日本のチョウ <アゲハチョウ科> アゲハチョウ のなかま



ウスバアゲハ のなかま は,ここをクリックすると見ることができます

・ジャコウアゲハ  名義タイプ亜種, 日本本土・大陸亜種(めいぎたいぷあしゅ,にほんほんど・たいりくあしゅ)

オス
★★★★☆ (ときどき 見られる)

メス
すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】  大(おお)きなアゲハチョウで,とび方に特徴(とくちょう)があり,細(こま)かく はねを動(うご)かしてゆっくりととぶ習性(しゅうせい)がある。
 日本産(にほんさん)は,次(つぎ)の亜種・個体群(あしゅ・こたいぐん)に分(わか)れている。
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・名義タイプ亜種, 日本本土・大陸亜種(めいごたいぷあしゅ,にほんほんど・たいりくあしゅ)
 ※ メスのはねの色(いろ)は うすいだいだい色(いろ)である。
・対馬個体群(つしまこたいぐん)
 ※ 朝鮮半島産(ちょうせんはんとうさん)に似(に)たもようのグループであるが,亜種(あしゅ)にはなっていない。
・屋久島亜種(やくしまあしゅ)
 ※ はねが暗(くら)い色(いろ)をしていて,メスは,おなかの横(よこ)が赤(あか)くなる。
・奄美・沖縄亜種(あまみ・おきなわあしゅ)
 ※ やや小(ちい)さく,はねの形(かたち)がやや丸(まる)く,尾状突起(びじょうとっき)は短(みじか)い。メスは,はねの色(いろ)は暗(くら)く,おなかの横(よこ)は,赤(あか)い。
・宮古島亜種(みやこじまあしゅ)
 ※ メスのはねの色(いろ)は うす暗(くら)い黄色(きいろ)で,オス・メスとも,後(うし)ろのはねの裏側(うらがわ)にあるもようは,うすい黄色(きいろ)である。
・八重山亜種(やえやまあしゅ)
 ※ やや大(おお)きく,はねの形(かたち)は,少(すこ)しが丸(まる)く,オス・メスとも,後(うし)ろのはねの裏側(うらがわ)にあるもようは,やや赤色(あかいろ)である。
【オスとメスのちがい】 メスは,はねの色(いろ)が明(あか)るい茶色(ちゃいろ)になるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 ウマノスズクサ・オオバウマノスズクサ(ウマノスズクサ科)
【見られるじき】  この亜種(あしゅ)は,あたたかいばしょでは,1年3回,出てきて,4月はじめ〜5月なかば,6月なかば〜7月おわり,8月はじめ〜10月はじめに見ることができる。
 さむいばしょでは,1年2回,出てきて,4月おわり〜6月なかば,7月なかば〜9月はじめに見ることができる。サナギで 冬をこす。
【すんでいるばしょ】 この亜種(あしゅ)は,東北地方(とうほくちほう)から九州(きゅうしゅう)まで すんでいる。
【がいこくでいるばしょ】 この種は,外国(がいこく)では,中国(ちゅうごく),朝鮮半島(ちょうせんはんとう),台湾(たいわん)に すんでいる。
【にているチョウ】 なし
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
あたたかいばしょ



































さむいばしょ




































・ジャコウアゲハ  対馬個体群(つしまこたいぐん)

メス
☆☆☆☆ (とても めずらしい)

すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】 大(おお)きなアゲハチョウで,とび方に特徴(とくちょう)があり,細(こま)かく はねを動(うご)かしてゆっくりととぶ習性(しゅうせい)がある。
【オスとメスのちがい】 メスは,はねの色(いろ)が明(あか)るい茶色(ちゃいろ)になるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 ウマノスズクサ・オオバウマノスズクサ(ウマノスズクサ科)
【見られるじき】 1年4回〜5回,出てきて,3月から11月まで見ることができる。サナギで 冬をこす。
【すんでいるばしょ】 この個体群(こたいぐん)は,対馬(つしま)に すんでいる。
【がいこくでいるばしょ】 この種は,外国(がいこく)では,中国(ちゅうごく),朝鮮半島(ちょうせんはんとう),台湾(たいわん)に すんでいる。
【にているチョウ】 なし
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
対馬(つしま)




































・ジャコウアゲハ  屋久島亜種(やくしまあしゅ)

メス
☆☆☆☆ (とても めずらしい)

すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】 この亜種(あしゅ)のメスは,日本本土亜種(にほんほんどあしゅ)に比(くら)べると,はねの色(いろ)は暗(くら)く,おなかの横(よこ)は,赤色(あかいろ)になるという特徴(とくちょう)がある。
【オスとメスのちがい】 メスは,はねの色(いろ)が明(あか)るい茶色(ちゃいろ)になるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 ウマノスズクサ・オオバウマノスズクサ(ウマノスズクサ科)
【見られるじき】 1年4回〜5回,出てきて,3月から11月まで見ることができる。サナギで 冬をこす。
【すんでいるばしょ】 この亜種(あしゅ)は,屋久島(やくしま),種子島(たねがしま)に すんでいる。
【がいこくでいるばしょ】 この種は,外国(がいこく)では,中国(ちゅうごく),朝鮮半島(ちょうせんはんとう),台湾(たいわん)に すんでいる。
【にているチョウ】 なし
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
屋久島(やくしま)




































・ジャコウアゲハ  奄美・沖縄亜種(あまみ・おきなわ亜種)

オス
★★★★☆ (ときどき 見られる)

メス
すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】  メスは,日本本土亜種(にほんほんどあしゅ)に比(くら)べると,やや小(ちい)さくなり,はねは少(すこ)し丸(まる)くなり,尾状突起(びじょうとっき)は短(みじか)い。
メスは,はねの色(いろ)は暗(くら)い灰色(はいいろ)で,おなかの横(よこ)は,赤(あか)くなる。
【オスとメスのちがい】 メスは,はねの色(いろ)が明(あか)るい茶色(ちゃいろ)になるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 リュウキュウウマノスズクサ(ウマノスズクサ科)
【見られるじき】 1年4回〜5回,出てきて,3月から11月まで見ることができる。サナギで 冬をこす。
【すんでいるばしょ】 この亜種(あしゅ)は,奄美大島(あまみおおしま)から沖縄本島(おきなわほんとう)まで すんでいる。
【がいこくでいるばしょ】 この種は,外国(がいこく)では,中国(ちゅうごく),朝鮮半島(ちょうせんはんとう),台湾(たいわん)に すんでいる。
【にているチョウ】 なし
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
奄美・沖縄(あまみ・おきなわ)




































・ジャコウアゲハ  宮古島亜種(みやこじまあしゅ)

オス
★★★★☆ (ときどき 見られる)

