日本の蝶 <アゲハチョウ科- ウスバアゲハ亜科>


<写真の下に,データ付きの拡大写真もあり> 


・ヒメギフチョウ  北海道亜種    Luehdorfia puziloi yessoensis Rothschild, 1918


写真数: 13枚 


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  カタクリ,スミレ,タンポポなどの花に集まる。日本には,2亜種ある。
  北海道亜種 L.puziloi yessoensis Rothschild, 1918
  本州亜種 L.puziloi inexpecta Sheljuzhko, 1913
 北海道亜種は,本州亜種に比べ,尾状突起が短くなり,前翅表面の基部近くの黒帯の幅が広くなり,中室基部の黒帯とつながる。
 本州亜種では,後翅表面の亜外縁にある黒帯の内側には,赤色斑があるが,北海道亜種では消失するという違いがある。
【雌  雄】 ♀は,胸部の背面に体毛が少ないので,雌雄を区別することができる。交尾後の♀は,腹部の先端下側に受胎嚢を付ける。
【食  草】 オクエゾサイシン(ウマノスズクサ科)
【生  態】 年1回,発生し,北海道では,4月下旬〜6月に見ることができる。蛹で越冬する。
【生息地】  この亜種は,北海道で発生している。
 環境省のレッドデータでは,準絶滅危惧(NT)に指定されている。
【分  布】  種としては,日本以外では,アムール,中国の北部,朝鮮半島に分布している。
 中国では,黒竜江省,吉林省,遼寧省に別亜種 L.puziloi lingjangensis が分布している。
【近似種】  ギフチョウに似ているが,本種は,前翅表面外縁の黄色斑列の翅頂部分の黄斑が連続するので,区別することができる。

ヒメギフチョウ

ギフチョウ
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
北海道



































記録
2011.4.30,北海道旭川市,1♂,岡本雅昭
2016.5.14,北海道旭川市,1♂,足立幸子
2017.4.27,北海道旭川町,1♀,荻野秀一
2017.4.28,北海道当麻町,1♂,荻野秀一
2017.4.29,北海道旭川町,1♀,荻野秀一
2022.5.21,北海道上川市,1♂3♀♀,安中弘行

・ヒメギフチョウ  本州亜種    Luehdorfia puziloi inexpecta Sheljuzhko, 1913


写真数: 86枚


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  カタクリ,スミレ,タンポポなどの花に集まる。
 ♀では,前後翅の黄色斑が白化する個体も発生することがある。
 東北地方に生息する個体群は,ミチノクヒメギフチョウ,長野県周辺に生息する個体群は,シナノヒメギフチョウと呼ばれている。
 長野県の北安曇郡白馬地区は,ギフチョウとヒメギフチョウが混生する稀な場所である。両種が異種間交尾することはさらに稀であるが,2022年5月10日,松井慶夫氏によって自然状態で撮影がされた。
 さらに,ギフチョウとヒメギフチョウの雑種♀(F1)がヒメギフチョウ♂と交尾する様子も撮影された。 

ギフチョウ♀ × ヒメギフチョウ♂
異種間交尾
撮影: 松井 慶夫 氏

ギフチョウ♀ × ヒメギフチョウ♂
異種間交尾
撮影: 松井 慶夫 氏

ヒメギフチョウ♂ × ギフチョウ♀
異種間交尾
撮影: 松井 慶夫 氏

雑種(F1) ♀× ヒメギフチョウ♂
雑種との交尾
撮影: 松井 慶夫 氏

雑種(F1)♀(左奥) × ヒメギフチョウ♂
ヒメギフチョウ♀(左前) × ヒメギフチョウ♂
雑種との交尾
撮影: 松井 慶夫 氏
 午前中は,地面に近い場所を飛翔し,午後は,比較的高い場所を飛ぶ習性がある。夜間は,下草に止まっていることが多い。
 次の地域では,法律で採集禁止種に指定されている。
岩手県花巻市胡四王山(市),山形県鮭川村(村),山形県北村山郡大石田町(町),群馬県全域(県),新潟県糸魚川市小滝〜大所(県),新潟県妙高市(市),長野県北安曇郡白馬村(村),
長野県小谷村(村),長野県下高井郡山ノ内町地獄谷(町),長野県東筑摩郡朝日村(村),長野県木祖村(村),長野県飯山市黒岩山(国)
【雌  雄】 ♀は,胸部の背面に体毛が少ないので,雌雄を区別することができる。交尾後の♀は,腹部の先端下側に受胎嚢を付ける。
【食  草】 ウスバサイシン・コシノカンアオイ・ミヤマアオイ(ウマノスズクサ科)
【生  態】 年1回,発生し,東北地方では,3月中旬〜5月上旬,中部山岳では,4月上旬〜5月中旬に見ることができ,東北地方では,ギフチョウよりも早く発生し,中部山岳では,ギフチョウよりも遅く発生する。蛹で越冬する。
【生息地】  この亜種は,東北地方,中部山岳で発生している。
 環境省のレッドデータでは,準絶滅危惧(NT)に指定されている。
【分  布】  種としては,日本以外では,アムール,中国の北部,朝鮮半島に分布している。
 中国では,黒竜江省,吉林省,遼寧省に別亜種 L.puziloi lingjangensis が分布している。
【近似種】  ギフチョウに似ているが,本種は,前翅表面外縁の黄色斑列の翅頂部分の黄斑が連続するので,区別することができる。

