臺灣蝴蝶 <異常>    ※ 標本写真は,杉坂が所有する標本を撮影したものです


<個々の写真をクリックすると,拡大した写真を見ることができます> 


● 雌雄性馬賽克  ※ 数百万頭に1頭,現れる程度の珍しいものです。細胞の遺伝子の異常によって生じるとされています。

・ウスキシロチョウ

♂  正常個体

♀  正常個体

※ 左側は♂,右側は♀で
後翅の中央,および外縁部は♂

※ 左側は♂,右側は前翅の前縁部♀で
後翅の外縁部は♀,それ以外は♂

※ 左側は前翅前縁部は♂,後翅前縁部は♂,
それ以外は♀,右側は前翅は♀,後翅は♂

※ 左側は♀,右側は♂

※ 左側は前翅前縁部は♂,後縁部は♂,
後翅中央部は,一部♂,それ以外は♀
右側は♀

※ 左側は前翅前縁部は♀,外縁部は♀,
後翅外縁部は♀,それ以外は♂
右側は♂

※ 左側は♂,
右側は前翅外縁部は♀,それ以外は♂

※ 左側は♂,
右側は後翅中央部は♂,それ以外は♀

※ 左側は♂,右側は♀

※ 左側は♂,
右側は前翅中央部,後縁部は一部♀,
後翅外縁部は一部♀,それ以外は♂

・クモガタシロチョウ

♂  正常個体

♀  正常個体

・ウスムラサキシロチョウ

♂  正常個体

♀  正常個体

・タイワンメスシロキチョウ

♂  正常個体

♀  正常個体

・カラスアゲハ

♂  正常個体

♀  正常個体



● 斑紋異常  ※ ゲノム解析によって,発生初期段階の細胞の遺伝子の異常によって生じることが判明した

・シロオビアゲハ

♂  正常個体

♀ (裏)  正常個体

♂ 黄白色斑の黒化,尾状突起未発達

※ 裏面も黒化している

♂ 黄白色斑の黒化,尾状突起未発達

※ 裏面も黒化している

♂ 黄白色斑の黒化

※ 裏面も黒化している

♀ (裏) 赤色斑の異常発達

※ 表面も赤色斑が発達している


♀ 赤色斑の異常発達
2014.5.28  墾丁 社頂自然公園

※ 後翅の表面,裏面とも赤色斑が
異常発達している

♀ 赤色斑の異常発達
2014.5.28   墾丁 社頂自然公園
(左の写真と同じ個体)

※ 後翅の表面,裏面とも赤色斑が
異常発達している

♀ 赤色斑の異常発達
2014.5.28  墾丁 社頂自然公園
(左の写真と同じ個体)

※ 後翅の表面,裏面とも赤色斑が
異常発達している

♀ 赤色斑の異常発達
2014.5.28  墾丁 社頂自然公園
(上の写真と同じ個体)

※ 後翅の表面,裏面とも赤色斑が
異常発達している

♀ 赤色斑の異常発達
2014.5.28  墾丁 社頂自然公園
(上の写真と同じ個体)

※ 後翅の表面,裏面とも赤色斑が
異常発達している

♂  尾状突起未発達
2014.5.28  墾丁 社頂自然公園

※ 後翅の尾状突起が極端に短い

・オオベニモンアゲハ

♀  正常個体

♂ 白色斑の異常発達

※ 裏面も白化している

・アオスジアゲハ
 本種は,斑紋異常の個体が稀ではあるが記録され,その形状によって型の名前が付けられており,その複合型も出現している。そこで下記に型をまとめてみた。

・ハンキュウ型
…前翅の翅頂付近の前縁側に,
さらに1つの青色斑が現れる個体

斑紋異常 ハンキュウ型
2013.4.28  愛知県 西尾市
撮影: 足立 幸子 氏

♀ 斑紋異常 ハンキュウ型
2015.6.30  台湾 南投縣 翠峰

♂ 斑紋異常 ハンキュウ型
2017.4.3  台湾 新北市烏来区

♂ 
斑紋異常 エサキ型 + ハンキュウ型
2017.4.3  台湾 新北市烏来区

♀ 斑紋異常 ハンキュウ型
2022.4.30  愛知県 岡崎市
撮影: 高村 葉子 氏
・タンノ型
…前翅の翅頂付近の外縁側に,
さらに1つの青色斑が現れる個体


