タイの蝶 <タテハチョウ科-テングチョウ亜科・マダラチョウ亜科>


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・キオビテングチョウ (タイ産)
   Libythea myrrha sanguinalis Fruhstorfer,[1899]

4枚
Libythea myrrha sanguinalis は中型で、前翅は細長く、翅表には深い橙色が広がる点が特徴です。
雄は暗色部が濃く締まり、雌は橙色部がやや広いため、翅表の色調に明確な性差が見られます。
タイでは丘陵地の林縁や谷沿いの樹林周辺に分布し、日差しの差し込む場所でよく観察できます。
本種の翅裏は褐色で、静止時には枯葉に似た形状と色合いが保護色として働きます。
雌は翅のコントラストが弱く、雄よりも全体が柔らかい色調になるため、止まった姿に違いが生じます。
本種は樹冠付近を素早く飛び、時折地上近くに降りて吸水することがあります。
近似種のLibythea celtis は翅表の橙色部がより発達し明るく見えるため、橙色が控えめな本種とは外観で容易に区別できます。

・ムラサキテングチョウ (タイ産)
   Libythea geoffroyi alompra Moore, [1901]

1枚
Libythea geoffroyi alompra は中型で、前翅が細長く、翅表には橙色と暗色部が広がる落ち着いた配色を示します。
雄は暗色部が濃く前翅の模様が引き締まり、雌は橙色部が広いため、外観に明確な性差が見られます。
タイでは丘陵地の林縁や谷沿いの樹林帯に分布し、日差しの差し込む場所で姿を見せることが多いです。
本種の翅裏は褐色で、静止時には枯葉に似た色調と形状が保護色として働きます。
雌は翅表のコントラストが弱く、雄よりも柔らかい印象の外観になります。
本種は樹冠付近を素早く飛び回り、時折地上近くに降りて吸水する行動が見られます。
近似種のLibythea celtis は翅表の橙色部がより広く明るく見えるため、橙色が控えめな本種とは色調の傾向で区別できます。

・アジアテングチョウ (タイ産)
   Libythea narina luzonica Moore, [1901]

3枚
Libythea narina luzonica は中型で、前翅が細長く、翅表には落ち着いた橙色と暗色部が組み合わさる独特の配色を示します。
雄は暗色部が濃く締まり、雌は橙色部が広いため、翅表の色調に明確な性差が見られます。
タイでは丘陵地の林縁や谷沿いの樹林帯に分布し、日差しの差し込む場所で姿を見せることが多いです。
本種の翅裏は褐色で、静止時には枯葉に似た色調と形状が保護色として働きます。
雌は翅表のコントラストが弱く、雄よりも柔らかい印象の外観になります。
本種は樹冠付近を素早く飛び回り、時折地上近くに降りて吸水する行動が見られます。
近似種のLibythea celtis は翅表の橙色部がより明るく広いため、橙色が控えめな本種とは色調の傾向で区別できます。

・カバマダラ (タイ産)
   Danaus chrysippus chrysippus (Linnaeus, 1758)

1枚
Danaus chrysippus chrysippus は中型で、翅表は鮮やかな橙色に黒帯と白斑が組み合わさる明瞭な模様を示します。
雄は後翅に性標があり橙色部が濃く、雌は橙色がやや淡く黒帯が細いため、外観に明確な性差が見られます。
タイでは平地から丘陵地の草地や林縁に広く分布し、開けた場所でよく観察できます。
本種の翅裏は淡い橙褐色で、黒点と白斑が整って並ぶため、静止時にも特徴が分かりやすいです。
雌は翅表のコントラストが弱く、雄よりも柔らかい印象の色調になる点が特徴です。
本種は花を訪れて吸蜜することが多く、日中に活発に飛び回る姿がよく見られます。
近似種のDanaus genutia は前翅の黒帯が太く白斑が大きいため、帯模様が細い本種とは翅表の模様構成で区別できます。

・スジグロカバマダラ (タイ産)
   Danaus genutia genutia (Cramer, 1779)