ヒメギフチョウ

ギフチョウ
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
東北地方



































中部山岳



































記録
2013.4.28,新潟県糸魚川市,2♀♀,安中弘行
2014.4.20,長野県朝日村,3♂♂,関戸裕靖
2014.4.20,長野県木曽駒高原,1♀,関戸裕靖
2014.5.4,長野県白馬村,1♂,足立幸子
2014.5.6,長野県白馬村,1♂1♀,安中弘行
2015.5.10,長野県白馬村,1♀,関戸裕靖
2016.4.16,長野県東筑摩郡,1♂,松井慶夫
2016.4.30,長野県白馬村,1♂,関戸裕靖
2017.5.8,長野県白馬村,2♂♂1♀,安中弘行
2019.5.2,山形県大石田町,1♀,足立幸子
2019.5.3,山形県鮭川村,1♀,足立幸子
2019.5.8,長野県北安曇郡,1♀,関戸裕靖
2022.4.20,岩手県久慈市,2♂♂3♀♀,三河和夫
2022.4.30,長野県諏訪郡,7♀♀
2022.5.10,長野県北安曇郡白馬,1♂,松井慶夫
2022.4.24,岩手県久慈市,1♂1♀,三河和夫
2022.5.10,長野県北安曇郡白馬,4♂♂1♀,松井慶夫
2022.5.10,長野県北安曇郡白馬,雑種2♀♀,松井慶夫
2022.6.4,岩手県久慈市,1ex.(終齢幼虫),三河和夫
2023.4.2,長野県東筑摩郡,1♀,足立幸子
2023.4.6,岩手県久慈市,2♂♂,三河和夫
2023.4.13,岩手県久慈市,2♀,13卵,三河和夫
2023.4.18,岩手県久慈市,25卵,23卵,三河和夫
2023.4.20,長野県諏訪郡,4♂♂
2023.5.12,岩手県久慈市,2齢幼虫9exs.,三河和夫
2023.5.21,岩手県久慈市,3齢幼虫2exs.,三河和夫
2024.4.16,岩手県久慈市,1♂,三河和夫

・ギフチョウ    Luehdorfia japonica Leech, 1889     日本特産種


No.1  記録時期  2001.4.1 〜 2018.4.30
写真数: 138枚
出現頻度
★★☆☆☆


♀   イエローバンド
No.2  記録時期  2019.3.20
写真数: 122枚
 
 
分布域 と 記録地点
【特  徴】  日本の特産種である。ツツジ類,カタクリ,タンポポなどの花に集まる。
 長野県の白馬村,開田高原(白馬村から人為的に移植された可能性が高い)では,前後翅の縁毛が黄色になるイエローバンドと呼ばれる個体が発生している。

イエローバンド

♂  イエローバンド

♀  イエローバンド
 北陸地方で隣接する岐阜県白川村,富山県南砺市では,後翅表面の後角部にある赤色斑の横に小さな赤色斑が発達する個体(赤上がり)も出現する。

赤上がり

♂  赤上がり

♀  赤上がり
 後翅表面の外縁部にある黄褐色斑がヒメギフチョウのように黄白色化した個体(イエロースポット)は,各地の発生地で稀に出現する。

イエロースポット

♀  イエロースポット
2015.4.24
愛知県 豊田市

♀  イエロースポット
2016.4.12
新潟県 長岡市
撮影: 松井 慶夫 氏

♂  イエロースポット
2017.4.23
岐阜県 恵那市
撮影: 関戸 裕靖 氏

♀  イエロースポット
2022.5.10
長野県 北安曇郡 白馬
撮影: 松井 慶夫 氏
 肛角部の橙色斑が外縁部の黄褐色斑と同じ色になる異常個体(イエローテール)が各地で稀に出現する。

