台湾産蝶類デジタル成虫生態図鑑

イナズマチョウ ♂

コウトウキシタアゲハ ♀ ♂
.

フトオアゲハ ♂

オオムラサキ ♂

モクセイアゲハ ♂

新たにUPされた写真は,「蝶の生態写真集」 で見ることができます。
※ 科名(亜科名)をクリックすると,種の写真が出ます。その写真をクリックすると,数多くの写真があります。全写真の下に拡大写真があります。
<全種類>   【台湾産蝶類種名一覧
 ●セセリチョウ科  (63種) (64亜種)
  ・ アオバセセリ亜科     ( 8種)
  ・ チャマダラセセリ亜科   (16種)
  ・ チョウセンキボシセセリ亜科( 2種)
  ・ セセリチョウ亜科     (37種)(38亜種)

 ●アゲハチョウ科  (35種) (37亜種)

 ●シロチョウ科   (37種)

 ●シジミチョウ科 (114種)(115亜種)
  ・ アシナガシジミ亜科 ( 2種)
  ・ ウラギンシジミ亜科 ( 2種)
  ・ シジミチョウ亜科1 (34種)
  ・ シジミチョウ亜科2 (30種)
  ・ シジミチョウ亜科3 (46種)(47亜種)

 ●シジミタテハ科  ( 2種) (3亜種)

 ●タテハチョウ科 (140種)(141亜種)
  ・ テングチョウ亜科  ( 1種)
  ・ マダラチョウ亜科  (22種)
  ・ ホソチョウ亜科   ( 1種)
  ・ ドクチョウ亜科   ( 5種)
  ・ カバタテハ亜科   ( 1種)
  ・ イチモンジチョウ亜科(33種)
  ・ タテハチョウ亜科  (20種)
  ・ コムラサキ亜科   ( 9種)
  ・ フタオチョウ亜科  ( 2種)
  ・ クビワチョウ亜科  ( 1種)
  ・ ジャノメチョウ亜科 (45種)(46亜種)

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 ●異常個体
  ・ 雌雄モザイク ( 5種)
  ・ 斑紋異常   (21種)
  ・ 迷  蝶   ( 1種)
.

キシタアゲハ ♂


ホッポアゲハ ♀


タカサゴミドリシジミ ♀


【 雌雄モザイク 】 ウスキシロチョウ

バンダイホシチャバネセセリ ♂


ナガサキアゲハ ♀


エサキミドリシジミ ♂


【 斑紋異常 】 ヒョウマダラ

タイワンイチモンジシジミ ♂


アケボノアゲハ ♀


スミナガシ ♂


【 迷 蝶 】 シロオビマダラ

News
●…他の研究者からの情報  ●…杉坂の情報


 
 ● 台湾の林本初さんが,台湾の南部の恒春や社頂で撮影し
 たキシタウスキシロチョウやカワカミシロチョウの写真を
 送ってくださいました。 ありがとうございます。

 ● ムシャクロツバメシジミが,愛知県名古屋市の名城公
 園で,連続して発生を続けているので,再度,行ってき
 ました。8頭の新鮮な個体を確認することができました。

