色の地色が際立つ姿を示します。
雄は青い斑紋が広がり、白帯との対比が鮮明で、雌は褐色部が広く落ち着いた印象になります。
本種は林内を軽やかに移動し、日差しが差し込む場所で短く静止することがあります。
分布はカンボジア南部から中央部の森林で確認され、低地の常緑樹林に多く見られます。
乾季でも林縁で姿が見られ、季節による出現の変化が比較的少ない傾向があります。
近似種の Tanaecia pelea は白帯が太く外縁が丸みを帯び、本種よりも帯の境界が柔らかく見える点で異なります。
近似種の Tanaecia munda は翅色が濃く白帯が明瞭で、後翅の模様が強く出るため本種とは印象が大きく異なります。

・マンゴーイナズマ (カンボジア産)
   Euthalia aconthea garuda (Moore, [1858])

1枚
Euthalia aconthea garuda のカンボジア産は、前翅の白帯が細く整い、地色の褐色が深く落ち着いた印象を与えます。
雄は前翅の白帯が明瞭で光沢が強く、雌は淡色部が広く全体に柔らかい色調になります。
本種は林内を滑らかに移動し、木漏れ日の差す場所で短く静止することがあります。
分布はカンボジア南部から中央部の森林地帯で確認され、低地の常緑樹林で特に多く見られます。
乾季でも林縁で姿が見られ、季節による出現の変化が比較的少ない傾向があります。
近似種の Euthalia monina は白帯が太く外縁が丸みを帯び、本種よりも帯の境界が柔らかく見える点で異なります。
近似種の Euthalia phemius は後翅の模様が強く、翅色が濃いため本種とは印象が大きく異なります。

・ハガタイナズマ (カンボジア産)
   Euthalia monina kesava (Moore, 1859)

1枚
Euthalia monina kesava のカンボジア産は、翅の褐色が深く、前翅の帯模様が整った落ち着いた姿を示します。
雄は白帯がなく濃色部が広がり、雌は淡色部が明瞭で模様が柔らかく見えるため区別しやすいです。
本種は林内を素早く移動し、木漏れ日の差す場所で短時間とどまることがあります。
分布はカンボジア南部から中央部の森林で確認され、低地の常緑樹林で多く見られます。
乾季でも林縁で姿が見られ、年間を通して比較的安定して出現します。
近似種の Euthalia aconthea は前翅の白帯が太く外縁が丸みを帯び、本種とは帯の有無と形状で明確に異なります。
近似種の Euthalia phemius は後翅の模様が強く翅色が濃いため、本種とは全体の印象が大きく異なります。

・トガリヒメイナズマ (カンボジア産)
   Cynitia cocytus cocytus (Fabricius, 1787)

2枚
Cynitia cocytus cocytus のカンボジア産は,前翅と後翅の輪郭が独特で,特に前翅先端がやや張り出す形状が目立ちます。
雄は白色部が強く際立ち,雌は黒色域が広がるため,全体の印象が重く見えます。
成虫は林縁の開けた場所を軽快に移動し,地表近くで短時間吸水する姿が見られます。
分布はカンボジア中央部から南部にかけて知られ,常緑樹林周辺での記録が多いです。
本種は乾季でも活動が見られ,環境の変化に左右されにくい傾向があります。
近似種の Cynitia lepidea(カンボジア産)は翅形がより細長く,白色域が狭い点で本種と区別できます。
また近似種の Cynitia cocytus matuta(マレー半島産)は白色部が淡く,外縁の黒帯が弱いことが本種との相違点です。

・ハイイロヒメイナズマ (カンボジア産)
   Cynitia lepidea cognata (Moore, 1859)

1枚
Cynitia lepidea cognata のカンボジア産は前翅の淡色帯が広く,黒色部との境が緩やかに続く柔らかな印象を示します。
雄は淡色部がより明るく,雌は黒色域が広がるため,全体のコントラストが強く見えます。
成虫は林縁の開けた場所を軽く移動し,地表で短時間吸水する行動が見られます。
分布はカンボジア南部から中央部にかけて知られ,常緑樹林周辺での記録が中心です。
本種は季節を問わず姿が確認されることがあり,比較的安定して発生する傾向があります。
別亜種の Cynitia lepidea lepidea(タイ北部産)は淡色帯が狭く,黒色部が強く出る点で本種と異なります。
またカンボジア国内の近似種 Cynitia cocytus cocytus は白色域が広く,後翅外縁の黒帯が細いことが本種との相違点です。

・タテハモドキ (カンボジア産)
   Junonia almana almana (Linnaeus, 1758)

1枚
Junonia almana almana のカンボジア産は橙色部が広く,眼状紋が大きく際立つ点が特徴です。
雄は橙色が濃く発色し,雌は暗色部が広がるため模様がやや落ち着いた印象になります。
成虫は日当たりの良い草地を素早く移動し,地表で短時間吸水する行動が見られます。
分布は東南アジアに広く分布する種であり,カンボジアでは中央部から南部にかけて広く記録されています。
本種は季節型の変化があるものの,眼状紋の大きさが比較的安定している点が特徴です。
近似種の Junonia orithya orithya(カンボジア産)は青色帯が明瞭で,眼状紋が小さいため本種と容易に区別できます。
またカンボジア国内の近似種 Junonia lemonias は翅色が暗く,眼状紋が細長い形になる点が本種との相違点です。