イエローテール

♂  イエローテール
2024.4.6
愛知県 岡崎市 北山湿地
撮影: 前田 尚之 氏

♂  イエローテール
2024.4.7
愛知県 岡崎市 北山湿地
撮影: 前田 尚之 氏
※ 左と同一個体

正面 ♀ イエローテール
  奥 ♂ 正常
2024.4.7
愛知県 岡崎市 北山湿地

左 ♀ イエローテール
  右 ♂ 正常
2024.4.7
愛知県 岡崎市 北山湿地
※ 左と同一個体

 午前中は,地面に近い場所を飛翔し,午後は,比較的高い場所を飛ぶ習性がある。夜間は,高い木の枝先に止まっていることが多い。
 次の地域では,法律で採集禁止種に指定されている。
山形県鮭川村(村),山形県北村山郡大石田町(町),福島県耶麻郡西会津町安座(県),長野県北安曇郡白馬村(村),長野県北安曇郡小谷村(村),
長野県飯山市黒岩山(国),長野県飯田市(市),長野県下伊那郡下條村,長野県下伊那郡泰阜村,新潟県長岡市(市),新潟県魚沼市(市),新潟
県妙高市(市),神奈川県津久井郡藤野町(県),山梨県南巨摩郡富沢町(町),山梨県南巨摩南部町(町),山梨県南巨摩身延町(町),静岡県富士
郡芝川町(町),静岡県引佐郡引佐町(町),静岡県天竜市(市),静岡県富士宮市(市),石川県金沢市(市),福井県福井市足羽山・八幡山・兎越山
(市),岐阜県大野郡白川村(村),岐阜県吉城郡河合村(村),岐阜県揖斐郡谷汲村(村),岐阜県下呂市金山町(市),岐阜県郡上市(旧高鷲村)
(市),愛知県岡崎市(市),三重県名張市八幡夏秋地区(市),京都府全域(府),京都府相楽郡南山城村(村),奈良県御所市大和葛城山(市),兵
庫県神戸市(市),和歌山県粉河町(町),島根県飯石郡赤来村女亀山(県),島根県松江市八雲町星上山(市),岡山県真庭郡川上村(県),山口県
田布施町大字大波野小行事(町)
【雌  雄】 ♀は,胸部の背面に体毛が少なく,前翅の付け根の襟裳の毛が赤褐色になり,前翅表面の黄色斑がやや白みを帯びるので,雌雄を区別することができる。交尾後の♀は,腹部の先端下側に受胎嚢を付ける。
【食  草】 ヒメカンアオイ・スズカカンアオイ・フタバアオイなどのカンアオイ類・ウスバサイシン(ウマノスズクサ科)
【生  態】  年1回,発生し,暖地では,3月中旬〜5月上旬に見られ,6月には蛹化し,そのまま蛹で越冬する。
 寒冷地では,4月上旬〜5月中旬に見られる。
 岡崎市では,通常,卵の期間は10日間前後,幼虫の期間は,30日前後で,4月中旬に産卵された卵は,6月上旬には蛹化する。しかし,2023年には,
4月2日に産卵された卵は,3週間過ぎても孵化せず,無精卵と思われたが,それが孵化したのは5月2日で,孵化まで1ヶ月間を要したという事例が岡崎市環境部によって確認された。
 私は,これまで千卵以上の孵化を確認してきたが,卵の期間がここまで長い例を確認したことはなかった。

孵化 2023年5月2日

初齢幼虫
【生息地】  本州の秋田県南部ら山口県まで分布していたが,各地で激減し,絶滅危惧種や準絶滅危惧種になっている。
 愛知県岡崎市に生息するギフチョウは,市の条例で保護され,市内全域において,卵,幼虫,成虫等すべて採集禁止となっており,違反者には,禁固刑・罰金が科せられる。
  ※ 下記の2010年以降の岡崎市の記録は,写真撮影によるものである。
 2020年4月,岡崎市のギフチョウは激減し,ついに自然飼育を開始した。
 2021年3月22日,1♂をケージ内で羽化しているのを確認し,3月23日には,別個体がケージ横の林道で飛翔しているのを確認できた。4月17日には,卵の一斉調査で248卵を確認でき,54卵を自然飼育ケージで保護した。
 2022年3月15日には,ケージの上部を開放し,成虫が羽化できる状況にした。3月27日1♂,28日1♂をK湿地で確認し,30日には,飼育ケージ付近で6頭が確認された。1日にも6♂♂が確認された。 

2020年4月11日
ギフチョウの卵 4個

2020年4月15日
岡崎市の北山湿地
(池金町)における
ギフチョウの保護活動

2021年3月14日
羽化できる状況に
ケージを開放

2021年3月22日  ♂

2022年3月15日
羽化できる状況にケージを開放

2022年3月30日  ♀
撮影: 杉浦 昌 氏

2022年4月11日  ♀

2022年4月5日
新自然飼育ケージ2台の作成

2022年4月16日 250卵を確認
北山湿地におけるギフチョウの産卵数調査結果の推移

2022年4月17日
新自然飼育ケージ2台の完成

2022年4月17日
卵を移植した
新自然飼育ケージの内部

2023年2月14日
新自然飼育ケージ2台の
追加作成
 
2023年2月20日
新自然飼育ケージ2台の追加設置

2023年3月16日
昨年のケージ(左側)で,ギフチョウが
羽化できる状況にするため,上部のネットを除去し,
牛乳パックで作ったネズミ返しと
鳥対策のための黄色ロープを設置

2023年4月1日


2023年4月8日

2023年4月9日

2023年4月16日
卵の調査
304卵を確認

2023年4月16日
卵が付着したヒメカンアオイを
牛乳パックの保水容器に入れてから移植

2023年6月2日,愛知県の東部で線状降水帯が発生し,
北山湿地もかなりの被害を受けた。
 今年のギフチョウの自然飼育ケージは,流れ込んだ流水によって若干流され,かなり浸水した。
 終齢幼虫の時期なので,生きているか心配されたが,10日,新に食草が食べられていたので,
若干の幼虫は生き残ったことが確認できた。しかし駐車場周辺のヒメカンアオイの群生地も濁流
の影響を受けたので,来年のギフチョウの発生が心配である。