※ 高知県の東部では,タンノ型が
 かなり高い確率で出現する。
 

♂ 斑紋異常 タンノ型
2018.7.16  愛知県 岡崎市

♂  ♂  吸水集団
2019.7.27  高知県 香美市
斑紋異常 タンノ型 (右端の3頭)
撮影: 高月 陽生 氏

♂ 斑紋異常 タンノ型
2015.7.14  台湾 新北市汐平路


斑紋異常 白化型 + タンノ型
台湾
※ 裏面も白化している

♂ 斑紋異常 タンノ型
2020.7.4  高知県 香美市
撮影: 高月 陽生 氏

♂ 斑紋異常 タンノ型
2020.8.1  高知県 香美市
撮影: 高月 陽生 氏

♂♂ 吸水集団
 斑紋異常 タンノ型
2020.8.9  高知県 香美市
撮影: 高月 陽生 氏

♂♂ 吸水集団
 斑紋異常 タンノ型
2020.8.9  高知県 香美市
撮影: 高月 陽生 氏

♂ 斑紋異常 タンノ型
2023.7.30  高知県 香美市
撮影: 高月 陽生 氏

♂ 斑紋異常 タンノ型
2024.4.28  愛知県 春日井市
撮影: 荒川 尚彦 氏
・エサキ型
…前翅に中室の前縁側に,さらに
1つの青色斑が現れる個体


斑紋異常 エサキ型 + ハンキュウ型
2017.4.3  台湾 新北市烏来区


斑紋異常 エサキ型 + サワノ型
2021.5.15  高知県 高知市
撮影: 高月 陽生 氏
・サワノ型
…前翅には,通常は青色斑が9つ
出現するが,最も翅頂に近い斑紋
が消失し8斑になったり,小さくな
っている個体

♀ 斑紋異常 サワノ型
2015.6.21  台湾 高雄市 茂林

♂ 斑紋異常 サワノ型
2017.3.29  台湾 新北市烏来区

♂ 斑紋異常 サワノ型
2017.4.3  台湾 新北市烏来区

♂   ♀
 斑紋異常 サワノ型
2019.7.15  台湾 台東縣

・ルヌラ型
…後翅の中央にある青色斑の前縁
部にある白斑の外縁側の曲線が直
線的になる個体
・ヒラヤマ型
…後翅の尾状突起が,異常に突出
した個体
・ナミダ紋型
…後翅中室の青色斑の外縁側に
涙型の小さな青色斑が現れる個体
・黄斑型
…後翅裏面の亜外縁,後角部付
近には,正常な個体は赤色斑が
出るが,それが黄色斑になる個体
・スズキ型
…後翅亜外縁の青色斑が消失し
たり,不鮮明になっている個体
・白化型
…後翅の地色が白化した個体

♂ 斑紋異常 白化型 + タンノ型
台湾
※ 裏面も白化している


・ホソオビ型
…夏型の個体は,前後翅の青色
斑が細くなるが,異常に細くなる
個体

♀ 斑紋異常 ホソオビ型
2019.7.15  台湾 台東縣 知本

♀ 斑紋異常 ホソオビ型
2019.7.17  台湾 花蓮市 碧緑

♀ 斑紋異常 ホソオビ型
2019.7.17  台湾 花蓮市 碧緑
・フトオビ型
…春型の個体は,前後翅の青色
斑が太くなるが,それが異常に太
くなる個体

♂ 斑紋異常 フトオビ型
2024.5.10  東京都 台東区
撮影: 小林 清二 氏
・ウスズミ型
…前後翅の青色斑に黒褐色点が
混じり,青色斑がぼやけた感じに
なる個体

