タイの蝶 <シロチョウ科>


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・アカネシロチョウ (タイ産)
   Delias pasithoe pasithoe (Linnaeus,1767)

3枚
Delias pasithoe pasithoe はタイでは前翅の黒帯が引き締まり,白色部が明瞭に区切られる点がよく見られます。
雄は前翅の黒帯が細く後翅の赤斑が整った形で現れ,雌は黒帯が太く赤斑がやや拡散して見える傾向があります。
翅裏では雄が濃い黄色調で模様がはっきりし,雌は淡色でコントラストが弱くなるため外観に差が出ます。
タイでは北部から中部の森林帯に広く分布し,周辺地域の個体群とも連続して生息しています。
本亜種は林縁を軽快に飛び,花を訪れる際に一定の高さを保つことが多いです。
近似種の Delias hyparete は前翅の黒帯がより太く後翅の赤橙色斑が広い点で本亜種と区別できます。

・ベニモンシロチョウ (タイ産)
   Delias hyparete indica (Wallace, 1867)

2枚
Delias hyparete indica はタイでは前翅の白帯が広く,黒色部との境界が明瞭に見えることが特徴です。
雄は前翅の黒帯が細く後翅の橙赤色斑が整った形で現れ,雌は黒帯が太く斑紋がやや拡散して淡く見えます。
翅裏では雄が鮮やかな黄色調で模様がはっきりし,雌は淡色でコントラストが弱くなるため識別しやすいです。
タイでは北部から中部の森林域に広く分布し,周辺地域の個体群と連続して生息しています。
本亜種は林縁を軽快に飛び,花を訪れる際に一定の高さを保つ傾向があります。
近似種の Delias pasithoe は後翅の赤斑がより大きく,前翅の黒帯が太い点で本亜種と区別できます。

・ベラドンナカザリシロチョウ (タイ産)
   Delias belladonna hedybia Jordan, 1925

3枚
Delias belladonna hedybia のタイ産個体は,前翅の白帯が広めで明瞭に抜け,後翅裏面の黄色部がやや濃く見えることが多いです。
雄は前翅先端の黒色部が強く,後翅裏の赤斑が小さめに整列します。
雌は黒色部がさらに広く,白帯が細く見えるため,全体にコントラストが強い印象になります。
分布はタイ北部から西部にかけて広く記録され,山地性の地域で安定して観察されています。
本亜種は地域ごとに色調の変異があるものの,基本的な斑紋構成は一貫しています。
別亜種の Delias belladonna lugens は後翅裏面の赤斑が大きく,黄色部が淡い点で明確に区別できます。

・アカネキシタカザリシロチョウ (タイ産)
   Delias descombesi descombesi (Boisduval, 1836)

2枚
Delias descombesi descombesi のタイ産個体は,前翅の白帯が広く明瞭で,後翅裏面の黄色部が鮮やかに発達する点が特徴です。
雄は前翅先端の黒色部が締まり,後翅裏の赤斑が小さく整った形で並びます。
雌は白帯がやや不均一になり,黒色部が広がるため,全体に重厚な印象になります。
分布はタイ北部から西部にかけて広く記録され,山地帯を中心に安定して見られます。
本亜種は地域差があるものの,基本的な斑紋配置は一貫して保たれています。
別亜種の Delias descombesi apicalis は前翅先端の黒色部がより広く,後翅裏の黄色部が淡い点で明確に区別できます。

・マダラシロチョウ (タイ産)
   Prioneris thestylis thestylis (Doubleday, 1842)

3枚
Prioneris thestylis thestylis のタイ産個体は,前翅の白帯が明瞭で,後翅裏面の黄色が強く出ることが多く,鮮やかな対比が特徴になります。
雄は前翅の黒帯がやや広く,雌は白帯が相対的に広いため,全体として明るい印象になります。
後翅裏面の橙黄色部は個体差がありますが,タイ産では比較的濃色になる傾向が見られます。
分布はタイ北部から中部にかけて広く記録され,低地から丘陵帯の林縁でよく観察されます。
飛翔は直線的で速く,日中の開けた場所で吸蜜する姿がよく見られます。
近似種の Prioneris philonome では後翅裏面の黄色が淡く,前翅白帯の幅が狭い点で区別できます。