ヒメカンアオイの群生地の保護柵
2021年8月21日 撮影

豪雨によって,崩壊した保護柵
2023年6月13日 撮影

土嚢を積み,水害対策をし,新たに設置した保護柵
2023年7月16日 撮影

交尾する♀(イエローテール)と♂
2024年4月7日  5♂♂3♀♀を確認

2024年4月20日
産卵に来ていた♀

2024年4月20日
北山湿地で昨年より減ったものの,
168卵の産卵を確認

2024年4月20日
北山湿地での産卵調査を行った方々
● 研究論文  岡崎市で記録されたギフチョウの分布状況について.
● 研究論文  絶滅寸前になった北山湿地(岡崎市池金町)のギフチョウへの積極的な保護活動
● 研究論文  ギフチョウを屋内・屋外で飼育する方法.
 静岡県浜松市枯山では,例年,3月中旬から見られ,東海地方では,最も早く出現する場所である。ちなみに,枯山一帯や長野県白馬村では,条例でギフチョウの採集は禁止され,厳重に保護されている。
 和歌山県では絶滅し,神奈川県,岡山県では絶滅危惧T類に指定されている。多くの県で絶滅危惧U類に指定されている。
 環境省のレッドデータでは,絶滅危惧II類 (VU)に指定されている。
【分  布】 日本の特産種で,外国には分布していない。
【近似種】  ヒメギフチョウに似ているが,本種は,前翅表面外縁の黄色斑列の翅頂部分の黄斑が内側にずれるので,区別することができる。