メス  オス
すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】 メスのはねの色(いろ)は うすい茶色(ちゃいろ)で,オス・メスとも 後(うし)ろのはねの裏(うら)の斑紋(はんもん)は うすい黄色(きいろ)になる。
【オスとメスのちがい】 メスは,はねの色(いろ)が明(あか)るい茶色(ちゃいろ)になるので,オスとメスを区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 リュウキュウウマノスズクサ(ウマノスズクサ科)
【見られるじき】 1年5回〜6回,出てきて,2月から11月まで見ることができる。サナギで 冬をこす。
【すんでいるばしょ】 この亜種(あしゅ)は,宮古島(みやこじま)に すんでいる。
【がいこくでいるばしょ】 この種は,外国(がいこく)では,中国(ちゅうごく),朝鮮半島(ちょうせんはんとう),台湾(たいわん)に すんでいる。
【にているチョウ】 なし
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
宮古島(みやこじま)




































・ジャコウアゲハ  八重山亜種(やえやまあしゅ)

オス
★★★★☆ (ときどき 見られる)

メス
すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】 やや大(おお)きく,はねの形(かたち)は,少(すこ)しが丸(まる)く,オス・メスとも,後(うし)ろのはねの裏側(うらがわ)にあるもようは,やや赤色(あかいろ)である。
【オスとメスのちがい】 メスは,はねの色(いろ)が明(あか)るい茶色(ちゃいろ)になるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 リュウキュウウマノスズクサ(ウマノスズクサ科)
【見られるじき】 1年6回〜7回,出てきて,1年中(ねんじゅう),見ることができる。
【すんでいるばしょ】 この亜種(あしゅ)は,八重山群島(やえやまぐんとう)に すんでいる。
【がいこくでいるばしょ】 この種は,外国(がいこく)では,中国(ちゅうごく),朝鮮半島(ちょうせんはんとう),台湾(たいわん)に すんでいる。
【にているチョウ】 なし
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
八重山(やえやま)




































・ベニモンアゲハ

オス
★★★★☆ (ときどき 見られる)

メス
すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】 ゆっくりと まっすぐに飛(と)ぶ習性(しゅうせい)があり,いろいろな花(はな)を訪(おとず)れる。
【オスとメスのちがい】 メスは,はねの形(かたち)が 少(すこ)し丸(まる)くなるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 リュウキュウウマノスズクサ(ウマノスズクサ科)
【見られるじき】 1年6回〜7回,出てきて,1年中(ねんじゅう),見ることができる。
【すんでいるばしょ】 奄美大島(あまみおおしま)から八重山諸島(やえやましょとう)まで すんでいる。
【がいこくでいるばしょ】 外国(がいこく)では,インド,インドシナ半島(はんとう)(マレーシアタイ),フィリピン,ボルネオ,インドネシア,中国(ちゅうごく),台湾(たいわん)に すんでいる。
【にているチョウ】 シロオビアゲハのメスに似(に)るが,この種は,後(うし)ろのはねの裏側(うらがわ)にある赤色(あかいろ)のもようが丸(まる)くなるので,区別(くべつ)することができる。
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
南西諸島(なんせいしょとう)




































・キシタアゲハ  外来種(がいらいしゅ)

オス
☆☆☆☆☆ (ほとんど いない)

すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】 大(おお)きなチョウで,ジャングルにすんでいる。1995年,波照間島(はてるまとう)で見つかり,数年間(すうねんかん)は,連続(れんぞく)して すんでいた。
【オスとメスのちがい】 オスは,後(うし)ろのはねが黄色(きいろ)になるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 リュウキュウウマノスズクサ(ウマノスズクサ科)
【見られるじき】 1年5回〜6回,出てきて,1年中(ねんじゅう)見られた。
【すんでいるばしょ】 波照間島(はてるまじま)でのみ すんでいた。
【がいこくでいるばしょ】 外国(がいこく)では,インド北部(ほくぶ),ヒマラヤ,インドシナ半島(はんとう),中国(ちゅうごく),台湾(たいわん)に すんでいる。
【にているチョウ】 ヘレナキシタアゲハに似(に)ているが,この種は,後(うし)ろのはねのすみに黒(くろ)いもようが広(ひろ)がるので,区別(くべつ)することができる。
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
八重山(やえやま)




































・ヘレナキシタアゲハ  外来種(がいらいしゅ)

メス  オス
☆☆☆☆☆ (ほとんど いない)

メス
すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】 大(おお)きなチョウで,日本には すんでおらず,外来種(がいらいしゅ)である。
【オスとメスのちがい】 オスは,後(うし)ろのはねが黄色(きいろ)になるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 外来種(がいらいしゅ)で,日本で 増(ふ)えたことがない。
【見られるじき】 海外(かいがい)では,1年5回〜7回,出てきて,一年中(いちねんじゅう)見られる。
【すんでいるばしょ】 2000年に三重県四日市市(みえけんよっかいちし)で見つかり,2007年には,千葉県千葉市(ちばけんちばし)で見つかった。
【がいこくでいるばしょ】 外国(がいこく)では,インド北部(ほくぶ),ヒマラヤ,インドシナ半島(はんとう),タイ,ミャンマー,マレーシア,インドネシア,中国(ちゅうごく)に すんでいる。
【にているチョウ】 キシタアゲハに似(に)ているが,この種は,後(うし)ろのはねの黒(くろ)いはんもんが あまり大(おお)きくならないので,区別(くべつ)することができる。
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
日 本




































・オナシアゲハ

オス
★★★☆☆ (やや めずらしい)

すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】  とても速(はや)く飛(と)び,いろいろな花(はな)に集(あつ)まる。
 1933年に記録(きろく)があり,1973年からは,続(つづ)けて 見られる年(とし)もあったが,2002年より後(あと)の記録(きろく)は見つからず,台湾(たいわん)から飛(と)んできたチョウが増(ふ)えたようである。
【オスとメスのちがい】 メスは,後(うしろ)ろのはねの赤(あか)いはんもんのそばに青(あお)いもようが出(で)るので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 マンダリンオレンジ・ダイダイ・ザボン(ミカン科)
【見られるじき】 1年4回〜6回,出てきて,3月〜11月に見られた。
【すんでいるばしょ】 与那国島(よなくにじま),石垣島(いしがきじま),西表島(いりおもてじま)で 見つかり,与那国島(よなくにじま)では,たくさん見つかった。
【がいこくでいるばしょ】 外国(がいこく)では,中東(ちゅうとう),インド,インドシナ半島(はんとう),中国(ちゅうごく),インドネシア南東部(とうなんぶ),ニューギニア南部(なんぶ),オーストラリア,台湾(たいわん)に すんでいる。
【にているチョウ】 なし
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
八重山(やえやま)




































・キアゲハ

オス
★★★★★ (よく 見られる)