♂ 斑紋異常 ウスズミ型
台湾
※ 裏面も黒化している

♂ 斑紋異常 ウスズミ型
台湾
※ 裏面も黒化している

♂ 斑紋異常 ウスズミ型
台湾
※ 裏面も黒化している
・スルスミ型
…前後翅の青色斑が地色の黒褐
色になり,青色斑がなくなった個体

♂ 斑紋異常 スルスミ型
台湾
※ 裏面も黒化している

♂ 斑紋異常 スルスミ型
台湾
※ 裏面も黒化している

♂ 斑紋異常 スルスミ型
台湾
※ 裏面も黒化している

♂ 斑紋異常 スルスミ型
台湾
※ 裏面も黒化している

♂ 斑紋異常 スルスミ型
台湾
※ 裏面も黒化している

♂ 斑紋異常 スルスミ型
台湾
※ 裏面も黒化しているる

・タイワンタイマイ

♂  正常個体

♂ 水色斑の黒化

※ 裏面も黒化している

・ミカドアゲハ

♂  正常個体

♂ 水色斑の異常発達

※ 裏面も白化している

♂ 黒色斑の白濁化

※ 裏面も白濁化している

・ベニモンシロチョウ

♂  正常個体

♂ 左側の黒色斑の白化

・タカムクシロチョウ

♂ (裏)  正常個体

♂  斑紋異常
2018.6.25  花蓮市 碧緑 慈恩

※ 翅表と前翅裏面の斑紋が黒化し,
   後翅裏面の黄色斑が白化している。

♂  斑紋異常
2018.6.25  花蓮市 碧緑 慈恩

♂  斑紋異常
2018.6.25  花蓮市 碧緑 慈恩

♂  斑紋異常
2018.6.25  花蓮市 碧緑 慈恩

♂  斑紋異常
2018.6.25  花蓮市 碧緑 慈恩

♂  斑紋異常
2018.6.25  花蓮市 碧緑 慈恩

♂  斑紋異常
2018.6.25  花蓮市 碧緑 慈恩

♂  斑紋異常
2018.6.25  花蓮市 碧緑 慈恩

♂  斑紋異常
2018.6.25  花蓮市 碧緑 慈恩

♂  斑紋異常
2018.6.25  花蓮市 碧緑 慈恩

・ヤエヤマシロチョウ

♂  正常個体


2019.7.21  高雄市 左営區

※ 後翅裏面の中室付近の黒斑が発達

・エサキカラスシジミ

♀  正常個体

♀ 白色帯の異常発達
2022.6.13  台東縣

※ 後翅裏面亜外縁の白帯が異常に発達

・タイワンクロボシシジミ

♂  正常個体

♂ 黒色斑の異常発達
2017.8.21  台北市 碧湖歩道
(左の写真と同じ個体)

※ 後翅裏面前縁の黒斑2つが
異常に大きい

♂ 黒色斑の異常発達
2017.8.21  台北市 碧湖歩道
(左の写真と同じ個体)

※ 後翅裏面前縁の黒斑2つが
異常に大きい

・タイワンヒメシジミ

♀  正常個体

♀ 黒色斑の異常発達
2017.8.24  高雄市

※ 後翅前縁の黒色斑が異常発達し,
三角形状になっている

♀ 黒色斑の異常発達
2017.8.24  高雄市
(左の写真と同じ個体)

※ 後翅前縁の黒色斑が異常発達し,
三角形状になっている

♀ 黒色斑の異常発達
2017.8.24  高雄市
(左の写真と同じ個体)

※ 後翅前縁の黒色斑が異常発達し,
三角形状になっている

・カクモンシジミ

♀  正常個体

♀ 黒色斑の異常発達
2014.3.3  墾丁 小湾

※ 黒色斑の異常発達し,
斑紋が融合している

・ルリウラナミシジミ

♀  正常個体

♀ 暗褐色斑の一部の白化
2017.7.13  拉拉山 上巴陵

※ 前後翅裏面のほぼ同じ位置の暗褐色
の斑紋の一部が白化している

・ホリシャルリシジミ

♀  正常個体

♀ 裏面の黒色斑の異常
2013.4.7  南投縣 南山渓

※ 前後翅裏面の亜外縁の黒色斑が消え,
後翅裏面では,一部が発達している

♂ 裏面の黒色斑の異常
2022.6.4  台湾 新北縣
撮影: 岡本 英一 氏

※ 前翅裏面の亜外縁の黒色斑が消え,
後翅裏面では,全体の黒斑が発達している

♂ 裏面の黒色斑の異常
2022.6.4  台湾 新北縣
撮影: 岡本 英一 氏

※ 後翅裏面の中室の黒斑が発達している

・オオゴマダラ

♂  正常個体

♂ 白色斑の黒化

※ 前翅・後翅の表面・裏面とも
白色部が黒化している

♂ 黒色斑の異常発達

※ 前翅・後翅の表面・裏面とも
黒色斑が異常発達している

♂ 黒色斑の異常発達

※ 前翅・後翅の表面・裏面とも
黒色斑が異常発達している

2018.3.11  社頂自然公園
撮影 : 大橋 豊嗣 氏

※ 前翅表面の黒色斑の異常発達

斑紋異常発達
2018.10.26  屏東縣 社頂自然公園
撮影: 林 本初 氏
※ 前翅・後翅の表面の白色部が黒化している

・ウスコモンマダラ

♀  正常個体


2018.3.10  社頂自然公園
撮影: 大橋 豊嗣 氏

※ 前翅中室の水色斑の異常発達

・ルリマダラ

♂  正常個体

♀ (裏)  正常個体



※ 前翅表面左側の黒紫色斑の白化
同様に裏面も白化している


2018.12.29  屏東縣 社頂自然公園
撮影: 田島 茂 氏

※ 後翅裏面の亜外縁の白点の発達

・ヒョウマダラ

♀  正常個体

♀ 黄色斑の異常発達
2013.4.4  墾丁国家公園

※ 黄色斑が発達し,別種に見える

♀ 黄色斑の異常発達
2013.4.4  墾丁国家公園
(左の写真と同じ個体)