ヒメギフチョウ

ギフチョウ
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































寒冷地



































記録
1964.4.10,愛知県岡崎市明大寺町,3♂♂,太田達之
1966.4.13,愛知県岡崎市桑谷山,2♂♂,太田達之
1968.4.14,愛知県岡崎市本宮山,1♂
1976.4.11,愛知県岡崎市池金町,4♂♂1♀
1977.4.3,愛知県岡崎市池金町,2♂♂
1977.4.10,愛知県岡崎市池金町,3♂♂1♀
1977.4.10,愛知県岡崎市生平町,1♂
1977.4.10,愛知県岡崎市保母町,2♂♂1♀
11981.4.12,愛知県岡崎市大幡町,1♂
1982.4.18,愛知県岡崎市藤川町,1♂
1983.4.3,愛知県岡崎市池金町,2♂♂
1983.4.3,愛知県岡崎市保母町,3♂♂
1984.4.8,愛知県岡崎市茅原沢町,1♂
1989.4.2,愛知県岡崎市池金町,2♂♂
1989.4.2,愛知県岡崎市保母町,1♂
1991.4.14,愛知県岡崎市保母町,2♂♂1♀
1991.4.14,愛知県岡崎市池金町,1♂2♀♀
1993.4.10,愛知県岡崎市蔵次町,5♂♂
1993.4.18,愛知県岡崎市池金町,2♂♂1♀
1993.4.18,愛知県岡崎市蔵次町,3♂♂2♀♀
1993.4.24,愛知県岡崎市蔵次町,1♂2♀♀
1993.5.2,愛知県岡崎市池金町,1♀
1994.4.3,愛知県岡崎市池金町,1♂
1994.4.3,愛知県岡崎市須渕町,1♂
1994.4.3,愛知県岡崎市蔵次町,1♂
1994.4.10,愛知県岡崎市蔵次町,2♂♂
1994.4.17,愛知県岡崎市池金町,3♂♂2♀♀
1994.4.17,愛知県岡崎市須渕町,1♂1♀
1994.4.17,愛知県岡崎市須渕町,1♂1♀
1995.4.17,愛知県岡崎市蔵次町,1♂
1996.4.14,愛知県岡崎市蔵次町,1♂1♀
1996.4.14,愛知県岡崎市蔵次町,1♀
1997.4.17,愛知県岡崎市須渕町,1♂
1997.4.17,愛知県岡崎市池金町,2♂♂2♀♀
1997.4.17,愛知県岡崎市須渕町,1♂
1999.4.17,愛知県岡崎市池金町,2♂♂
2000.4.17,愛知県岡崎市須渕町,1♂
2001.4.1,岐阜県谷汲,1♂,伊藤啓司
2001.4.17,愛知県岡崎市池金町,3♂♂
2001.4.17,愛知県岡崎市池金町,5♂♂1♀
2002.4.14,愛知県岡崎市池金町,2♂♂
2003.4.13,愛知県岡崎市池金町,3♂♂
2004.4.3,愛知県岡崎市池金町,1♂,伊藤啓司
2004.4.7,岐阜県可児市,1♂,伊藤啓司
2004.4.11,愛知県岡崎市池金町,3♂♂
2004.4.11,愛知県岡崎市池金町,1♂,伊藤啓司
2004.4.17,愛知県長久手町,1♂,伊藤啓司
2005.4.9,愛知県岡崎市池金町,3♂♂
2005.4.9,愛知県岡崎市池金町,9♂♂2♀♀
2005.4.17,愛知県岡崎市池金町,3♂♂2♀♀
2005.4.23,愛知県岡崎市池金町,2♂♂3♀♀
2005.5.1,愛知県岡崎市池金町,1♀
2006.4.4,愛知県岡崎市池金町,1♂
2006.4.4,愛知県岡崎市池金町,2♂♂
2006.4.9,愛知県岡崎市須渕町,2♂♂
2006.4.4,愛知県岡崎市須渕町,1♂1♀
2006.4.4,愛知県岡崎市池金町,1♀
2007.4.9,愛知県岡崎市池金町,2♂♂
2008.4.6,愛知県岡崎市池金町,3♂♂
2008.4.6,愛知県岡崎市池金町,4♂♂2♀♀
2009.4.9,愛知県岡崎市池金町,3♂♂
2010.3.14,静岡県浜松市,2♂♂,判家卓司
2010.3.31,愛知県岡崎市池金町,1♂
2010.4.3,愛知県岡崎市池金町,1♂
2010.4.3,愛知県岡崎市保母町,3♂♂
2010.4.18,愛知県岡崎市池金町,2♂♂
2010.4.24,愛知県岡崎市池金町,1♀
2011.3.27,愛知県岡崎市池金町,1♂,判家卓司
2011.4.17,愛知県岡崎市池金町,1♀
2012.4.7,愛知県岡崎市北山湿地,1♂
2012.4.9,愛知県岡崎市北山湿地,1♂,奥居達朗
2012.4.14,愛知県岡崎市北山湿地,2♂♂
2012.5.13,岐阜県白川村,2♂♂,荻野秀一
2013.3.30,愛知県岡崎市池金町,2♂♂
2013.3.30,愛知県岡崎市池金町,1♀,松井慶夫
2013.4.5,愛知県岡崎市池金町,1♂,松井慶夫
2014.4.17,兵庫県宝塚市,1♀,安中弘行
2014.3.23,静岡県浜松市北区,1♂,関戸裕靖
2014.4.7,愛知県岡崎市北山湿地,1♂
2014.4.7,愛知県岡崎市北山湿地,1♂2♀♀
2014.4.26,岐阜県白川村,1♂,関戸裕靖
2014.5.4,長野県白馬村,1♂,関戸裕靖
2015.3.30,愛知県岡崎市池金町,1♂
2015.3.30,愛知県岡崎市池金町,1♀,松井慶夫
2015.4.4,愛知県春日井市,1♂,関戸裕靖
2015.4.12,兵庫県宝塚市,1♂1♀,安中弘行
2015.4.16,愛知県岡崎市北山湿地,2♂♂
2015.4.18,岐阜県郡上市,2♀♀,関戸裕靖
2015.4.24,愛知県豊田市,1♀
2015.5.10,長野県白馬村,1♂,関戸裕靖
2016.4.1,石川県金沢市,1♂,荻野秀一
2016.4.2,愛知県春日井市,2♂♂,関戸裕靖
2016.4.6,愛知県岡崎市北山湿地,4♂♂
2016.4.6,愛知県岡崎市保母町火薬庫跡,1♂
2016.4.6,愛知県岡崎市北山湿地,1♂1♀,高村葉子
2016.4.8,長野県飯田市,1♀,荻野秀一
2016.4.9,兵庫県宝塚市,1♀,安中弘行
2016.4.9,岐阜県郡上市,2♀♀,関戸裕靖
2016.4.12,新潟県長岡市,2♀♀,松井慶夫
2016.4.30,長野県白馬村,1♂1♀,関戸裕靖
2017.3.30,静岡県枯山,1♂,荻野秀一
2017.4.8,兵庫県宝塚市,1♂1♀,安中弘行
2017.4.12,愛知県岡崎市北山湿地,2♂♂
2017.4.13,愛知県岡崎市北山湿地,1♂
2017.4.14,愛知県岡崎市北山湿地,1♂,高村葉子
2017.4.15,愛知県春日井市,3♂♂,関戸裕靖
2017.4.16,岐阜県郡上市,3♂♂,関戸裕靖
2017.4.19,愛知県岡崎市北山湿地,3♂♂
2017.4.22,福井県南越前町,1♀,足立幸子
2017.4.23,岐阜県恵那市,2♂♂,関戸裕靖
2018.3.15,静岡県浜松市枯山,3♂♂
2018.3.29,愛知県岡崎市北山湿地,2♂♂
2018.3.31,愛知県春日井市,4♂♂,関戸裕靖
2018.4.1,岐阜県多治見市,2♂♂,関戸裕靖
2018.4.3,岐阜県瑞浪市,1♀,関戸裕靖
2018.4.4,岐阜県瑞浪市,3♂♂,関戸裕靖
2018.4.4,愛知県春日井市道樹山,12♂♂
2018.4.5,新潟県村上市,1♂,荻野秀一
2018.4.20,新潟県阿賀町,2♂♂,荻野秀一
2018.4.22,岐阜県白川村,2♂♂,関戸裕靖
2018.4.30,岐阜県白川村,1♂1♀,関戸裕靖
2018.4.30,長野県開田高原,2♂♂,安中弘行
2019.3.20,静岡県浜松市枯山,12♂♂
2019.3.20,静岡県浜松市枯山,多数♂♂,荻野秀一
2019.3.27,愛知県岡崎市北山湿地,2♂♂
2019.4.4,愛知県春日井市,1♂,関戸裕靖
2019.4.6,富山県南砺市,1♂1♀,関戸裕靖
2019.4.6,愛知県岡崎市北山湿地,2♂♂
2019.4.9,愛知県岡崎市北山湿地,2♂♂
2019.4.13,岐阜県瑞浪市,1♂,関戸裕靖
2019.4.15,愛知県瀬戸市,1♀,関戸裕靖
2019.4.15,岐阜県多治見市,1♀,関戸裕靖
2019.4.16,岐阜県恵那市,1♀,関戸裕靖
2019.4.18,岐阜県多治見市,1♂,関戸裕靖
2019.4.28,岐阜県飛騨市,1♀,関戸裕靖
2019.5.3,岐阜県飛騨市,1♂,関戸裕靖
2019.5.3,山形県鮭川村,1♂1♀,足立幸子
2019.5.4,長野県北安曇郡,1♀,関戸裕靖
2019.5.4,長野県開田高原,1♂,足立幸子
2019.5.8,長野県北安曇郡,1♂,関戸裕靖
2021.3.22,愛知県岡崎市北山湿地,1♂
2021.3.23,愛知県岡崎市北山湿地,1♂
2021.4.24,愛知県岡崎市北山湿地,1♀
2021.5.10,長野県白馬村,1♀,荻野秀一
2022.3.27,岡崎市池金町,1♂,星 宏
2022.3.28,岡崎市池金町,1♂
2022.3.30,愛知県岡崎市池金町,1♀2exs.,杉浦 昌
2022.4.1,岡崎市池金町,6♂♂,高村葉子
2022.4.10,愛知県岡崎市北山湿地,3♂♂3♀♀
2022.4.11,愛知県岡崎市北山湿地,2♂♂3♀♀
2022.4.16,愛知県岡崎市北山湿地,2♀♀
2023.3.27,愛知県岡崎市北山湿地,7exs.,足立幸子
2023.3.28,愛知県岡崎市北山湿地,10exs.,足立幸子
2023.4.1,愛知県岡崎市北山湿地,3♂♂8♀♀
2023.4.2,愛知県岡崎市,1♀,高村葉子
2023.4.8,愛知県岡崎市北山湿地,1♂2♀♀
2023.4.9,愛知県岡崎市北山湿地,1♂2♀♀
2024.3.30,愛知県岡崎市北山湿地,2♂♂
2024.3.30,愛知県岡崎市北山湿地,2♂♂,高村葉子
2024.4.1,愛知県岡崎市北山湿地,1♂,杉浦 昌
2024.4.4,愛知県岡崎市北山湿地,3♂♂
2024.4.1,岐阜県郡上市,2♂♂,村井弘子 
2024.4.6,愛知県岡崎市北山湿地,1♂,前田尚之
2024.4.7,愛知県岡崎市北山湿地,5♂♂3♀♀
2024.4.7,愛知県豊田市,1♂,村井弘子