2枚
Danaus genutia genutia は中型で、翅表は鮮やかな橙色に太い黒帯が入り、白斑が並ぶ力強い模様を示します。
雄は橙色部が濃く黒帯が太く、雌は橙色がやや淡く黒帯が細いため、翅表の印象に明確な性差があります。
タイでは平地から丘陵地の林縁や草地に広く分布し、開けた場所や道沿いでよく観察できます。
本種の翅裏は淡橙色に黒点と白斑が整って並び、静止時にも特徴が分かりやすい模様を保ちます。
雌は翅表のコントラストが弱く、雄よりも柔らかい色調になる点が特徴です。
本種は花を訪れて吸蜜することが多く、日中にゆったりと飛ぶ姿がよく見られます。
近似種のDanaus chrysippus chrysippus は前翅の黒帯が細く白斑が大きいため、黒帯が太い本種とは帯模様の強さで区別できます。

・ヒメアサギマダラ (タイ産)
   Parantica aglea melanoides Moore,1883

10枚
Parantica aglea melanoides は中型で、翅表には青白色帯が広がり、黒色部との対比がはっきりした外観を示します。
雄は青白色部が広く黒帯が締まり、さらに後翅裏面の肛角部に黒褐色の性標が明瞭に現れる点が特徴です。
タイでは低地から丘陵地の林縁や湿った谷沿いに分布し、林内の明るい場所や道沿いでよく観察できます。
本種の翅裏は淡褐色地に白帯と黒点が整って並び、静止時にも模様がはっきり確認できます。
雌は青白色部がやや狭く黒斑が強調され、雄よりも全体が濃い色調になる傾向があります。
本種は林内をゆっくり飛び、吸蜜のために花を訪れる姿がしばしば見られます。
近似種のParantica agleoides は青白色斑が細く直線的で、後翅外縁の黒帯が細いため、帯模様が太い本種とは外観で区別できます。

・コモンマダラ (タイ産)
   Tirumala septentrionis septentrionis (Butler, 1874)

10枚
Tirumala septentrionis septentrionis は中型で、翅表には黒地の上に小さめの青白色斑が点在し、落ち着いた印象の模様を示します。
雄は後翅に性標があり、青白色斑がやや広がる一方、雌は斑紋が細かく黒色部が強いため、外観に明確な性差があります。
タイでは低地から丘陵地の林縁や湿った谷沿いに分布し、林内の明るい場所や道沿いでよく観察できます。
本種の翅裏は淡褐色地に白斑が整って並び、静止時にも模様がはっきり確認できます。
雌は翅表の黒色部が強調され、雄よりも全体が濃い色調になる点が特徴です。
本種は林内をゆっくり飛び、吸蜜のために花を訪れる姿がしばしば見られます。
近似種のTirumala limniace は青白色斑が大きく帯状に並ぶため、斑紋が小さい本種とは模様の形状で容易に区別できます。

・ウスコモンマダラ (タイ産)
   Tirumala limniace limniace (Cramer, [1775])

4枚
Tirumala limniace limniace は中型で、翅表には黒地の上に大きく伸びた青白色斑が帯状に並び、力強い模様を示します。
雄は後翅に性標があり青白色斑が広く、雌は斑紋がやや細かく黒色部が強いため、翅表の印象に明確な性差があります。
タイでは低地から丘陵地の林縁や湿った谷沿いに分布し、林内の明るい場所や道沿いでよく観察できます。
本種の翅裏は淡褐色地に白斑が整って並び、静止時にも模様がはっきり確認できます。
雌は翅表の黒色部が強調され、雄よりも全体が濃い色調になる点が特徴です。
本種は林内をゆっくり飛び、吸蜜のために花を訪れる姿がしばしば見られます。
近似種のTirumala septentrionis septentrionis は青白色斑が小さく点状に並ぶため、斑紋が大きく帯状に広がる本種とは模様の形状で区別できます。

・ブルガリスヒメゴマダラ (タイ産)
   Ideopsis vulgaris macrina (Fruhstorfer, 1904)