メス
すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】 幼虫(ようちゅう)は,ニンジン,パセリなどの害虫(がいちゅう)である。平地(へいち)から山地(さんち)まで 広(ひろ)く すんでいる。春型(はるがた)と夏型(なつがた)があり,春型(はるがた)は,夏型(なつがた)に比(くら)べると,黄色(きいろ)のはんもんが大(おお)きく,はねの大(おお)きさは,小(ちい)さくなる。
【オスとメスのちがい】 春型(はるがた)のメスは,黄色(きいろ)のはんもんの色(いろ)が薄(うす)くなる。夏型(なつがた)のメスは,黒色(くろいろ)のはんもんが 大(おお)きくなるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 シシウド・セリ・ボウフウ・ニンジン・パセリ・セロリ(セリ科),ミカン類(るい),キハダ,コクモス
【見られるじき】  あたたかいばしょでは,1年4〜5回,出てきて,3月〜11月に見られる。
 さむいばしょでは,1年1〜2回,出てきて,5月〜9月なかばに見られる。サナギで 冬(ふゆ)をこす。
【すんでいるばしょ】 北海道(ほっかいどう)から九州(きゅうしゅう)まで 広(ひろ)く すんでいる。
【がいこくでいるばしょ】 この種は,外国(がいこく)では,ヨーロッパ(フランスクロアチア)から極東(きょくとう)アジアにかけての北半球一帯(きたはんきゅういったい)に すんでいる。最近(さいきん),台湾(たいわん)にもいたが絶滅(ぜつめつ)した。
【にているチョウ】 アゲハチョウに似(に)ているが,この種は,前(まえ)のはねの表(おもて)のからだに近(ちか)い場所(ばしょ)が暗(くら)い黄色(きいろ)になり,アゲハチョウはその部分(ぶぶん)に うすい黄色(きいろ)のすじがあるので,区別(くべつ)することができる。
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
あたたかいばしょ



































さむいばしょ




































・アゲハチョウ

オス
★★★★★ (よく 見られる)

メス
すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】  幼虫(ようちゅう)は,ミカン類(るい)の害虫(がいちゅう)である。平地(へいち)から山地(さんち)まで 広(ひろ)く すんでいる。春型(はるがた)と夏型(なつがた)があり,春型(はるがた)は黄色(きいろ)のはんもんが広(ひろ)がり,夏型(なつがた)に比(くら)べて,小(ちい)さくなる。山(やま)では,山頂(さんちょう)に集(あつ)まる習性(しゅうせい)がある。
 ナミアゲハと名前(なまえ)を書(か)いている図鑑(ずかん)があるが,このナミというのは波(なみ)のもようがあるわけではなく,並(なみ,ふつう)という意味(おいみ)である。
しかし,アゲハチョウは,今(いま)は普通(ふつう)に見られるチョウであるが,八重山諸島(やえやましょとう)や台湾(たいわん)では珍(めずら)しいチョウ)であり,台湾(たいわん)のキアゲハのように病気(びょうき)によって絶滅(ぜつめつ)してしまうかもしれない。つまり,数(かず)によって名前(なまえ)を変(か)えてしまうのは危険(きけん)である。
【オスとメスのちがい】 春型(はるがた)は,メスが少(すこ)し大(おお)きくなるが,もようは大(おお)きな違(ちが)いがない。夏型(なつがた)のオスは,後(うし)ろのはねの前(まえ)の方(ほう)に 黒(くろ)いもうようが出(で)て,メスは,はねの黒(くろ)いもようの色(いろ)が うすくなるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 キハダ・サンショウ・カラスザンショウ・ハマセンダン・テリハザンショウ・カラタチ・ミカン類(るい),コクモス,キバナコスモス,シャクヤク
【見られるじき】  あたたかいばしょでは,1年5回〜6回,出てきて,3月〜11月に見られ,八重山諸島(やえやましょとう)では,1年5回〜7回,出てきて,一年中(いちねんじゅう)見られる。
 さむいばしょでは,1年3回〜4回,出てきて,5月なかば〜9月に見られる。サナギで 冬(ふゆ)をこす。
【すんでいるばしょ】  北海道(ほっかいどう)から八重山諸島(やえやましょとう)まで すんでいる。
 八重山諸島(やえやましょとう)では 数(かず)が少(すく)なく,台湾(たいわん)でも 珍蝶(ちんちょう)である。
【がいこくでいるばしょ】 外国(がいこく)では,中国(ちゅうごく),フィリピン北部(ほくぶ),マリアナ諸島(しょとう),ロシア南部(なんぶ),朝鮮半島(ちょうせんはんとう),台湾(たいわん)に すんでいる。
【にているチョウ】 キアゲハに似(に)ているが,この種は,前(まえ)のはねの つけねに うすい黄色(きいろ)のすじがあるが,キアゲハは,その部分(ぶぶん)には すじがないので,区別(くべつ)することができる。
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
八重山(やえやま)
あたたかいばしょ
さむいばしょ

・クロアゲハ  日本本土亜種(にほんほんどあしゅ)

オス
★★★★☆ (ときどき 見られる)

メス
すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】  幼虫(ようちゅう)は,ミカン類(るい)の害虫(がいちゅう)である。平地(へいち)から山地(さんち)まで すんでいる。暗(くら)い場所(ばしょ)が好(す)きで,木陰(こかげ)をさがして飛(と)ぶ習性(しゅうせい)がある。
 日本には,次(つぎ)の2亜種(あしゅ)がある。
    日本本土亜種(にほんほんどあしゅ)
    琉球亜種(りゅうきゅうあしゅ)
【オスとメスのちがい】 オスは,後(うし)ろのはねの前(まえ)の部分(ぶぶん)に 白(しろ)いもようがあり,メスは,はねの色(いろ)が オスよりも うすくなるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 サンショウ・イヌザンショウ・テリハザンショウ・ミヤマシキミ・ミカン類(るい)・カラタチ,キハダ,コクサギ,コスモス,クスノキ
【見られるじき】  この亜種(あしゅ)は,1年3〜4回,出てきて,あたたかいばしょでは,4月はじめ〜10月に見られる。
 さむいばしょでは,4月おわり〜9月はじめに見られる。サナギで 冬(ふゆ)をこす。
【すんでいるばしょ】 この亜種(あしゅ)は,東北地方(とうほくちほう)から奄美大島(あまみおおしま)まで すんでいる。
【がいこくでいるばしょ】 この種は,外国(がいこく)では,インド北部(ほくぶ),ヒマラヤ,インドシナ半島北部(はんとうほくぶ),中国(ちゅうごく),台湾(たいわん)に すんでいる。
【にているチョウ】 オナガアゲハに似(に)ているが,この種は,しっぽがオナガアゲハと比(くら)べると短(みじか)いので,区別(くべつ)することができる。
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
あたたかいばしょ



































さむいばしょ




































・クロアゲハ  琉球亜種(りゅうきゅうあしゅ)

オス
★★★☆☆ (やや めずらしい)