・ホソオチョウ  外来種    Sericinus montela Gray, 1853


写真数: 16枚 


出現頻度
★★☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】 韓国から移入された外来種である。ツツジ類,カタクリ,タンポポなどの花に集まる。ウマノスズクサを食草としている。
【雌  雄】 ♀は,翅表の黒斑部が発達するので,雌雄を区別することができる。
【食  草】 ウマノスズクサ(ウマノスズクサ科)
【生  態】 年4回,発生し,4月中旬〜5月上旬,6月中旬〜7月上旬,8月中旬〜9月上旬,10月上旬〜下旬に見ることができる。蛹で越冬する。
【生息地】 1978年に東京都で見つかり,その後,本州や九州の福岡県まで分布を広げた。愛知県では,名古屋市で見つかり,豊田市へも分布を広げた。
【分  布】  種としては,日本以外では,アムール,中国,朝鮮半島に分布している。
 中国では,黒竜江省,河北省,遼寧省,甘粛省,陳西省,河南省,山東省,江蘇省に分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































記録
2012.5.12,京都府城陽市,1♂,安中弘行
2015.4.21,岐阜県揖斐川町,1♂1♀,関戸裕靖
2015.4.24,愛知県豊田市深見町,5♂♂2♀♀
2015.8.23,埼玉県嵐山町,2♂♂1♀,安中弘行
2020.10.4,山梨県南アルプス市,多数♂♂,渋谷秀夫
2020.10.11,山梨県南アルプス市,4♂♂,渋谷秀夫

・ヒメウスバシロチョウ  北海道亜種    Parnassius stubbendorfii hoenei Schweitzer, 1912


写真数: 11枚 


出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  シロチョウという名前がついているが,アゲハチョウ科の蝶である。優雅にひらひらと飛び,各種の花を訪れる。
 北海道の特産種で,次の2亜種が分布している。
   北海道亜種 P.stubbendorfii hoenei Schweitzer, 1912
   利尻島亜種 P.stubbendorfii tateyamai Fujioka, 1997
 北海道の高山に生息する個体は,小型になる傾向があり,北海道の北部に産する個体は,南部に産する個体よりも黒化する傾向がある。
【雌  雄】 ♀は,翅表の白色鱗が発達しないので,雌雄を区別することができる。交尾後の♀は,腹部の先端下側に受胎嚢を付ける。
【食  草】 エゾエンゴサク・エゾキケマン(ケシ科)
【生  態】  年1回,発生し,低標高の場所では,5月〜7月上旬に見ることができる。
 高標高の場所では,6月下旬〜8月中旬に見ることができる。卵で越冬する。
【生息地】  この亜種は,日本では,北海道のみに発生しているが,内陸性の蝶で,北海道の北部や道南にはいない。
 大雪山の北側の層雲峡で見られた。
 利尻島には,別亜種が生息している。
【分  布】 日本の特産種で,外国には分布していない。
【近似種】 ウスバシロチョウに似ているが,本種は,胸部の足側,腹部の裏面,後翅裏面の基部に生える毛の色が灰白色になり,ウスバシロチョウでは,黄色になるので,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
寒冷地(低標高)



