・アカネマダラシロチョウ (タイ産)
   Prioneris philonome themana Fruhstorfer, 1903

3枚
Prioneris philonome themana のタイ産個体は,前翅の白帯が細く整い,後翅裏面の黄色が淡く透けるように見える点が特徴になります。
雄は前翅の黒帯がやや強く,雌では白帯が広くなるため,全体のコントラストが弱めになります。
後翅裏面の黄色部は均質で,タイ産では特に淡色傾向が安定して見られます。
分布はタイ北部から中部にかけて広く記録され,主に林縁や明るい二次林で観察されます。
日中に直線的に飛び,花で吸蜜する姿がよく見られます。
近似種の Prioneris thestylis thestylis は後翅裏面の黄色が濃く,前翅白帯が太い点で本亜種と明確に区別できます。

・クロテンシロチョウ (タイ産)
   Leptosia nina nina Pinratana,1983

5枚
Leptosia nina nina は細く白い翅をもち,前翅先端に淡い灰色が控えめに入るのがタイ産の特徴になります。
雄は灰色部がより薄く,雌は白色部が広いため,全体の色調にわずかな差が生じます。
後翅裏面は淡い黄色を帯び,光の角度で透けるように見えることが多いです。
分布はタイ北部から中部の林縁や草地に広く見られ,低地でも普通に観察されます。
飛翔は弱く揺れるようで,日中に小さな花を訪れる姿がよく見られます。
近似種の Leptosia alcesta は前翅先端の灰色斑が濃く,翅形がやや幅広い点で本亜種と区別できます。

・タイワンモンシロチョウ (タイ産)
   Pieris canidia canidia (Linnaeus, 1768)

4枚
Pieris canidia canidia は白色部が広く,前翅先端の黒斑が控えめで,タイ産では柔らかい色調が目立ちます。
雄は黒斑がやや明瞭で,雌は黒斑が広がるため,雌のほうが濃淡の差が強く見えます。
後翅裏面は淡い黄色を帯び,脈が薄く浮かぶ程度で,全体として均質な色合いになります。
分布はタイ北部から中部の農地周辺や林縁に広く見られ,開けた環境で普通に観察されます。
飛翔は直線的で速く,小さな花を訪れて吸蜜する姿がよく確認できます。
近似種の Pieris rapae は前翅先端の黒斑が角張り,裏面の黄色味が弱い点で本亜種と区別できます。

・タイワンスジグロチョウ (タイ産)
   Cepora nerissa dapha (Moore, 1879)

20枚
Cepora nerissa dapha は前翅の白帯が広く,先端の黒斑がやや強く出ることが多いのがタイ産の特徴になります。
雄は黒斑が明瞭で,雌は白帯がさらに広がるため,全体が柔らかい色調に見えます。
後翅裏面は淡黄色で,脈が細く浮かび,個体差はあるものの比較的均質な印象を示します。
分布はタイ北部から中部の林縁や農耕地周辺に広く記録され,開けた場所でよく観察されます。
飛翔は軽く直線的で,日中に花を訪れて吸蜜する姿が頻繁に見られます。
別亜種の Cepora nadina nadina は前翅白帯がより太く,後翅裏面の黄色が濃い点で本亜種と区別できます。

・ウスムラサキシロチョウ (タイ産)
    Cepora nadina nadina (Lucas, 1852)

7枚
Cepora nadina nadina は白色部が広く,前翅先端の黒帯が明瞭に入り,タイ産ではコントラストの強さが特徴になります。
雄は白色部がより鮮明で,雌は黒帯が太くなるため,全体として重みのある色調に見えます。
後翅裏面は淡黄色から橙色を帯び,脈がやや強調されるため,静止時にも模様が分かりやすいです。
分布はタイ北部から中部の林縁や農耕地周辺に広く記録され,開けた場所でよく観察されます。
飛翔は軽快で直線的に進み,日中に花を訪れて吸蜜する姿が頻繁に見られます。
別亜種の Cepora nerissa dapha は前翅白帯が細く,後翅裏面の黄色が淡い点で本亜種と明確に区別できます。