※ 黄色斑が発達し,別種に見える

♀ 黄色斑の異常発達
2013.4.4  墾丁国家公園
(左の写真と同じ個体)

※ 黄色斑が発達し,別種に見える

・ヤエヤマイチモンジ

♀  正常個体

♀   斑紋異常
2019.7.22  屏東縣 霧台郷

※ 背面の襟元の4白点がなく
ヒラヤマミスジに似ている

♀   斑紋異常
2019.7.22  屏東縣 霧台郷

※ 背面の襟元の4白点がなく
ヒラヤマミスジに似ている

♀   斑紋異常
2019.7.22  屏東縣 霧台郷

※ 背面の襟元の4白点がなく
ヒラヤマミスジに似ている

・タイワンウラナミジャノメ

♂ (表)  正常個体

♂ (裏)  正常個体

 ♀ 後翅眼状紋の異常発達
2014.3.8  台東市 知本溪

※ 後翅裏面の眼状紋が1つ多い

♂ 黒褐色の斑紋の白化
2016.3.10  台東市 知本溪

※ 翅表,裏面,左右とも,黒褐色の
斑紋が白化している

♂ 黒褐色の斑紋の白化
2016.3.10  台東市 知本溪
(左の写真と同じ個体)

※ 翅表,裏面,左右とも,黒褐色の
斑紋が白化している

♀ 環状黄色斑の異常発達
2016.6.25  新北市 五堵

※ カメヤマウラナミジャノメのように
後角部の斑紋が融合している

♂   眼状紋の異常発達
2016.3.16  高雄市 宝来 直瀬溪

※ 前翅裏面の眼状紋が1つ多い

♂   眼状紋の異常発達
2016.3.16  高雄市 宝来 直瀬溪
(左の写真と同じ個体)

※ 前翅裏面の眼状紋が1つ多い

♂  眼状紋の異常発達
2017.3.28  新北市烏来区 福山村

※ 後翅裏面の眼状紋に
小さな眼状紋がついていおり,
亜外縁にも小さな眼状紋が出現している

♂   眼状紋の異常発達
2017.8.16  南投縣 清清草原

※ 後翅裏面の眼状紋に
小さな眼状紋がついている

♂  斑紋異常
2019.4.3  新北市 烏来 福山村
撮影: 大橋 豊嗣 氏

※ 後翅裏面の眼状紋が1つ多い

♀  斑紋異常
2019.9.24  高雄市 桃源區 籐枝
撮影: 林 本初 氏

※ 後翅表面の眼状紋が2つ多い

・エサキウラナミジャノメ

♂  正常個体

♂   眼状紋の異常発達
2018.4.24  南投縣 南山渓

※ 後翅裏面の眼状紋が1つ多い

・ホソバオオウラナミジャノメ

♂  正常個体

♂   眼状紋の異常発達
2014.3.8  台東市 知本溪

※ 前翅裏面の眼状紋が1つ多い

♂   眼状紋の異常発達
2014.3.10  台東市 知本溪

※ 前翅裏面の眼状紋が1つ多い

♂   眼状紋の異常発達
2014.3.10  台東市 知本溪

※ 後翅裏面の眼状紋が6つある

♀   眼状紋の異常発達
2014.3.11  台東市 知本溪

※ 前翅表面の眼状紋が1つ多い

♀   眼状紋の異常発達
2014.3.11  台東市 知本溪
(左の写真と同じ個体)

※ 前翅裏面の眼状紋が1つ多い

♀   眼状紋の異常発達
2016.6.19  拉拉山 上巴陵

※ 後翅裏面の眼状紋が6つある

♂   眼状紋の異常発達
2017.7.14  拉拉山 上巴陵

※ 後翅裏面の眼状紋が6つある



● 流浪蝴蝶

・シロオビマダラ

♀  (迷蝶)
2016.3.9  台東縣 蘭嶼

♀  (迷蝶)
2016.3.9  台東縣 蘭嶼

♀  (迷蝶)
2016.3.9  台東縣 蘭嶼

♀  (迷蝶)
2016.3.9  台東縣 蘭嶼

♀  (迷蝶)
2016.3.9  台東縣 蘭嶼

♀  (迷蝶)
2016.3.9  台東縣 蘭嶼

♀  (迷蝶)
2016.3.9  台東縣 蘭嶼


・ミナミコモンマダラ


2018.10.26  社頂自然公園
撮影 : 林 本初 氏


2018.10.26  社頂自然公園
撮影 : 林 本初 氏


2018.10.26  社頂自然公園
撮影 : 林 本初 氏


2019.7.14  台東縣 池上郷


2019.7.14  台東縣 池上郷


2019.7.14  台東縣 池上郷


2019.7.14  台東縣 池上郷




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