 ● ツマグロキチョウが,愛知県名古屋市守山区で発生し
 ているので行ってきました。発生地は,宅地の造成地な
 ので,家が建つことによって,年々,縮小しています。

 ● 愛知県では,絶滅危惧種1類に指定されているクロツ
 バメシジミを新城市で撮影してきました。狭い範囲の崖
 に生えるツメレンゲの群生地で生息していました。

 ● 愛知県のヤクシマルリシジミを渥美半島の蔵王山で撮
 影してきました。1♂2♀♀が現れ,たくさんの写真を
 撮影することができました。

 ● 「台湾特産種バンダイホシチャバネセセリとムシャホ
 シチャバネセセリの斑紋変異の有意差について」という
 論文を執筆しました。生物統計学を使い,この2種の分
 析を行いました。この論文は,日本鱗翅学会誌(12月に
 発刊予定)に掲載されることになりました。
  結論としては,バンダイホシチャバネセセリとムシャ
 ホシチャバネセセリには,大きな違いがあり,別種であ
 ることは間違えなく,ムシャホシチャバネセセリは,過
 去に数例の記録があるものの,最近,発表された記録は,
 誤同定であると検定されました。
  右図は,この2種の斑紋の形と大きさの相関図です。
  HTは,ムシャホシチャバネセセリのホロタイプ,それ
 以外は,バンダイホシチャバネセセリです。M1〜M3は,
 ムシャホシチャバネセセリとして報告された個体です。
 HTが特異な存在であることが分かります。
  論文の詳細は,日本鱗翅学会誌に掲載後,このホーム
 ページで発表しましす。ご期待ください。


キシタウスキシロチョウ ♂


ムシャクロツバメシジミ ♂
名古屋市産


クロツバメシジミ ♀ ♂


ヤクシマルリシジミ ♂

カワカミシロチョウ ♀


ツマグロキチョウ ♂



クロツバメシジミ ♀


ヤクシマルリシジミ ♀

 .『台湾の蝶』は,杉坂美典が 「台湾産蝶類デジタル成虫生態図鑑」として,全391種の分布域や解説,成虫生態写真(368種,373亜種,約15,000枚)を科別に掲載したものです。 この著作の際,特に,台南市の林 本初さんから,多数の珍蝶の写真と情報を提供していただけました。 「台湾の蝶の撮影地」(種名一覧) ,「内容・日数別旅行案内」 ,「旅行のための留意事項」 ,「台湾撮影旅行記」 等もありますので,ごゆっくり,ご覧ください。
 分類・学名等は,『1986年以降に発表された台湾産蝶類に係わる文献目録および追加された新知見』(日本鱗翅学会誌 『YADORIGA』)(宇野 彰,2013〜2016), 臺灣蝴蝶圖鑑(徐峰,2013),台灣蝴蝶大圖鑑(林春吉・蘇錦平,2013),台湾産蝶類生態大図鑑(浜野栄次,1986),原色台湾蝶類大図鑑(白水隆,1960), 日本産蝶類学名和名便覧 (猪又敏男・植村好延・矢後勝也・上田恭一郎・神保宇嗣),台灣賞蝶365春夏・秋冬(林春吉,2015),中国蝶類志(周堯,1994) などを 参考にしています。
 新たにUPした写真は,「蝶の生態写真集」 に目次の形で登録されています。 種名一覧」には,台湾で記録された全種類を掲載し,種の解説のページへ移ることもできます。
 最近,日本のホームページやブログで,台湾の蝶の同定ミスや和名の間違えが多いのが心配です。信頼性や誤情報の拡散に関わる問題ですので,写真をメールに添付して送ってくだされば,責任を持って早期に無償で同定させていただきます。遠慮なく,お送りください。
 また,これから台湾へ出かけるという方は,最新の実情をお話しできますので,ぜひ,メールか電話をください。
 このホームページでは,台湾の蝶の発生地や発生期を具体的に図示し,実態を調べています。台湾へ行かれ,蝶の写真を撮影されましたら,どのような種類でも結構ですので,ぜひ,下記までお送りください。 記録として公開させていただきます。 メールをお待ちしております。
.mail: asugisak@sinfonia.or.jp  пF 090-5039-2011  杉坂美典すぎさか よしのり
※ 掲載されているデータで撮影者名がないものは,すべて,杉坂美典による撮影・採集したものです。他の研究者からいただいた写真は,撮影者名を掲載しています。
 特に,台南市に在住の 林 本初 さんからは,2014年〜2017年に撮影されたハイレベルな貴重な写真を多数,提供していただけました。
 ここに感謝の意を表したいと思います。
  
※ ここに掲載している写真は,他の蝶の研究者からいただいた写真も掲載していますので,杉坂が撮影したものは,自由にお使いください。他の研究者が撮影された写真の使用については,メールにて,杉坂までご連絡ください。
  