・キシタシロチョウ (タイ産)
   Cepora iudith lea (Doubleday, 1846)

11枚
Cepora iudith lea は前翅の白帯が広く,先端の黒斑が控えめで,タイ産では柔らかい色調が目立ちます。
雄は黒帯がやや細く,雌では黒帯が広がるため,雌のほうがコントラストが強く見えます。
後翅裏面は淡黄色で,脈が細く浮かび,静止時には繊細な模様として認識されます。
分布はタイ北部から中部の林縁や草地に広く記録され,開けた環境でよく観察されます。
飛翔は軽く揺れるようで,日中に花を訪れて吸蜜する姿が頻繁に見られます。
近似種の Cepora nadina nadina は前翅白帯がより太く,後翅裏面の黄色が濃い点で本亜種と区別できます。
Cepora iudith の和名は,キシタシロチョウで,これは台湾に分布する個体群から命名されており,和名を勝手にキシタマルバネシロチョウとしているウェブサイトがあります。
また,近似種の Cepora aspasia をキシタシロチョウとしているウェブサイトがあり,これは,アスパシアマルバネシロチョウとすべきです。

・タイリクアサギシロチョウ (タイ産)
   Pareronia anais anais (Lesson, 1837)

19枚
Pareronia anais anais は淡い青白色の翅をもち,前翅の黒帯が細く整うことがタイ産の特徴になります。
雄は青白色の光沢が強く,雌は黒帯がやや広がるため,雌のほうが模様のコントラストが明瞭になります。
後翅裏面は淡黄色で,脈が細く浮かび,静止時には柔らかい印象を与えます。
分布はタイ北部から中部の林縁や湿った草地に広く記録され,開けた場所でよく観察されます。
飛翔は軽く滑るようで,日中に花を訪れて吸蜜する姿が頻繁に見られます。
近似種の Pareronia valeria valeria は前翅の黒帯が太く,青白色部が濃い点で本亜種と区別できます。

・メスシロキチョウ (タイ産)
   Ixias pyrene verna Druce,1874

16枚
Ixias pyrene verna は鮮やかな黄色の翅をもち,前翅先端の黒帯が細く整うことがタイ産の特徴になります。
雄は黄色が濃く,黒帯が締まって見え,雌は黄色がやや淡く黒帯が広がるため,雌雄で印象が異なります。
後翅裏面は淡黄色で,脈が細く浮かび,静止時には柔らかい質感が際立ちます。
分布はタイ北部から中部の草地や林縁に広く記録され,日当たりのよい開けた場所でよく観察されます。
飛翔は直線的で軽く,日中に花を訪れて吸蜜する姿が頻繁に見られます。
近似種の Ixias marianne は黄色が橙色を帯び,前翅先端の黒帯が太い点で本亜種と区別できます。

・ウスキシロチョウ (タイ産)
   Catopsilia pomona (Fabricius, 1775)

22枚
Catopsilia pomona は淡い黄色から白色まで幅のある翅色を示し、前翅先端に灰色の影が入るのが特徴です。
雄は黄色味が強く、翅表の灰色部が控えめで、雌は白色が広く縁取りがやや濃く出るため外観に差が生じます。
タイでは低地から丘陵の開けた場所に広く分布し、日中に直線的な飛び方で花を訪れる姿がよく見られます。
翅裏は淡い緑黄色を帯び、休止時には葉に溶け込むような色調を示します。
雌は翅がやや広く、前翅先端の灰色が明瞭になるため、雄よりもコントラストが強く識別しやすい傾向があります。
近似種のCatopsilia scylla はより濃い黄色で前翅先端の灰色部が広く、本種よりも力強い印象の形態を示す点で異なります。

・キシタウスキシロチョウ (タイ産)
   Catopsilia scylla (Linnaeus, 1763)

