コミスジ



・コミスジ  本州以南亜種    Neptis sappho intermedia W. B. Pryer, 1877


写真数: 66枚


出現頻度
★★★★
【特  徴】  山林の周辺に生息し,滑空するように飛ぶ習性がある。すぐに止まるので,撮影はしやすかった。
 青森県に生息する個体には,白斑の発達したものが出現する。
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 クズ・フジ・ナンテンハギ・ヤブマメ・キハギ・ノササゲ・ヤマフジ(マメ科),クロツバラ(クロウメモドキ科),ハルニレ・ケヤキ・エノキ(ニレ科),アオギリ(アオギリ科)
【発生期】  この亜種は,暖地では,年3〜4回,発生し,4月下旬〜11月上旬に見られる。
 寒冷地では,年2〜3回,発生し,5月〜8月に見られる。
【発生地】  この亜種は,東北地方から屋久島・種子島まで分布するが,トカラ列島以南の南西諸島には分布しない。
 愛知県では,丘陵地から山地まで広く分布するが,平地では稀である。
 長野県では,各所で普通に見られる。
【分  布】  種としては,日本以外では,インド北部,ヒマラヤ,インドシナ半島,中国,朝鮮半島,台湾に分布している。
 台湾には,別亜種formosana が生息している。
 中国では,全域に分布し,雲南省の南部に分布しているものは,別亜種 N.sappho astola で,それ以外は,別亜種 N.sappho intermedia である。
【近似種】 リュウキュウミスジに似ているが,分布域が異なること,本種の裏面の地色は茶褐色で,リュウキュウミスジは,明褐色になるので,区別することができる。
発生期

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































寒冷地



































記録1967.7.23,愛知県岡崎市岡崎公園,1♂1976.7.4,愛知県岡崎市大幡町,1♂1979.5.20,愛知県岡崎市駒立町,1♂
1979.5.20,愛知県岡崎市渡通津町,4♂♂1♀1979.5.24,愛知県岡崎市須渕町,2♂♂2♀♀1979.6.10,愛知県岡崎市池金町,1♀
1979.6.17,愛知県岡崎市池金町,1♀1979.8.20,愛知県岡崎市蔵次町,1♀1979.9.5,愛知県岡崎市奥山田町,1♀
1981.6.7,愛知県岡崎市蓬生町,1♂1989.7.16,愛知県岡崎市本宿町,1♂,松井直人2000.10.3,愛知県岡崎市井田町,1♀
2001.8.5,長野県諏訪市,1♀2005.8.22,神奈川県川崎市,1♀,中川紀世2010.8.1,愛知県岡崎市八ッ木町,1♀,杉浦仁美
2010.9.5,愛知県岡崎市池金町,1♂2012.5.5,愛知県岡崎市池金町,1♀2012.5.31,愛知県岡崎市滝町,1♂,吉田 健
2012.6.10,愛知県岡崎市池金町,1♀2015.7.21,愛知県岡崎市池金町,1♂2015.10.15,愛知県岡崎市小呂町,1♀
2017.6.5,愛知県豊橋市岩崎町葦毛湿原,1♀2017.6.10,愛知県岡崎市石原町,1♂1♀2017.9.19,愛知県岡崎市小呂町,1♂
2018.6.5,愛知県岡崎市石原町,1♂2018.6.22,愛知県新城市作手,1♀2018.8.1,愛知県岡崎市桑谷町,2♂♂
2018.8.6,長野県木曽郡上松町,1♀2018.8.17,長野県下伊那郡売木村,2♀♀2019.5.2,愛知県岡崎市東河原町,1♂
2019.5.16,長野県飯田市下栗,3♂♂2019.5.19,静岡県浜松市水窪町,3♂♂2019.5.22,愛知県豊橋市葦毛湿原,1♀
2019.6.6,愛知県岡崎市池金町,1♀
2019.6.9,青森県七戸市,1♂,足立幸子
2019.7.30,愛知県田原市蔵王山,1♂
2019.9.3,愛知県田原市蔵王山,1♀




 

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