※ 種の写真の下に表示されている 「出現頻度」 は,私の現地で感じ得た経験からの各種の相対的な出現数を現しており,あくまでも私自身の個人的な感覚によるものです。5段階評価で,各地で数多くに見られるものは,5つ,普通は3つ,稀なものは1つ,超珍品は0.5,新記録種は0で,出現頻度を現しています。
  
※ 各種の分布域は,薄い黄色で表しています。それ以外の濃い色の部分は,分布していない地域です。文献から分布の標高と過去の記録から,最も広い分布域を採用し,その種の分布域を推定しています。 黒点は,記録地点です。 さらに,地図をクリックすると,拡大した 分布域と記録地点 を見ることができます。
  
※ 「台湾産蝶類の種名一覧表」を作成しました。 「現在,生息している種」,「絶滅したと思われる種」,「迷蝶・偶産蝶」 の3区分に分けて掲載してあります。 目次としても活用できます。

私 と 林 本初 さん


....
台湾の蝶の撮影地

 台湾には,たくさんの蝶が生息しています。日本の九州とほぼ同じ大きさの島ですが,日本の蝶よりも100種程,多くの種類が生息し,生息密度は,世界のトップクラスです。  「種名一覧 をクリックすると,これまでに台湾(中国大陸の金馬地区を除く)で記録された種の名前を見ることができます。.,
 
台湾で記録された蝶 391 種
.(中国大陸の金馬地区を除く).
....
(内訳)
・現在,生息している種
・絶滅した可能性が高い種
・迷蝶,偶産蝶
...............
.367 種.
4 種.
20 種.


マエキセセリ ♀


エサキキコモンセセリ
..........

(詳細)
...........
.セセリチョウ科
    (現存種)
 .
.アゲハチョウ科
    (現存種)
(絶滅種)
迷蝶,偶産蝶
 .
.シロチョウ科
    (現存種)
迷蝶,偶産蝶
 .
.シジミチョウ科
    (現存種)
迷蝶,偶産蝶
 .
.シジミタテハ科
    (現存種)
 .
.タテハチョウ科
    (現存種)
(絶滅種)
迷蝶,偶産蝶
.....

(数)
................
63..
63..
.
35..
30..
..
..
   .
37..
35..
..
   .
114..
110..
...
  .
..
..
 .
140..
127..
..
10..
種名一覧