2枚
Catopsilia scylla は鮮やかな黄色の翅をもち、前翅先端に広い灰色部が入る力強い外観を示します。
雄は黄色が濃く、翅表の灰色が狭く見える一方、雌は淡色部が広く灰色の縁取りが明瞭になるため識別しやすいです。
タイでは平地から林縁の開けた環境まで広く分布し、直線的な飛翔で花を訪れる姿が頻繁に観察されます。
翅裏は淡い黄白色で脈がやや強調され、休止時には葉の色調に近い落ち着いた印象になります。
雌は翅形がやや丸みを帯び、前翅先端の灰色が濃く出るため、雄よりもコントラストが強く見える傾向があります。
近似種のCatopsilia pomona は翅色が淡く前翅先端の灰色部が狭いため、本種よりも軽い印象の形態を示す点で異なります。

・ウラナミシロチョウ (タイ産)
   Catopsilia pyranthe pyranthe (Linnaeus, 1758)

2枚
Catopsilia pyranthe pyranthe は白色から淡黄色の翅をもち、前翅先端に細い灰色帯が入るすっきりした外観を示します。
雄は翅表の白色が明るく、灰色部が控えめで、雌は淡黄色が混じり縁取りがやや強く出るため外観に差が生じます。
タイでは平地の草地や林縁に広く分布し、日中に軽快な飛翔で花を訪れる姿がよく見られます。
翅裏は淡い緑白色で脈が細く浮かび、休止時には葉の色調に近い落ち着いた印象になります。
雌は翅がやや丸みを帯び、前翅先端の灰色が明瞭になるため、雄よりもコントラストが強く識別しやすい傾向があります。
近似種のCatopsilia pomona は翅色がより黄色味を帯び、前翅先端の灰色部が広く、本亜種よりも濃い色調を示す点で異なります。

・ベニシロチョウ (タイ産)
   Appias nero galba (Wallace, 1867)

1枚
Appias nero はタイでは翅表が鮮やかな赤色になり、前翅先端の黒帯が強い対比をつくる独特の姿を示します。
雄は翅全体が赤く発色し、黒帯が細く締まることで鋭い印象になります。
雌は赤色がやや淡く、前翅先端の黒帯が広く出るため本種と雄を容易に区別できます。
分布はタイ南部を中心に低地林や林縁で見られ、日当たりのよい場所でも観察されます。
飛翔は力強く直線的で、明るい時間帯に活発に行動します。
近似種の Appias lyncida は翅が白色を基調とし、赤色を示さない点で本種と明確に異なります。

・ヤエヤマシロチョウ (タイ産)
   Appias olferna Swinhoe, 1890

11枚
Appias olferna はタイでは明るい白色の翅をもち、前翅先端の黒帯がやや細く見える個体が多いとされています。
雄は翅表の白色がより澄んでおり、前翅先端の黒帯が明瞭に出ます。
雌は前翅先端の黒帯が広く、後翅裏面に淡い黄色調が加わる点で雄と区別できます。
分布はタイ全域の低地から丘陵部にかけて広く見られ、森林周縁や開けた場所でよく観察されます。
飛翔は直線的で速く、日中の明るい時間帯に活発に行動します。
近似種の Appias albina は前翅先端の黒帯がより広く、雌の後翅裏面が濃い黄色を帯びる点で識別できます。

・タイワンシロチョウ  (タイ産)
   Appias lyncida eleonora (Boisduval, 1836)

10枚
Appias lyncida eleonora はタイでは前翅の黒帯がはっきりと発達し、白色部との対比が強い外観を示します。
雄は前翅の黒帯が細めで、翅表の白色が明るく均質に見える点が特徴です。
雌は黒帯がより広く、後翅裏面に灰黄色の影が加わるため、雄よりも重い印象になります。
分布はタイ中部から南部の低地林や林縁に広く見られ、開けた場所でもよく活動します。
飛翔は直線的で速く、日差しの強い時間帯に活発に飛び回ります。
近似種の Appias olferna は前翅先端の黒帯が細く、後翅裏面の黄色が淡い点で本種と区別できます。

・クモガタシロチョウ (タイ産)
   Appias indra indra (Moore, 1857)

