コムラサキ


黒色型

褐色型
 

・コムラサキ    Apatura metis substituta Butler, 1873

褐色型 ♂
写真数: 87枚

黒色型 ♂
出現頻度
★★★☆☆
【特  徴】  林道や荒れ地などに現れ,速く飛ぶがすぐに止まる習性がある。花には集まらず,樹液や腐った果実,獣糞などに集まる。
 褐色型と黒色型があり,黒色型は,静岡県や愛知県、能登半島,九州南部にのみ生息している。愛知県では,褐色型よりも黒色型の方が数多い産地が多い。
【雌  雄】 ♀は,翅表に紫色の光沢がないので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 ネコヤナギ・オノエヤナギ・カワヤナギ・バッコヤナギ・シダレヤナギ・コゴメヤナギ・ドロノキ(ヤナギ科)
【発生期】  暖地では,年3〜4回,発生し,5月中旬〜10月上旬に見られる。
 寒冷地では,年1〜2回の発生で,7月〜8月中旬に見られる。
【発生地】  北海道から九州まで広く見られる。
 愛知県では,黒色型のコムラサキが発生し,クロコムラサキと呼ばれている。平野部にも発生しているが少ない。
 長野県では,各地に普通に見られる。
 北海道でも,各地に普通に見られる。
【分  布】  種としては,日本以外では,中央アジア,ヒマラヤ,ビルマ,中国,ウスリー,アムール,朝鮮半島に分布している。
 中国では,西蔵區,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,湖南省に分布している。
【近似種】 なし
発生期

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































寒冷地



































記録
1974.8.1,愛知県段戸山,1♂1976.6.13,愛知県岡崎市箱柳町,1♂1979.7.29,愛知県岡崎市下青野町,1♂
1979.8.3,愛知県岡崎市八帖南,4♂♂2♀♀1980.7.4,愛知県岡崎市中園町,1♀,村田文彦1980.8.1,愛知県岡崎市八帖南,3♂♂1♀
1980.8.4,愛知県岡崎市八帖南,1♂1980.8.5,愛知県岡崎市八帖南,1♂1982.7.27,愛知県岡崎市上里町,1ex.,徳武
1998.7.23,北海道阿寒湖,2♂♂1998.7.29,愛知県岡崎市日名南町,1♂1999.9.1,愛知県岡崎市日名南町,1♂
1999.9.10,愛知県岡崎市日名南町,1♂2000.6.18,愛知県岡崎市日名南町,1♂2000.9.16,愛知県岡崎市日名南町,1♂
2010.8.1,愛知県岡崎市八ッ木町,1♀,杉浦仁美2010.9.23,静岡県浜松市北区,2♂♂1♀,判家卓司2013.7.16,北海道層雲峡,3♂♂
2013.7.21,北海道足寄町,1♂2013.7.24,北海道陸別町,1♂2017.6.17,愛知県岡崎市八ッ木町,1♂
2018.5.16,愛知県豊橋市利兵池公園,2♂♂2018.6.4,愛知県岡崎市自然体験の森,2♂♂2018.7.18,愛知県豊田市黒田ダム,1♂
2018.7.18,愛知県豊田市面ノ木峠,1♂2018.7.22,長野県松本市上高地,多数♂♂2018.8.6,長野県開田高原西野,1♀
2019.7.29,長野県下伊那郡阿智村,1♂
2018.6.2,高知県香美市,1♂,高月陽生



 

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