【特 徴】 |
日本産と同じ亜種である。やや大型のシロチョウであるが,非常に速く飛ぶ習性がある。
低温期型と高温期型がある。低温期型は,翅表の地色は淡い黄色になり,裏面も淡い桃色を帯び,波状の斑紋の色が濃くなり,前後翅の中室の外側にある円形の黒斑は良く発達する。
低温期型 |
高温期型 |
|
【雌 雄】 | ♀は,黒斑が発達するので,雌雄を区別することができる。 |
【生 態】 | 周年,年数回発生している。非常に少ないチョウである。 |
【生息地】 |
台湾の南部の低・中・高標高(〜2000m)の常緑広葉樹林,熱帯雨林,海岸林,都市林,都市荒地で見られる。
南投縣南山渓,高雄市宝来,高雄市左営區にて撮影できた。 |
【分 布】 |
種としては,台湾以外では,イラン,アフガニスタン,パキスタン,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ島,インドネシア,ニューギニア,オーストラリア北部,中国の南西部・南部,日本の八重山諸島に分布し,台湾産,日本産は分布の東限に当たる。
中国では,雲南省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,海南省,福建省,上海市に分布している。海南省に分布しているものは,別亜種C. pyranthe chryseis で,それ以外は,台湾と同じ名義タイプ亜種である。 |
【近似種】 |
ウスキシロチョウに似ているが,本種は,後翅裏面全体に小さな波条紋が広がること,特に,前翅裏面の前縁部や後翅裏面の基部に波条紋があるので区別することができる。
|