メス
すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】 幼虫(ようちゅ)は,ミカン類(るい)の害虫(がいちゅう)である。日本本土(にほんほんど)の亜種(あしゅ)は,暗(くら)い場所(ばしょ)が 好(す)きだけど,この亜種(あしゅ)は,花畑(はなばたけ)などの明(あか)るい場所(ばしょ)も好(す)きである。
【オスとメスのちがい】 オスは,後(うし)ろのはねの前(まえ)の部分(ぶぶん)に 白(しろ)いもようがあり,メスは,はねの色(いろ)が オスよりも うすくなるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 カラスザンショウ,ミカン類(るい)
【見られるじき】 この亜種(あしゅ)は,1年5回〜7回,出てきて,一年中(いちねんじゅう)見られる。
【すんでいるばしょ】 この亜種(あしゅ)は,沖縄本島(おきなわほんとう)から八重山諸島(やえやましょとう)に すんでいる。
【がいこくでいるばしょ】 この種は,外国(がいこく)では,インド北部(ほくぶ),ヒマラヤ,インドシナ半島北部(はんとうほくぶ),中国(ちゅうごく),台湾(たいわん)に すんでいる。
【にているチョウ】 なし
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
南西諸島(なんせいしょとう)




































・オナガアゲハ

オス
★★★☆☆ (やや めずらしい)

メス
すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】  山(やま)の中(なか)を流(なが)れる川(かわ)の近(ちか)くや林道(りんどう)でよく見られ,やや薄暗(うすぐら)い場所(ばしょ)が好(す)きである。
 春型(はるがた)と夏型(なつがた)があり,夏型(なつがた)は大(おお)きく,夏型(なつがた)のメスは,後(うし)ろのはねの赤色(あかいろ)のもようが大(おお)きくなる。
【オスとメスのちがい】 オスは,後(うし)ろのはねの前(まえ)の方(ほう)に 白(しろ)いはんもんがあり,メスは,前(まえ)のはねの色(いろ)がうすくなるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 コクサギ,カタラチ・サンショウ・カラスザンショウ・イヌザンショウ
【見られるじき】  あたたかいばしょでは,1年2回〜3回,出てきて,4月おわり〜10月に見られる。
 さむいばしょでは,1年1回,出てきて,5月なかば〜9月なかばに見られる。
【すんでいるばしょ】 北海道(ほっかいどう)から九州(きゅうしゅう)まで,すんでいる。サナギで 冬(ふゆ)をこす。
【がいこくでいるばしょ】 外国(がいこく)では,中国(ちゅうごく),朝鮮半島(ちょうせんはんとう)に すんでいる。
【にているチョウ】 クロアゲハに似(に)ているが,この種は,しっぽが長(なが)いので,区別することができる。
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
あたたかいばしょ



































さむいばしょ




































・シロオビアゲハ

オス
★★★★☆ (ときどき 見られる)

メス
すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】 いろいろな花(はな)に よく飛(と)んでくるが,止(と)まっている時間(じかん)は短(みじか)い。
【オスとメスのちがい】  黄白色の帯がある♀は♂と非常によく似ており,腹部の形状を確認しないと雌雄を区別することは難しい。
 オスは,後(うし)ろのはねに白(しろ)い帯(おび)がある。メスは,2つの型(かた)があり,オスと同(おな)じ斑紋(はんもん)の型(かた)(シロオビ型(がた)),赤(あか)い斑紋(はんもん)が出(で)る型(かた)(ベニモン型(がた))がある。

白帯型,シロオビ型,T型

赤斑型,ベニモン型,U型

赤斑型,ベニモン型,U型

赤斑型,ベニモン型,U型
 とても少(すく)ないが,赤色斑(せきしょくはん)が異常(いじょう)に大(おお)きくなるもの,しっぽが短(みじか)いものも出ることがある。

♀(赤色斑異常発達)

♂(尾状突起未発達)
【ようちゅうがたべるエサ】 サルカケミカン・ヒラミレモンヒレザンショウ・ミカン類(るい)・カラタチ
【見られるじき】 1年5回〜7回,出てきて,奄美大島(あまみおおしま)では3月〜10月に見られ,サナギで 冬(ふゆ)をこす。八重山諸島(やえやましょとう)では,一年中(いちねんじゅう)見られる。
【すんでいるばしょ】 奄美大島(あまみおおしま)から八重山諸島(やえやましょとう)まで すんでいる。
【がいこくでいるばしょ】 外国(がいこく)では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島(はんとう)(マレーシアシンガポール),フィリピン,ボルネオ,インドネシア,中国(ちゅうごく),台湾(たいわん)に すんでいる。
【にているチョウ】 メスは,ベニモンアゲハに似(に)ているが,この種は,後(うし)ろのはねの赤(あか)い斑紋(はんもん)の大(おお)きさが変(か)わり,ベニモンアゲハは,大(おお)きさが変(か)わらないので,区別(くべつ)することができる。
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
南西諸島(なんせいしょとう)




































・オナシシロオビアゲハ  外来種(がいらいしゅ)

オス
☆☆☆☆☆ (ほとんど いない)

すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】
 日本産(にほんさん)は,迷蝶(めいちょう)である。   ※ 迷蝶(めいちょう)・・・外国(かいこく)から,たまたま やってきたチョウのこと
【オスとメスのちがい】 オスは,前(まえ)のはねの下(した)の方(ほう)に性標(せいひょう)があるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 迷蝶(めいちょう)のため,日本で 増(ふ)えたことはない
【見られるじき】 6月〜10月に 見つかった。
【すんでいるばしょ】 石垣島(いしがきじま),西表島(いりおもてじま),与那国島(よなくにじま),波照間島(はてるまじま)で 見つかった。
【がいこくでいるばしょ】 外国(がいこく)では,フィリピン,パラオに すんでいる。
【にているチョウ】 シロオビアゲハに似(に)ているが,この種には,しっぽがないので,区別(くべつ)することができる。
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
八重山(やえやま)




































ニセシロオビアゲハ  外来種(がいらいしゅ)

オス
☆☆☆☆☆ (ほとんど いない)

すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【特  徴】
 迷蝶(めいちょう)である。 
【雌  雄】 オスは,前のはねに性標(せいひょう)があるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【食  草】 迷蝶(めいちょう)のため,日本で 増(ふ)えたことがない。
【生  態】 7月に記録(きろく)された。
【生息地】 与那国島(よなくにじま)で記録(きろく)された。
【分  布】 外国(がいこく)では,フィリピン,アッサムに すんでいる。
【近似種】 シロオビアゲハに似(に)ているが,白(しろ)い帯(おび)の幅(はば)が広(ひろ)くなるので,区別(くべつ)することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
与那国島




































・ナガサキアゲハ

オス
★★★★☆ (ときどき 見られる)

メス
すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】  大(おお)きなアゲハチョウで,地球温暖化(ちきゅうおんだんか)の影響(えいきょう)で,本州(ほんしゅう)でも いろいろな場所(ばしょ)で見られるようになった。

愛知県産(あいちけんさん)

高知県産(こうちけんさん)