12枚
Appias indra indra はタイでは翅の白色部が明るく、前翅先端の黒帯が細く締まる端正な姿を示します。
雄は翅表の白色が均質で、前翅の黒帯が直線的に伸びるため軽快な印象になります。
雌は黒帯がやや広く、後翅裏面に淡い黄色調が加わることで雄よりも落ち着いた色合いになります。
分布はタイ北部から中部の丘陵地帯を中心に見られ、林縁や開けた場所でよく活動します。
飛翔は素早く、日差しの強い時間帯に活発に移動することが多いです。
近似種の Appias lyncida は前翅の黒帯が太く、後翅裏面の黄色が濃い点で 本種と明確に区別できます。

・ヒメクモガタシロチョウ (タイ産)
   Appias lalassis lalassis Grose-Smith, 1887

1枚
Appias lalassis lalassis はタイでは翅の白色が明るく、前翅先端の黒帯が細く整った姿を示します。
雄は翅表の白色が均一で、前翅の黒帯が直線的に伸びるため軽やかな印象になります。
雌は黒帯がやや広く、後翅裏面に淡い黄色調が加わることで本種よりも落ち着いた色合いになります。
分布はタイ北部から中部の丘陵地帯を中心に見られ、林縁や開けた場所でよく観察されます。
飛翔は素早く、日差しの強い時間帯に活発に移動することが多いです。
近似種の Appias indra は前翅の黒帯が太く、後翅裏面の黄色が濃い点で本種と明確に区別できます。

・カワカミシロチョウ (タイ産)
   Appias albina darada (Felder C. & R., 1865)

9枚
Appias albina darada はタイでは前翅の白色部が広く、先端の黒帯がやや太めに現れる個体が多いです。
雄は翅表の白色が明るく、黒帯が直線的に締まるため軽快な印象になります。
雌は黒帯がさらに広く、後翅裏面に黄色味が強く出ることで本種と雄を容易に区別できます。
分布はタイ中部から南部の低地林や林縁に広く見られ、日当たりのよい場所でもよく活動します。
飛翔は力強く、直線的に移動することが多い種類です。
近似種の Appias lyncida は前翅の黒帯がより太く、後翅裏面の黄色が濃い点で本種と明確に異なります。

・ナミエシロチョウ (タイ産)
   Appias paulina adamsoni (Moore, 1905)

3枚
Appias paulina adamsoni はタイでは前翅の白色部が広く、先端の黒帯がやや控えめに現れる落ち着いた外観を示します。
雄は翅表の白色が明るく、黒帯が細く締まるため軽快な印象になります。
雌は黒帯がより明瞭で、後翅裏面に黄色味が強く出ることで本種と雄を容易に区別できます。
分布はタイ南部を中心に低地林や林縁で見られ、開けた場所でもよく活動します。
飛翔は直線的で、日中の明るい時間帯に活発に移動することが多いです。
近似種の Appias albina は前翅先端の黒帯が太く、後翅裏面の黄色が淡い点で本種と明確に異なります。

・ツマベニチョウ (タイ産)
   Hebomoia glaucippe aturia Fruhstorfer, 1910

5枚
Hebomoia glaucippe aturia はタイでは前翅先端の橙色斑が鮮やかで、白色部との対比が強い外観を示します。
雄は橙色斑が明瞭で、翅表の白色が澄んで見えるため軽快な印象になります。
雌は橙色斑がやや淡く、後翅裏面に灰黄色の影が加わることで本種と雄を容易に区別できます。
分布はタイ南部を中心に低地林や林縁で広く見られ、開けた場所でもよく活動します。
飛翔は力強く、直線的に移動することが多い種類です。
近似種の Hebomoia leucippe は橙色斑がより小さく、後翅裏面の黄色が弱い点で本種と明確に異なります。

・ミナミキチョウ (タイ産)
   Eurema hecabe (Linnaeus, 1758)

25枚
Eurema hecabe はタイでは鮮やかな黄色が際立ち、前翅外縁の黒帯が明瞭に現れる個体が多いです。
雄は翅表の黄色が濃く、黒帯が細く締まるため軽快な印象になります。
雌は黒帯がより広く、後翅裏面に灰黄色の影が加わることで本種と雄を容易に区別できます。
分布はタイ全域の低地から丘陵部まで広く見られ、草地や林縁など開けた環境でよく活動します。
飛翔は小刻みで素早く、日中の明るい時間帯に頻繁に移動します。
近似種の Eurema blanda は黄色が淡く、前翅外縁の黒帯が細い点で本種と明確に異なります。

