【とくちょう】 |
小さなセセリチョウである。晴れているときには,よく活動(かつどう)するが,すぐにとまる習性(習性)がある。
日本には,つぎの2亜種(あしゅ)がある。 ※ 亜種(あしゅ)とは,別(べつ)の種(しゅ)となるほどの違(ちが)いはないグループのこと
飛騨山脈亜種(ひだかさんみゃくあしゅ)
赤石山脈亜種(あかしさんみょくあしゅ) |
【オスとメスのちがい】 | オスは,おなかが細(ほそ)く,おしりの先(さき)の毛(け)がラッパのように広(ひろ)がってはえ,メスは,おなかがふくらみ,はねの形(かたち)がやや丸(まる)く,黄色(きいろ)の斑紋(はんもん)が少(すこ)し大きくなることが多(おお)いので,オスとメスを 区別(くべつ)することができる。 |
【ようちゅうがたべるエサ】 | イワノガリヤス(イネ科) |
【見られるじき】 | 1年1回,出てきて,6月おわり〜8月はじめに見られる。卵(たまご)から成虫(成虫)になるまで3年間(ねんかん)かかりし,最初(さいしょ)の年(とし)は,3齢幼虫(れいようちゅう)で冬をこし,2年目(ねんめ)は,5齢幼虫(れいようちゅう)で 冬をこす。 |
【すんでいるばしょ】 |
この亜種(あしゅ)は,本州(ほんしゅうの北(きた)アルプスに すんでいる。
長野県(ながのけん)では,法律(ほうりつ)で 採集(さいしゅう)が 禁止(きんし)になっている。 |
【がいこくでいるばしょ】 | この種は,外国(がいこく)では,ヨーロッパ,シベリア,中国(ちゅうごく),モンゴル,アムール,朝鮮半島(ちょうせんはんとう)に すんでいる。 |
【にているチョウ】 | カラフトタカネキマダラセセリに似(に)るが,この種は,黄色(きいろ)の斑紋(はんもん)がうすい黄色(きいろ)になるので,区別(くべつ)することができる。 |