沖縄県産(おきなわけんさん)
【オスとメスのちがい】 メスは,後(うし)ろのはねに白(しろ)いもようがあるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 ナツミカン・ユズ・カラタチ・キンカン・ヒラミレモン
【見られるじき】  中部地方(ちゅうぶちほう)では,1年3回,出てきて,4月おわり〜10月はじめに見られ,サナギで 冬(ふゆ)をこす。
 四国(しこく)や九州(きゅうしゅう)では,3月〜11月に見られる。
 南西諸島(なんせいしょとう)では,1年5回〜7回,出てきて,一年中(いちねんじゅう)見られる。
【すんでいるばしょ】 東北地方(とうほくちほう)の南部(なんぶ)から南西諸島(なんせいしょとう)まで見られる。
【がいこくでいるばしょ】 外国(がいこく)では,インドシナ半島(はんとう)(マレーシアタイ),ボルネオ,インドネシア,中国(ちゅうごく),台湾(たいわん)に すんでいる。
【にているチョウ】 なし
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
南西諸島(なんせいしょとう)




































日本本土(にほんほんど)





































・アカネアゲハ  外来種(がいらいしゅ)

オス
☆☆☆☆☆ (ほとんど いない)

すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】 林(はやし)のまわりに見られ,いろいろな花(はな)に集(あつ)まる。
【オスとメスのちがい】 オスは,後(うし)ろのはねに青白(あおじろ)い色の斑紋(はんもん)があり,メスは,はねのつけねに赤色(あかいろ)の斑紋(はんもん)があるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 迷蝶(めいちょう)のため,日本で 増(ふ)えたことはない,
【見られるじき】 3月〜11月にかけて,見(み)つかっている。
【すんでいるばしょ】 八重山諸島(やえやましょとう)で 見(み)つかっている。
【がいこくでいるばしょ】 外国(がいこく)では,インド,マレーシア,シンガポール,インドネシア,オーストラリア,フィリピンに すんでいる。台湾(たいわん)の南部(なんぶ)でも 見(み)つかったことがある。
【にているチョウ】 なし
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
八重山(やえやま)




































・モンキアゲハ

オス
★★★☆☆ (やや めずらしい)

メス
すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】 大(おお)きなアゲハチョウで,いろいろな花(はな)に集(あつ)まる。夏(なつ)の終(お)わりころ,数(かず)が増(ふ)える。
【オスとメスのちがい】 メスは,オスに比(くら)べて はねの表(おもて)が少(すこ)し茶色(ちゃいろ)になり,後(うし)ろのはねの赤(あか)い斑紋(はんもん)が大(おお)きくなるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 カラスザンショウ・キハダ・ミカン類(るい)・カラタチ・サンショウ,ハマセンダン
【見られるじき】  南西諸島(なんせいしょとう)では,1年4回〜5回,出てきて,3月〜11月に見られる。
 本州(ほんしゅう)では,1年2回,出てきて,5月〜10月に見られる。サナギで 冬(ふゆ)をこす。
【すんでいるばしょ】 東北地方(とうほくちほう)の南部(なんぶ)から八重山諸島(やえやましょとう)まで 見られる。
【がいこくでいるばしょ】 外国(がいこく)では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島(はんとう)(マレーシアタイ),フィリピン,ボルネオ,インドネシア,中国(ちゅうごく),台湾(たいわん)に すんでいる。
【にているチョウ】 なし
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
南西諸島(なんせいしょとう)




































本州(ほんしゅう)





































・オナシモンキアゲハ  外来種(がいらいしゅ)

メス
☆☆☆☆☆ (ほとんど いない)

すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】
 日本産(にほんさん)は,迷蝶(めいちょう)である。 
【オスとメスのちがい】 メスは,はねの裏(うら)に 白(しろ)い点(てん)の列(れつ)があるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 迷蝶(めいちょう)のため,日本で 増(ふ)えたことがない。
【見られるじき】 7月に 採集(さいしゅう)された。
【すんでいるばしょ】 与那国島(よなくにじま)で 見(み)られた。
【がいこくでいるばしょ】 外国(がいこく)では,インドシナ半島(はんとう),中国(ちゅうごく),台湾(たいわん)に すんでいる。分布する。
【にているチョウ】 モンキアゲハに似(に)ているが,この種には,しっぽがないので,区別(くべつ)することができる。
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
八重山(やえやま)




































・カラスアゲハ  名義タイプ亜種, 日本本土・朝鮮半島亜種(めいぎたいぷあしゅ,にほんほんど・ちょうせんはんとうあしゅ)

オス
★★★★☆ (ときどき 見られる)

メス
すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】  オスは,山(やま)の川の周(まわ)りなどに多(おお)く見られ,夏(なつ)には,林道(りんどう)などで湧(わ)き水(みず)があるような場所(ばしょ)では,十頭以上(じゅっとういじょう)が集(あつ)まって水(みず)を飲(の)んでいることがある。
 日本産(にほんさん)は,次(つぎ)の亜種(あしゅ)に分(わ)かれている。
   名義タイプ亜種, 日本本土・朝鮮半島亜種(めいぎたいぷあしゅ,にほんほんど・ちょうせんはんとうあしゅ)
   八丈島亜種(はちじょうじまあしゅ)
   トカラ亜種(とからあしゅ)
【オスとメスのちがい】 オスは,前(まえ)のはねの表(おもて)に ビロード(じょう)の毛の束(たば)の性標(性標)があるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 キハダ・コクサギ・サンショウ・カラスザンショウ・イヌザンショウ・ミヤマシキミ・カラタチ・ミカン類(るい)・ヒラミレモン,ハマセンダン
【見られるじき】  あたたかいばしょでは,1年3回,出てきて,3月おわり〜9月にかけて見られる。
 さむいばしょでは,1年1回,出てきて,5月なかば〜9月はじめにかけて見られる。サナギで 冬(ふゆ)をこす。
【すんでいるばしょ】 北海道(ほっかいどう)からトカラ列島(れっとう)まで すんでいる。
【がいこくでいるばしょ】 この種は,外国(がいこく)では,朝鮮半島(ちょうせんはんとう),サハリンに すんでいる。
【にているチョウ】 ミヤマカラスアゲハに似(に)るが,この種は,前(まえ)のはねの裏(うら)にある白(しろ)い帯(おび)がV字(じ)に広(ひろ)がるが,ミヤマカラスアゲハは,だいたい同(おな)じ幅(はば)の帯(おび)になるので,区別(くべつ)することができる。
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
あたたかいばしょ



































さむいばしょ




































・カラスアゲハ  八丈島亜種(はちじょうじまあしゅ)

オス
☆☆☆☆ (とても めずらしい)

