臺灣蝴蝶 -




喙蝶亞科 

 


台灣星三線蝶 タイワンホシミスジ  (台湾産)   Limenitis sulpitia tricula (Fruhstorfer,1908)   台湾亜種


写真数: 44枚


出現頻度
★★★☆☆
分布區域 ,記録點



白三線蝶 シロミスジ  (台湾産)   Athyma perius perius (Linnaeus, 1758)   名義タイプ亜種


写真数: 21枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布區域 ,記録點



平山三線蝶 ヒラヤマミスジ  (台湾産)   Athyma opalina hirayamai (Matsumura,1935)   台湾亜種


写真数: 2枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布區域 ,記録點



白圏三線蝶 ナカグロミスジ  (台湾産)   Athyma asura baelia (Fruhstorfer, 1908)    台湾亜種


写真数: 35枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布區域 ,記録點



ェ帶三線蝶 ニトベミスジ  (台湾産)   Athyma jina sauteri (Fruhstorfer, 1912)    台湾亜種


写真数: 8枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布區域 ,記録點



拉拉山三線蝶 ララサンミスジ  (台湾産)   Athyma fortuna kodahirai (Sonan,1938)   台湾亜種


写真数: 6枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布區域 ,記録點



ヤエヤマイチモンジ  (台湾産)    Athyma selenophora laela (Fruhstorfer,1908)   台湾亜種


写真数: 134枚


出現頻度
★★★★
分布區域 ,記録點

 

タイワンイチモンジ  (台湾産)   Athyma cama zoroastes (Butler,1877)   台湾亜種


写真数: 64枚


出現頻度
★★★★
分布區域 ,記録點

 

ムラサキイチモンジ  (台湾産)   Parasarpa dudu jinamitra (Fruhstorfer,1908)    台湾亜種


写真数: 48枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布區域 ,記録點


雄紅三線蝶 オスアカミスジ  (台湾産)   Abrota ganga formosana Fruhstorfer,1908   台湾亜種


写真数: 94枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布區域 ,記録點
【特  徴】


K斑發達的個體

通常的個體

橙色的底色明亮的個體


イナズマチョウ  (台湾産)   Euthalia irrubescens fulguralis (Matsumura,1909)   台湾亜種


写真数: 52枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布區域 ,記録點


オジロイナズマ  (台湾産)   Euthalia phemius seitzi Fruhstorfer, 1913    

♂  外来種
写真数: 20枚

♀  外来種
出現頻度
★★☆☆☆
分布區域 ,記録點
【特  徴】



在台灣首次記録的個體


ホリシャイチモンジ  (台湾産)   Euthalia kosempona kosempona Fruhstorfer,1908   名義タイプ亜種


写真数: 73枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布區域 ,記録點
【特  徴】
 やや大型のタテハチョウである。飛び方は速いが,すぐに地上に止まる習性がある。
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸くなり,白斑が発達するので,雌雄を区別することができる。
【生  態】  5月〜10月に,年1回発生している。
 6月中旬,7月上旬に見ることができた。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(200m〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
 発生地が局部的で,撮影が難しい種の一つである。中部山岳の本部渓拉拉山下巴陵(標高656m),拉拉山上巴陵で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インドシナ半島北部,中国の南部に分布し,台湾産は分布の東限に当たる。
 中国では,湖南省,江西省,浙江省,福建省に,別亜種 E.kosempona albescens が分布している。
【近似種】 タカサゴイチモンジ,マラッパイチモンジに似ているが,本種は,斑紋が黄色になり,マラッパイチモンジのように翅形が尖らないことで区別することができる。

マレッパイチモンジ  (マラッパイチモンジ)  (台湾産)  Euthalia malapana & Chung,1958  台湾特産種

♂ 表
写真数: 2枚

♂ 裏
出現頻度
☆☆☆☆
分布區域 ,記録點
【特  徴】
 大型のタテハチョウである。飛び方は速いが,腐った果実にはよく集まる習性がある。
 絶滅危惧種で,以前は,台湾中部の石山渓で発生していたが渓谷が大崩落して入山できなくなり,最近は記録がない。
【雌  雄】 ♀は,翅形が丸くなり,白斑が発達するが,生態写真では雌雄を区別することは難しい。
【生  態】 6月下旬〜7月に,年1回発生している。
【生息地】 台湾の中部と東部の中標高(1000m〜1600m)の常緑広葉樹林で見られる。
【分  布】 台湾以外には分布せず,台湾の特産種である。
【近似種】 タカサゴイチモンジ,スギタニイチモンジに似ているが,本種は前翅の翅形が尖ることで区別することができる。