寒冷地(高標高)



































記録
2011.6.25,北海道上士幌町,1♂,岡本雅昭
2011.7.7,北海道日高町,1♀,安中弘行
2011.7.11,北海道層雲峡,1♂,安中弘行
2014.6.2,北海道日高町,2♂♂,安中弘行
2013.7.19,北海道層雲峡,2♂♂1♀
2015.7.5,北海道層雲峡,1♂,足立幸子
2018.7.7,北海道層雲峡,2♂♂,安中弘行
2019.7.25,北海道層雲峡,1♀,大橋豊嗣

・ヒメウスバシロチョウ  利尻島亜種    Parnassius stubbendorfii tateyamai Fujioka, 1997


写真数: 1枚 


出現頻度
★★★☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  シロチョウという名前がついているが,アゲハチョウ科の蝶である。優雅にひらひらと飛び,各種の花を訪れる。
 この亜種は,サハリンに生息する個体に近い斑紋を有する。
【雌  雄】 ♀は,翅表の白色鱗が発達しないので,雌雄を区別することができる。交尾後の♀は,腹部の先端下側に受胎嚢を付ける。
【食  草】 エゾエンゴサク・エゾキケマン(ケシ科)
【生  態】 年1回,発生し,6月下旬〜7月下旬に見ることができる。卵で越冬する。
【生息地】 この亜種は,日本では,北海道利尻島のみに発生している。
【分  布】 日本の特産種で,外国には分布していない。
【近似種】 ウスバシロチョウに似ているが,本種は,胸部の足側,腹部の裏面,後翅裏面の基部に生える毛の色が灰白色になり,ウスバシロチョウでは,黄色になるので,区別することができる。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
利尻島



































記録


・ウスバシロチョウ    Parnassius citrinarius citrinarius Motschulsky, 1866     名義タイプ亜種


No.1  記録時期  1994.5.3 〜 2021.6.11
写真数: 95枚
出現頻度
★★★☆☆


No.2  記録時期  2022.4.13 〜
写真数: 68枚
 
 
分布域 と 記録地点
【特  徴】  シロチョウという名前がついているが,アゲハチョウ科の蝶である。優雅にひらひらと飛び,各種の花を訪れる。
 滋賀県や福島県奥会津には,白色鱗が発達せず,鱗粉欠損の個体が出現する場所があり,青森県には,白色鱗がよく発達し,翅全体が白っぽくなる個体が出現する場所がある。

♂ 黒化(鱗粉欠損) (滋賀県)

♂ 黒化(鱗粉欠損) (福島県)

♂ 白化 (青森県)

♀ 黒化(鱗粉欠損) (滋賀県)

♀ 黒化(鱗粉欠損) (福島県)

♀ 白化 (青森県)
【雌  雄】 ♂は,腹部に長毛が生えるが,♀は,腹部に毛がなく,翅表の白色鱗が発達しないので,雌雄を区別することができる。交尾後の♀は,腹部の先端下側に受胎嚢を付ける。
【食  草】 ムラサキケマン・ヤマエンゴサク・ジロボウエンゴサク・エゾエンゴサク(ケシ科)
【生  態】  年1回,発生し,暖地では,4月中旬〜6月に見ることができる。
 寒冷地では,5月〜7月中旬に見ることができる。卵で越冬する。
【生息地】  北海道,本州,四国に分布し,丘陵地や山地で発生している。
 愛知県では,東北部の山地に広く分布し,お茶畑の周辺で見られることが多い。
 茨城県では,絶滅危惧T類に指定されている。
【分  布】  種としては,日本以外では,中国の東部,朝鮮半島に分布している。
 中国では,黒竜江省,河北省,遼寧省,甘粛省,陳西省,河南省,山東省,山西省,貴州省,雲南省,浙江省に分布している。
【近似種】 ヒメウスバシロチョウに似ているが,本種は,胸部の足側,腹部の裏面,後翅裏面の基部に生える毛の色が黄色になり,ヒメウスバシロチョウでは,灰白色になるので,区別することができる。。
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
暖  地



