メス
すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】  八丈島(はちじょうじま)と そのまわりの島(しま)だけに すんでいる とてもきれいな カラスアゲハである。
 オスは,青緑色(あおみどりいろ)の斑紋(はんもん)が広(ひろ)がり,メスは,後(うし)ろのはねの前(まえ)の方(ほう)は紫色(むらさきいろ)になり,すみには赤(あか)い斑紋(はんもん)が大(おお)きくなるという特徴(とくちょう)がある。
【オスとメスのちがい】 オスは,前(まえ)のはねの表(おもて)に ビロード(じょう)の毛の束(たば)の性標(性標)があるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 ミカン類(るい),ハマセンダン
【見られるじき】 1年3回,出てきて,3月おわり〜9月にかけて見られる。
【すんでいるばしょ】 この亜種(あしゅ)は,八丈島(はちじょうじま),御蔵島(みくらじま),三宅島(みやけじま)で見られる。
【がいこくでいるばしょ】 この種は,外国(がいこく)では,朝鮮半島(ちょうせんはんとう),サハリンに すんでいる。
【にているチョウ】 ミヤマカラスアゲハに似(に)るが,この種は,前(まえ)のはねの裏(うら)にある白(しろ)い帯(おび)がV字(じ)に広(ひろ)がるが,ミヤマカラスアゲハは,だいたい同(おな)じ幅(はば)の帯(おび)になるので,区別(くべつ)することができる。
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
八丈島等(はちじょうじまなど)




































・カラスアゲハ  トカラ亜種(とからあしゅ)

オス
☆☆☆☆ (とても めずらしい)

すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】 オスは,前(まえ)のはねに黄緑色(きみどりいろ)の帯(おび)が 目立(めだ)ち,メスは,さらに黄緑色(きみどりいろ)の帯(おび)が広(ひろ)がる,
【オスとメスのちがい】 オスは,前(まえ)のはねの表(おもて)に ビロード(じょう)の毛の束(たば)の性標(性標)があるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 ミカン類(るい),ハマセンダン
【見られるじき】 1年3回,出てきて,3月おわり〜9月にかけて見られる。
【すんでいるばしょ】 この亜種(あしゅ)は,トカラ列島(れっとう)で見られる。
【がいこくでいるばしょ】 この種は,外国(がいこく)では,朝鮮半島(ちょうせんはんとう),サハリンに すんでいる。
【にているチョウ】 ミヤマカラスアゲハに似(に)るが,この種は,前(まえ)のはねの裏(うら)にある白(しろ)い帯(おび)が V字(じ)に広(ひろ)がるが,ミヤマカラスアゲハは,だいたい同(おな)じ幅(はば)の帯(おび)になるので,区別(くべつ)することができる。
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
トカラ




































・オキナワカラスアゲハ  奄美亜種(あまみあしゅ)

オス
★★★☆☆ (やや めずらしい)

オス
すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】  いろいろな花(はな)に よく集(あつ)まるが,なかなか止(と)まらない。
 日本には,次(つぎ)の2亜種(あしゅ)がある。
   奄美亜種(あまみあしゅ))
   名義タイプ亜種, 沖縄亜種(めいぎたいぷあしゅ,おきなわあしゅ)
【オスとメスのちがい】 オスは,前(まえ)のはねの表(おもて)に ビロード(じょう)の毛の束(たば)の性標(性標)があるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 ハマセンダン・ヒラミレモン・カラスザンショウ
【見られるじき】 1年4回,出てきて,2月〜10月に見られる。サナギで 冬(ふゆ)をこす。
【すんでいるばしょ】 この亜種(あしゅ)は,奄美群島(あまみぐんとう)の奄美大島(あまみおおしま),加計呂麻島(かけろまじま),請島(うけじま),与路島(よろしま),徳之島(とくのしま)に すんでいる。
【がいこくでいるばしょ】 日本の特産種(とくさんしゅ)である。
【にているチョウ】 なし
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
奄美大島(あまみおおしま)




































・オキナワカラスアゲハ  名義タイプ亜種, 沖縄亜種(めいぎたいぷあしゅ,おきなわあしゅ)

オス
★★★☆☆ (やや めずらしい)

メス
すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】 いろいろな花(はな)に よく集(あつ)まるが,なかなか止(と)まらない。
【オスとメスのちがい】 オスは,前(まえ)のはねの表(おもて)に ビロード(じょう)の毛の束(たば)の性標(性標)があるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 ハマセンダン・ヒラミレモン・カラスザンショウ
【見られるじき】 1年4回,出てきて,3月〜10月に見られる。サナギで 冬(ふゆ)をこす。
【すんでいるばしょ】 この亜種(あしゅ)は,沖縄諸島(おきなわしょとう)の沖縄本島(おきなわほんとう),渡嘉敷島(とかしきじま),座間味島(ざまみじま),阿嘉島(あかじま),久米島(くめじま)に すんでいる。
【がいこくでいるばしょ】 日本の特産種(とくさんしゅ)である。
【にているチョウ】 なし
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
沖縄(おきなわ)




































・ヤエヤマカラスアゲハ

オス
★★★★☆ (ときどき 見られる)

オス
すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】 いろいろな花(はな)に よく集(あつ)まるが,なかなか止(と)まらない。
【オスとメスのちがい】 オスは,前(まえ)のはねの表(おもて)に ビロード(じょう)の毛の束(たば)の性標(性標)があるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 ハマセンダン・ヒラミレモン・カラスザンショウ
【見られるじき】  1年4回,出てきて,3月〜11月に見られる。サナギで 冬(ふゆ)をこす。
【すんでいるばしょ】 八重山諸島(やえやましょとう)の石垣島(いしがきじま),西表島(いりおもてじま)に すんでいる。
【がいこくでいるばしょ】 外国(がいこく)では,インドシナ半島北部(はんとうほくぶ),中国(ちゅうごく),朝鮮半島(ちょうせんはんとう),ロシア南部(なんぶ),台湾(本島蘭嶼)(たいわん本島,らんい)に すんでいる。
【にているチョウ】 なし
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
八重山(やえやま)




































・ミヤマカラスアゲハ

オス
★★★☆☆ (やや めずらしい)

メス
すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】 大(おお)きなアゲハチョウである。オスは,山(やま)の道(みち)の湧(わ)き水(みず)に群(む)れを作(つく)って集(あつ)まっていることがある。
【オスとメスのちがい】 オスは,前(まえ)のはねの表(おもて)に ビロード(じょう)の毛の束(たば)の性標(性標)があるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 キハダ・ハマセンダン・カラスザンショウ・サンショウ・カラタチ
【見られるじき】  あたたかいばしょでは,1年3回,出てきて,4月〜9月に見られる。
 さむいばしょでは,1年2回,出てきて,5月〜9月はじめに見られる。サナギで 冬(ふゆ)をこす。
【すんでいるばしょ】 北海道(ほっかいどう)から九州(きゅうしゅう),屋久島(やくしま)まで すんでいる。
【がいこくでいるばしょ】 外国(がいこく)では,ビルマ北部(ほくぶ),中国(ちゅうごく),モンゴル,アムール,サハリン,朝鮮半島(ちょうせんはんとう)に すんでいる。
【にているチョウ】 カラスアゲハに似(に)るが,この種は,前(まえ)のはねの裏(うら)にある白(しろ)い帯(おび)が だいたい同(おな)じ幅(はば)の帯(おび)になるが,カラスアゲハは,V字(じ)に広(ひろ)がるので,区別(くべつ)することができる。
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
あたたかいばしょ



