・ハイイロタテハモドキ (カンボジア産)
   Junonia atlites (Linnaeus, 1763)

2枚
Junonia atlites のカンボジア産は淡い灰褐色の地色が広く,翅の帯模様が細く途切れやすい点が特徴です。
雄は前翅の帯が明瞭で,雌は後翅の暗色部が広がるため,全体に柔らかい印象になります。
成虫は林縁の開けた場所をゆっくり飛び,地面近くで短時間とどまる行動がよく見られます。
分布はカンボジア全域で記録され,低地の森林周辺に多く生息しています。
本種は季節による模様の変化が比較的少なく,翅の淡色部が安定している点が特徴です。
近似種の Junonia lemonias (ジャノメタテハモドキ)は翅色が濃く,眼状紋が細長くなるため本種と区別できます。
またカンボジアに分布する近似種 Junonia orithya orithya (アオタテハモドキ)は青色帯が強く,本種とは外観が大きく異なります。

・トラフタテハ (カンボジア産)
   Parthenos sylvia gambrisius Fabricius, 1787

5枚
Parthenos sylvia gambrisius のカンボジア産は翅の白帯が太く,地色の褐色部が濃いため力強い印象になります。
雄は青緑色の光沢が強く,雌は褐色味が増して白帯がやや細く見える点で区別できます。
成虫は林縁の明るい場所を素早く移動し,葉上に短時間とどまる行動がよく見られます。
分布はカンボジアの低地から中標高帯の森林周辺に広く記録されています。
本種は翅の帯模様が乱れにくく,模様の配置が安定していることが特徴です。
別亜種の Parthenos sylvia philippinensis はフィリピンに分布し,白帯が細く光沢が弱いため本種と明確に異なります。
カンボジアに生息する別亜種としては Parthenos sylvia lilacinus が知られ,淡色部が広く,本種よりも柔らかい色調になります。中央部から南部の低地森林に集中し,湿度の高い林縁や二次林での記録が多い亜種です。

・キアネハレギチョウ (カンボジア産)
   Cethosia cyane euanthes Fruhstorfer, 1912

5枚
Cethosia cyane euanthes のカンボジア産は橙色部が深く,黒帯が太く締まるため力強い外観になります。
雄は前翅の黒斑が明瞭で,雌は淡色部が広がり模様が柔らかく見える点で区別できます。
成虫は林縁の明るい場所を活発に移動し,葉上に短く降りて姿を見せることがあります。
分布はカンボジア全域の低地森林から丘陵部まで広く記録されています。
本種は翅の縁取りがはっきりしており,模様の配置が安定していることが特徴です。
近似種の Cethosia penthesilea methypsea はベトナム北部から中部に分布し,橙色部が淡く後翅の切れ込みが浅い点で本種と異なります。
カンボジアに生息する近似種としては Cethosia biblis biblis があり,赤味の強い地色と細い黒帯によって本種と区別できます。

・タイワンミスジ (カンボジア産)
   Neptis nata adipala Moore, 1872

2枚
Neptis nata adipala のカンボジア産は白帯が細く,前翅の暗色部が強く出るため引き締まった印象になります。
雄は白帯の輪郭が明瞭で,雌は帯がやや広がり全体に柔らかい模様となる点で区別できます。
成虫は林縁の明るい場所を軽く移動し,低い葉上に短く降りる姿が見られます。
分布はカンボジアの低地森林から丘陵部にかけて広く記録されています。
本種は帯模様の配置が安定しており,翅の暗色部が濃いことが特徴です。
近似種の Neptis clinia は白帯が太く後翅の帯が直線的で,本種よりも明るい外観になります。
カンボジアに生息する近似種 Neptis hylas kamarupa は白帯が広く,後翅の外縁が丸みを帯びる点で本種と異なります。

・キンミスジ (カンボジア産)
   Pantoporia hordonia hordonia (Stoll, 1784)

2枚
Pantoporia hordonia hordonia は名義タイプ亜種であり,カンボジア産は橙褐色帯が広く黒褐色部との境が細かく入り組む点が特徴です。
雄は橙褐色が濃く帯の輪郭が締まり,雌は淡色部が広がり模様が柔らかく見えることで区別できます。
成虫は林縁の低い位置を敏捷に移動し,日差しの差す葉上に短く降りる姿が観察されます。
分布はインドシナ半島亜種としてカンボジア全域の低地森林から丘陵部にかけて広く記録されています。
本種は帯模様の幅が安定しており,翅の暗色部が強く出ることが多い点が特徴です。
近似種の Pantoporia sandaka は白帯が細く直線的で,後翅の斑紋が少なく本種よりも簡素な印象になります。
カンボジアに生息する近似種 Pantoporia paraka は橙褐色部が狭く,前翅の帯が直線的で,本種とは帯の形状で明確に区別できます。