3枚
Ideopsis vulgaris macrina は中型で、翅表には淡い青白色帯が黒地の上に広がり、細かな斑紋が整って並ぶ落ち着いた外観を示します。
雄は後翅に性標があり青白色部がやや広く、雌は黒色部が強く斑紋が細かいため、翅表の印象に明確な性差があります。
タイでは低地から丘陵地の林縁や湿った谷沿いに分布し、林内の明るい場所や道沿いでよく観察できます。
本種の翅裏は淡褐色地に白斑が規則的に並び、静止時にも模様がはっきり確認できます。
雌は翅表の黒色部が強調され、雄よりも全体が濃い色調になる点が特徴です。
本種は林内をゆっくり飛び、花を訪れて吸蜜する姿がしばしば見られます。
近似種のIdeopsis juventa は青白色帯が太く直線的に伸びるため、帯が細く繊細な本種とは斑紋の形状で区別できます。

・ヒメタイワンアサギマダラ (タイ産)
   Parantica melaneus (Cramer, [1775])

9枚
Parantica melaneus は中型で、翅形が細長く、前翅の青白色帯が黒地の上にすっきりと伸びる独特の外観を示します。
雄は青白色部がやや広く黒帯が締まり、雌は斑紋が細かく黒色部が強いため、翅表の印象に明確な性差があります。
タイでは低地から丘陵地の林縁や湿った谷沿いに分布し、林内の明るい場所や道沿いで観察されることが多いです。
本種の翅裏は淡褐色地に白斑が規則的に並び、静止時にも模様がはっきり確認できます。
雌は翅表の黒色部が強調され、雄よりも全体が濃い色調になる点が特徴です。
本種は林内をゆっくり飛び、吸蜜のために花を訪れる姿がしばしば見られます。
近似種のParantica swinhoei は青白色帯が太く広がるため、帯が細く長い本種とは斑紋の幅と形状で容易に区別できます。

・エインドビシロオビマダラ (タイ産)
   Euploea eyndhovii aesatia Fruhstorfer, 1910

14枚
Euploea eyndhovii aesatia は中型で、翅表は暗色地に白斑が点在し、全体として落ち着いた印象の模様を示します。
雄は白斑がやや小さく整って並び、雌は白斑が大きめで明瞭なため、翅表と翅裏の見え方に明確な違いがあります。
タイでは低地から丘陵地の林縁や湿った谷沿いに分布し、林内の明るい場所や道沿いで観察されることが多いです。
本種の後翅裏面では、亜外縁の中室外側に並ぶ白点列が外縁列よりも長く伸び、特徴的な帯状の配置を示します。
さらに後翅裏面中央の4白点はほぼ直線状に並び、識別に有効な斑紋構成となっています。
前翅裏面では前縁に1白点があり、中室外側に2白点が並ぶ独特の配置が見られます。
近似種のEuploea midamus は後翅裏面の白斑が小さく点状に並ぶため、白点列が長く伸びる本種とは斑紋の大きさと並び方で区別できます。

・ミダムスルリマダララ (タイ産)
   Euploea midamus Linnaeus, 1758

5枚
Euploea midamus は中型で、翅表には深い青紫色の光沢が広がり、小さな白斑が点状に並ぶ落ち着いた外観を示します。
雄は白斑が整って小さく並び、雌は白斑がやや大きく明瞭なため、翅表と翅裏の印象に明確な違いがあります。
タイでは低地から丘陵地の林縁や湿った谷沿いに分布し、林内の明るい場所や道沿いで観察されることが多いです。
本種の後翅裏面では白斑が小さく密に並び、外縁側の斑列が控えめで、全体として繊細な模様を形成します。
前翅裏面では白斑が少なく暗色地が広く残るため、静止時にも斑紋の差異が分かりやすい特徴があります。
雌は翅表の光沢が弱く、白斑が相対的に目立つため、雄よりも柔らかい印象の色調になります。
近似種のEuploea eyndhovii は後翅裏面の白点列が長く伸びるため、白斑が小さい本種とは斑紋の長さと配置で容易に区別できます。

・モデスタシロオビマダラ (タイ産)
   Euploea modesta modesta (Butler, 1866)