さむいばしょ




































・オオルリモンアゲハ  正式名称(せいしきめいしょう) ルリモンアゲハ

メス
☆☆☆☆☆ (ほとんど いない)

すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】
 日本産(にほんさん)は,迷蝶(めいちょう)である。
【オスとメスのちがい】 オスは,前(まえ)のはねに性標(せいひょう)が ある型(かた)と ない型(かた)がある。メスは,前(まえ)のはねに黄緑色(きみどりいろ)の帯(おび)があるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 迷蝶(めいちょう)のため,日本で 増(ふ)えたことがない。
【見られるじき】 不明
【すんでいるばしょ】 与那国島(よなくにじま)で 見つかった。
【がいこくでいるばしょ】 外国(がいこく)では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島(はんとう),インドネシア,中国(ちゅうごく),台湾(たいわん)に すんでいる。
【にているチョウ】 日本にはいない
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
八重山(やえやま)




































・アオスジアゲハ

オス
★★★★★ (よく 見られる)

メス
すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】  平地(へいち)に すんでいるチョウである。いろいろな花(はな)に集(あつ)まる。飛(と)び方(かた)は とても速(はや)い。
 春型(はるがた)は,夏型(なつがた)に 比(くら)べて小(ちい)さく,青色(あおいろ)の帯(おび)の幅(はば)が 広(ひろ)い。
 この種は,斑紋(はんもん)が 少(すこ)し変(か)わったものが出てくることがある。その型(かた)を次(つぎ)にまとめた。 

・ハンキュウ型(がた)
…前翅の翅頂付近の前縁側に,
さらに1つの青色斑が現れる個体

斑紋異常 ハンキュウ型
2013.4.28  愛知県 西尾市
撮影: 足立 幸子 氏

♀ 斑紋異常 ハンキュウ型
2015.6.30  台湾 南投縣 翠峰

♂ 斑紋異常 ハンキュウ型
2017.4.3  台湾 新北市烏来区

♂ 
斑紋異常 エサキ型 + ハンキュウ型
2017.4.3  台湾 新北市烏来区

♀ 斑紋異常 ハンキュウ型
2022.4.30  愛知県 岡崎市
撮影: 高村 葉子 氏
・タンノ型(がた)
…前翅の翅頂付近の外縁側に,
さらに1つの青色斑が現れる個体


※ 高知県の東部では,タンノ型が
 かなり高い確率で出現する。
 

♂ 斑紋異常 タンノ型
2018.7.16  愛知県 岡崎市

♂  ♂  吸水集団
2019.7.27  高知県 香美市
斑紋異常 タンノ型 (右端の3頭)
撮影: 高月 陽生 氏

♂ 斑紋異常 タンノ型
2015.7.14  台湾 新北市汐平路


斑紋異常 白化型 + タンノ型
台湾
※ 裏面も白化している

♂ 斑紋異常 タンノ型
2020.7.4  高知県 香美市
撮影: 高月 陽生 氏

♂ 斑紋異常 タンノ型
2020.8.1  高知県 香美市
撮影: 高月 陽生 氏

♂♂ 吸水集団
 斑紋異常 タンノ型
2020.8.9  高知県 香美市
撮影: 高月 陽生 氏

♂♂ 吸水集団
 斑紋異常 タンノ型
2020.8.9  高知県 香美市
撮影: 高月 陽生 氏


・エサキ型(がた)
…前翅に中室の前縁側に,さらに
1つの青色斑が現れる個体


斑紋異常 エサキ型 + ハンキュウ型
2017.4.3  台湾 新北市烏来区


斑紋異常 エサキ型 + サワノ型
2021.5.15  高知県 高知市
撮影: 高月 陽生 氏
・サワノ型(がた)
…前翅には,通常は青色斑が9つ
出現するが,最も翅頂に近い斑紋
が消失し8斑になったり,小さくな
っている個体

♀ 斑紋異常 サワノ型
2015.6.21  台湾 高雄市 茂林

♂ 斑紋異常 サワノ型
2017.3.29  台湾 新北市烏来区

♂ 斑紋異常 サワノ型
2017.4.3  台湾 新北市烏来区

♂   ♀
 斑紋異常 サワノ型
2019.7.15  台湾 台東縣

・ルヌラ型(がた)
…後翅の中央にある青色斑の前縁
部にある白斑の外縁側の曲線が直
線的になる個体
・ヒラヤマ型(がた)
…後翅の尾状突起が,異常に突出
した個体
・ナミダ紋型(もんがた)
…後翅中室の青色斑の外縁側に
涙型の小さな青色斑が現れる個体
・黄斑型(おうはんがた)
…後翅裏面の亜外縁,後角部付
近には,正常な個体は赤色斑が
出るが,それが黄色斑になる個体
・スズキ型(がた)
…後翅亜外縁の青色斑が消失し
たり,不鮮明になっている個体
・白化型(はっかがた)
…後翅の地色が白化した個体

♂ 斑紋異常 白化型 + タンノ型
台湾
※ 裏面も白化している


・ホソオビ型(がた)
…夏型の個体は,前後翅の青色
斑が細くなるが,異常に細くなる
個体

♀ 斑紋異常 ホソオビ型
2019.7.15  台湾 台東縣 知本

♀ 斑紋異常 ホソオビ型
2019.7.17  台湾 花蓮市 碧緑

♀ 斑紋異常 ホソオビ型
2019.7.17  台湾 花蓮市 碧緑
・フトオビ型(がた)
…春型の個体は,前後翅の青色
斑が太くなるが,それが異常に太
くなる個体
・ウスズミ型(がた)
…前後翅の青色斑に黒褐色点が
混じり,青色斑がぼやけた感じに
なる個体

♂ 斑紋異常 ウスズミ型
台湾
※ 裏面も黒化している

♂ 斑紋異常 ウスズミ型
台湾
※ 裏面も黒化している

♂ 斑紋異常 ウスズミ型
台湾
※ 裏面も黒化している
・スルスミ型(がた)
…前後翅の青色斑が地色の黒褐
色になり,青色斑がなくなった個体

♂ 斑紋異常 スルスミ型
台湾
※ 裏面も黒化している

♂ 斑紋異常 スルスミ型
台湾
※ 裏面も黒化している

♂ 斑紋異常 スルスミ型
台湾
※ 裏面も黒化している

♂ 斑紋異常 スルスミ型
台湾
※ 裏面も黒化している

♂ 斑紋異常 スルスミ型
台湾
※ 裏面も黒化している

♂ 斑紋異常 スルスミ型
台湾
※ 裏面も黒化しているる
【オスとメスのちがい】 標本(ひょうほん)では,オスは後(うしろ)のはねの内側(うちがわ)に白(しろ)い毛(け)があるが,写真(しゃしん)では見えないので,おしりの先(さき)の形(かたち)が見えないときは,オスとメスを 区別(くべつ)するのは むつかしい。
【ようちゅうがたべるエサ】 クスノキ・ヤブニッケイ・ニッケイ・タブノキ・アブラチャン・イヌガシ・バリバリノキ
【見られるじき】  あたたかいばしょでは,1年5〜6回,出てきて,3月〜11月に見られる。
 さむいばしょでは,1年3回,出てきて,5月〜9月に見られる。サナギで 冬(ふゆ)をこす。
【すんでいるばしょ】 東北地方(とうほくちほう)から八重山諸島(やえやましょとう)まで すんでいる。
【がいこくでいるばしょ】 外国(がいこく)では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島(はんとう),フィリピン,ボルネオ,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北部(ほくぶ),中国(ちゅうごく),台湾(たいわん)に すんでいる。
【にているチョウ】 なし
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
八重山(やえやま)
あたたかいばしょ
さむいばしょ

