【特 徴】 |
台湾産は,亜種formosana で,日本産は,別亜種paracuta である。台湾産は,他地域との特殊性が乏しいことから,亜種名formosana の適用を再検討するべきとの指摘がなされている。
大型のシジミチョウである。非常に速く飛び,なかなか止まらない。 |
【雌 雄】 | ♀は,翅表に銀白色斑が現れるので,雌雄を区別することができるが,裏面の生態写真では,区別することは難しい。 |
【生 態】 | 周年,年数回発生している。 |
【生息地】 |
台湾の低・中標高(〜1400m)の常緑広葉樹林で見られる。
台湾の南部の墾丁国家公園,社頂自然公園,高雄市直瀬溪,新北市烏来,台北市碧湖歩道で見ることができた。台北市立動物園虫虫探索谷でも撮影された。 |
【分 布】 |
種としては,台湾以外では,ヒマラヤ,インドシナ半島,中国の南西部・南部,朝鮮半島,日本の本州以南に分布している。
中国では,西蔵區,陳西省,山西省,河南省,雲南省,四川省,貴州省,広西區,湖南省,広東省,江西省,海南省,福建省,浙江省,上海市に分布している。広東省,福建省に分布しているものは,別亜種 C.acuta denta で,それ以外は,名義タイプ亜種 C.acuta cuta である。 |
【近似種】 |
タイワンウラギンシジミに似ているが,本種は,前翅裏面の翅頂から中室付近にかけて薄い黒条が現れること,♂の翅表に赤褐色の斑紋があることや翅形がとがることで区別することができる。
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