オスアカミスジ ♀ ♂



ヒョウマダラ ♂

タカサゴイチモンジ ♂

ウラクロシジミ ♂

ワモンチョウ ♀

ワタリカラスシジミ ♂

スギタニイチモンジ ♂
 
日本との位置関係


  
標 高 図



 台湾の中央部には,南北に山脈が走り,そのピークは2つあります。北部のピークには,大雪山,合歓山などがあり,山岳地帯に道路があるので,タクシーやバスで山の麓まで行くことができます。2016年,アトキバネセセリが40年ぶりに再発見されました。南部のピークには,最高峰の玉山があり,標高3,952mもあります。南部の山岳地帯は,山に入る道路がほとんどないため,未開の場所が多く,近年,ジンピンオナガシジミやタカオウラナミジャノメ,ギガンテアミヤマシロチョウなどの新種や新記録種が見つかっています。
 台湾の西部域は,交通網が発達し,新幹線で台北から高雄の近くにある新左営まで行くことができます。中央部の山地帯は,タクシー,バスでしか移動はできませんが,南部から北部まで移動できるようになりました。東部域は,汽車,バス,タクシーの移動となります。山が海岸近くまで広がっているので,大きな町は少ないです。
 昆虫が多い離島は,緑島,蘭嶼があり,船や飛行機で行くことができますが,気候の影響で,欠航することが多いので気を付ける必要があります。台東市から出ていますが,いつも満員状態なので事前に予約をしておく必要があります。
 昆虫の撮影には,目的地付近にある町に宿泊し,そのからバスやタクシーを使って出かけます。大きな町には,コンビニがあるので,生活には困りません。宿は,直接行っても空いていることが多いですが,予約をしていった方が安心です。ネットで予約できる宿が増えています。
 言葉は,中国語ですが,若い人たちは英語が使え,少ないですが日本語が分かる人たちも増えてきました。通貨は,元で,1元が日本円の4円(2018年現在)くらいです。詳細は,下記にある 旅行のための留意事項 をご覧ください。
 1970年代の台湾には,プロの採集人が大勢いて,たくさんの蝶を各地で採集していました。中部山岳にある埔里や台北では,その蝶の翅を使って工芸品を作り,お土産として販売したり,海外へ輸出したりしていました。しかし,近代化が進むにつれて,蝶を使った産業は減少の一歩をたどり,現在では,その面影もありません。
 埔里の街には,余清金氏が経営していた最大の標本商 『木生昆虫採集所』 があり,台湾の各地から集まる蝶を加工するだけでなく,蝶の収集を行っていました。そして,世界各地の蝶も収集しておられ,採集所の1階には,博物館として標本を展示されておられました。珍蝶モクセイアゲハは,その木生の名前からつけられています。その当時は,宿も併設して経営しておられ,私を含む日本からのたくさんの採集者を迎えてくれました。
 私も,大学生時代に4回,余清金氏の所へ泊めていただきました。2回目に行った時,余氏は,採れたばかりで生きているワイモンシジミ,その当時,図鑑に載っていなかったモクセイアゲハを見せてくれました。そして,私は,知本でタッパンウラナミジャノメを採集したことを話すと,譲ってくれないかと言われ,4頭を差し上げました。すると,帰国する時,たくさんの珍蝶,奇形,外国産蝶類をお土産にいただくことができました。
 余清金氏は釣りが大好きで,博物館の裏には池があり,そこにも案内してくれました。その池ではレンギョを飼っていて,釣って楽しんでいることを教えてくれました。そこで,3回目に訪問した時は,私からのお土産として,余氏が大好きであった釣りの針,奥様には日本製の高級品だったパンティーストッキングをたくさん持参していきました。なつかしい思い出です。4回目に行った時は,帰りに,フトオアゲハ,オオムラサキ,コウトウキシタアゲハ,各種のミドリシジミ類,雌雄型や奇形の蝶をたくさんいただくことができました。
 現在は,埔里の郊外に,立派な建物の 『木生昆虫博物館』 があり,余清金氏が収集された標本を展示し,生きた蝶の展示も行っています。台湾の埔里に行く機会がありましたら,ぜひ,立ち寄っていただきたい場所です。
....................
 ・表中の地名,もしくは,地図上の地名をクリックすると,その場所の詳細な解説を見ることができます。
 ・解説の中にある蝶の種名をクリックすると,その蝶の写真を見ることができます。

  総合評価 : 5段階評価  ★★★★★  ※ 私見です。    ( 20187月 までの状況 .....

 最近,台湾でも自然保護を重要視する考え方から,以前,蝶が大発生していた南山溪などの有名な場所の多くや国家公園,自然公園,生態公園,北部横貫公路,中部横貫公路,南部横貫公路,国が管理する林場,遊楽區(下の地図の色が濃くなっている場所)などは,法律により,昆虫採集禁止となっています。それ以外の公園や観光地でも昆虫採集禁止となっている場所が多く,国家の政策として,自然保全活動を推進しており,トラブルを防ぐためにも,昆虫採集は控えたいものですこのような場所でネットを持っていると観光客に警察へ通報され,本署に連行された日本人もいます日本国内の多くの場所のように,「ちょっと昆虫採集をしていこう」 という感覚でネットが触れる状況ではありません。日本の上高地や大雪山のような自然保護地域が台湾の各所にあるといった感じです。 そこで,下記には,現地でのトラブル防止のため,具体的な場所ごとの昆虫採集についての表示を行いました。ただし,写真撮影は,私有地や立ち入り禁止の場所以外は可能です
   
 → 昆虫採集 可能
× → 昆虫採集 禁止
 → 昆虫採集 一部禁止
   ※ 地名にマウスを当てると,詳細な解説を見ることができます


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台北のMRT路線図

下の図をクリックすると拡大します

桃園国際空港までの路線が加わったMRT
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