12枚
Euploea modesta modesta は,前翅が細長く暗褐色で,裏面には前縁に白点が1つあるか,まったく現れないことがあります。
中室外側には 2〜3 個の白点が並び,控えめながら安定した配置を示します。
後翅裏面では,亜外縁の中室外側の白点列が外縁列とほぼ同じ大きさで並ぶ点が特徴です。
さらに中央部には 4〜6 個の白点が円弧状に並び,本種の判別点として有効です。
雄は光沢がやや強く,雌は色調が淡く,翅形が丸みを帯びる傾向があります。
タイでは北部から南部まで広く分布し,低地から丘陵帯にかけて普通に見られます。
近似種の Euploea tulliolus は,後翅裏面の白斑がより大きく列状に整うため,本種とは斑紋の明瞭さで区別できます。

・アルゲアルリマダラ (タイ産)
   Euploea algea menetriesii C. & R. Felder, 1860

5枚
Euploea algea menetriesii は,前翅裏面の前縁に小さな白点が 1 つ現れるか,まったく見られないことがあります。
中室外側には小白点と中白点が並び,控えめながら特徴的な配置を示します。
後翅裏面では,亜外縁の白点列が外縁列の約 4 倍の長さとなり,本種の判別点として有効です。
中央部の 4 白点は W 字状に直線的に並び,他種と区別しやすい配置になります。
雄は光沢がやや強く,雌は色調が淡く,翅形が丸みを帯びる傾向があります。
タイでは北部から中部にかけて分布し,森林周辺で比較的よく観察されます。
近似種の Euploea core は,後翅裏面の白斑が大きく整列する点で本種と異なり,斑紋の明瞭さが識別の手がかりになります。

・ガランピマダラ (タイ産)
   Euploea core godartii Lucas,1853

8枚
Euploea core godartii は,前翅裏面の前縁に小さな白点が 1 つ現れ,中室外側には 2 個の白点が並ぶことが特徴です。
翅頂付近には 3 個の白点が並び,外縁の地色が淡く白みを帯びる点がよく目立ちます。
後翅裏面では,亜外縁の中室外側の白点列が外縁列の約 2 倍の長さとなり,本種の識別に有効です。
中央部の 4 白点はほぼ直線状に並び,他種と比較して整った配置を示します。
雄は光沢が強く翅が細長く,雌は色調がやや淡く,翅形が丸みを帯びる傾向があります。
タイでは北部から南部まで広く分布し,人里周辺でもよく観察されます。
近似種の Euploea algea menetriesii(タイ北部〜中部)は,後翅裏面の白点が小さく,中央の白点列が W 字状に並ぶ点で本種と異なります。

・ツマムラサキマダラ (タイ産)
   Euploea mulciber mulciber (Cramer, [1777])

19枚
Euploea mulciber mulciber は,前翅裏面の前縁に 3 個の白点が並び,中室外側にも 3 個の白点が配置されることが特徴です。
翅頂付近から亜外縁にかけて白点列が続き,外縁部の印象が明るく見える傾向があります。
後翅裏面では亜外縁の白点列が 1 列で小さく,控えめな斑紋として現れます。
さらに後翅裏面の白点は明瞭にならず,流れるように連続して見える個体がある点も本種の特徴です。
雄は青紫光が強く翅が細長く,雌は光沢が弱く白斑がやや広く,翅形が丸みを帯びます。
タイでは北部から南部まで広く分布し,森林周辺で比較的よく観察されます。
近似種の Euploea eunice leucogonis は,後翅裏面の白斑が大きく列状に整う点で本種と異なり,斑紋の明瞭さが識別の手がかりになります。

・ルリマダラ (タイ産)
   Euploea sylvester harrisii C&R Felder, [1865]

24枚
Euploea sylvester harrisii は,前翅裏面の前縁に 1〜4 個の白点が並び,中室外側には 2 個の白点が配置されることが特徴です。
後翅裏面では,亜外縁の中室外側の白点列が外縁列の約 2 倍の長さとなり,細長く続く点が識別に役立ちます。
中央部の 4?6 個の白点は円弧状に並び,個体によって並び方に変異が見られます。
白斑は全体として控えめで,裏面の斑紋が流れるように見える個体があることも本種の特徴です。
雄は光沢が強く翅が細長く,雌は色調が淡く白斑がやや広く,翅形が丸みを帯びます。
タイでは北部から中部を中心に分布し,森林周辺で比較的よく観察されます。
近似種の Euploea mulciber mulciber は,前翅裏面の白点が多く,後翅裏面の白点が流れるように連続する点で本種と異なります。