・ウスイロキチョウ (タイ産)
   Eurema andersonii andersonii (Moore, 1886)

7枚
Eurema andersonii andersonii はタイでは淡い黄色の翅色をもち、前翅外縁の黒帯が細く控えめに現れるのが特徴です。
雄は翅表の黄色が明るく、黒帯が短く締まるため軽やかな印象になります。
雌は黒帯がやや広く、後翅裏面に灰黄色の影が加わることで本種と雄を容易に区別できます。
分布はタイ北部の山地や丘陵帯を中心に見られ、林縁や草地でよく観察されます。
飛翔は小刻みで敏捷に動き、日差しのある時間帯に活発に行動します。
近似種の Eurema blanda は黄色がより濃く、前翅外縁の黒帯が長く伸びる点で本種と明確に異なります。

・ムモンキチョウ (タイ産)
   Gandaca harina burmana Moore, 1906

11枚
Gandaca harina burmana はタイでは淡い黄色の翅色が際立ち、前翅外縁の黒帯が細く控えめに現れるのが特徴です。
雄は翅表の黄色が明るく、黒帯が短く締まるため軽やかな印象になります。
雌は黒帯がやや広く、後翅裏面に灰黄色の影が加わることで本種と雄を容易に区別できます。
分布はタイ南部を中心に低地林や林縁で見られ、草地でもよく活動します。
飛翔は小刻みで敏捷に動き、日差しのある時間帯に活発に行動します。
別亜種の Gandaca harina assamica は黄色が濃く、前翅外縁の黒帯がより明瞭に伸びる点で本種と明確に異なります。

・タイワンキチョウ (タイ産)
   Eurema blanda silhetana (Wallace, 1867)

4枚
Eurema blanda silhetana はタイでは黄色がやや淡く、前翅外縁の黒帯が細く短い点が特徴として見られます。
雄は翅表の黄色が明るく、黒帯が控えめに出るため軽い印象になります。
雌は黒帯がやや広く、後翅裏面に灰黄色の影が加わることで本種と雄を容易に区別できます。
分布はタイ中部から南部の低地林や草地に広く見られ、林縁でもよく観察されます。
飛翔は小刻みで敏捷に動き、日差しのある時間帯に活発に行動します。
近似種の Eurema hecabe は黄色が濃く、前翅外縁の黒帯が長く伸びる点で本種と明確に異なります。

・ツマグロキチョウ (タイ産)
   Eurema laeta pseusolaeta Boisduval, 1833

1枚
Eurema laeta pseusolaeta はタイでは淡いレモン色の翅をもち、前翅外縁の黒帯が短く控えめに現れるのが特徴です。
雄は翅表の黄色が明るく、黒帯が細く締まるため軽快な印象になります。
雌は黒帯がやや広く、後翅裏面に灰黄色の影が加わることで本種と雄を容易に区別できます。
分布はタイ南部を中心に低地林や林縁で見られ、草地でも比較的よく観察されます。
飛翔は小刻みで敏捷に動き、日差しのある時間帯に活発に行動します。
近似種の Eurema blanda は黄色がより淡く、前翅外縁の黒帯が細長く伸びる点で本種と明確に異なります。

・ニセキチョウ (タイ産)
   Eurema simulatrix littorea Morishita, 1968

1枚
Eurema simulatrix littorea はタイでは黄色がやや濃く、前翅外縁の黒帯が短く途切れるように見える点が特徴です。
雄は翅表の黄色が鮮明で、黒帯が細く締まるため軽い印象になります。
雌は黒帯がやや広く、後翅裏面に灰黄色の影が加わることで本種と雄を容易に区別できます。
分布はタイ南部の沿岸部を中心に見られ、低地林や林縁でよく観察されます。
飛翔は素早く、日差しの強い時間帯に活発に移動することが多い種類です。
近似種の Eurema laeta は黄色が淡く、前翅外縁の黒帯がより細長く伸びる点で本種と明確に異なります。






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