シンガポールの蝶 <シジミチョウ科>


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・ツメアシフタオルリシジミ (シンガポール産)   Hypolycaena erylus himavantus Fruhstorfer, 1912

5枚
Hypolycaena erylus himavantus はシンガポールでは小型で、雄の翅上面は深い青紫色の光沢が強く、後翅の尾状突起が細く伸びる点が特徴です。
雌は上面が褐色主体で青色部が狭く、前翅の黒斑がやや明瞭に出るため雄より落ち着いた印象になります。
翅裏は淡灰色で細い線状模様が入り、後翅の橙色斑が小さく控えめに現れます。
分布はシンガポールの森林周縁部や低木の多い明るい場所で見られ、市街地近くの緑地でも観察されます。
雄は尾状突起が長く青紫色光沢が強いのに対し、雌は褐色味が優勢で尾状突起が短く見える点で区別できます。
近似種の Hypolycaena sipylus は翅裏の線模様がより明瞭で、後翅の橙色斑が大きく、尾状突起が太めになる点で本亜種と異なります。


・ヒメシルビアシジミ (シンガポール産)   Zizina otis lampa (Corbet, 1940)

1枚
Zizina otis lampa はシンガポールでは小型で翅裏が淡い灰色となり、黒点が細かく整って並ぶ落ち着いた模様が特徴です。
雄は翅表が青紫色を帯びて明るく、黒縁が細く締まって見えます。
雌は褐色味が強く青色部が狭く、黒点がやや濃く見えるため雄より重厚な印象になります。
翅裏は全体に淡色で黒点が小さく均質に並び、静止時には背景に溶け込みやすい外観になります。
分布はシンガポールの芝地、公園、市街地周辺の開けた場所で広く見られ、低地の草地では特に普通に観察できます。
近似種の Zizina antanossa は翅裏の灰色が濃く黒点が大きめで、全体の模様が強調される点で本亜種と区別できます。

・ニセキララシジミ (シンガポール産)   Anthene emolus goberus Pinratana,1981

2枚
Anthene emolus goberus のシンガポール産個体は,翅表が雄では深い青紫色で光沢が強く,雌は黒褐色地に青色域が狭く出る点が特徴です。 翅裏は淡褐色で細い白線が整って並び,個体差が比較的少ないため識別しやすい部類に入ります。 シンガポールでは森林周縁部や低木帯に広く見られ,都市部近郊でも生息が確認されるなど分布は局所的ながら安定しています。 雄は尾状突起がやや長く,後翅の青色光沢が明瞭で,雌は全体に暗色で後翅の白線がやや太く見える傾向があります。 本亜種は小型ながら翅表と翅裏のコントラストがはっきりしており,観察時に形態の差異を把握しやすい種類です。 近似種の Anthene lycaenina miya は翅裏の白線がより湾曲し,雄の青色域が狭い点で区別できます。



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