・タイワンタイマイ  外来種(がいらいしゅ)

メス
☆☆☆☆☆ (ほとんど いない)

すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】 正確(せいかく)なデータがなく,まちかえかもしれない。
【オスとメスのちがい】 標本(ひょうほん)では,オスは後(うしろ)のはねの内側(うちがわ)に白(しろ)い毛(け)があるが,写真(しゃしん)では見えないので,おしりの先(さき)の形(かたち)が見えないときは,オスとメスを 区別(くべつ)するのは むつかしい。
【ようちゅうがたべるエサ】 迷蝶(めいちょう)のため,日本で 増えたことがない。
【見られるじき】 不明(ふめい)
【すんでいるばしょ】 不明(ふめい)
【がいこくでいるばしょ】 外国(がいこく)では,インド北部(ほくぶ),ヒマラヤ,中国(ちゅうごく),台湾(たいわん)に すんでいる。
【にているチョウ】 なし
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
日 本




































・コモンタイマイ  外来種(がいらいしゅ)

メス
☆☆☆☆☆ (ほとんど いない)

すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】 とても速(はや)く飛(と)び,なかなか止(と)まらない。
【オスとメスのちがい】 メスは しっぽが長(なが)くなるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 迷蝶(めいちょう)のため,日本で 増えたことがない。
【見られるじき】 2003年12月8日に 採集(さいしゅう)された。
【すんでいるばしょ】 与那国島(よなくにじま)で 見られた。
【がいこくでいるばしょ】 外国(がいこく)では,インド,インドシナ半島(はんとう)(マレーシアシンガポール),フィリピン,ボルネオ,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北部(ほくぶ),中国(ちゅうごく),台湾(たいわん)に すんでいる。
【にているチョウ】 なし
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
八重山(やえやま)




































・ミカドアゲハ  日本本土亜種(にほんほんどあしゅ)

オス  メス
★★☆☆☆ (かなり めずらしい)

メス
すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】  とて速(はや)く飛(と)び,なかなか止(と)まらない。オスは,湿地(しっち)に集(あつ)まる習性(しゅうせい)がある。
 日本産(にほんさん)には,次(つぎ)の2亜種(あしゅ)がある。
   日本本土亜種(にほんほんどあしゅ)
   八重山亜種(やえやまあしゅ)
 法律(ほうりつ)で採集禁止(さいしゅうきんし)に なっている場所(ばしょ)もある。
【オスとメスのちがい】 標本(ひょうほん)では,オスは後(うしろ)のはねの内側(うちがわ)に白(しろ)い毛(け)があるが,写真(しゃしん)では見えないので,おしりの先(さき)の形(かたち)が見えないときは,オスとメスを 区別(くべつ)するのは むつかしい。
【ようちゅうがたべるエサ】 オガタマノキ・サイタンボク
【見られるじき】  この亜種(あしゅ)は,奄美大島(あまみおおしま)では,1年4回,3月〜11月に見られる。
 本州(ほんしゅう)では,1年2回,5月〜9月に見られる。サナギで 冬(ふゆ)をこす。
【すんでいるばしょ】 この亜種(あしゅ)は,愛知県(あいちけん)から奄美大島(あまみおおしま)まで すんでいる。
【がいこくでいるばしょ】 この種は,外国(がいこく)では,インド,インドシナ半島(はんとう)(マレーシアタイ),フィリピン,ボルネオ,インドネシア,中国(ちゅうごく),台湾(たいわん)に すんでいる。
【にているチョウ】 なし
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
九州周辺(きゅうしゅうしゅうへん)



































本州(ほんしゅう)




































・ミカドアゲハ  八重山亜種(やえやまあしゅ)

オス
★★★☆☆ (やや めずらしい)

メス
すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】 この八重山亜種(やえやまあしゅ)は,日本本土亜種(にほんほんどあしゅ)に比(くら)べて,はねの青(あお)さが 濃(こ)くなるという 特徴(とくちょう)がある。
【オスとメスのちがい】 標本(ひょうほん)では,オスは後(うしろ)のはねの内側(うちがわ)に白(しろ)い毛(け)があるが,写真(しゃしん)では見えないので,おしりの先(さき)の形(かたち)が見えないときは,オスとメスを 区別(くべつ)するのは むつかしい。
【ようちゅうがたべるエサ】 タイワンオガタマノキ
【見られるじき】 この亜種(あしゅ)は,1年4〜5回,出てきて,一年中(いちねんじゅう)見られる。
【すんでいるばしょ】 この亜種(あしゅ)は,沖縄本島(おきなわほんとう)から八重山諸島(やえやましょとう)まで すんでいる。
【がいこくでいるばしょ】 この種は,外国(がいこく)では,インド,インドシナ半島(はんとう)(マレーシアタイ),フィリピン,ボルネオ,インドネシア,中国(ちゅうごく),台湾(たいわん)に すんでいる。
【にているチョウ】 なし
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
八重山(やえやま)




































・モクセイアゲハ  外来種(がいらいしゅ)

オス
☆☆☆☆☆ (ほとんど いない)

すんでいるばしょ と  さつえいしたばしょ
【とくちょう】 迷蝶(めいちょう)である。
【オスとメスのちがい】 オスは,後(うし)ろのはねに性標(せいひょう)があるので 黒(くろ)い帯(おび)がV字型(じがた)になり,メスは,1本(ほん)だけの黒(くろ)い帯(おび)となるので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。
【ようちゅうがたべるエサ】 迷蝶(めいちょう)のため,日本で 増えたことがない。
【見られるじき】 不明(ふめい)
【すんでいるばしょ】 愛知県名古屋市(あいちけんなごやし)
【がいこくでいるばしょ】 外国(がいこく)では,チベット東部(とうぶ),ラオス,中国(ちゅうごく)の南東部(なんとうぶ),台湾(たいわん)の北部(ほくぶ)に すんでいる。
【にているチョウ】 なし
見られるじき
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
日 本




































    

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