寒冷地



































記録
1994.5.3,愛知県岡崎市牧原,3♂♂1♀
1996.5.4,長野県南安曇村島々谷,3♂♂
2003.5.5,愛知県南設楽郡柿平,8♂♂4♀♀
2004.5.5,愛知県岡崎市牧原,,2♂♂
2005.5.3,愛知県岡崎市河原,5♂♂2♀♀
2005.5.3,愛知県岡崎市杣坂峠,1♂
2009.5.10,愛知県岡崎市東河原町,4♂♂3♀♀
2009.5.10,愛知県岡崎市千万町町,1♂1♀
2011.4.17,愛知県新城市作手,1♂,判家卓司
2011.5.4,愛知県岡崎市東河原町,6♂♂2♀♀
2015.5.6,愛知県岡崎市東河原町,東河原町,7♂♂
2015.5.6,愛知県岡崎市石原町,3♂♂
2015.5.6,愛知県岡崎市明見町,2♂♂
2015.6.26,北海道千歳市,3♂♂1♀,安中弘行
2016.5.8,高知県香美市物部町,1♂,高月陽生
2017.5.5,愛知県岡崎市東河原町,6♂♂
2017.5.7,岐阜県本巣市,2♀♀,関戸裕靖
2017.5.27,滋賀県長浜市,4♂♂,安中弘行
2018.5.1,愛知県岡崎市東河原町,5♂♂1♀
2018.5.20,長野県しらびそ高原,多数exs.
2018.5.24,長野県美ヶ原,多数exs.
2019.5.2,愛知県岡崎市東河原町,9♂♂
2019.5.5,愛知県岡崎市東河原町,8♂♂1♀
2019.5.16,長野県飯田市下栗,多数exs.
2019.5.19,滋賀県長浜市,1♀,足立幸子
2019.5.19,静岡県浜松市水窪町,4♂♂
2019.5.26,高知県香美市物部町,1♀,高月陽生
2019.6.9,青森県七戸市,3♂♂,足立幸子
2019.6.23,高知県香美市,1♀,高月陽生
2019.6.25,長野県阿智村,1♀
2020.4.16,愛知県新城市,30♂♂
2020.4.19,高知県香美市,2♂♂,高月陽生
2020.4.29,愛知県岡崎市東河原町,3♂♂
2020.5.1,高知県香美市,1♂,高月陽生
2020.6.17,長野県阿智村,1♀
2021.4.14,高知県香美市,1♂,高月陽生
2021.5.30,愛知県茶臼山,1♂,足立幸子
2021.6.11,愛知県豊田市大野瀬町,2♂♂3♀♀
2021.6.11,長野県阿智村,1♀
2022.4.13,愛知県新城市,9♂♂
2022.4.25,愛知県豊田市,4♂♂
2022.5.4,愛知県豊田市,3♂♂
2022.5.5,高知県香美市,1♂,高月陽生
2022.5.10,愛知県豊田市,3♂♂
2022.5.19,高知県香美市,1♂,高月陽生
2022.5.19,長野県飯田市,3♂♂1♀
2022.5.23,長野県飯田市,2♂♂2♀♀
2022.5.29,青森県七戸町,1♀,三河和夫
2022.6.1,青森県七戸町,3♂♂1♀,三河和夫
2022.6.2,北海道苫小牧市,1♀,大橋豊嗣
2022.6.4,岩手県久慈市,1♂,三河和夫
2022.6.6,北海道標茶町,1♂,大橋豊嗣
2022.6.12,長野県阿智村,2♂♂3♀♀
2022.6.12,長野県根羽村,3♀♀
2022.6.13,山梨県北杜市,1♂
2022.6.28,長野県開田高原,1♀
2023.4.17,愛知県新城市,5♂♂
2023.4.21,愛知県岡崎市片寄町,2♂♂,杉浦 昌
2023.5.4,愛知県豊田市,3♂♂
2023.5.17,長野県飯田市,3♂♂
2023.5.21,岩手県久慈市,1♀,三河和夫
2023.5.24,青森県七戸町,1♂2♀♀,三河和夫
2023.5.27,青森県七戸市,1♂,足立幸子
2023.5.26,福島県奥会津,2♂♂2♀♀,大橋豊嗣
2023.5.27,福島県奥会津,1♂,大橋豊嗣
2023.6.11,岩手県久慈市,2♀♀,三河和夫
2023.5.18,長野県飯田市,1♂2023.5.21,長野県飯田市,2♂♂2023.6.7,山梨県北杜市,4♀♀

・ウスバキチョウ    Parnassius eversmanni daisetsuzanus Matsumura, 1926


写真数: 19枚


出現頻度
☆☆☆☆
分布域 と 記録地点
【特  徴】  晴天時に地上を低く飛ぶ習性があり,飛び方はかなり速い。各種の花を訪れる。
 卵から成虫になるまで,2年間を要する。
 国指定の天然記念物である。
【雌  雄】 ♀は,赤色斑がよく発達し,腹部の体毛が少ないので,雌雄を区別することができる。交尾後の♀は,腹部の先端下側に受胎嚢を付ける。
【食  草】 コマクサ(ケシ科)
【生  態】 年1回,発生し,6月下旬〜8月上旬に見ることができる。1世代に3年間を要し,1年目は卵で越冬し,2年目は蛹で越冬し,3年目に成虫となる。
【生息地】  北海道の中央山地の岩礁地帯に生息している。
 国の天然記念物で,法律で厳重に保護されている。
 環境省のレッドデータでは,準絶滅危惧(NT)に指定されている。
【分  布】  種としては,日本以外では,ロシア南部,アルタイ山脈,バイカル地方,アムール,中国,朝鮮半島北部に分布している。
 中国では,黒竜江省,遼寧省,内蒙古自治区,吉林省,新疆ウィグル自治区,甘粛省,に分布している。
【近似種】 なし
成虫期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
北海道



































記録
2011.6.26,北海道大雪山,1♂,岡本雅昭
2011.7.9,北海道大雪山,2♂♂2♀♀,安中弘行
2015.7.5,北海道大雪山,1♀,足立幸子
2021.6.26,北海道大雪山,2♂♂,荻野秀一




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