・ウスイロネッタイヒョウモン (カンボジア産)
   Cirrochroa tyche mithila Moore, 1872

1枚
Cirrochroa tyche mithila のカンボジア産は橙色部が明るく,外縁の黒斑が細かく並ぶため軽快な印象になります。
雄は橙色が濃く白帯が細く見え,雌は淡色部が広がり翅形がやや丸くなる点で区別できます。
成虫は林縁の開けた場所を滑らかに移動し,日差しの差す葉上に短く降りる姿が見られます。
分布はカンボジアの低地森林から丘陵部にかけて広く記録されています。
本種は翅裏の淡褐色模様が細かく,静止時に周囲の落葉に紛れやすい特徴があります。
近似種の Cirrochroa orissa は白帯が太く橙色が深いため,本種よりも模様のコントラストが強くなります。
カンボジアに生息する別亜種 Cirrochroa tyche laotiana はラオス産の別亜種より橙色部が狭く,後翅外縁の黒斑が大きい点で本種と異なります。

・キレバヒトツメジャノメ (カンボジア産)
   Mycalesis mucianus Fruhstorfer, 1908

3枚
Mycalesis mucianus のカンボジア産は後翅裏面の帯が太く波状に続き,眼状紋が均等に並ぶ点が特徴です。
雄は地色が濃く帯の境界が締まり,雌は淡色部が広がるため模様が柔らかく見えることで区別できます。
成虫は林内の薄暗い場所を静かに移動し,地表近くの落葉周辺で短く姿を見せることがあります。
分布はカンボジアの低地森林から中標高帯にかけて広く記録されています。
本種は前翅先端がまっすぐに伸び,裏面の帯模様が乱れにくい点が安定した特徴となっています。
近似種の Mycalesis mineus mineus はタイ北部から中部に分布し,眼状紋が大きく後翅裏面の帯が細い点で本種と異なります。
カンボジアに生息する近似種 Mycalesis perseus tabitha は眼状紋が不揃いで,後翅の帯が直線的になり,本種とは模様の連続性で区別できます。

・ヒメヒトツメジャノメ (カンボジア産)
   Mycalesis perseus tabitha (Fabricius,1793)

2枚
Mycalesis perseus tabitha のカンボジア産は後翅裏面の帯が直線的で,眼状紋が小さく整う点が特徴です。
雄は地色が濃く帯の境界が締まり,雌は淡色部が広がるため模様が柔らかく見えることで区別できます。
成虫は林縁の薄暗い場所を静かに移動し,地表近くの落葉周辺で短く姿を見せることがあります。
分布はカンボジアの低地森林から中標高帯にかけて広く記録されています。
本種は裏面の帯が乱れにくく,眼状紋の配置が安定している点が特徴です。
近似種の Mycalesis mineus mineus はタイ北部から中部に分布し,眼状紋が大きく後翅裏面の帯が波状になるため本種と異なります。
カンボジアに生息する近似種 Mycalesis mucianus は帯が太く連続し,眼状紋が均等に並ぶ点で本種と区別できます。

・マルバヒトツメジャノメ (カンボジア産)
   Mycalesis mineus mineus (Linnaeus, 1758)

1枚
Mycalesis mineus mineus のカンボジア産は後翅裏面の眼状紋が大きく,帯が波状に続くため力強い印象になります。
雄は地色が濃く帯の境界が締まり,雌は淡色部が広がることで模様が柔らかく見える点で区別できます。
成虫は林縁の薄暗い場所をゆっくり移動し,地表近くの落葉周辺で短く静止する姿が見られます。
分布はカンボジアの低地森林から中標高帯にかけて広く記録されています。
本種は眼状紋が強調され,裏面の帯が滑らかに連続する点が安定した特徴となっています。
近似種の Mycalesis mucianus は帯が太く均一に続き,眼状紋が小さく整うため本種とは模様の強弱で区別できます。
カンボジアに生息する近似種 Mycalesis perseus tabitha は帯が直線的で眼状紋が小さく,本種とは裏面の曲線の違いで見分けられます。

・ウスイロコノマチョウ (カンボジア産)
   Melanitis leda leda (Linnaeus, 1758)

6枚
Melanitis leda leda のカンボジア産は翅の地色が濃く,眼状紋が季節により大きさを変える点が特徴です。
雄は前翅の暗色部が強く,雌は淡色部が広がるため模様が柔らかく見えることで区別できます。
成虫は薄暗い林内を静かに移動し,夕方に活動が増える傾向が見られます。
分布はカンボジア全域の低地森林から農地周辺まで広く記録されています。
本種は翅裏の褐色模様が細かく,静止時に周囲の落葉に紛れやすい点が安定した特徴です。
近似種の Melanitis zitenius auletes はタイ南部に分布し,前翅先端が鋭く眼状紋が小さいため本種と異なります。
カンボジアに生息する近似種 Melanitis phedima oedipus は翅の暗色部が広く,眼状紋が不明瞭で,本種とは模様の強弱で区別できます。






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