・クルーギールリマダラ (タイ産)
   Euploea klugii erichsonii C. Felder et R. Felder, [1865]

2枚
Euploea klugii erichsonii は,後翅裏面の中央に白点がまったく現れないことが大きな特徴です。
後翅裏面の外縁に並ぶ白点列は前縁付近まで連続し,帯状に伸びるため識別に役立ちます。
前翅は濃褐色で弱い青紫光を帯び,裏面には控えめな白点が散在します。
雄は光沢が強く翅が細長く,雌は色調が淡く白斑がやや広く,翅形が丸みを帯びます。
全体として白斑のコントラストが弱く,落ち着いた斑紋構成を示します。
タイでは北部から中部にかけて分布し,森林周辺で比較的よく観察されます。
近似種の Euploea sylvester harrisii(タイ北部〜中部)は,後翅裏面中央に白点が並び,亜外縁の白点列が長く伸びる点で本種と明確に異なります。

・シロオビルリマダラ (タイ産)
   Euploea cameralzeman Butler, 1866

18枚
Euploea cameralzeman は,前翅裏面の前縁に 1〜2 個の白点が現れ,中室外側には 2 個の白点が並ぶことが特徴です。
後翅裏面では,亜外縁の中室外側の白点列が外縁列の約 2 倍の長さとなり,細長く続く点が識別に役立ちます。
中央部の 4 個の白点は直線状に並び,他種と比較して整った配置を示します。
白斑は全体として控えめで,裏面の斑紋が弱く見える個体が多い傾向があります。
雄は光沢が強く翅が細長く,雌は色調が淡く白斑がやや広く,翅形が丸みを帯びます。
タイでは北部から中部にかけて分布し,森林周辺で比較的よく観察されます。
近似種の Euploea sylvester harrisii(タイ北部〜中部)は,後翅裏面中央に白点が並び,亜外縁の白点列がより長く伸びる点で本種と異なります。

・シロモンルリマダラ (タイ産)
   Euploea mulciber mulciber (Cramer, [1777])


8枚
Euploea mulciber mulciber は,前翅が濃褐色で深い青紫光を帯び,重厚な色調を示します。
前翅裏面では前縁に小さな白点が並び,中室外側にも白点が配置される控えめな斑紋が特徴です。
後翅裏面の白斑は小さく散在し,個体によっては流れるように連続して見えることがあります。
雄は前翅表面の白斑付近に性標があり,後翅前縁が直線的になるため,雌雄の判別が容易です。
雌は光沢が弱く白斑がやや広く,翅形が丸みを帯びる点で雄と異なります。
タイでは北部から南部まで広く分布し,森林周辺で比較的よく観察されます。
近似種の Euploea core godartii は,後翅裏面の白点列が前縁付近まで連続し,中央の白点が直線状に並ぶ点で本種と区別できます。

・ヘリグロホソチョウ (タイ産)
   Acraea terpsicore (Linnaeus, 1758)

9枚
Acraea terpsicore は,前翅が鮮やかな橙色で,黒点が整った配置で並ぶことが特徴です。
後翅は橙色地に黒点が散在し,外縁の黒帯が細く続くため,全体に軽快な印象になります。
裏面では色調が淡くなり,黒点が明瞭に残るため識別が容易です。
雄は橙色が濃く翅が細長く,雌は色がやや淡く黒点が大きく見える傾向があります。
翅形は雌が丸みを帯び,雄は直線的な輪郭になる点で雌雄を区別できます。
タイでは北部から南部まで広く分布し,草地や人里周辺でも普通に見られます。
近似種の Acraea violae は,後翅の黒帯が太く,黒点が密に並ぶ点で本種と異なります。






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