タカサゴイチモンジ  (台湾産)   Euthalia formosana Fruhstorfer,1908   台湾特産種


写真数: 132枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布區域 ,記録點
【特  徴】
 大型のタテハチョウである。飛び方は速いが,すぐに地上に止まる習性がある。拉拉山下巴陵では,カエデの樹液に集まっていた。
【雌  雄】 ♂は,前翅表面の黄白色斑の内側を結ぶ線が円弧状になり,♀は,ジグザグになること,さらに♀は,後翅裏面にある白帯の外側の境界が鮮明になるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 4月下旬〜11月に,年1回発生している。
【生息地】  台湾の低・中標高(200m〜1500m)の常緑広葉樹林で見られる。
 森林内の林道沿いで見られた。中部山岳の南投縣本部渓拉拉山下巴陵南投縣恵孫林場拉拉山上巴陵南投縣南山渓で確認できた。特に,拉拉山の下巴陵では,個体数が多く,♀も多かった。
【分  布】 台湾以外には分布せず,台湾の特産種である。
【近似種】 マラッパイチモンジ,スギタニイチモンジに似ているが,後翅の斑紋が大きく発達することで区別することができる。

スギタニイチモンジ  (台湾産)   Euthalia insulae Hall,1930   台湾特産種


写真数: 87枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布區域 ,記録點
【特  徴】
 大型のタテハチョウである。少ないチョウの1つである。
【雌  雄】 ♀は,後翅裏面の中央にある白帯が白色になるので,雌雄を区別することができる。
【生  態】 6月〜11月上旬に,年1回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(200m〜3000m)の常緑広葉樹林で見られる。
 発生地が局部的で,撮影が難しい種の一つである。中部山岳の梨山の思源(標高2028m),南投縣本部溪拉拉山林斑口拉拉山上巴陵南投縣松崗南投縣梅峰花蓮市碧緑神木花蓮市碧緑慈恩で撮影することができた。本部溪では,タカサゴイチモンジは,かなりの数が発生しているが,本種はその中に混じって1頭だけ,確認することができた。拉拉山林斑口では,渓流沿いの明るい空間に3頭が集まっていた。拉拉山上巴陵では,各所で複数の個体を確認することができた。花蓮市碧緑慈恩では,各所で見ることができた。
【分  布】 台湾以外には分布せず,台湾の特産種である。
【近似種】 タカサゴイチモンジに似ているが,本種は,後翅の白帯の縁が直線的になることで区別することができる。

石墻蝶 イシガケチョウ  (台湾産)   Cyrestis thyodamas formosana Fruhstorfer,1898   台湾亜種

白色型
写真数: 90枚

♀ 黄色型
出現頻度
★★★★★
分布區域 ,記録點
【特  徴】
 日本産は,別亜種mabella である。中型のタテハチョウである。敏感で人の気配を感じると直ぐに飛び立つ習性がある。各地の渓流沿いには,多数の個体が吸水に訪れているのを見ることができる。
 翅の地色には,白色型と黄色型の2つの型がある。白色型の方が個体数は多い。
【雌  雄】 ♂は,白色型のみで,♀は,白色型と黄色型の両方がある。白色型の♂♀は,生態写真では区別することは難しい。
【生  態】 周年,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(〜2500m)の常緑広葉樹林,海岸林,都市林で見られる。
 台湾の北部,中部山岳,南部など各地で見られた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島(ラオスタイ),中国の南西部・南部,日本の紀伊半島以西に分布している。
 中国では,西蔵區,四川省,陝西省,河南省,浙江省,湖北省,江西省,福建省,広東省,広西區,香港,雲南省に,別亜種 C.thyodamas chinensis が分布している。
【近似種】 なし

スミナガシ  (台湾産)   Dichorragia nesimachus formosanus Fruhstorfer,1898   台湾亜種


写真数: 55枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布區域 ,記録點
【特  徴】
 日本の本土には,別亜種nesiotes,奄美大島,沖縄本島には,別亜種okinawaensis ,八重山諸島には,別亜種ishigakiana が生息している。
 やや大型のタテハチョウである。
 拉拉山の上巴陵では,樹林内の見晴らしの良い場所で占有行動をする♂を3頭,見つけることができた。同じ樹林内には,タイワンコムラサキ,ミスジチョウ類などがいたが,占有順位は最も高かった。樹液に集まる様子も観察できた。
【雌  雄】 生態写真では顕著な違いはないが,若干,雌の翅形が丸くなるので,雌雄を区別することができる場合がある。
【生  態】 3月〜12月,年数回発生している。
【生息地】  台湾の低・中・高標高(100m〜2500m)の常緑広葉樹林で見られる。
 羅東の清水溪で,人家のトイレの横にある汚水に飛来した個体を見つけたが,撮影することはできなかった。拉拉山の南西部の山腹に位置する上巴陵では,各所で見ることができた。高雄市桃源区籐枝では,トラップに来た♀を撮影することができた。本部渓でも撮影できた。
【分  布】  種としては,台湾以外では,パキスタン,インド,ヒマラヤ,インドシナ半島,フィリピン,ボルネオ,中国の南西部・南部・東部,朝鮮半島,日本(本土奄美・沖縄八重山諸島)に分布している。
 中国では,西蔵區,四川省,陝西省,河南省,浙江省,湖北省,江西省,福建省,広東省,広西區,香港,雲南省に,別亜種 D.nesimachus nessea が分布している。
【近似種】 なし



 

 

 

 



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